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2012年2月13日 (月)

金環日食な日々 6/秘密兵器

前回の月撮影の結果から、三脚と雲台はしっかりしたモノを使わねばブレを抑制することは出来ないことが分かっている。

しかし、今更重量級の三脚を購入しても、日食などの特殊用途にしか使うことは殆どないため、結果押し入れの中に直行することは目に見えている。

そこで今ある三脚機材の中で、何処まで限界に近づけるかの検証をこれからやってみたいと思う。

20120213a

前にも話したとおり問題は雲台周辺だ。
私の使っているクランプはReally Right Stuff(RRS)という米国メーカーのカメラアクセサリーを使っている。
お高いところだとアルカスイスなどがあるが、三脚撮影を主体にやっているわけではないので新規に購入するより、すでにプレートを持っているRRSが実用的だろう。

さて、一点でなく複数の支点で抑えればいいのではないかと前回話したが、三脚や二脚を複数用意するにはコストがかかりすぎるし、かさばるし、重すぎる。
せっかくRRSを使っているので、そちらのアクセサリーからチョイスした。

20120213b

要はレンズとカメラを固定してしまおうというわけだ。
一本の丈夫なカメラバーを主柱にして、レンズとカメラをクランプを用いて固定するのだ。
三脚座とカメラの固定なら2点、それにレンズ先端を支えるY字型器具を取り付ければ3点固定と言うわけだ。

本来はヨンニッパやゴーヨン以上などのレンズに使う器具であるが、貧弱な300mm/4.0と貧弱な三脚でも効果がありそうなのでコンパクトな機材のみをチョイスして購入した。
とりあえず早速組み立ててみましょうか。

20120213c

この組み立て作業がとっても楽しい。
昔プラモデルを作るのが好きな人であれば、たまらない質感による工作を楽しむことが出来る。

20120213d

できあがりである。
コンパクトではあるが、ゴツイく、ぐらつきなど皆無な精度の高い剛性感あふれるサポートバーである。
両端を取り外せば小さく仕舞うことも出来る。
では早速カメラとレンズを取り付けてみましょうか。

20120213d1 20120213d2

持った瞬間に「あ、ガチガチだ」と分かるほどに剛性が高い。
Really Right Stuffの名前はダテでない。
小さいカメラバーだからこそ、より剛性感高く感じるのだろう。
左が2点固定、右が3点固定である。

20120213f

ところで、このサポートバーは一つ気をつけねばならない事がある。
カメラに固定するときの締め付け方だ。

20120213g

他もシステムもそうかも知れないが、RRSのシステムの基本はプレートをクランプで固定する。
ネジなどでクランプを移動させ、両側で挟み込む形で固定されるのだ。
実は、この締め付けはクランプの片方だけを移動させることで行われる。
これがどのような事を起こすのかというと・・・・

20120213i

たとえばクランプの向きを統一せずにバラバラにしてしまうと、カメラとレンズをゆがめて固定してしまう可能性がある。
つまり光軸がぶれてしまう。

20120213j

また、締め付ける順序も大切だ。
三脚座のロックはもちろん、全てを緩めてから少しずつ、軽く徐々に締め付けていく。
時折、緩めるのも効果がある。
緩めて締めてを繰り返しながら、全体に無理な力がかからぬように締め上げるのだ。

慣れれば簡単になる。

20120213k

ミラーレスにも取り付けてみたが、ヤバイと思えるくらいにガチガチだ。
これなら間違いなく震動を極力抑えてくれるはずである。
さて、実験である月撮影が楽しみになってきましたよ。

1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編

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コメント

初めまして
RRSのプレートが気になりこちらにたどり着きました^^;
70-200/2.8+x2+7D+BGでカワセミを撮ってますがレンズとカメラの剛性が気になってましてベルボンのSPT-1見つけましたがどうも円筒の支えが不安?
RRSのプレートを見つけこれだ!と思ったのですが先に書きましたようにBGを使ってるのでカメラ側のステイの関係が微妙、カメラのその面から約45mm下だとクランプは付かないでしょうか?
突然で申し訳ありませんm(_ _)m

初めまして、雪男さん。

7DにBGを付けた状態で、RRSのカメラサポートバーにレンズ込みで取り
付けられるか?ということですね。

このカメラバーにレンズとボディが取り付けられるかどうかの重要な
ポイントはレンズの三脚座高にあります。

私は70-200/2.8を持っていないので検証できないのですが、7DにBGと
レンズを付けて平面の上に三脚座とBGの底面が付くように立ててみて
ください。

この時にレンズが僅かに仰角(上向き)に向けば間違いなく取り付けられます。
しかし、俯角(下向き)ですとそのままでは取り付けられないでしょう。
ちなみに平行だとかなり微妙です。

BGの下にはカメラプレートも付けますのでその厚みも考慮しなくてはなりません。
(三脚座にもプレートを付けますので心配ないですが)

BGが必須となると、三脚座の下にスペーサーのようなものを噛まさないと難しそうですね。
RRSにはかなりのアクセサリーがあるので、他にも方法があるかもしれません。

ちぇりたさん

ありがとうございます、やはりBG付きではそのままは無理なようです、普段BG付けっ放しなので外すのが面倒で^^;
スペーサーかますのはせっかくの精度がもったいない気がしますね、Webで検索してもなかなかこれだった!ってのに巡り会わないので…もう少しみて見ます、ありがとうございました。

お役に立てず申し訳ないです。
これだ!というものが見つかるといいですね。

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