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2012年4月 7日 (土)

マンフロット338は何でこんなに固いのか

精密な水平をとることが出来るレベリングベース、マンフロット338の続編である。

20120407a

前回、異様な固さで通常使用に問題が出てくるほどのしぶいダイヤルのことを書いた。
結束バンドを使って、無理矢理にダイヤルを動かしたところ、若干の改善は見られたものの未だに普通の使い方をすると指先が痛くなる。
このままでは指に力こぶがついてしまうほどに重くて固い。

この普通じゃない固さのダイヤルを、なんとか改善させられないかというのが今回のブログの趣旨である。

20120407b

原因を調べるために、まずは分解してみよう。
因みに上部のビスはいじらないようにしておいた。
理由は「カン」だ。

20120407c

調整ダイヤル下部にあるロックダイヤルの留め金を外すと簡単にレベリングベースの上下を分解できる。
もちろん、ダイヤルが固いので完全に上下円盤を分離させるまでに指先が痛くなることは仕方あるまい。

20120407d1 20120407d2

分離させると3本の真鍮製ビスと一体になった調整ダイヤルが固定されている上部円盤と、ビス穴の開いた下部円盤に分けられる。
ここで、真鍮ビスと下部円盤のビス穴を見ると細かい金色の金属片が散見された。
恐らくは真鍮ビスのバリのようなモノではないかと思われるが、これが接合部に噛んでいたら動きは悪くなるのは当然である。
アセトンを使いしっかりとグリスを落としてミニブラシで洗浄した。
もちろん仕上げはエアダスターで細かいゴミも吹き飛ばす。

20120407e

ここで、下部円盤を接合する前に各々のダイヤルの固さを確認しておく。
あ、結構固いのね。
でも、普通に使える固さである。これに近い状態で使えれば御の字である。

20120407f_3

まず、ビズ穴及び真鍮製ビスネジの溝にクレ55-6を僅かに塗布した。
そして稠度2のリチウムグリスを小型グリスガンに詰めて接合部につけておく。

20120407f2_2

ゆっくりと3つのビス穴にねじ込んでいく。
おっ、今までと全然違うほどに人差し指のみでダイヤルを回転できる。
もちろん、多少の力はいるが、今までとはまるで違う。
スムースさが気持ちいい。

20120407g

さすがに傾きを大きくするとフリクションがかかるのか、多少の重みがダイヤルから感じられる。
それに1箇所だけ他2カ所に比べると、ちょっと微妙に固いダイヤルがあるのだ。
まあ、ここは接合前からちょっとだけ固く感じたダイヤルなので、改善させるには上部ビスをさらに分解せねばならない。
まあ、この辺にしておきましょうか。これだけでも全然実用的だ。

20120407h

と、言うわけでこのマンフロット338もようやく実用レベルになったのだ。
これで、例の計画にまた一歩近づいたわけである。

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