金環日食な日々 2/DSLRの震動
以前にも話したと思うが、600mmを超えるレンズを使っていると問題になるのがブレだ。
つまりシャッターを切ったミラーショックにより共振が発生しシステム全体が震動してしまうと言う事だ。
これを防ぐためにはミラーを上げた状態で撮影するミラーアップ撮影が必要になるが、当然ミラーアップ中はファインダーが全く見えない。
背面液晶で確認することになるのだ。
では実際にどの程度震動するのか確認してみた。
GITZOのトラベラーにEF300mm/4.0L IS USMに1.4倍テレコン、そしてEOS7Dを取り付けて35mm換算670mmとして撮影した。雲台はRRSのBH-40が取り付けてある。
ISOは100に固定、絞りはF11、AWBはAUTOに設定した。
三脚の脚は4段中3段伸ばした状態だ。(いつもこれである)
比較するために以下の3通りを試してみる。
1.三脚固定による通常の手押しシャッター
2.三脚固定によるレリーズシャッター
3.三脚固定によるミラーアップ+レリーズシャッター
被写体にいいものがなかったので、とりあえず猿の置物に季節外れのクリスマス用オーナメントを持たせてみた。
このオーナメントの部分にピントを合わせる。
下の写真はトリミング画像である。
これらの写真から言えることは、レンズを三脚座一点で支えている以上はミラーのショックを必要以上に拾ってしまうことだろう。
弥次郎兵衛の片方に触れている事と同じなのだろうか。
そのためか、1.の「シャッター手押しのミラーアップなし」は論外だ。
2.の「レリーズによるミラーアップなし」に関してはぱっと見て分かりにくいと思うが、画像をクリックするとぶれているのが分かる。
これも僅かではあるがミラーの震動を拾っているのだ。
3.の「レリーズとミラーアップ」はほぼ問題なさそうである。
やはり、安定した画像を撮影するにはミラーアップとレリーズは必須になってくる。
しかし、よく見るとミラーアップ+レリーズも若干ぶれているような気がしなくもない。このあたりをもっとハッキリさせるためには、より軽量なミラーレスカメラで確認する必要がありそうだ。
そこで次回はEF300mm/4.0L IS USMにミラーレス(DMC-GX1)を取り付けてさらなるブレの確認をしてみたい。
1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編
« マイナーモデルチェンジのDMC-FT4 | トップページ | オリンパスOM-DはE-M5? »
コメント