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2012年2月19日 (日)

金環日食な日々 9/太陽撮影とシャッター速度

昨日も太陽撮影に挑んだ。ピント操作の確認をもう一度したかったのだ。
今度はシートを広げてピクニック気分でテスト撮影を行ってみる。
ミラーレスを望遠レンズに取り付けて太陽撮影した時に気づいた問題点は二つある。

1.EF300mm/4.0L IS USMのフォーカスリングの精度が出しにくいと言う事
2.太陽の射している下での液晶確認が極めて分かりにくいと言う事

20120219c
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

1.に関しては、MFアシストを起動させ時間をかければなんとかなることが分かった。
フォーカスの確認には太陽黒点を使うといい。
ただし、MFアシストを起動した状態で、しかも換算840mmであるとかなりの速度で太陽が移動するので素早いフォーカシングの決定が必要となる。

ピント位置が決まったら極力レンズ鏡胴には触れないことだ。
フォーカスリングに触れてピントのやり直しをする羽目になると悲惨だ。
微調整にはシュマイザーを構えるようにサポートバーを握ると照準を付けやすかった。
ねじるように握るのがコツである。

20120219d
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

2.は何かしらフードのようなもので覆わないと確認しづらい。
ただでさえ全高が低いので、妙な姿勢でファインダーを覗き込むのはスマートでない。

問題なのは1.のフォーカシングに対して、屋外であると液晶の輝度の弱さからピントの確認がよく見えないことだ。
これには根本的な対処法を考えねばならないであろう。

さて、GH2で撮影した光球の明るさをシャッター速度別で確認してみたい。

F値は11、ISOは160、WBはまさに「太陽」。
NDフィルターは100000、SSは1/15秒から1/2000秒までを比較した。

SS1/15
20120219a15

SS1/30
20120219a30

SS1/60
20120219a60

SS1/125
20120219a125

SS1/250
20120219a250

SS1/500
20120219a500

SS1/1000
20120219a1000

SS1/2000
20120219a2000

さて、どの辺りがシャッター速度のベストであろうか。
以前購入したフィルターのあんちょこからは、食分0%でF11では1/1000と記載されていた。(ISO100の場合)

20120219a1000_2 SS1/1000
Panasonic DMC-GH2+EF300mm/4.0L IS USM+Extender1.4xIII+ND100000

実際に1/1000秒はかなり暗いと思う。
GH2はISO160で撮影してあるために、もう少しシャッター速度は早くなるのでさらに暗くなるはずだ。

20120219a250_2 SS1/250
Panasonic DMC-GH2+EF300mm/4.0L IS USM+Extender1.4xIII+ND100000

1/60~250秒あたりが実用的ではないだろうか。
まあ、季節や湿度によっても微妙に異なるかも知れないので、一応目安にしておきましょうか。

20120219b SS1/320
Panasonic DMC-GH2+EF300mm/4.0L IS USM+Extender 1.4xIII+ND100000

しかし、注意深くフォーカシングをしても黒点はこのような感じだ。
このへんが限界なのであろうか。

1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編

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コメント

こんばんわ。
日食撮影のテストとても参考になります。
本日、ヨドバシで皆既日食について書かれてる冊子を読んでいたら「ポラリエ」なる自動追尾システムが紹介されてました。
こういったやつは皆既日食には必要ないんでしょうか?

あっ、これはコンパクトなのに安い赤道儀ですね。

実は以前にTOAST Proという同じようなコンセプトのコンパクト赤道儀を購入しようとした時期がありましたが、セッティング精度が難しいのと、10万ほどの値段の関係から、見送った経緯があったのです。
でも、このポラリエは安くていいですね。
かなり惹かれます。

今回の日食撮影に関しては、シャッター速度の極めて短い太陽撮影ですし、重量級の望遠レンズを使った直焦点撮影ですのでコンパクト赤道儀はスルーしようかと思ったのです。
軽量な高倍率(換算500mmは欲しいですかね?)のコンデジなどにNDフィルターを付けられれば有効な手段になると思います。
日食の動画もいけそうですね。

ポラリエは広角レンズを使う星野撮影には非常に良さそうです。
よい製品を教えていただいて感謝です。( ^ω^ )

SD1と望遠レンズの組合せでは、シャッター速度を速くする事が難しいので、RRSグッズのブレ防止対策を興味深く拝見しております。

今も黒点が少ないのですね。
氷河期が来ると言われる方も居るので、ちょっと心配。

確かに4600万画素相当と言われるSD1の能力を望遠で引き出すには、普通のレベル以上のブレ防止対策が必要でしょうね。
私も日食のブレ対策が何処に行き着くのか分からないので、この辺にしておこうとは思います。

黒点の数は気になりますよね。
私も氷河期の到来に危機感をいだいております。

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