EF100mm/2.8L Macro IS USM(実写と感想)
第一印象はレンズサイズの割に軽く感じることだ。
プラスチッキーな筐体がそれを可能にしているのかもしれない。
以前、Nikonマウントに切りかえたときにAF-S VR Micro-Nikkor105mm/2.8Gを購入した。
マクロレンズなのにVRが搭載され、且つナノクリコーティングがなされているというハイスペックな105mmマクロだった。
その金属筐体のNikon製レンズを箱から出したとき、漬け物石のごとく重いそのレンズにVRとナノクリはずいぶんと重いのだなあ、などとトンチンカンな印象を持ったことを覚えている。
それまではキヤノンマウントのEF100mm/2.8L Macro USM(ISなし)のモデルを使っていたためだが、実際に重量には200g以上の差があったのだ。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
EF100mm/2.8L Macro IS USMは625gしかない。ISなしの製品に比べて50g程しか差がないのだ。
ハイブリッドISを搭載しながら、この軽さは驚異的である。
前述のNikonの同スペックマクロと比べても160gほどの差を持っている。
軽さは武器だなあと感じる瞬間である。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
レンズ筐体はホッソリとしており、ホールド感が非常によろしい。
ISの効きもハッキリと確認でき、通常撮影はもちろん、マクロ撮影でも充分実用的だ。
ワーキングディスタンスもシッカリとれているのでとても撮影しやすい。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
このレンズは、他の単焦点のセットで散歩に持ち出すことが多い。
24mm、50mm、そしてこの100mmマクロの三点セットだ。
中でも、最も使用頻度が高いのが、この100mmマクロである。
ちなみにその場合の50mm単焦点は、意外にも使用頻度は少ない。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
個人の使い方のクセもあるのだろうが、確かにズームを使っているときでも、ワイド端とテレ端しか使っていなかったような気がする。
人物を撮影するときだけ、ズームの中間焦点域をゴニョゴニョしていたようだ。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
こうして考えると、100mmレンズは自分の所持レンズの中でもテレ端として使っていくのが良いような気がしてきた。
きっと、さらに長焦点のレンズを購入したら、マクロ撮影以外は使わなくなってしまうかもしれないからだ。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
マクロ以外の撮影でも写りは極めてよく、中望遠レンズとしての性能は高い。
単焦点では、ついF1.4クラスのハイスピードレンズに目がいってしまうが、9万円前後の実売価格でこの性能の中望遠Lレンズが手に入ると考えるとCPは非常に高いと考えられる。
Canon EOS5Dmark2+EF100mm/2.8L Macro IS USM
F値が明るくボケも美しい高額な重量級ハイスピード中望遠もよろしいが、F2.8の明るさを誇り、加えて等倍マクロもできる軽量な中望遠レンズと考えると、コスパのいいレンズに思えてくるから不思議だ。
私がキヤノンに戻ってきた理由は、一つがハイブリッドISを搭載してあるこの100mmマクロ、そしてもう一つが驚愕のハイスピードAFレンズである50mm/1.2Lがあったことだ。
50mmは人物撮影以外に使うケースは少ないが、100mmマクロは万能性が高く使用頻度も非常に高い。
APS-C・フルサイズ両方で使えるオールマイティーなレンズである。
個人的にはフルサイズ使用の方が、より性能を生かされると思う。
EF100mm/2.8L Macro IS USM
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