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2012年4月

2012年4月30日 (月)

Voightlander NOKTON17.5mm/0.95(スペック)

マイクロフォーサーズには他社で見られない特殊なレンズがある。
それがコシナから販売されているマイクロフォーサーズマウントのNOKTONシリーズである。
先日、それの第2弾であるVoightlander NOKTON17.5mm/0.95が発売された。

20120430e_2

このシリーズの特徴は、なんと言っても開放値F0.95を誇る超ハイスピードレンズであることだ。
それだけではない。
このらNOKTONの特徴でもあるのだが、このシリーズは非常に寄れるレンズなのだ。

20120430f

今回のNOKTON17.5mm/0.95にしても最短撮影距離15cmを誇る。
開放値がF0.95ということからシャッター速度を稼ぐことが可能で、尚且つ寄る事も出来る。
こんなに美味しいレンズはあまり見ない。

20120430a

サイズはφ63.4x80.0mm、重量は540g。
2年前に発売になったNOKTON25mm/0.95より一回りほど大きく重い。
それでいて、CPUすら積んでいないガチムチ系のマニュアルレンズだ。

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レンズ構成は9群13枚。
13枚目に非球面レンズが搭載されている。
また、絞り羽根は10枚虹彩絞りである。

20120430c

最短撮影距離は15cm、最大撮影倍率は0.25倍と換算35mmレンズとしてはかなり寄れるレンズである。
フィルター径は58mmと、単焦点のマイクロフォーサーズ専用レンズの中では大きい部類に入る。

20120430d

とにかく、換算35mmというレンズでありながらF0.95という明るさを誇り、しかも寄る事が出来るとくれば購入しない手はない。
薄暗い店内で、夕暮れの町並みで、友人らと談笑する車内でと、撮影シチュエーションは準広角という利点を生かせば限りなく広い。

ただ先日も述べたが、レンズ鏡胴がそれなりに大きいため、OM-D(バッテリーグリップ付き)のようなしっかりとしたハンドリングが出来るボディがいいだろう。

お次はテスト撮影について書いてみたい。

Voightlander NOKTON17.5mm/0.95

スペック
テスト撮影
実写と感想

2012年4月29日 (日)

17.5mm F0.95

35mm換算にして、35mm焦点域を持つコシナから発売された超ハイスピードレンズ。
Voightlander NOKTON17.5mm/0.95だ。
このレンズの最大の売り文句は、換算35mmなのに開放F値が0.95であるということだろう。

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いつものカメラ屋さんで購入してきた。
マイクロフォーサーズ専用の単焦点レンズの中では最大級ではないかと思われるサイズと重量だ。

20120429e1 20120429e2

マニュアルフォーカスで大きな前玉を持ち、且つ電子接点もない。
だからこそ、このレンズサイズを実現できたのであろうか。
絞り環は25mm/0.95よりもソフトでクリック感が心地よい。

20120429b

因みに同じシリーズのNOKTON25mm/0.95と比べてみる。
比較にSummilux25mm/1.4もいれてみた。
極端に大きいわけではなく、実用レベルのサイズに収まっている。

20120429c

バッテリーグリップをつけたOM-D(E-M5)ならば、さらにこのレンズのホールディングはアップする。
手振れ補正内臓のOM-Dは、このレンズを能力をさらに引き上げてくれるだろう。

20120429d1_2
Olympus OM-D+Voightlander Nokton17.5mm/0.95

購入した帰りにリヤドロの写真を撮ってきた。
せっかくなので、まずは開放のF0.95で撮影してみよう。
接写で15cmまで寄れるのは素晴らしい。

20120429d2_2
Olympus OM-D+Voightlander Nokton17.5mm/0.95

換算35mmなのに相当ぼけるようだ。
かなり面白そうなレンズである。

2012年4月28日 (土)

肉球まんじゅう

20120428b_2 にゃらん

じゃらんの「にゃらん」から発売されている肉球まんじゅうを購入してみた。

20120428c

もうすぐチェリーの誕生日である。
お祝いのつもりで買ったのだが、ネコはまんじゅうを食べられないので人間様が食することになる。

20120428d

なんと4個入りだ。
私と嫁さんと子供二人とちょうど良い。

20120428e

職場のスタッフらの分も購入したので、余った1つを分けてもらった。
ホントに肉球だ。
どこから食べて良いのか分からない。
お菓子のひよこに通ずるものがある。

20120428f

中身はこしあんだ。
甘さ控えめで結構美味しい。
中身の写真も上げたかったが、私の歯形が付いていたので割愛させていただいた。
なんか歯形って見られると恥ずかしいね。

20120428a

というわけで、チェリーごめんな。
パパは先に食べちゃったよ。

でも当日はみんなで肉球まんじゅう食べましょう。
あ、チェリーは当日お刺身ね。

2012年4月27日 (金)

EOS 60Daは一般撮影に使えるのか

前回の高感度テスト時に、意外にも天体専用デジカメである60Daでも一般撮影できそうな感じがしたのだが、実際のところはどうであろうか。

20120427n

60Daとの写真を比較するために、同じキヤノン製である5D3も持ち出した。
WBは両機種ともAUTOに設定してある。
ISOは800、レンズはEF Macro100mm/2.8L IS USMの開放で撮影した。
5D3はフルサイズなので、比較写真はトリミングをしてある。

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20120427b3

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20120427c3

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5D3の画像をAPS-Cサイズでトリミングしたので、画角もボケも同じ筈だ。
さて、どんなものでしょう。
センサーが異なるので断定はしにくいが、どうやら短い波長の光の方が影響が出るようである。

20120427l2

アイリスなどは60Daの方が見た感じに近いが、葉の色などは5D3の方が自然に感じる。
60Daはコントラストも強く、どちらかというと派手な記憶色に近いかも知れない。
好きな人は好きであろう。

では、60Daは一般DSLRの代替になり得るのか。

20120427h3

上の写真は、60Da購入してから最も違いがハッキリ出た写真である。
室内でカレンダーの一部を写したものである。
このときの光源は蛍光灯だ。

20120427j3

蛍光灯をホワイトバランスオートで撮影するとこのように写る。
蛍光灯の色かぶりの雰囲気は、カレンダーのそれと非常に似ている。
特殊フィルターの影響であろうか。

20120427i3

因みに屋外の下で、このカレンダーを撮影するとこのように差が目立たぬように写し出される。

つまり60Daは、WBをオートにしたままだと昼間の屋外に於いては普通のDSLRに近い状況で撮影できるが、ひとたび屋内に入り人工灯下で撮影したり、夜間の照明下での撮影になると色かぶりが激しくなる可能性がある。
まあ、60Daは屋外専用デジカメということになるのだろうか。
個人的にはこれ一台で全てを賄うのはリスクが大きすぎると思う。

さて、ここで問題が出てきた。
星景写真を撮るときに、夜間の人工灯の明かりはどのくらい影響があるのだろう。
このあたりは未経験のビギナーなのでよく分からない。
とりあえずは光害カットフィルターを用意しておきましょうか。

20120427o

いや、その前に長時間露光のダークノイズ比較をやっておく必要もある。
星景星野写真は長時間露出が必要不可欠なので、各ISO値の熱ノイズの多さを見ておかねばならない。
次回はそれでいきましょう。

2012年4月26日 (木)

EOS 60Daの高感度

今回は天体撮影用に購入した60Daに高感度について調べてみた。

20120426a

天体撮影における高感度耐性は重要だ。
長時間露光が当たり前の星景星野写真では、露光時間が延びるほどノイズがのりやすくなる。
そこで明るいレンズを使ったり、ISOを上げて撮影したりするのだ。

20120426f

私の使うポータブル赤道儀では長時間の追尾精度は心許ない。
そのため、露光時間を極力短くする必要がある。
つまり、高感度耐性が重要になってくるわけだ。

20120426g

というわけで、今回は例のサルと時計の置物を使っての高感度チェックを行った。
レンズはEF35mm/1.4L USMを使用し、F値は5.6に固定。WBはAUTOに設定した。
果たして、どの程度まで常用なのか。

【高感度テスト】

ISOは100から1段ずつ上げて12800まで撮影した。
下段の写真はトリミングである。

ISO100
20120426d1

ISO200
20120426d2

ISO400
20120426d3

ISO800
20120426d4

ISO1600
20120426d5

ISO3200
20120426d6

ISO6400
20120426d7

ISO12800
20120426d8

・・・・あれ?
普通の色調に写っている。
天体カメラで撮影すると特有の赤かぶりを起こすと思ったのだが、普通に撮れている。
まあ、この話題は後で述べるとして、まずは高感度耐性の見てみよう。

EOS60DのAPS-Cセンサーがちょっと凄い。
ISO1600までは全く問題なく使える。

ISO3200あたりから僅かにノイズが目立ち始めるが、拡大しないと分からないレベルだ。
ISO6400ではさすがに天体撮影では厳しいかも知れないが、通常撮影ではここまで全然いける。
ISO12800はさすがにカラーノイズが目に付くようになり、常用と言うよりは非常の仕様であろう。
でもフォーサーズのセンサーを見てきた自分としては信じられないような出来の良さだ。

20120426e4

ここで、ISO100~12800まで一覧にしておく。

 

天体写真のド素人の自分としては、EOS60Daではどの程度のノイズまで使い物になるのかは分からないが、ISO1600あたりを常用してみようかと思う。
この前後1段ずつあたりを試験的に撮影してみる必要もありそうだ。
あとは使用するレンズの明るさも加味しなくてはならないだろう。
さて、いつになったら撮影できるのか。

ところで先ほど述べたが、この60Daで撮影した時計の置物写真に赤かぶりが現れずに、ごく普通に撮影できている。
現にEOS20Daで撮影された写真をネットで確認すると、普通の感じで撮影されているケースが目立つ。

20120426h3

外に出てタンポポを撮影したところ、やや緑かぶりはあるものの普通に撮影できているようだ。
因みに左が60Da、右が5D3に35mm/1.4L USMをつけて撮影したものである。
5D3は比較しやすいようにトリミングしてある。

意外である。この60Daは普通の改造された天体カメラとはちょっと違うらしい。
ある条件になると、色調がかなり変わる事から天体専用である事は間違いようだ。
ただ、無理に常用として使おうと思えば、なんとか可能ではないかと思わせるDSLRである。
次回はその条件を出してみたい。

2012年4月25日 (水)

OM-D(E-M5)と NOKTON25mm/0.95

一時改善しかけていた風邪がぶり返した。
咳が出始めたときには、しつこそうな咳だなと思っていたのだが、意外にも数日で消えてしまった。
やれやれとホッとしたのもつかの間、本格的な咳嗽が始まってしまった。
なんとかなりませんかね。

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Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON25mm/0.95

ところでOM-Dを購入してから使用頻度が格段に上がったレンズがある。
Voightlander NOKTON25mm/0.95だ。

20120425a
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON25mm/0.95

このレンズは接写が可能で、擬似的なマクロ撮影も出来る事が強みである。
レンズに手振れ補正機能が組み込まれていないために、今までの撮影にはかなり神経を使うことが多かった。
しかもボディ内補正のあるオリンパスPENシリーズは手振れ補正効果が弱く、またホールディングも悪かったため、ホールディングの良いパナ製GHシリーズでNOKTON25mm/0.95を愛用していた。

20120425b
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON25mm/0.95

だが、OM-Dを購入してから、その強力な5軸対応メカニカル手振れ補正のおかげで、接写撮影でもその効果を余すことなく発揮することが出来るようになった。
ピントさえ合えば、片手で撮影も可能でないかと思うくらいだ。
その効果は凄まじいの一言である。

20120425c_2
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON25mm/0.95

NOKTON25mm/0.95の魅力を引き出すことの出来るOM-Dとの組み合わせはたまらない。
来週にもNOKTON17.5mm/0.95が発売になるのだが、それも非常に楽しみだ。

2012年4月24日 (火)

EF 200mm/F2.8L II USM(テスト撮影)

200mm/2.8Lという単焦点は微妙だ。
EF70-200mm/2.8L II USMという同じ明るさを持つレンズがある。
しかもズームで寄れるのだ。

20120424a1

対して、こちらのレンズはどうだろう。
ISも付いていなければ、最短撮影距離はズームの1.2mに比べ1.5mと寄れないし、最大撮影倍率も0.21倍より低い0.16倍である。
三脚座も別売りだ。

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だが重量、値段は半分以下である。
果たして、このレンズの性能は如何なものか、早速テスト撮影してみた。

Pon4

被写体はいつものポンちゃんである。
いつもはカメラから被写体までの距離は2mで行っているが、今回は望遠レンズである。
3mで撮影を行った。

【テスト撮影】

ボディは5D3でISOは200に固定、WBはAUTO撮影である。
2段ずつ絞ってF11まで撮影した。

F2.8 3m
20120424b1

F5.6 3m
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F11 3m
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かなり凄いレンズだと思う。
開放でこそ、ほんの僅かにコントラストが落ちているが、殆ど気にならないレベルだ。
1段絞れば自分としては十分すぎるくらいである。

このレベルなら開放から天体撮影に使える。
一般撮影に於いても、5D3のような高感度撮影に強い機種ならば、シャッター速度を上げることでIS無しでも十分いけるはずだ。

【最短距離撮影】

次に最短撮影距離である1.5mから開放とF16で撮影を行った。

F2.8/F16 1.5m
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開放でのボケは美しい。さすが単焦点と言ったところだろうか。
若干コントラストは低いが、1段絞れば改善する。

このレンズの写りは素晴らしい。
ズームでは得られないものを持っている。
このレンズの真骨頂はやはり開放撮影であろうか。

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Canon EOS 5D MarkIII+EF200mm/2.8L II USM

高感度の得意なボディを使えば、非ISとはいえ全然使える。
フィルム時代は70-200mm/2.8Lの非ISを事もなく使っていた。
当時というか今でも望遠ズームを使うと、テレ端の使用頻度が極めて高い傾向が私にはある。

きっと最新の70-200mm/2.8Lを購入してもテレ端ばかりであろう。
ならば割り切ってEF200mm/2.8L II USMを使うのものアリかも知れない。

今度は様々なところで実写撮影を行ってみたい。

EF200mm/2.8L II USM

スペック
テスト撮影
実写と感想

2012年4月23日 (月)

赤道儀

実はすでに先月に購入していたのであるが、一通り機材が揃ってからブログに上げようと思っていた。
だが、EOS60Daが発売されたため、これを機会にとりあえずは揃っている機材から出していこうと思う。
ある計画こと、星景星野写真計画の中核となる「赤道儀」である。

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赤道儀とは天体撮影に使う機材である。
中央に付いたテーブルが24時間かけて時計方向に1回転するように作られている。
このテーブルに自由雲台やジンバル雲台を取り付けてデジカメを載せるのだ。

20120423b wiki

夜空の星は北極星を中心に反時計回りに同心円運動をしている。
つまりテーブルの軸を北極星に合わせてやれば、撮りたい星系に向けたレンズは星の移動とともに向きを合わせ続けてくれるというわけである。

20120423d

星は微弱な光なので長時間露光が必要なのだ。
赤道儀とは単純な仕組みであるが、なんと便利な機材なのか。
回転精度の問題など、赤道儀を詳しく語ると大変なことになるので、その辺は割愛したい。

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因みに北極星(ポーラー)の方向を向けるためには、本体にあいているポーラアリグメントホールから覗いた状態で、北極星が見えるように固定する。
または、より極軸への精度を高めるためには、付属するポーラファインダーユニットを使う方法もある。

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さて、赤道儀と言ってもピンキリあって、ポータブルで持ち運びが便利なものから数10kgもある本格的なものまでいろいろある。
私が選んだものは、機動性が高く移動に便利なポータブル型である。
俗称【ポタ赤】(ポータブル赤道儀)と呼ばれるタイプだ。

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トーストテクノロジー社のTOAST-Pro。
重量は1.5kg、180x100x40mmのコンパクトな赤道儀である。
私は都心に住んでいるため、車を7年前に処分してしまった。
そのため、どうしてもポタ赤にする必要があったのだ。

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このTOAST-Proの凄いところは、EOSのLP-E6バッテリーで動かすことが出来ることだ。
所持しているEOS 5D3、60Daとも共通のバッテリーだ。
もちろん単三電池駆動も可能だが、気温の低い冬などは電圧の問題からこちらの方が有利であろう。
まあ、純正を使うのはもったいないので、互換メーカーのゾロ品で十分だ。

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この赤道儀一式は付属するコンパクトなバックに全て収まる。
TOAST-PROが何処まで能力を発揮してくれるか、これから色々試していく予定である。

さて、天体カメラ(EOS60Da)とポタ赤が揃ったので、あとは三脚である。
こちらはまだ選定中だ。
ただ、金環日食テスト撮影時の三脚チェックが非常に役に立った。
機動性が高く、安定性のよい三脚は何になるのか。
選定が終わり、現品が届いたらまたブログにアップしたいと思う。

2012年4月22日 (日)

EF 200mm/F2.8L II USM (スペック)

以前、ニコンマウントを愛用していた時にAF-S VR 200mm/2.0Gを使っていたことがある。
あまりにも巨大で重かったため、僅か半年で手放した単焦点レンズだ。
今回、キヤノンマウントで再び200mmレンズを購入した。
ただし、F値は1段暗いF2.8のものである。

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F2.8に落としただけで非常にコンパクトになった。
このレンズを購入した理由は、天体撮影の望遠レンズ用としてである。
もちろん一般撮影にも使おうと考えているが、その場合は手振れ補正がない分、使用頻度は若干落ちるかも知れない。

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サイズは83.2x136.2mm、重量は765gとF2.0レンズに比べれば1/3以下である。
一応、ポータブル赤道儀(ポタ赤)に載せる予定なので極力軽い方が好ましいのだ。
200mm域の望遠レンズでありながら非常にコンパクトなのも嬉しい。

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レンズ構成は7群9枚。UDレンズを2枚使用している。
フィルター径は72mm。
インナーフォーカスで、フォーカシング時に全長の変化はない。

20120422e

絞り羽根枚数は8枚。
最短撮影距離はやや長い1.5m。
最大撮影倍率は0.16倍である。

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手に取ると分かるが、吸い込まれるほどの巨大な前玉が美しい。
このレンズは最短撮影が1.5mとあまり寄れない欠点はあるものの、浅い被写界深度による美しいボケが生み出せる利点がある。

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EOS 60Daに装着すると320mm/2.8の望遠レンズとして使用できる。
基本的にポタ赤使用を前提としているため、精度の問題からこれ以上焦点距離の長い望遠レンズを購入する予定は今のところない。
使用時の大半は三脚上で使うことが多いと考えられるので、重量バランスの観点から三脚座を用意した。

さて、5D3で何枚か試し撮りしてみたが、かなり高性能なレンズであるコトが分かる。
その辺は、次回のテスト撮影や実写でお見せしたい。
また、星野写真の切り札としても非常に期待している。

EF200mm/2.8L II USM

スペック
テスト撮影
実写と感想

2012年4月21日 (土)

スマホ(STAR7:009Z)の卓上ホルダー

先日どうしても見つからなかった前の携帯が見つかった。
実家の押し入れから見つかったのだ。

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何故押し入れなのか?
話せば長くなるが、要は昨年秋の早慶戦に父を招待した。
帰りに実家へ父を送り届けたのであるが、その時にどうやら置き忘れたらしい。
母が私の携帯をなくさぬようにと、ご丁寧に押し入れの引き出しにしまい込んだまま忘れてしまったのだ。

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母親の方も仕舞い込んだことをすっかり忘れてしまっていたらしく、何度も私の携帯を知らないかと母に確認したが、そんなものは知らぬと言われ続けていた。
挙げ句の果てに、やむを得ずスマホを購入した暁には「また携帯を新しくして・・・・」と嫌みまで言われる始末だ。
私はカメラの買い換えが激しいが、携帯に関しては10年近く使い続けるほど持ちがいいのだ。
一体スマホを買わねばならぬ原因を作ったのは誰なのか。
まあ、置き忘れた私が一番悪いんですけどね。

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さて、愚痴は止めよう。
本題に入る。

先代携帯から電話に関しては防水仕様を愛用している。
なんと言っても登山や釣りで非常に役立つからだ。
嫁さんがトイレに自分の携帯を落としてデータが失われ、がっくりと肩を落としていたのを間近で見ていたときに、やはり防水は大事なのだと実感させられた。

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というわけで、防水仕様というスマホだからこそ、STAR7(009Z)を購入した訳なのだが問題が出てきた。
この防水スマホ、卓上ホルダーが付属していないのだ。
ソフトバンクのホームページでアクセサリのページを探したが見つからない。
ボディ脇には、きちんと卓上ホルダー専用の端子が見えているにも関わらず。

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卓上ホルダーに拘るには理由がある。
今の状態では、端子カバーを爪で引っかけて蓋を開き、そこにコネクターを差し込んで充電するしかない。
この行為がどういうことになるかというと・・・・

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これは先代の防水携帯の端子カバーなのだが、職場での充電をコネクターから行っていたところ、このざまになった。
すでに防水携帯としての機能は果たしていない。
防水携帯は、極力パッキンには触れないのが吉なのだ。繰り返し使用すれば劣化する。
キャップや、カバーは最大のウイークポイントだ。
だからこそ、Newスマホには卓上ホルダーが必要なのだ。なのに何で存在しないのか。

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と、思っていたら実在した。
ソフトバンクのサイトでは見つけることが出来なかったのに、ヨドバシのサイトで見つけることができたのだ。
なんで009Zのアクセサリーサイトに載っていないのだろう?

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夢にまで見たSTAR7(009Z)の卓上ホルダーZEEAK1だ。
ようやく手に入りましたよ。

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やった、スムースに充電できる。
これですよ、やはり充電器はこうでないとイケナイ。

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そうなると、この赤いカバーともお別れだ。
カバーをつけたまま充電は出来ない。
付けたり外したりは面倒なので、きっと使わなくなってしまうだろう。
真っ黒で地味なスマホを赤く彩った思い入れのあるカバー。少し残念である。

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・・・・。
やはり黒字に赤(ピンク)というのはなかなか捨てがたいものだ。
個人的に好きな組み合わせなのだ。
だが、カバーをつければ使い勝手が低下してしまう。
使い勝手を変化させずに、赤(ピンク)の色調を加える方法となると・・・・。

2012年4月20日 (金)

EOS 60Daがやってきた

例のある計画のために購入したキヤノン製APS-Cデジカメである。
すでに「ある計画」なんて言っても、もうバレバレですね。
星景・星野撮影計画である。

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子供の頃から大好きだった天体の写真を始めようと思う。
高校2年まで、真剣に将来は天文の道へ行こうと考えていた。
結局は趣味として割り切ったのであるが、この年になって再び心に火が付いた。
でも、ちぇり小屋ブログは天体一色になるのではなく、大半がいつもと変わらぬブログにオマケ程度の星野写真を出すつもりだ。

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さて、このEOS 60Daは天体撮影に特化されたデジカメである。
赤い色をした星雲などは、通常装着されているフィルターで殆どカットされてしまい、適切な色再現が出来ない。
フィルターを特殊なものに変えることで綺麗な赤を再現できるというわけだ。
そのため、通常撮影に使用した場合は赤かぶりが激しく使い物にならないであろう。

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箱にも有名なオリオン大星雲がプリントされている。
この星雲も多分に漏れずノーマルデジカメでは色再現が難しい。
赤い色を綺麗に出すフィルターが必要なのだ。

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基本仕様はEOS 60Dと殆ど変わらないようだ。
フィルターのみの違いである。
ただ、タイマー設定可能なリモートレリーズ【TC-80N3】をピン穴に接続できるアダプター【RA-E3】が付属する。別売りはしていないらしい。これは貴重だ。

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天体撮影では非常に便利なバリアングル液晶を持つ。
60Daがバリアングルだったからこそ、60Daの購入を決めたくらいだ。
早速、新製品購入時の儀式である保護フィルムの貼付を行った。

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電源部も、ファインダー部も、バッテリー周りも全く60Dと同じようだ。
なので今更レビューを書いても仕方がないので割愛させてもらった。

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今、少し悩んでいるのが、このEOS 60Daに光害カットフィルターを取り付けるかどうかだ。
光害カットフィルターとは、水銀灯など人工光源の光をカットして星野を綺麗に写してくれるフィルターなのだが、このあたりからは首を突っ込みすぎると泥沼にはまる可能性がある。

まあ、とりあえずは初心者なのでスタンダードな機材で始めてみましょうか。
天体ブログにありがちな専門用語は使わずに、浅く広く誰もが分かるような言葉を選んでやっていこうと思う。

2012年4月19日 (木)

OM-D 予約キャンペーン

先日、OM-Dの予約購入キャンペーンの商品が届いた。

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私は【Bコース】のSDカードを応募したのだ。
因みに【Aコース】はフォーサーズレンズを取り付ける事の出来る防塵防滴のマウントアダプターなのだが、すでにフォーサーズレンズは所持していないので消去法にてSDカードとなった。

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どうでもいいことだが、裏には「非売品」のシールが貼り付けてある。
E-5の時のように、モンベルのギフトカードだったらいいのに。
今回のは少しショボいようだ。
でも、もらえるだけ有り難い事である。ありがとうございます。

20120419c

そういえば、今所持しているデジカメは全てSDカードに対応している。
いつの間にかSDカードがデファクトスタンダードになってしまったようだ。
安心感から言うと、剛性のあるCFカードなのだが、もう実用的な差は殆どなくなってしまったのだろうか。

2012年4月18日 (水)

M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ(テスト撮影)

久方ぶりのオリンパス標準ズームである。
今までの標準ズームは質感がちゃちで、長く使っていこうと思わせる「引き」が非常に弱いものばかりであった。

20120418a

さて、今年の1月に発売されたこのオリンパス新標準ズームはどうであろうか。
すでに数多のブロガー達がレビューをネット上で載せているため、今更感が強いのであるが私も私見を含めて記事にしておこうと思う。

Pon1

それではいつものポンちゃんにご登場願おう。
被写体までの距離は2m。
ボディはOM-D(E-M5)、ISOは200、WBはAUTOに固定した。

【テスト撮影】

それぞれワイド端、テレ端にて開放とF8.0で撮影してある。

12mm F3.5/8.0
20120418b1 20120418b2

50mm F6.3/8.0
20120418c1 20120418c2

相変わらず開放から全然使えるマイクロフォーサーズのレンズである。
フォーカスも素早く正確だ。
若干テレ端のコントラストが低下気味ではあるが、解像度は十分維持されているようだ。
値段から考えると、サイズ・重量・写りと文句が言えないレベルになっている。
ここで、いつものワイド端の隅角部を見てみる。

12mmトリミング F3.5/8.0
20120418d1 20120418d2

色収差は若干出ているが、ボディ・レンズともにオリンパス製なので、上手く補正されているといったところだろうか。
隅角部の画像も綺麗に解像されている。
まあ、こういったところがミラーレスの長所と言う事だろう。

【最短距離撮影】

次に非マクロモードで接写を行ってみる。
最短撮影距離は35cmだ。
ワイド端とテレ端で、開放及びF8.0で撮影した。

12mm F3.5/8.0
20120418e1 20120418e2

50mm F6.3/8.0

20120418f1 20120418f2

フォーサーズサイズのセンサーなのでボケは大きくはないが、接写にすればそれなりにぼかすことは出来る。
ただ、ややうるさい感じのボケではあるが、嫌な感じではない。上手くまとめたと思う。
こちらでもテレ端はコントラストが低下気味だ。

【マクロモード】

マクロ撮影は43mm(35mm換算で86mm相当)域に固定されてしまうが、0.36倍(35mm判換算で0.72倍)の接写か可能である。
この状態でイヌの置物を撮影しても何が何だか分からないと思うので、実写サンプルをいくつか出しておく。

20120418g1
Olympus OM-D(E-M5)+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ

20120418g2
Olympus OM-D(E-M5)+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ

マクロモードではF値はF6.0始まりになってしまう。
つまりボケは35mm判換算でF12相当というわけだ。
ただ、接写で撮影するので、なんとか背景はそれなりにぼかすことが出来る。
背景の選び方によっては小さなボケを目立たなくさせることも出来るだろう。
簡易マクロとして捉えれば、撮影幅の広がる強力なモードである。

軽くて安くて何でも全部入りの高品位レンズなのが嬉しい。
欠点なのは大きなF値くらいだろうか。

さて、次回は実際に外に持ち出して使った感想を書いてみたい。

M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ

スペック
テスト撮影
実写と感想

2012年4月17日 (火)

NOKTON25mm/0.95で行こう 3

約1年ぶりにこのシリーズが復活した。
実は今まで、NOKTONを使う頻度は決して高くなかった。

20120417f
Olympus OM-D+Nokton25mm/0.95Voightlander

理由はマイクロの場合、コンデジ持ちで撮影する事が多いため前後ブレが多く、被写界深度が薄いマニュアルレンズのNOKTONではタッチパネルも使えずストレスがたまることが多かったのだ。

20120417a
Olympus OM-D+Nokton25mm/0.95Voightlander

GH2では一眼スタイルが取れるものの、ボディが小型すぎて操作感がいまいちであった。
そんな折り、ボディ内手振れ補正を持つ一眼型デザインのOM-Dが発売になった。
しかもホールディングがより改善される外付けグリップまでも装着可能だ。

20120417b
Olympus OM-D+Nokton25mm/0.95Voightlander

最初の撮影時、OM-DとNOKTONの組み合わせにかなり驚いた。
ファインダー内の手振れ補正の効きが凄いのだ。
EFVで手振れ補正の効果の確認が出来るようにすると、このOM-Dというのは今までのPENシリーズの手振れ補正とは一線を画する出来であるコトが分かる。

20120417c
Olympus OM-D+Nokton25mm/0.95Voightlander

GH2でブレぬよう息を止めて、NOKTONを撮影していたのは何だったのかと言うほどに効きが良い。
間違いなくマイクロフォーサーズボディの中では最も補正効果が高いだろう。
一度この手振れ補正の効果を味わったら、もう他のマイクロ機には戻れなくなってしまうかも知れない。
ある意味、パナ製マイクロ機のようにボディ内手振れ補正が元からない方が納得できそうだ。

20120417d
Olympus OM-D+Nokton25mm/0.95Voightlander

このNOKTON25mm/0.95は、写真から見ても分かる通りかなりソフトに写し出される。
ソフト効果を出しているわけではなく、開放ではこうなるのだ。
もちろん、絞り込めばカリッと鮮鋭度が増してくる。

20120417e
Olympus OM-D+Nokton25mm/0.95Voightlander

だが、このレンズの真骨頂はやはり開放ではないだろうか。
開放からシャープな感じを出したければ、Leica DG Summilux25mm/1.4ASPH.という選択肢もある。
NOKTONには、このレンズでしか撮れない写真があるのだ。
寄れるF0.95という超ハイスピードレンズ。
マイクロフォーサーズの単焦点レンズには、面白い個性的なレンズがそろっている。

2012年4月16日 (月)

骨休み

先週から体調を崩していた。
色々あったので、この休みは家でゆっくりした。

20120416
Canon EOS5D MarkIII+EF50mm/1.2L USM

おかげで咳もだいぶ落ち着いたようだ。
また明日から頑張らねばならない。

デジカメinfoに気になる記事が載っていた。

パナソニックの大口径XズームレンズはF2.8ではない?
デジカメinfo

モックアップにはF2.8と表記されていたので、あまり本気にはしないがちょっと心躍らされる記事だ。
製品版の発表まで結構時間がかかっているが、ここまできたら中途半端にせずに完成度を高めて発売していただきたい。
非常に楽しみにしているレンズの筆頭なのだから。

2012年4月15日 (日)

OM-Dで月撮影

昨日は一日雨であった。

20120415e
Olympus OM-D+Voightlander Nokton25mm/0.95

冷たい雨にどんよりとした雲。
気分転換に今日は月の写真でも出そうと思う。

先日、愛用のRAW現像ソフト「シルキーピックス」がOM-Dに対応された。
早速ダウンロードしてソフトを更新する。

理由は前回OM-Dで月撮影したときの画像があまりにも酷かったので、その理由を検証するためだ。
当日は、あの春嵐の日だ。OM-Dの背面液晶で月を拡大すると上空は強風が吹き荒れているのか、月面が揺らいで見えた。

20120415d1

20120415a2

ピントを丁寧に合わせた写真は全てベッタリした感じで、GH2で撮影した月にとても適わぬレベルの画質だったのだ。
月のエッジ部分の揺らぎから、おそらく強風によることが原因と思われるが、もしこれがOM-Dの実力ならば卒倒ものである。
早速、強風が吹き止んだ翌日に再撮影した。

20120415d2

20120415b2

おお、JPEGでも綺麗にクレーターが写っている。
このレベルならば、GH2の代用として問題なく使える。
GH2の買い戻しという最悪の事態は免れたようだ。

20120415c
Olympus OM-D+EF300mm/4.0L IS USM+Extender 1.4xIII

RAW現像も大丈夫だ。
あとは金環日食の5月21日が晴れることを祈るだけである。

あ、インターバル撮影の方もなんとかしないと。

2012年4月14日 (土)

ヤマト復活編 ディレクターズカット版

先月末にamazonで買ったヤマトなのだが、仕事や父の入院などで放置プレイさせられていた復活編のブルーレイだ。
先日ようやく鑑賞することが出来た。

20120414a

すでに劇場版復活編は持っているのであるが、こちらは例のアナザーエンディングが入っているディレクターズカット版だ。
このエンディングは、一昨年の初夏に楽しみにしていたにも関わらず、突然発売中止・変更という仕打ちを受けて、えらくフラストレーションを溜めさせられたのだ。

このブルーレイは内容もアナザーエンディングだけでなく、新作パートを30分以上収録し、音響パートもリニューアルされているファンには垂涎ものの一品となっている。

20120414c

楽しみだったエンディングは意外にもあっさり風味の終わり方だ。
音響の方も、どうでもいい挿入歌は省かれ、昔ながらの懐かしいヤマトの主砲音・BGMに戻されている。

結構いいんでないですかね。
できれば最初からこちらを出していただきたいものである。
今後、復活編をビデオで鑑賞するときは劇場版の方は殆ど見ないで、こちらのディレクターズカット版を選択する気がする。

20120414d

問題なのがヤマト2199だ。
キャラクタデザインがさらに萌えキャラっぽいので、何処までついて行けるか不安である。

2012年4月13日 (金)

5D3の露出問題

ちょっと古い話題だが、先月末あたりからネット上で少し取り上げられている5D3の露出問題がある。

EOS 5D Mark III の上面液晶のバックライトをONにすると露出が狂う?
デジカメinfo

要はレンズキャップとアイピースカバーを取り付けた状態で、ISOを高感度に設定し、上部液晶のバックライトを点灯させると露出が変化するというものだ。

20120413l

自分の5D3でも同様の症状が確認できた。
点灯させずにLEDライトを近づけても同じである。

20120413k

問題は通常の夜景撮影などで影響が出るかどうかと言う事だ。
露出が変化する再現性の検証はネットで多数見受けられるが、実際の静止画像比較はなかなか見つけられないため、もう自分で夜桜を撮影して実際にどの程度の変化があるのか己で判断することにした。
水曜の夜は雨だったので、晴れた木曜の夜に撮影を決行した。

20120413j
Canon EOS5D mark3+EF50mm/1.2L USM

やり方は単純に三脚に固定した5D3をプログラムモードにしてリモートレリーズを押しただけである。
まずは通常撮影時と同じようにアイピースカバーをつけず、ISO800に固定して撮影した。
レンズは少しでも明るいものをとEF50mm/1.2L USMに選択し、ピントを合わせた後にMFにスイッチを切り換えておく。
写真は手を加えずにjpeg撮って出しだ。

20120413i 20120413m_2

左がそのままレリーズ、右がバックライト点灯中にレリーズした。
BLはバックライトの略、数値はシャッター速度である。
下部の写真は背景の色を見るためのトリミングである。

アイピースカバー(-)・ISO800
20120413a5

20120413a6

確かに僅かではあるが露出が変化している。
シャッター速度から確認すると、バックライト非点灯時が0.8秒、点灯時で0.6秒である。
左の方が僅かに明るく撮影されている。
複数枚撮影したが全て同じ状況だ。

アイピースカバー(-)・ISO6400
20120413b5

20120413b6

次にISO感度を6400まで上げて同様の撮影を行った。

こちらはシャッター速度に変化は見られない。
だが、拡大写真を見ればバックライト点灯の方が、僅かに露出が変化しているのがわかる。
シャッター速度不変の原因は不明だが、露出の変化によるシャッター速度が液晶に現れるタイミングを逃したのだろうか。
確かに高感度撮影なためにレリーズ終了からファイル記録までの時間は短い。

アイピースカバー(-)・ISO200
20120413c5

20120413c6

ISO200は撮影時間が長いのでシャッター速度に差が現れている。
前者と同様にバックライト点灯の方が暗く写っている。

20120413f_2

次にアイピースカバーをつけた状態で、ISO800の撮影を行ってみる。

アイピースカバー(+)・ISO800
20120413d5

20120413d6

こちらもアイピースカバー(-)とシャッター速度も同じだ。
露出の変化も同様である。
要はカバーがあってもなくてもバックライトが付けば変化するという訳だ。

20120413g

それでは、上部液晶に直接LEDを照射したらどうであろうか。
室内の確認時には変化が出た。

20120413h

そこで、こちらも同じ条件で撮影をしてみる。
強烈なLED照射のために、アイピースカバーはつけておいた。

アイピースカバー(+)・ISO800・LED
20120413e5_2

20120413e6_2

どうだろう。
シャッター速度に差は見られないが、僅かにLEDを照射した方が露出が低い気がする。
ISO6400と近い結果が出たと思う。
上部液晶の様々な照射角を試したわけではないので、問題ないとは言い切れないが、LED照射はバックライト点灯より影響が少ないと思われる。

さて、アバウトなテストなので厳密なことは言いにくいが、結論からいうと5D3の夜間撮影に於いて、バックライトを点灯すると露出に多少の変化が出た。
僅かな光が桜を照らしているこの状況ではシャッター速度1/3段程の影響があるようだ。

RAW撮影否定者でJPEG命の人ならば、多少の問題があるかも知れない。
だが、その場合でもバックライトが消えてから撮影すればいいわけで、さほど問題になることはないであろう。
RAW撮影ならばソフト的に僅かな補正で済む。

暗闇に近い状態で、素早い撮影タイミングの機会などそうそうあるものではない。
バックライトを消してから、シャッターを押せばいいのだ
咄嗟の撮影状況が必要な場合なら、ファインダーを覗いて構えておけばよい。

まあ、素人のような私が使う上ではほぼ影響はないと思われる。
私自身、夜桜撮影でこのレベルなら無視する。
レンズキャップを取って、光がある程度入る状況ならば5D3で撮影しても自分は殆ど気が付かないだろう。

だが、やはりバックライトで露出に僅かでも影響が出るというのは問題だと思う。
滅多に実害が出るわけではないが、この問題はない方がいいに決まっている。
精密機器のため、設計上は単純な修理は難しいかも知れない。
次期5Dから改善されていることを期待したい。

2012年4月12日 (木)

入学式

先週の話になるが、次男坊の小学校入学式があった。

20120412b
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

やや肌寒さは残るものの、良く晴れた入学式日和だ。
初めての登校日と言う事で、本人のテンションもやや高めな感じがする。

20120412c
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

学校界隈の桜並木も満開に近く、多くの新一年生らが桜や校門をバックに写真を撮っている。
当然、我が家の主役も順番待ちして写真を撮らせていただいた。

20120412e
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

講堂での式も済んで、教室での申し送りも終わった。
入学式を終えて帰る前に、校舎を背景に写真を撮ろうと校庭に向かう。
なかなかいい学校だ。私もこんな学校に通いたかった。

20120412d
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

私自身が、ついこの前に小学校の入学式を迎えたと思ったら、いつの間にか息子の入学式を見ている。
人生、早すぎる。

2012年4月11日 (水)

5D3とEF300mm/4.0L IS USM

私の所持しているマウントは3つある。
マイクロフォーサーズマウントとキヤノンのEFマウント、そしてライカのSマウントだ。

20120411a

この春にマイクロボディとEOSボディが新規に入れ替わった。
先日にマイクロのOM-Dを使ったので、今回は5D3で撮影してみる。

レンズはEF300mm/4.0L IS USMを選択する。
金環日食のシステムに組み込まれているのをバラして持ち出した。
テレコンは今回は外しておく。

20120411b
Canon EOS5D mark3+EF300mm/4.0L IS USM

5D3はいいカメラだ。
ボタンの配置やなど、人間工学がよく考えられて取り入られていると思う。
画像も全く問題はない。
S2という特殊なカメラを除けば、所持してきたデジタルカメラの中では完成度は極めて高い。

20120411c
Canon EOS5D mark3+EF300mm/4.0L IS USM

だが、最近ネットで5D3の不具合が語られている。
5D3にレンズキャップとアイピースカバーを取り付けて、上部液晶のバックライトを点灯させると露出が変化するというものだ。

20120411d
Canon EOS5D mark3+EF300mm/4.0L IS USM

自分の5D3も同じような手順を踏んで確認すると、なるほど、確かに露出の変化が見られる。
しかし、このような状況の撮影を行うのは、ダークフレームのデータを取る時くらいではないだろうか。
通常撮影では、まずそのような機会はない。

20120411e
Canon EOS5D mark3+EF300mm/4.0L IS USM

まあ、露出の変化がない方がいいに決まっているのは間違いない。
今までの撮影で気づいたことはなかったが、後日夜桜の撮影で影響があるか確認してみようと思う。

20120411f
Canon EOS5D mark3+EF300mm/4.0L IS USM

EF300mm/4.0L IS USMは軽くていいレンズだ。
コンパクトなのに良く写る。
欠点を言えば、手振れ補正の効果が2段程度と弱いと言う事くらいか。
発売時期が古いので仕方のないことではある。

20120411g
Canon EOS5D mark3+EF300mm/4.0L IS USM

このレンズは、金環日食の撮影終了とともに手放す予定である。
コンパクトとは言え、フルサイズ対応の望遠レンズは、そろそろ体力的にも厳しくなってきた。
今後は望遠に感してはマイクロで対処していくつもりだ。

2012年4月10日 (火)

OM-DとM.ZD45mm/1.8

今日はOM-DにコンパクトなM.ZD45mm/1.8をつけて昼休みに桜を取りに行ってみた。

20120410f

OM-Dにはグリップを付けっぱなしにしている。
やはりホールディングがいいと、撮影していて気持ちがいい。

20120410e
Olympus OM-D+M.ZD45mm/1.8

噂通り手振れ補正の効きは強力だ。
シャッター半押しでの食いつき感がハンパではない。
オリンパス製マイクロ機最強なのは間違いないだろう。

20120410d_2
Olympus OM-D+M.ZD45mm/1.8

マクロ気味に寄っても十分手振れ機能は働いているのが分かる。
なんと使いやすい機種なのだろう。
だが、やっぱりファインダーを覗きながらではボタンの誤作動が多すぎる。

20120410a_2
Olympus OM-D+M.ZD45mm/1.8

背面のボタンの配列が密すぎるのだ。
自分としては僅かに大きくても構わなかったので、ユーザーインターフェースを優先していただきたかった。

20120410c
Olympus OM-D+M.ZD45mm/1.8

それにしてもこのレンズは素晴らしい。
軽い、安い、良く写ると三拍子そろった何処ぞの牛丼屋のようなキャッチフレーズを持つレンズである。
もし、マイクロユーザーでキットレンズしか持っていなかったら、最初にお勧めするレンズだ。

20120410b_2
Olympus OM-D+M.ZD45mm/1.8

コンデジからステップアップした人で、子供のいる人ならば、このレンズを使うと写真の質が変わる。
私の友人(G3君)が購入して、子供を撮るときはこのレンズしか使わないと断言させたほどの破壊力を持つのだ。

2012年4月 9日 (月)

目黒川と桜

先日は父の見舞いに病院へ行ってきた。
笑顔を見られたので少しホッとした。

20120409a
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

すでに外は桜が満開だ。
せっかくの日曜日だったため、見舞いを終えた後に目黒川の桜を見に足を伸ばしてみることにする。

20120409b
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

到着後に軽く後悔した。ものすごい人混みだ。
場所によっては歩みが滞ってしまう。
なにしろ観光バスまでが繰り出してきているのだ。
そんなにここはいいところなのか?

20120409e
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

途中にある中目黒公園では人海を地でいう状態になっていた。
なんとか芝生の隙間を見つけて、少し横になる。
今日は天気がいい。
一昨日が次男坊の小学校入学式で、先日が父の入院だ。
なんかもう一週間くらい前のような気がしてしまう。

20120409c
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

この日はライカS2を持ち出した。
レンズは35mm換算で56mmほどのズマリットS70mm/2.5。
ボケも出しやすく、非常に使いやすい焦点距離だ。

20120409d
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

少し肌寒く感じてきたので早めに引き上げることにした。
人の多さに少し酔った気もする。
人混みの中を駅まで歩くのも憂鬱なので自宅まで歩いて帰ってみた。
健康にも少しはいいのではないだろうか。

2012年4月 8日 (日)

入院

父が倒れてしまった。

救急車で近くの市中病院に搬送され、そのまま入院となった。
先ほど母を実家に戻し、ようやく戻ってきたところだ。

20120408a
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

もう午前四時を回っているので、今日のブログはここまでにしておきたい。
少し私も疲れたようだ。

2012年4月 7日 (土)

マンフロット338は何でこんなに固いのか

精密な水平をとることが出来るレベリングベース、マンフロット338の続編である。

20120407a

前回、異様な固さで通常使用に問題が出てくるほどのしぶいダイヤルのことを書いた。
結束バンドを使って、無理矢理にダイヤルを動かしたところ、若干の改善は見られたものの未だに普通の使い方をすると指先が痛くなる。
このままでは指に力こぶがついてしまうほどに重くて固い。

この普通じゃない固さのダイヤルを、なんとか改善させられないかというのが今回のブログの趣旨である。

20120407b

原因を調べるために、まずは分解してみよう。
因みに上部のビスはいじらないようにしておいた。
理由は「カン」だ。

20120407c

調整ダイヤル下部にあるロックダイヤルの留め金を外すと簡単にレベリングベースの上下を分解できる。
もちろん、ダイヤルが固いので完全に上下円盤を分離させるまでに指先が痛くなることは仕方あるまい。

20120407d1 20120407d2

分離させると3本の真鍮製ビスと一体になった調整ダイヤルが固定されている上部円盤と、ビス穴の開いた下部円盤に分けられる。
ここで、真鍮ビスと下部円盤のビス穴を見ると細かい金色の金属片が散見された。
恐らくは真鍮ビスのバリのようなモノではないかと思われるが、これが接合部に噛んでいたら動きは悪くなるのは当然である。
アセトンを使いしっかりとグリスを落としてミニブラシで洗浄した。
もちろん仕上げはエアダスターで細かいゴミも吹き飛ばす。

20120407e

ここで、下部円盤を接合する前に各々のダイヤルの固さを確認しておく。
あ、結構固いのね。
でも、普通に使える固さである。これに近い状態で使えれば御の字である。

20120407f_3

まず、ビズ穴及び真鍮製ビスネジの溝にクレ55-6を僅かに塗布した。
そして稠度2のリチウムグリスを小型グリスガンに詰めて接合部につけておく。

20120407f2_2

ゆっくりと3つのビス穴にねじ込んでいく。
おっ、今までと全然違うほどに人差し指のみでダイヤルを回転できる。
もちろん、多少の力はいるが、今までとはまるで違う。
スムースさが気持ちいい。

20120407g

さすがに傾きを大きくするとフリクションがかかるのか、多少の重みがダイヤルから感じられる。
それに1箇所だけ他2カ所に比べると、ちょっと微妙に固いダイヤルがあるのだ。
まあ、ここは接合前からちょっとだけ固く感じたダイヤルなので、改善させるには上部ビスをさらに分解せねばならない。
まあ、この辺にしておきましょうか。これだけでも全然実用的だ。

20120407h

と、言うわけでこのマンフロット338もようやく実用レベルになったのだ。
これで、例の計画にまた一歩近づいたわけである。

2012年4月 6日 (金)

アートフィルターなOM-D

OM-D(E-M6)には11種類ものアートフィルターが存在し、そのアートフィルターの効果の強弱や色調を変えたものを含めれば19種にも成る。

20120406a

さらには、それぞれのアートフィルターに対してアートエフェクトを組み合わせれば78種類にも及ぶ。

20120406b

さすがに全て78種を出すのは非常に面倒であるからして、スタンダードな11種類のアートフィルターを出してみる。

Pon5

被写体は例の如くイヌの置物だ。
ボディはOM-D、レンズはM.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZのテレ端を使用する。
被写体までの距離は2mに固定、ISOは200、F値はテレ端開放のF6.3で撮影した。

【コントロール】

基準となる写真なのでNaturalで撮影した。

20120406c

このM.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZであるが、最初はパナから出る大口径標準ズームまでの繋ぎとして使おうかと思っていたが、なかなか良い出来のレンズである。
マクロモードが付いているのが素晴らしい。

【ポップアートⅠ】

色をカラフルで印象的に強調する。
彩度を高めにして色の美しさを強調した写真になると説明されている。

20120406d01

とにかく子供受けする画像である。
彩度の高い非現実的な写真をみて喜んでいる。言われてみれば自分も子供の頃もそんな世界に住んでいたような気がしなくもない。

【ファンタジックフォーカス】

柔らかいトーンの中で空気感を表現する。幻想的な写真になるという。

20120406d02_2

自分は空気感というというのがよく分からないのであるが、イメージとしては透明感ある画像のような気がしていたのだ。
だが、説明文を見ると違うようだ。ハロっぽい事を言うんですかねえ?

【デイドリームⅠ】

優しい光につつまれた心地よい浮遊感を表現する。全体的に光を散らして、露出もややオーバー気味に。
白昼夢をイメージしたような写真になるとのことだ。

20120406d03

このデイドリームで撮った写真を見ると、いつも大阪万博で撮った写真を思い出す。
ちょうど、経時的な変化で色がとんだ写真によく似ているのだ。
まあ、確かに幼い当時は毎日が白昼夢だったような感じがする。

【ライトトーン】

明暗差の大きい被写体でも全体的に軟らかく表現する。
コントラストや彩度を抑えた落ち着いた調子の写真になるそうな。

20120406d04

パナソニックGX1のクリエイティブコントロールにハイダイナミックというアートフィルター系のものがある。
最初それを見たときに、このライトトーンをかなり強くしたような印象がしたのだ。
しかし、こうしてみるとやはりオリンパスの方がエフェクト系は上手いですね。
アートフィルターの中で1、2位を争う使用頻度の少なさである。

【ラフモノクロームⅠ】

モノクロ写真にすることで力強さ、荒々しさを強調して表現する。
モノクロにする事に加えてやや画質が荒れた写真のようにな・・・・。

20120406d05

黒白道は奥が深そうだ。
フィルム時代にも、一度もネオパンなどは使ったことも現像したこともない。
なので、そんな私が感想を述べるなどとは分不相応なので、コメントは控えておきます。

【トイフォトⅠ】

画面周辺部を暗くして不思議な空間を表現する。
古いカメラやトイカメラを使って撮ったときのような写真になる。

20120406d06

この雰囲気は何故か大好きである。
私はアートフィルターはあまり使うことは少ないが、このトイフォトはドラマチックトーンに並んで頻回に愛用させてもらっているほどに好きだ。
因みに、昔のゲーセンにあった潜望鏡を使う潜水艦ゲームが大好きだったのだが、関係あるのだろうか。

【ジオラマ】

彩度やコントラストを強調するとともにピントを合わせた位置以外をぼかすことで、現実の被写体がおもちゃを写したかのような不思議な雰囲気の写真になるのだ。

20120406d07

某写真家で有名になったこのジオラマ撮影であるが、私も多分に漏れず高価なティルトシフトレンズを購入した。
だが、今ではコンデジにすらこの機能が搭載されている。
貧乏性のせいか、高かったそのティルトシフトレンズを未だに手放すことが出来ない。
しかも悔しいので、このジオラマフィルターはあまり使っていない。
オマケに持っているボディはキヤノン機なのに、ティルトレンズがNikon製とな・・・・。

【クロスプロセスⅠ】

わざとカラーバランスを崩して実際とは異なる色調にすることで非現実的な世界を表現する方法。現実の被写体の色合いや明るさによって写真の出来映えが変わるそうな。

20120406d08

断トツに使わないアートフィルター。ぶっちぎりである。
これを好む人は、かなりアバンギャルドな活動をしているアーティスト等だろうか。
いつもこのフィルターを見ると「ケミカルウォッシュ」というワードが頭の中に思い出される。
ポラロイド写真に無水アルコールをこぼすとこんな感じになったことを覚えている。

【ジェントルセピア】

引き締まったシャドー部と落ち着いたコントラストで、しっとりとした上品な雰囲気の写真になるという。

20120406d09

時代は明治の頃と思われるが、実家の仏間にご先祖様らが写っているこんな感じの写真がある。
去年の七五三のときにこれで子供を1、2枚撮影しておけば良かったと悔やまれる。
自分が撮影されるならば、是非ヒゲを生やしてから撮りたいものである。

【ドラマチックトーンⅠ】

ドラマチックな階調表現で局所的なコントラスト変化から作り出す、表現ではあり得ないような明暗によって、実際の空間をフィクションのような緊張感を持った雰囲気の写真になる。

20120406d10

私も断トツに使っている有名なアートフィルターだ。
これを使いたくてオリンパス機を買った人もいるのではないだろうか。
山の天気が怪しいときにこれで空を撮ると下山したくなる程に迫力がある。
また、決して女性のポートレイトにこのフィルターを使ってはならない。
色々「禁」の多いフィルターであるが、当たれば凄い画像が撮れる。

【リーニュクレールⅠ】

エッジラインを強調し、イラストテイストを写真に付加するとのことだ。

20120406d11

ソニーのピクチャーエフェクトであるポスタリゼーションの様な感じである。
なかなか面白い。
スタッフの顔を写したら、ちゃんと誰だか分かるのが素晴らしい。
受けもそれなりに良かった。

今回のOM-D(E-M6)のアートフィルターは粒ぞろいだ。
まあ、殆ど使わないフィルターもあると思うが、とくにリーニュクレールが新しくて面白い。
直に飽きてしまいそうだが。

20120406e
Olympus OM-D+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ(リーニュクレール)

オリンパスのアートフィルターはJPEGのみに効果が反映されており、RAWはエフェクトがかかっていない状態で記録されているために、うっかりアートフィルターをかけた状態で撮影しても救済が効くのが嬉しい。

20120406h
Olympus OM-D+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ(リーニュクレール)

今まで、オリンパスのアートフィルターを使用する場合は殆どがトイフォトとドラマチックトーンであった。
だが、こうして撮り比べてみると、色々使ってみたくなるから不思議だ。

20120406f
Olympus OM-D+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ(リーニュクレール)

とにかく今はリーニュクレールに夢中だ。
今までポスター調はソフト的にしか使ったことがなかったが、カメラを用いてリアルタイムで撮影すると楽しい。
このフィルターはボケが多いと単調になるので絞って使った方が良さそうである。

20120406g
Olympus OM-D+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ(リーニュクレール)

78種も選べるというので、たまにはアートフィルターだけしか撮影しない散歩も面白いかも知れない。
OM-D、買って良かった。

2012年4月 5日 (木)

天体カメラなEOS 60Da

ちょっと気になるカメラがキヤノンから発表された。

20120405a_2

EOS 60Dを天体撮影用に改造した60Daである。
改造されたポイントはHα輝線の透過率を高くしたフィルターを使用しているところだ。
これによって、通常のデジカメでは薄くしか写らない赤い星雲などをきれいに写し出すことが出来る。

20120405d イメージです(wikiより)

キヤノンの保証はなくなってしまうが、IRフィルターをセンサーの前に装着するサービスを行っている会社もある。
だが、その場合、AFの正確さが失われてしまうことが多いのだ。
その点、キヤノン純正と言う事ならば心強い。

以前にもEOS 20Daという同じコンセプトで発売された天体用DSLRがあったが、当時はスルーしていた。
だが、今回は違う。

「ある計画」のために着々と準備を進めているのだ。
その計画のために、このEOS60Daはきっと役立ってくれるに違いないだろう。

20120405c

発売は4月の中旬と言う事らしい。
だが、このボディを手に入れると、必要なレンズが増えるのでまた出費がかさんでしまう。
ああ、物事は計画通りに行かないものだ。

2012年4月 4日 (水)

金環日食な日々 /番外編

今日のお昼以降は大変な天気であった。
春嵐のレベルを超えている。
台風のような暴風雨であった。

20120404i

ところが夜半になると雨は嘘のように晴れ上がり、風はあるものの天空には月が煌々と照っている。
ならばとOM-Dは金環日食に使用するGH2の代わりになるかを月を撮影して使い勝手を調べてみた。

20120404f

この金環食の撮影システムを使う上で重要なのは、レンズの軸線上に三脚穴があることである。
クランプでカメラプレートを支える上で大切なポジションなのだ。
縦位置グリップを外したカメラグリップだけの状態にすると、ちょうど軸線上に三脚穴が見られる。

20120404d

もう一つの問題は背面液晶へのルーペの装着だ。
昼間の屋外でマニュアルレンズのピント合わせは困難を極める。
その解決策に選んだのが、このゴム製ルーペの使用である。
3倍に拡大できるルーペでのピント合わせは強力だ。
はたしてGH2用に改造してあるルーペで取り付けられるかどうか。

20120404e

上手い具合に取り付けられた。
使い勝手はGH2の時と全く変わりない。
これでGH2からOM-Dへの変更は問題なくできた。

20120404h

ではサクサクっと組み立てて、早速外に持ち出した。
屋外はまだ強風が吹き荒れているが、星が瞬いているほどの快晴だ。
風が強いため月の表面が揺らいで見えてしまうのは仕方のないところだろう。

20120404a
Olympus OM-D+EF300mm/4.0L IS USM+Extender1.4xIII

月齢は12.1、もうすぐ満月だ。
うん、久しぶりの月撮影であるが、相変わらずカメラサポートバーの効果は強い。
因みにシャッターは手押しである。
トリミングでアップにしてみる。

20120404b
Olympus OM-D+EF300mm/4.0L IS USM+Extender1.4xIII

うん?
なんだかのっぺりした画像のような気がする。
因みに、以前撮ったGH2の月表面のトリミングと比較してみる。

20120404c3

やはり全然違う。
OM-Dでは役不足なのか?

考えられることがいくつかある。
この日の撮影は強風が吹き荒れていたため、月面の揺らぎが激しくて精細な画像が得られなかった可能性があること。
また、後で気づいたのだが、ISを切っていない可能性が高かったこと。
そしてGH2はRAWから現像したものであるが、OM-DはJPEGを現像したものであること。

いずれにしても、RAW現像ソフトがOM-Dに対応してから、もう一度風の少ない夜に再確認してみたい。
実はOM-Dを手に入れるためにGH2は手放してしまっているのだ。
OM-D撮影の月の縁を見ると歪んでいることから、おそらくは揺らぎが原因なのではないかと思うのであるが・・・・。

バリアングル可能なマイクロ機は、現在OM-Dしかないのだ。
不安だ・・・・。

1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編

2012年4月 3日 (火)

M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ(スペック)

先日発売になったOM-Dのレンズキットに付属していたズームレンズである。

20120403g

マイクロフォーサーズ初の防塵防滴仕様のレンズであり、ワイド端が24mmスタートという非常に使い勝手の優れたズームレンズでもある。

当初はハイスピードズームであるZD ED12-60mm/2.8-4.0SWDのマイクロ版が出るのではないかと期待度の高まったレンズであったが、蓋を開ければ焦点域の若干狭まった換算24-100mmの標準ズームであった。

しかも発表されたF値は3.5-6.3とテレ端が暗く、決してマイクロ初の高品位な標準ズームとはなり得ない実情が分かってきた。
だが、43mm域(換算86mm域)ではマクロモードでの撮影が可能になるという、ニコンのAi AF Zoom-Nikkor 24-85mm/F2.8-4D IFのような面白いレンズになった。
だが、マクロは先にも述べたように86mm域のみなので、35-85mm域で撮影可能であるニコンズームのようなマクロ撮影は不可能となっている。

20120403h

サイズはØ57x83mmと今までの標準ズームに比べるとややのっぽな感じだ。
重量は212gと標準ズームとさほど変わらず、サイズの点から逆に軽く感じてしまうくらいだ。

20120403a

レンズ構成は9群10枚。DSAレンズ、非球面レンズ2枚、HRレンズ、EDレンズが用いられている。
絞り羽根は5枚で、円形絞りを実現している。

20120403i

フィルター径は52mm。
ワイド端はF3.5、テレ端はF6.3始まりでF22まで絞り込むことが可能である。
また、静寂なリニアモーター駆動の新MSCが搭載されている。

20120403j

最短撮影距離は通常時で35cm、マクロモードでは20cmまでの接写が可能だ。
マクロ時の最大撮影倍率は0.36倍(換算0.72倍)である。

20120403d

ズームリングは電動とマニュアルの切り替えが可能である。
動画時は静寂な電動ズームを使うといいであろう。
切換はズームリングを手前にスライドさせるとマニュアルモードに切り替わる。

また、このレンズのマクロモードはちょっとクセがある。
先のAi AF Zoom-Nikkor 24-85mm/F2.8-4D IFのようにレバー一つで切換というわけにはいかない。

20120403b

本体脇にマクロボタンがあり、これを押しながらズームリングをレンズ先端側にスライドさせることでマクロ撮影が可能となる。
このとき自動的(強制的)に43mm域に固定される。

20120403c

片手での切換は不可能ではないが、その場合、撮影で使うことの少ない環指が活躍することになる。
私は親指でマクロボタンを押しながら、示指・中指をレンズ鏡胴の支えにして、環指でズームリングをスライドさせるのだ。
ちょっとめんどい。

と、このように若干暗いレンズではあるものの、本格的にマクロ撮影が可能なモードを取り付けた換算24-100mmの標準ズーム。
しかも防塵防滴仕様である。

現時点で、防塵防滴というOM-Dの能力をフルに発揮させるのは、このレンズとの組み合わせしかない。
ボケを考えなければオールマイティに使えるレンズなのである。

次回はテスト撮影を行ってみる。

M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ

スペック
テスト撮影
実写と感想

2012年4月 2日 (月)

OM-D(E-M5)の高感度

今日は先日購入したOM-D(E-M5)の高感度のチェックをしてみる。

20120402e

OM-Dの高感度性能に関しては、発売前から非常に評価が高かったようだ。
実際にその確認も含めて見てみようと言う事である。

Pon2

被写体はいつものイヌの置物(ポンちゃん)を使用する。
被写体までの距離は2m、レンズはM.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZをチョイス。
F値は25600まで調べるために、F8.0に固定した。
焦点距離はワイド端の12mm、WBはAUTOにて撮影している。

【高感度テスト】

上段の写真は全体像、下段の写真は左が中央部トリミング、右が隅角部トリミングである。
クリックにて拡大される。

ISO200

20120402a1

20120402b1 20120402c1

ISO400
20120402a2

20120402b2 20120402c2

ISO800
20120402a3

20120402b3 20120402c3

ISO1600
20120402a4

20120402b4 20120402c4

ISO3200
20120402a5

20120402b5 20120402c5

ISO6400

20120402a6

20120402b6 20120402c6

ISO12800
20120402a7

20120402b7 20120402c7

ISO25600
20120402a8

20120402b8 20120402c8

コントラスト、色のりに関してはISO3200まで殆ど大丈夫な感じだ。
ISO6400あたりから僅かに低下が目立ち始め、ISO25600位になると昭和の写真の様な雰囲気になる。
解像度もISO6400あたりから低下が目立ち始めている。
ディテールの崩壊もISO6400から気になり始め、ISO12800では相当厳しい。

自分的にはISO3200まではそのまま使用、ISO6400は現像ソフトでなんとか補正するということで、ISO6400までが常用といったところであろうか。
ブログの写真用であれば、ISO25600まで出してしまうかも知れない。

噂通りのマイクロサイズ高性能センサーだ。
高感度になっても、パナ製センサーで見られたバンドノイズが殆ど見られていないのが素晴らしい。
本当に何処のメーカー製なんでしょう。
画像エンジンで処理されているとは言え、こういったノイズパターンのセンサーは初めてかも知れない。

ちょっとクセのあるOM-Dではあるが、GH2に代わっての主力機として使えそうだ。
なんと言ってもグリップが大きいのがよろしい。
私のマイクロボディは、今後ホールディングの良い主力機と、携帯性の良い小型サブ機(GX1)の2機体勢に別れていくことがハッキリしてきた。

これはそうしようと思っていたわけではなく、複数の購入・放出を繰り返していたところ自然にそうなってきたのだ。
自然の摂理なのか。

20120402d_2
Olympus E-M5+M.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZ

すでに桜のつぼみの一部が開き始めている。
とうとう始まりましたよ。

2012年4月 1日 (日)

Olympus OM-Dがやってきた

今日は昼から暴風雨であった。
仕事が終わった後に、いつものカメラ屋さんまで足を伸ばすか結構悩んだ。
だが物欲の方が強いのか、気がつけばカメラ屋さんにいる。

20120401a

というわけで購入してきたOM-Dだ。
本体とM.ZD ED12-50mm/3.5-6.3EZが付属しているレンズキットをチョイスする。

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オプションとして本体の他にパワーバッテリーホルダーHDL-6と予備バッテリーBLN-1、そしてアイカップEP-11を揃えた。

20120401c_2

とにかく最初の印象は、イメージしていたものより小さく感じることだ。
ある程度は分かってはいたが、実際に本体を握るとE-P*とさほど変わらない大きさに驚かされる。
この形から見ると、どうしても大きめにイメージしてしまうからだろうか。

20120401d

だが、OM-Dに触れると分かるが、しっかりと作られており質感は高い。
最近のトレンドである丸みを帯びたデザインとは一線を画する。

20120401e

電源ボタンは背面部にレバーとして設置された。
コンパクトなサイズのOM-D背面のかなりのエリアを液晶が占めているために、ボタンを配置出来るスペースは極めて少ない。
尚且つ、そこに無理矢理サムホルダーを持ってきたせいか、操作系がかなり密になって誤操作が多かった。
次期、E-M6には改良を期待したい。

20120401f1

モードダイヤルはいいポジションに持ってきていると思う。
選択肢も問題はなさそうだ。

20120401f4

シャッター周りのサブダイヤルは、露出の補正に割り当てられているようだ。
ファインダーを覗きながら簡単に露出のコントロールができる。

20120401f2_2

さてメインダイヤルであるが、こちらはPモードやAモード時にはF値のコントロールを行う。
ただ、ダイヤルのポジションがペンタ部に寄りすぎのせいか、パワーグリップが付いていると、ファインダーを覗きながら親指が空転することが多い。
ここか?ここなのか?と段々親指を伸ばしていき、ようやく届く。

まだ慣れていないせいなのかも知れないが、どうなんでしょう。
でも、これは私だけの問題かも知れない。

20120401f3

再生ボタンとファンクションキーが少し押しにくいところに設置してある。
ファーストショットを撮った後に、一瞬再生ボタンを探してしまった。
もう少し大きくしても良かったと思われるが、メインダイヤルの親指動線上にあるため、変形したこのようなボタンにしか出来なかったのであろう。

20120401g1 20120401g2

背面液晶である。
金環食のGH2の代替機になり得るか重要なところである。
屋外の日差しの下、ゴム製のルーペを固定できるかと言う事だ。

20120401g4_2 20120401g5

あっ、背面液晶の上端と下端がボディから離れる。
これならば問題なくルーペの固定が出来ますね。

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因みにリモートケーブルなどを接続するためには、液晶をこのように倒してからでないと、側面のゴム製蓋を開いてコネクター部を出すことが出来ない。
今後の改良を期待したい。

20120401h

シャッターフィーリングは上々だ。
シャッター音は若干くぐもった感じであるが、非常に音が小さく好感が持てる。
GH2よりも好みである。

20120401i1

さて、それではアクセサリーの類いについてである。
まずはパワーバッテリーホルダーHDL-6から。

20120401i2

OM-Dの購入に踏み切ったのは、バッテリーホルダーがついていたからであるといっても過言ではない。
マイクロボディは小さいため、どうしてもホールディングに難があった。
だが、このグリップが付けばそんな悩みからも解放されるのだ。ありがたい。

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HDL-6は二つのグリップから成っている。
一つはOM-Dボディ本体をより握りやすくするためのグリップ、そしてもう一つが縦位置グリップだ。

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縦位置グリップには、もう一つOM-Dの専用バッテリーであるBLN-1を入れることが出来る。
そうすることで通常360枚の撮影コマ数を、640枚(CIPA基準)まで増やすことが出来るという。
予備バッテリーを購入しておいたが、バッテリーチャージャーが本体付属の一つしか無いので使い勝手が悪い。
もう一つ購入する必要がありそうだ。

20120401i4

なお、グリップ部の装着部位は非常に良くできており、間隙が気になることは殆どない。
グリップ装着時は隣り合う本体/グリップのどちらのシャッターボタンでも操作可能である。
またホルダー内バッテリーが空っぽでも、ボディ内にバッテリが入っていれば縦位置グリップのシャッター操作も可能である。逆のパターンでも全てのシャッターは作動する。

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ところで縦位置グリップを外した状態だと、ちょうどレンズの軸線に三脚穴が開いているので、サポートバーなどの使用時にはここを有効に活用することになりそうだ。
まあ、大半はバッテリーホルダーを全てつけて使用することになると思う。

20120401j1

さて、いよいよアイカップEP-11の出番であるが、装着しようにも何処にも見当たらないぞ?
どこだどこだ?と探している間も、何か椅子の下から嫌な感触が伝わってくる。

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何かが椅子の脚に引っかかって引きずっているような、そしてそれを挽いているような感じだ。
何?何なの?
嫌な空気が充満する下を恐る恐る覗くと・・・・

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・・・・そこには変わり果てたEP-11の姿があった。

ムギャー!!

さっきまで新品のピカピカだったのに、こんな姿になりはてて・・・・。
ああ、もう駄目です。
今日は続きの写真を撮る気力もありません。

ょょょ・・・・。

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