無料ブログはココログ

ana

  • ana

« しゃっくりとマドレーヌちゃん | トップページ | Canon EOS 5D Mark III 発表 »

2012年3月 3日 (土)

金環食とインターバル撮影 3/レンズはどれだ?

インターバル撮影するボディはEOS5D2と決定した。
三脚・雲台もとりあえずは余ったブツを使う予定である。

となると、後はレンズだ。
定点固定のインターバル撮影となるため、画角の中に食の始まりと終わりが入っていなくては様にならない。
あまり広角すぎても、太陽が点のようにしか写らないのでレンズの焦点距離はなるべく大きいものを選ぶ必要がある。

20120303a_2

ここで役に立つのがアストロアーツの天文シミュレーションソフトであるステラナビゲータだ。
初めてこのソフトを購入したのは、私が学生の時にPC9801用として書店で発売されたものだったと記憶している。
今ではVer.9までバージョンアップされているようだ。

20120303b1_2

このソフトを使い、東京での5月21日金環食のシミュレートを見てみる。
上の画像が金環食の「食の最大」、7時34分30秒の状態である。
方位は約269°、高度は約35°である。
クリックで拡大される。

20120303b2_2

次に「食の始まり」を見てみる。
時間は6時19分2秒。方位は約260°、高度は約20°である。

20120303b3

最後に「食の終わり」を見る。
時間は9時2分37秒、方位は283°、高度は約53°である。

20120303b4_2

これらのデータから太陽はこのような軌跡をたどることになる。
要はこの太陽軌跡が、レンズの画角に収まればそれで良いのだ。

そこで自分の持っているEFレンズ群で最も適したものは・・・・。

20120303b5

少し分かりにくいとは思うが、星図にピッタリ収まるレンズの画角が縁取りされている。
焦点距離50mmのレンズだ。
ただし縦撮影が条件となるが、画角はちょうど収まる感じで具合が良い。
つまりEOS5D2にEF50mm/1.2L USMを縦に取り付ければ食の始まりから終わりまでを撮影できることになる。

ちなみにレンズ中心の方位はほぼ270°、高度は35.6°。
真東レンズを向けて、高度は35.6°に固定しておくと言う事になる。
ここで、赤道儀を持っていない自分としてはコンパスと角度計が必要になってくる。

20120303c1 20120303c2

というわけで早速用意した。
コンパスは登山に使っているスントのコンパスを代用しよう。
角度計はamazonで、デジタルのタイプを選択した。

ところでコンパスを使っている人は知っていることなのだが、磁気偏角という言葉がある。
コンパスの指す磁北は真北ではなく若干西にずれているのだ。
東京では7°ほど傾いている。
この磁気偏角を考慮してレンズの位置を設定する必要があるのだ。

20120303d

さて、この50mmというレンズであるが、太陽を入れるとどのくらいに写るのでありましょうか。
早速、NDフィルターを装着して検証してみた。

20120303e1
Canon EOS5DmarkII+EF50mm/1.2L USM

かなり小さい。(笑)
食分されていく太陽の軌跡をレイヤーで重ねるならば様になるであろう。
だが、動画前提で撮影するとなると迫力のない地味な映像になる可能性がある。

しかも、先ほどの縦位置撮影が条件となるので動画としてはよろしくない傾向だ。
なので5D2の2100万画素を生かしてトリミングして動画を作ってみようと思う。

20120303f

縦位置の状態で、動画に合わせて16:9のアスペクト比でトリミングを行う。
この太陽サイズならば動画も程々見られ・・・・なさそうですね。
ちょっと困りましたよ。
いきなりトラブルで躓いた。

20120303f1_2

20120303f3_2

20120303f2_2

総撮影数に合わせて、トリミングを上方に規則的等分にカットしていけば太陽の動きに不自然さは出ないと思う。だが、太陽は小さい・・・・。
食の欠け方にも若干の不自然さが現れてしまうと思うが、これでは太陽に何が起こっているか皆目分からない可能性がある。

さて、動画のド素人が勝手な思いつきで計画を述べてみたが、実際にうまくいくでしょうか。
しかし、もう少し太陽が大きく写せると思いましたが、かなりまずいですね。

20120303fgjpg

とりあえずはフィルターの寿命も考慮して、紫外線曝露せずに済む月でやってみますか。
撮影時間も長くかかるために、まずは100mm以上の焦点距離で試験的に撮影だ。
それにソフトの使い方もまだ全然分からないので、いつになったら結果を報告できるか分からない。

ああ、なんか急に不安になってきた。



1.プロローグ
2.アクセサリー
3.レンズはどれだ?
4.シャッター速度

« しゃっくりとマドレーヌちゃん | トップページ | Canon EOS 5D Mark III 発表 »

コメント

こんにちわ。
何やら画角の問題でお困りのようですね(汗
ここは、ズームレンズ使用を解禁されて70-200F4LISの導入はいかがでしょうか?(笑

そうなんですよ。
ただ定点撮影なので、70mm以上になってしまうと食の始めと終わりが画角内に収まらなくなってしまうんですよ。

そうすると太陽のサイズが豆のようになってしまう。
あわよくば動画も一緒になんて言うことがおこがましかったのかもしれませんね。
動画は素直にゆきひろさんが仰っていたポタ赤を購入した方が、きっと楽なのでしょう。

もうしばらくはがんばってみようと思いますが・・・・

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 金環食とインターバル撮影 3/レンズはどれだ?:

« しゃっくりとマドレーヌちゃん | トップページ | Canon EOS 5D Mark III 発表 »