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ana

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2012年2月16日 (木)

金環日食な日々 7/秘密兵器の効果

ブレに対して三脚座だけの1支点から複数の支点に増やし、なおかつカメラとレンズをガッチリ固定する秘密兵器カメラサポートバーを購入したが、これがどの程度までの効果を誇るのかを検証してみる。

20120216a

このカメラサポートバーは、カメラとレンズの支柱となり共振や歪みを抑えてくれる要素を持つ。
全重量は約1kg弱ほどあり、レンズの安定を増やしてくれる以外に、被写体への照準も非常に狙いやすくなるためその恩恵は計り知れない。

20120216b2 20120216b1

支点は2点と3点で、効果のほどを比較してみたい。
メインは三脚座とカメラとの2点を強固に固定するシステムであるが、レンズ先端を支えるプラスα的な3点目の支点がある。
つっかえ棒の様な微妙なモノであるが効果のほどは如何に?

20120216c1 20120216c2 20120216c3

まずはEOS7Dでテストしてみる。
三脚はいつもの全高が高く使いやすいが華奢なGITZO三脚(GT1541T)に中型雲台、
全高は低く使いにくいが頑丈なRRS三脚(TP243)&大型雲台を使って比べてみた。

月の写真はいつものようにトリミングしてブレを確認しやすくしてある。
左の写真が2点、右の写真が3点の支点である。

【GITZO三脚】

・指押し撮影
20120216d1 20120216d2

・レリーズ撮影
20120216e1 20120216e2

・ミラーアップ撮影
20120216f1 20120216f2

分かりやすくまとめて表示してみる。(クリックで拡大)

20120216g5

さすがに耐荷重8kgの三脚と雲台に、半分近い加重をかけているせいか安定は良くない。
特に2点の支えではミラーアップ撮影でさえブレが認められる。
カメラとレンズとガッチリ固定したとは言え、サポートバーと雲台を固定している箇所は1点のために華奢な三脚では共振を拾ってしまうのであろう。

だが、3点固定だと多少のブレはあるもののかなり改善されている。
指押し撮影とレリーズ撮影でもブレが僅かだが抑えられているのだ。
あんなモノでも効果があることに驚かされる。

【RRS三脚】

・指押し撮影

20120216h1 20120216h2

・レリーズ撮影

20120216i1 20120216e2_2

・ミラーアップ撮影
20120216j1 20120216j2

分かりやすくまとめて表示してみる。(クリックで拡大)

20120216k5

驚かされたのが、この結果だ。
前述のGITZO三脚に比べて雲泥の差がある。
ハッキリ言ってDSLRなのに指押しでも使えるレベルなのだ。
2支点より3支点の方がより安定感が高いが、2支点でも自分的には全然OKだ。

つまり、重くてがっしりとした丈夫な三脚と、安定感のある大型雲台を使えばファインダー越しに普通の撮影スタイル同様に超望遠レンズが使えると言う事だ。
670mm領域の指押しがこのレベルなので、ミラーレスの840mm領域ではどうなっているかは下の方を見て下さいね。

20120216l1 20120216c2_2 20120216c3_2

次にミラーレスカメラであるGH2でテストしてみた。
GH2にはミラーがないため、ミラーアップ撮影は行っていない。
左の写真が2点、右の写真が3点の支点である。

【GITZO三脚】

・指押し撮影
20120216m1 20120216m2

・レリーズ撮影
20120216n1 20120216n2

分かりやすくまとめて表示してみる。(クリックで拡大)

20120216o5

2支点の手押しのみ若干のブレが確認できるが、他は軒並みOKであろう。
しかし、指押しで840mmが可能とはサポートバーとは何者か。

このカメラサポートバーを導入しての一番の利点は、照準が付けやすくなったことだ。
ミラーレスカメラはアダプターを介する数が多いため、カメラボディを持って照準を付けようとすると接合部に相当な負荷がかかってしまうのだ。
照準には背面液晶を見ながら、カメラボディ下部に伸びるバーを掴んで銃把の様に握ると狙いを付けやすい。

【RRS三脚】

・指押し撮影
20120216p1 20120216p2

・レリーズ撮影
20120216q1 20120216q2

分かりやすくまとめて表示してみる。(クリックで拡大)

20120216r5

さて、一番気になるRRS三脚のミラーレス撮影であるが、2点・3点の支点でも指押し撮影から可能になっていることだ。
焦点距離は換算で840mmである。かなり驚かされた状態だ。

厳密に言うと2点より3点の方が僅かではあるが、解像感はより高くなっている。
しかし、ここまで来たらもう十分のような気がするのだ。
まあ、拘る人は拘るのかも知れないが。

このカメラサポートバーはかなり使える。
おそらくこのままはまり続け、さらなる超望遠レンズを追い続ければ、三脚などはザハトラーに行き着くのかも知れないが、自分としては300mm/4.0以上の重い望遠には手を出さないと思うのでこのシステムで十分だろう。
ここで収束してしまうと思う。

自分としては、金環食にはミラーレスを使おうかと考えている。
やはり670mmより、840mmの迫力には代え難いモノがある。

それになんと言っても照準の付けやすさが、このサポートバーを取り付けたことにより一気に改善したことだ。
サポートバーを付ける前は微調整に戸惑って、絶対EOSにしようなんて考えていたときもあった。

さて、ミラーレスを使うのであれば、三脚はどちらを使っても問題ないと思われるので、5月まで時間はあるしじっくり思案するつもりだ。

次回から、金環日食な日々は実際の太陽撮影へと舞台が変わる。
もちろん、EOSも比較撮影としてまだまだ登場していただきます。



1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編

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