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来月の4日に月食がある。(6日には金星の日面通過もある)
21日の金環食の月が、14日経ったので満月になったのだ。
ちょうど地球と月が入れ替わった状態だ。
まあ、今回は部分月食であるが。
月食時の高度が若干低く、職場からだと撮影できるか微妙だが、一応金環食でも活躍した例のシステムを引っ張り出そうと思う。
このマイクロフォーサーズを主体とした月・太陽用撮影システムは、剛性が高く、簡単に組み立てられ、非常に使いやすく運びやすい。
トータルで4kgほどになる若干重めのマニュアルシステムだが、1000mmを超える超望遠レンズをブレ知らずで扱えるそのコンパクトさと簡便さは、何ものにも代え難い利点だ。
片手で雲台部を握って、システムを手軽にヒョイヒョイと移動できるのだ。
Canon EF400mm/F5.6L USM+Ex1.4xIII+Olympus OM-D(E-M5)
この構成は以下の通り。
Canon EF400mm/F5.6L USM
Canon Extender 1.4xIII
EF-M4/3マウントアダプター
Olympus OM-D(E-M5)
RRS カメラサポートバー一式
RRS 自由雲台 BH-55
RRS 三脚 TP-243 Ground-Level Tripod
これにリモートケーブルや、場合によってはNDフィルターが加えられる。
ピントはMFアシストを起動させてマニュアルフォーカスで行う。
ルーペがあると完璧だ。
夜でも昼でもあった方がいい。私は改造品のルーペを使っている。
ピント合わせのフォーカスリングには微妙なコツがいるが、すぐになれるであろう。
Canon EF400mm/F5.6L USM+Ex1.4xIII+Olympus OM-D(E-M5)
このシステムはマイクロフォーサーズ主体のシステムなのだが、もしキヤノンがフォーサーズセンサーと同等のセンサーを搭載したミラーレスカメラを発表したら、このシステムのOM-Dとキヤノンミラーレスとを切り換えるだけで同レベルを維持できるのだ。
それだけではない。
キヤノンがEFレンズ専用マウントアダプターを発売したならば、まず間違いなくEFレンズのAF作動を保証してくれよう。
そしてその時こそ、このシステムはより高い完成の域へと入るのだろう。
だが、長所だけではない。
同じセンサーサイズになったらマイクロとキヤノンミラーレスは思い切り被る。
どちらかを選択せねばならないときが来るのかも知れない。
またマウント選びに頭を悩ませるのであろうか。
キヤノンミラーレスの発表は楽しみでもあり、不安でもあるのだ。
私が園児だった頃、兄弟で寝る部屋の天井の木目には大きな人の横顔があった。
それははっきりとしたモノでなく、木目の模様からそのように見えたと言うだけなのだが。
Canon EOS5D markIII+EF Macro100mm/2.8L IS USM(HDR:ビンテージ)
寝る前に、その横顔を見ながら楽しんだ。
その視線のずっと先には小さな模様であるが、女の子と母親の手をつないだ全身像があるのだ。
きっと、横顔の人はあの母子の父親なのだろう。
いつもそう思いながら布団を被って眠りについていた。
天井には色々な顔の木目があった。
笑った顔、泣いた顔、怒った顔。
探せばいくらでも見つかるので、兄と布団から見上げながら互いに探し合ったものだった。
不思議と怖さは感じない。
ただ、部屋に一人でいるとその大きな横顔にいつも見られているような気がして、いい気はしなかったのを覚えている。
Canon EOS5D markIII+EF Macro100mm/2.8L IS USM(HDR:ビンテージ)
私が小学生になって間もない頃に、寝室の天井板が総張り替えさせられた。
「あの親子はもう見られないのだな」そう思いつつ真新しい天井を見ながら眠る新しい生活に入ったのだ。
それから月日も経ち、私がまだ独身で社会人になったばかりのある日、ひょんな事から母からあの天井の話を聞かされた。
あの天井が異様だったことを覚えているかい、というものだった。
もちろん、未だにはっきり覚えているよと私が話すと、母は当時どんどん増えていく天井の顔に戦慄を覚えていたのだという。
それは子供の部屋の天井だけに現れていたらしい。
怖くなった母は慌てて天井を張り替えさせたのだという。
以来、顔の模様は出なくなった。
その時に子供部屋にあった、ある箪笥も一緒に仕舞ったらしい。
天井に顔が現れるようになったのは、その箪笥を知人から引き取ってからだと母はいう。
私もよく覚えている。子供用のカラフルな箪笥だった。
そういえば途中から見なくなったあの箪笥は母がかたづけたのかと納得していると、あれはあまりいい物ではないと言い放った。
Canon EOS5D markIII+EF Macro100mm/2.8L IS USM(HDRビンテージ)
あの箪笥には奇妙なシミがあったと指摘されて私は思い出した。
カラフルな引き出しの右端の一番下と二番目に、うっすらと半身から上が写っている母子の形をしたシミがあったのだ。
園児だった私は、そのシミを鉛筆やマジックで縁取りなどしてふざけたことを覚えている。
いつの間にか左端には、全身像の小さい男児の様な薄いシミも現れた。
母は言った。
それらのシミが日を追う毎に濃くなってきて、気味が悪かった。
そのころから同時に天井にも変なシミがたくさん出てきて、捨てようと考えていたのだという。
だが、結局はある理由で箪笥を捨てることは出来なかったのだという。
それを聞いた私は箪笥の仕舞い場所を母から確認した。
もう一度見てみたくなったのだ。
止めなさいと言う母の忠告を無視して、興味本位でその箪笥を探しに行った私は、結果とんでもない目に遭うのであるが、今これを書いていて当時を思い出し、気分が悪くなったのでとりあえずこの辺までにしておきたい。
機会があったら顛末を書いてみようかとも思うが、書かないかも知れない。
とにかく、不思議なシミだった。
写真は貼り替えた後の今の天井。箪笥は関係のない桐箪笥です。
まあ早い話が、200m/F2.8に1.4倍のテレコンを付けたものと、300mm/F4.0単焦点とでは、どのくらいの差があるのかということを見る検証である。
もちろん、ド素人の検証なので参考程度に見てもらえればと思っている。
サイズから見れば、上記の如くテレコンを付けたEF200mm/2.8Lの方が小さく、重量も合計990gと1kgを切る程に軽量だ。
因みに300mm/4.0L ISの方は1190gと200gほど重い。
200mm/2.8L+Ex1.4xIIIは換算280mm/F4.0程度となり、300mmに比べると20mmほど焦点距離が短くなる。
それにレンズ内手振れ補正機構が組み込まれていることを考えると、スペック上のみでは200gの差というのは許容範囲内ではないだろうか。
では、とりあえずテスト撮影を。
いつものようにイヌの置物で行う。被写体までの距離は4m。
ボディはキヤノン5D3、ISOは100、WBはAUTOに設定。
各絞り値にて撮影した。
【テスト撮影】
焦点距離の差はあれど、このレベルでは全く差が分からない。
いずれにしても開放から使え、解像度・コントラストともに問題はみられない。
双方、いいレンズである。
【トリミング】
そこで、上記の比較画像をトリミングで見てみる。
イヌが咥えているプレート部を切り出してみた。
この日は風があったためなのか、サイズの大きい300mmではF4.0とF16が僅かにぶれている。
そこで互いにブレの少ないF8.0を比較で見てみると、だいたい解像度は同じくらいではないかと思われる。
ただ、プレートの木目模様からは、意外にも200mmの方が若干優れているのではという気がするのであるが。
ま、等倍にしてジロジロ見なければ分からないレベルではあるが。
【最短距離撮影】
最短撮影距離は双方同じ1.5mなので、同じ位置にて開放とF16にて撮影してみた。
ボケ具合やコントラストなどは差がないと思われる。
最短距離撮影から、被写体のサイズが殆ど変わらないことを見ると、200mm+テレコン1.4xは最大撮影倍率も300mm/4.0Lに近いものになっているのではないだろうか。
【実写と感想】
このレンズを購入したとき、200mm/2.8Lは寄れないが綺麗に写せるレンズという結論であった。
Canon EOS 5DmarkIII+EF280mm/2.8L USM+Extender1.4xIII
が、テレコン1.4xを取り付けると、マスターレンズの性能が良いためか結構写る280mm/4.0レンズへと変貌する。
しかも、テレコンは最短撮影距離を変えることがないので、280mmなのにそのまま1.5m撮影が可能になるのだ。
Canon EOS 5DmarkIII+EF280mm/2.8L USM+Extender1.4xIII
前ボケ・後ボケもチェックしてみたが、なかなかいい感じのレンズになっている。
これなら300mm/4.0Lは手放しても、このレンズ+テレコンで代用できそうだ。
手振れ補正に関しては目を瞑ろう。(笑)
実際、200mmはEOS 60Daとともに300mm望遠として使う天体用に購入したレンズだ。
三脚使用がルーチンとなるだろう。
テレコン1.4xを付けると60Da使用上は440mmの超望遠レンズになる。
モバイル赤道儀では精度に難が出てきそうであるが、レンズを1kg以下と軽量にまとめられ、サイズも非常にコンパクトになるため、風やバランスなどの外的因子を極力抑えられそうだ。
3月に購入したモバイル赤道儀TOAST-Proは未だに出番がない。
7月に遠出をする予定があるので、そこでデビューさせてみたい。
でも440mmは天体初心者にはきっと厳しいだろうなあ。
先日amazonから届いたままだった。
何を買ったんだろうと、疑問に思いながら仕事が終わった後に封を開けたら、中にヤマト2199のブルーレイが入っていた。
そうそう、買っておいたのだ。
金環食やマイクロフォーサーズレンズの発表など色々あったのですっかり忘れてしまった。
こんな事ではいけないと、ヤマトファンの一人としてはしっかり見ておく必要がある。
先月末に飲みに行った旧知の友人は劇場にまで見に行ったという。
「最高だよ!」口から泡沫をまき散らしながら熱く語る友人に、ちょっと引き気味になりながらもフムフムと話を聞いていたことを思い出した。
最初は今時のアニメ顔に若干戸惑いながらも、結構すんなり入っていけた。
旧作に比べストーリー進行の矛盾点などを丁寧に修正してある。
最近のアニメは凄いね。
ヤマトやトリトンで止まってしまっている私が見ると、まさに隔世の感がある。
さて、このヤマトのキャストで一番驚いたのがネコのミー君だ。
今までのイメージとはかけ離れたミー君にやられてしまった。
マズルが気に入りましたよ。
このミー君はヤマトに連れ込まないようだけれど、もう出番はないのだろうか。
ちょっと残念である。
金環食も終わり、複数の望遠レンズがあっても意味がないので少し整理しようと思う。
現在所持している望遠レンズはEF400mm/F5.6L USMとEF300mm/4.0L IS USMの2本だ。
このうちのEF300mm/4.0L IS USMを整理しようと思う。
このレンズは300mmもあるのにも関わらず、最短距離が1.5mと簡易マクロのように接写が可能で、手振れ補正まで付いているお得な望遠レンズである。
何故、このレンズを放出しようとしているのか。
実は、このEF300mm/4.0L IS USMは、別のレンズで代用できそうなのだ。
EF200mm/2.8L USMとExtender 1.4xIIIの組み合わせである。
こちらは換算280mm/4.0L USMと僅かに焦点距離が短くなるが、最短撮影距離が300mmと同じく1.5mになるのだ。
もちろん手振れは補正は付いていない。
だが、5D3を使えば高感度撮影が可能になるのでシャッター速度が稼げるようになる。
というわけで、早速撮影してみた。
Canon EOS5D MarkIII+EF200mm/2.8L USM+Extender 1.4xIII
おおっ、結構いいじゃないですか。
トリミングしてさらに拡大してみよう。
トリミング
Canon EOS5D MarkIII+EF200mm/2.8L USM+Extender 1.4xIII
いけるいける。
私の基準なら全然OKだ。
今度、300mmと200mm+テレコン1.4倍でどのくらい差があるのか比較してみよう。
結果を見てから決めても遅くないはずだ。
これだけコンパクトなので、モバイル赤道儀の切り札にならないかな?
このところ、マイクロ系の新製品の発表が相次いでいるので、私のレンズ購入計画に多少の影響が出てきて困っている。
今回の発表はオリンパスの35mm換算で150mm/1.8となる単焦点望遠レンズだ。
7月中旬に発売されるらしい。
これは買いであろう。
寄って大きく写せるレンズではないが、子供撮りの時に間違いなく役立つであろう。
サイズはΦ64x69mm、重量は305gとコンパクトだがズシリとしそうなレンズである。
別売りのフードとキャップはM.ZD12mm/2.0と同様抑えておきたい。
さて、残すはオリンパスの60mmマクロ/2.8と、パナソニックの35-100mm/2.8望遠ズームだ。
これだけ揃えば、私のマイクロフォーサーズのレンズレパートリーもほぼ問題はないと思うが、きっと新製品が出たらまた衝動買いしてしまうのだろう。
個人的には換算20mm以下の単焦点超広角レンズと、換算600mmオーバーの単焦点超望遠レンズを希望している。
このあたりが出てきたらキヤノンマウントを手放してしまうかも知れない・・・・。
悩みは尽きない。
35mm換算で35mmとなる超ハイスピード単焦点レンズ、ノクトン17.5mmである。
このレンズは単体で540g、バッテリーホルダーと組み合わせたOM-Dに取り付けると1kgを少し超えてくる。
だが、私がこのレンズを使う上ではOMDは非常に有用だ。
理由は以下の2点である。
・しっかりしたホールディング
・内蔵型のEVF搭載機
ご存じ、コシナのNOKTONシリーズはAFが効かないMFレンズだ。
つまりピントが合った瞬間にシャッターが切れるタッチパネルが使えない。
そのため、しっかりとホールディングをして、F0.95という薄い被写界深度内にピントを合わせにいかねばならない。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
両手でしっかりレンズとボディを固定させ、EVFを覗き込みながらさらに眼窩でボディを圧迫しつつ、ホールディングをより安定させるのだ。
もちろん、中にはコンデジスタイルで上手くピントを合わせられる人もいるだろう。
だがおじさん世代になると、視力の低下及び老眼の初期という厄介な状況に陥っている事が多い。
背面液晶では細かい部分がよく見えず、メガネを外したり顔を離したりと忙しい。
これはなった人にしか分からない辛さだ。
このような逆境の中で、コンデジスタイルでピントを合わせるのは至難の業に等しい。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
なのでピントのシビアなレンズを扱うにはEFVが内蔵されて、さらにボディ内手振れ補正も付いているOM-Dがもってこいなのだ。
バッテリーホルダーと組み合わせるとホールド感が安定し、持った時の重さもさほど気にならなくなる。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
写りはNOKTONカラーであるが、かなり現代的な写りをしてくれるレンズに仕上がっていると思う。
NOKTONクラシック40mm/1.4と比べると、雰囲気は残すものの色再現性とコントラストは非常に今風だ。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
開放ではかなりソフトな描写となり、コントラストは若干低下している。
ビネッティングも目立つが、この金額のF0.95なのだ。文句は言えまい。
絞れば鮮鋭度が増して、コントラストが上昇する。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
このレンズは、オリンパスやパナソニックから出ているマイクロフォーサーズレンズのように開放からバリバリに使えるレンズとは一線を画する。
簡潔に言えば昔ながらの普遍なレンズと同様、絞ればコントラストと解像度が増して、開放では低下する。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
だが、逆光性能や絞ったレンズの性能は最新のレンズに引けを取らず、レンズ自体のポテンシャルは非常に高いと思われる。
開放でもソフトになるとはいえ、最新設計によるもののためか被写体の芯は残っている感じがするので、これをレンズの味わいとして捉えることが出来れば他にない個性的な写りを持つレンズとなるだろう。
それになんといっても開放値F0.95、しかも最短撮影距離15cmを誇るこのレンズは他のメーカーでは見られない際だった能力でもあるのだ。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
フォーサーズセンサーだからこそ可能になったこの能力は、他のラージサイズセンサーでは実現は大変だと思う。
500g台に抑えた準広角レンズの17.5mm/0.95は「寄れる」「ぼかせる」「暗くてもシャッターが切れる」と美味しいところ総取りのスーパーレンズだ。
一本如何でしょう。
この異質とも言えるNOKTONシリーズのレンズは、他に25mm/0.95がある。
どちらを選んでも幸せになるが、両方選んで一緒に持ち出した時にある問題が生じる。
CPUが搭載されていないこれらのレンズは、交互に付け替えて撮影していると、写真ファイルにこのレンズデータが記載されないために、後で編集しようとすると大混乱を生じる可能性がある。
レンズ別で写真の分類をしている人は注意が必要だ。
Voightlander NOKTON17.5mm/F0.95
スペック
テスト撮影
実写と感想
金環食の話題で埋もれてしまったが、噂通り21日にパナソニックから大口径標準ズームが発表された。
パナソニックがLUMIX G X VARIO12-35mm/F2.8ASPH./POWER O.I.S.を正式発表
デジカメinfo
このズームを前から待っていた。
本当はF2.5とかF2.2とかを期待していたのであるが、その辺はマイクロ陣営の他メーカーに任せましょう。
まずは出ることが確実なこのズームを抑えておきたい。
このズームのポイントは以下のことらしい。
・倍率色収差、球面収差などを良好に補正
・レンズ表面に低反射率のナノサーフェスコーティングを施行
・重量約305g、世界最小・最軽量の35mm換算24-70mmF2.8レンズ
・POWER O.I.S.を搭載し、手ブレの検知精度の向上を実現
・希望小売価格:124950円(税込)
・発売日:6月21日
またレンズ性能に関しても、同じデジカメinfoさんに記事が載っていた。
パナソニックLumix G X VARIO 12-35mm F2.8はコントラストが高くシャープなレンズ
デジカメinfo
どうやらプラスチック製の鏡胴を持つレンズという事らしい。
もちろんマウント部は金属製だ。
またインナーズームではなく、望遠端で2cm弱(?)ほど鏡胴が伸びるようだ。
逆光性能が高く、歪曲や収差も少ない優秀な標準ズームレンズらしく期待が高まる。
最短撮影距離は25cm、最大撮影倍率は0.17倍だ。
パワーズームは装備されていないようなので、使い勝手は問題なさそうだ。
インナーズームでないのが若干残念だが、伸びも少ないし、その分光学性能が高いのであれば全然OKだ。
このレンズと一緒に持ち出すレンズを考えてしまう。
7-14mm/4.0と、そろそろ発表されるM.ZD75mm/1.8、それからNoktonのどちらかなんてどうだろう。
お次は35-100mm/2.8望遠ズームに期待がかかる。
こちらは是非とも大口径望遠ズームらしくインナーズームでお願いしたい。
いや、天気図の状況から金環食を撮影できるとは思っていなかった。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
途中、雨にまで降られたのだ。
河川敷で傘を片手に熱いコーヒーを飲みながら、あの辺に太陽があるであろうと思われる厚い雲を恨めしげに見つめていた。
北側には青空が見えているというのに。
Panasonic DMC-GX1+G8mm/3.5 Fisheye
ある意味、日食という隠れる太陽を撮るためにここまでやってきたのであるが、隠す媒体が月でなく雲だと無性に腹が立つ。
せめて丸い雲で隠してくれよと友人と悪態をつきながら、強くなる雨脚に超小型タープでも出そうかねと思っていたところに、突然太陽が顔を出してきた。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII
おお、欠けた太陽が見える。
素早く太陽にレンズを向けて、NDフィルターを装着しフォーカシングを合わせる。
皆既の時よりもはっきりと見えるようだ。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
いつしか雨は上がっている。
雲の流れは速く時折厚い雲に覆われてしまうが、ほぼ太陽を捉え続けることが出来た。
徐々に食が進んでいく。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
おお、かなりらしい形になってきた。
皆既の時は、食の前半しか太陽のおぼろな姿を見ることは出来なかったが、今回生まれて初めてここまで大きな食を見ることが出来た。
ご先祖様でも仏様でも神様でも、とりあえずありがとうと伝えたい。
かなり感動している自分がいる。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
7時34分に食の最大が訪れた。
まさか、今日これが見られるとは思いも寄らなかった。
本当に嬉しい。
横で、友人もはしゃいでいる。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
第3接触も終わり、金環食も後半だ。
徐々に太陽の面積が増えてきた。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
このあたりになると、人もパラパラと帰り始める。
いやいや、私はまだまだ残りますよ。
最後まで金環食に付き合わせていただきましょう。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
9時も過ぎると金環食もほぼ終わりである。
何事もなかったかのように太陽は元の姿を取り戻しつつある。
後半は結構ぐだぐだであった。
待つのが祭りとはよく言ったもので、食の最大が終わると急速にテンションが落ちていくのが分かる。
でも、凄くよかったよ、太陽えらい。いや、えらいのは月か。
もう、どっちも偉いです。
というわけで、3年前の仇討ちを無事に果たせたわけで、私としては大満足である。
途中の雨など何処へ行ったのか、後半は薄雲は残るものの天気が改善してきた。
第1接触は厚い雲で逃したものの、第2、第3、第4接触は捉えることが出来たので十分である。
トリミング
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/F5.6L USM+Extender 1.4xIII+ND100000
前日の天気予報で半分諦めていたが、来てよかった。
息子も自宅で日食グラスを使って金環食を見られたようだ。
きっと彼も一生の思い出に残るであろう。
どうやらよくないらしい(笑)
3年前の種子島に遠征した皆既日食に次いで、今回の21日も天気にやられそうだ。
ここまで来ると、ある意味なにか別の力が働いているのではないかと勘ぐってしまうほどだ。
前回の皆既は本気で神頼みしたが、今回の金環は半ば諦めている。
シリーズもので企画していたインターバル撮影の記事をアップしないのも、モチベーションががた落ちのためである。
インターバルも準備はしてあったが、太陽が長時間出ていなくては意味がないので、当日の朝は望遠レンズのみ用意しておくつもりだ。
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
次は6月6日に金星の日面通過がある。
機材はこのまま使えるので、気持ちを切り換えて昼休みの時間にでも撮影してみよう。
今日は昨日の続きである。
購入したワイドコンバーターDMW-GWC1のテスト撮影を行った。
現在、マイクロフォーサーズの単焦点レンズで最も広角なのは、オリンパスのM.ZD12mm/2.0だ。
そこにG14mm/2.5にワイドコンバージョンレンズを装着すると、暫定的ではあるがG11mm/2.5と最も広角な換算22mmの単焦点レンズへと早変わりしてしまう。
今回はそのコンバージョンのついたレンズ性能を見てみたい。
被写体はもうお馴染みのポン様である。
彼を使ってテスト撮影をしてみた。
ボディはオリンパスのOM-D(E-M5)。
周辺補正の効くGX1でも撮影したが、とりあえず本日はOM-Dのみのデータを出したい。
被写体までの距離は2m、ISOは200、WBはオートに固定した。
【テスト撮影】
開放からF8.0まで出してみる。
まずは撮って出し。
開放(F2.5)
お、結構いいのではないだろうか?
考えていたレベルより、周辺域の流れが少ないように思う。
さすがに解像度も十分というレベルではないが、DMW-GWC1のコストから考えると満足度は高い。
歪曲は端にあるポールの曲がり具合から、それなりにあると思われる。
【トリミング】
次に上の写真群からのトリミング画像を出してみる。
中央部と左上部隅角部だ。
色収差が多少目立つ。特に隅角部の金属製ポールにはっきりと見られる。
これは絞り込んでも変化しない。
解像度は、コンバージョンレンズ使用としてはまあまあといったところか。
こういった収差のある場合は、パナ製のボディを使うという方法もあるが、ソフト的に編集しても大丈夫であろう。
さて、収差の問題さえかたづけられれば、このワイドコンバージョンレンズはお勧めだ。
G14mm/2.5を持っている人ならば、1万円ほどの投資で11mm/F2.5のレンズを手に入れることが出来る。
ここで、ちょっと実写の写真をいくつか上げてみたい。
Olympus OM-D(E-M5)+G14mm/2.5+GWC1
Olympus OM-D(E-M5)+G14mm/2.5+GWC1
逆光になると若干ゴーストが現れるようだ。
まあ、レンズ構成枚数が増えるため仕方のないところだろう。
Olympus OM-D(E-M5)+G14mm/2.5+GWC1
ベースがG14mm/2.5なので18cmまで接写が可能だ。
換算22mmとはいえ、寄ればF2.5という明るさを生かしてある程度ぼかすことも可能だ。
Olympus OM-D(E-M5)+G14mm/2.5+GWC1
総重量125g程度のコンパクトで軽い11mm/2.5。
写真は等倍鑑賞では厳しいものがあるが、金額を考えれば得られるものは非常に大きい。
等倍鑑賞に拘るならば、広角ズームを選んだ方が吉である。
このワイドコンバージョンレンズは、元から持っているレンズ資産に少ない投資で付加価値を与えるためのものだろう。
広角レンズは持っていないが、標準ズームは持っている。
そして焦点域の被るG14mm/2.5も持っている。
この14mmレンズどうしよう・・・、と思っている人は超お勧めだ。
比較的高価な広角レンズを、冗談のような金額で手に入れられるのだ。
この画角の差は大きいと思いませんか。
先月下旬に発売になったコンバージョンレンズの1つ、ワイドコンバーターである。
パナ製のX PZ14-42mm/3.5-5.6かG14mm/2.5に取り付ける事で、換算28mm域を22mmまで広げることが可能だ。
レンズの前面に取り付ける事で、開放F値を落とすことなくそのままの明るさで、しかもより広角にそのレンズを生まれ変わらせることができる。
だが、欠点もある。
レンズ前面に装着すると言う事で、光学性能の劣化が問題となる。
しかし、開放値を変化させない利点は大きく、コンバージョンレンズも軽量にできるため、その恩恵は計り知れない。
というわけで、私もどの程度の光学性能になるのか気になったので早速購入した。
もちろん、取り付けるレンズは防湿庫で眠っていたG14mm/2.5だ。
単焦点でコンパクト。G14mm/2.5を、ある意味G11mm/2.5に改造できるのだからちょっと美味しい。
とにかく箱が軽い。
例の如く中身が入っていないのではないかと不安になるほどの軽さだ。
重量は僅かに70g。
ボディはプラスチック製であるが、質感は高い。
本体と、レンズに取り付けるためのバヨネットアダプター、レンズキャップが梱包されている。
バヨネットアダプターはプラスチック製で、質感はややチープ。
レンズのフィルター枠に取り付けるネジの切り込みこそ精密に出来ているが、出来れば金属製であって欲しかった。
X PZ14-42mm/3.5-5.6用とG14mm/2.5用の2つが入れられている。
アダプターをレンズに取り付けてから、コンバージョンレンズの裏面に装着させる。
はめ込みのスムースさはやや欠けるが、焦らなければきちんとはまる。
目印に合わせて装着した後は、中央部の目印にコンバージョンレンズをスライドさせる。
が、これが固い。
プラスチックバヨネットが破壊されるのではないかと心配だったが、思い切りねじ回したらあっけなく固定できた。
これで装着終了である。
G11mm/2.5の完成だ。
さて、光学性能はどんな物でしょう。
OM-Dに取り付けてみた。
ちょっと、レンズとコンバータの隙間に僅かな遊びがあるのが非常に気になる。
次回はいつもの被写体を用いてその性能を見てみようと思う。
何のことかというと、太陽の黒点ナンバーである。
今月の初旬に見つかったこの黒点は、地球の10倍ほどもある超巨大なものだった。
活動が活発になると太陽フレアが発生して、電磁波による電波障害が発生することがあるのだ。
この1476も、でかいのが来るぞといわれていた割には何事もなく、こけおどしの如く今終わりを迎えようとしている。
なので美味しい被写体のため準備を始めていたのだが、天候や仕事の都合でタイミング悪く撮影が出来ない。
そろそろ黒点も見えなくなってしまうし、どうでもいいやと思っていた本日、天気もよく昼休みに時間が出来たので慌てて機材を外に運び出したのだ。
400mmとテレコンを使用し、オリンパスのOM-Dを取り付けた換算1000mmオーバーの超望遠レンズである。
金環食の練習にもなると、手早く準備して撮影を開始した。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII
ん?
黒点はいくつかあるが、巨大黒点が見当たらない。
すでに反対側に行ってしまったのかとも考えたが、太陽の自転は25日周期のために、まだギリギリ見えるはずなのだ。
徐々に小さくなっているらしいから、ぱっと見で分からなくなっているのだろうか。
トリミング
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII
この写真は右上が北側になるので、右下の最西端に見られる白斑を伴うコイツだろうか?
位置からすると一番疑われるのだが、なんかえらくしょぼくなっている。
普通の黒点とさほど変わらないではないか。または半分隠れているとか。
まあ、断定が出来ないので、1476「かも」しれないということで。
EF400mm/5.6L USMはピントも合わせやすく、マイクロボディを用いた金環食にはもってこいなレンズのようだ。
本番は、このレンズでいきましょう。
今、手元には400mm/5.6Lと300mm/4.0L ISとテレコン1.4xがある。
ここで300mm/4.0L ISにテレコン(Extender 1.4xIII)を装着すると、換算420mm/5.6L ISという400mm/5.6Lに匹敵するレンズになる。
ただ、重量は400mmが1250gに対し、エクステンダーを付けた300mmは1190g+225g=1415gと150gほど重くなるのだ。
400mm域における20mmの差、そしてISの有無で150gという差ならば300mm+エクステンダーはお勧めとなる。
だがエクステンダーの装着により、画質が劣化することは避けられない。
今回のブログの趣旨は、このほぼ同等のレンズにはどのくらいの解像度の差があるのかを見ることだ。
差が僅かなレベルならば400mmの導入は失敗と言う事になる。
果たしてどのくらいの差があるのが、早速テストしてみた。
被写体はいつものポンちゃんで行った。
被写体までの距離は4m。
カメラボディは5D3、ISOは800、F値は8.0に固定して撮影してある。
【テスト撮影】
300mm/4.0L IS+Extender 1.4xIII
僅かながら焦点距離に差があるので、被写体のサイズが若干異なる。
この小さい比較画像からは殆ど差は見つけられない。
【トリミング撮影】
ここで、看板の等倍トリミングを行ってみる。
400mm/5.6L
300mm/4.0L IS+Extender 1.4xIII
明らかに解像感に差が出てきた。
400mmの方が画像は整っている。
ここで、それぞれの写真をまとめてみた。
クリックで拡大される。
撮って出し比較
やはりテレコンを付けると解像度はそれなりに落ちてしまうようだ。
しかし私がよく行うA4プリント程度ならば気にならないのではないだろうか。
ただ、私が400mmを使うときは月撮影の頻度が高いと思われるため、月面をはっきり出すにはトリミングが前提となる。
となると、やはり400mmの方を残した方がよいであろう。
300mm/4.0L ISは最短撮影距離が1.5mと非常に近くまで寄ることが可能で、エクステンダーとの併用によっては簡易望遠マクロ的にも使うことが可能だ。
こういった300mm/4.0L ISの長所を生かせる撮影が多い場合は、そして等倍レベルの解像度に拘りがない場合は300mm+テレコンもありだろう。
【おまけ】
では400mmにエクステンダー1.4xを付けたらどのようなレベルになるのか調べてみた。
被写体ポジションを合わせてカメラを固定する。
・・・・だが、肝心の写真が失敗していたのだ。
ピントがイヌの置物の目ではなく、耳に合ってしまっていたので看板がぼけてしまい、比較が出来ない。
EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4x
なので、参考程度に目から耳あたりの写真の等倍トリミングを出しておく。
どうでしょう。
分かりにくいとは思うが、私としてはPCで確認したときには、300mmにエクステンダーを付けたものより、400mmにエクステンダーを付けた方が僅かではあるが解像感がいいように思われた。
ただ、ピントの合焦エリアが違うために、はっきりと断言しにくいところであるが。
まあ、このくらいの差であると言う事か。
いつものデジカメinfoさんの噂によると5月21日らしい。
金環食の日だ。話題に埋もれてしまうかも。(笑)
パナソニックがX 12-35mm F2.8を5月21日に発表?
デジカメinfo
日にちも近いので信憑性は高そうだ。
いずれにしても、近いうちに発表されるのだろう。
Olympus E-5+ZD14-35mm/2.0SWD(ドラマチックトーン)
このズームには期待している。
いよいよマイクロも大口径ズームの時代に突入したようだ。
私としてはセンサーサイズからF2.5以下の大口径ズームを期待していたのだが、現実的には普通のズームになってしまった。
まあパナソニック出した答えがこれなので、現状のラインナップからは受け入れるしかないのだろう。
もし将来、オリンパスが大口径ズームの開発に乗り出したら、是非ともさらなる明るい大口径ズームを期待したい。
せっかくレンズを小型化出来るセンサーサイズなのだから、F2.0はちょっと無理としても、F2.0以上2.8未満の大口径ズームを開発して欲しいと思っている。
マイクロには、他社にはない魅力的なレンズを揃えて欲しい。
そろそろ蚊の季節である。
レンズ性能をチェックするために、イヌの置物の横でジッとしているとだいたい何カ所かやられている。
夏の風物詩だ。
wiki
そこで過去にも防蚊対策としてスプレーや衣類など様々な準備をしてきたが、一番効果があるのは絶えず動いているということだ。
だが、ファインダーを覗いて構図を決めているときや、マクロなど息を殺して撮影するときはジッとしているしか方法がない。
ならばと、物理的に蚊を防ぐ防虫ネットを使ってみることにした。
見つけたのはこれである。
モンベルのバグプルーフハットだ。
カラーはオリーブとライトタンの2種類あり、防虫ネットの色もカラーに合わせてある。
通気性も良く、超耐久撥水加工されているため雨にも強い。
帽子のつばの下面に防虫ネットが仕込まれている。
さすがに街中で使うには抵抗があるが、庭でのイヌの置物を使ったレンズ撮影や、登山中のヤブ蚊・アブ・ブヨなど虫シーズン時に効果を出してくれそうだ。
取り出し方はファスナーを広げて行う。
一周させると内部のネットを全て下ろすことが出来る。
ネット先端にはドローコードが仕込まれており、隙間からの虫の侵入を防いでくれる。
普通の帽子に比べると倍ほどの重さはあるが、かぶれば全く気にならない。
ちょっと大きめのぬいぐるみにパグルーフハットを被らしてみましょう。
・・・・首と肩がないのであまり参考になりませんね。
被った状態で視界を確認してみるが、良好で閉塞感は感じられない。
取り出すのには10秒もかからない。
仕舞うのには、ネットをファスナーで傷つけないよう気を使うため30秒ほどかかる。
ただ、その辺も対策されているので神経質にならなくて良いだろう。
さて、これでレンズ撮影にも対処できそうだ。
それよりも、数年前に伊豆の登山で猛烈な虫の襲撃に遭ったので、今度はこれでリターンマッチしたい。
早く持っていきたいなあ。
明日まで嫁さんが佐賀に出かけているため、今日は次男の息子と二人きりだ。
Canon EOS5D Mark III+EF400mm/5.6L USM
朝、子供と一緒に小学校へいく。
そして土曜日の仕事を終えて、迎えに行ってからは自分の時間は殆どない。
まだ小1なので、一人で遊ばせるには心配だったので一緒に公園で遊ぶ。
自宅に戻ってからは、宿題の進行を見て、夕飯を食べさせて、入浴を終え、寝かしつける。
これは嫁さんも大変だ。
子供が寝た後に、ようやく今日の仕事の残務を終わらせられた。
疲れたので、ちょっと横になったらうたた寝してしまった。
嫁は凄いな。ちょっと尊敬した。
もう今日はクタクタなのでブログはこの辺で。
せっかく400mmレンズを購入したのに、月や太陽しか撮らないのではもったいないので、一般の被写体も撮影してみる。
F5.6という暗さでも、シャッター速度が稼げる5D3に取り付けた。
Canon EOS5D mark3+EF400mm/5.6L USM
AFも素早く実用的だ。
欠点としては最短撮影距離が3.5mもあるといったところだろうか。
300mmに比べても鏡胴もスリムでホールドしやすい。
その分手振れ補正が付いていないので、シャッター速度で稼ぐ必要がある。
Canon EOS5D mark3+EF400mm/5.6L USM
また、300mm/4.0Lよりも解像度が優れていることが分かる。
背面液晶では分かりにくいが、PCだとそれに気づく。
だが極端な差ではなく、倍率を上げると分かる感じだ。
Canon EOS5D mark3+EF400mm/5.6L USM
この400mmにExtenderを取り付けると、5D3ではAFが作動しなくなる。
5D3ではF5.6までのレンズしかAFに対応していないのだ。
ライブビューを使えばExtender使用でもAFを動かせるが、そうなると実用的な速度ではない。
ハッキリ言って、AFが辛うじて動いているといったレベルだ。
1D系以外で使うならば、そのまま使うのが吉であろう。
Canon EOS5D mark3+EF400mm/5.6L USM
超望遠レンズで高品位な解像度を得るにはこのレンズが最適だ。
重量も1250gと400mmレンズにしては恐ろしいほどに軽く、しかもスリムでコンパクト。
接写が出来ないと言う事に目を瞑れば、これほど完成度が高くコスパのいい望遠レンズがあるだろうか。
【オマケ】
400mmにExtenderを取り付けて、マイクロフォーサーズボディを装着してみた。
つまり換算1120mmレンズとして、屋根の上にいるカラスに照準を合わせた。
当然AFは作動しないのでMF撮りである。もちろん三脚使用である。
Olympus OM-D(E-M5)+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII
ピントが合ったと思われるところで素早く1枚。
さらにピントを追い込んで2枚目に行こうとしたところで逃げられた。
なのでピントは微妙に合っていない。(笑)
やはり1000mmオーバーのMFによる鳥撮りは難しい。
しかし、かなりの距離を離れているところで、これだけ大きく写せるのだ。
1000mmを超えるレンズを、このコンパクトさに凝縮できる意味は非常に大きいと思う。
EF400mm/F5.6L USM
スペック
テスト撮影
実写と感想
購入予定リストでは、かなり後半にランクされているレンズであった。
金環食も終わり、世間の天文熱も冷めて市場に出回る頃合いを見てから購入するつもりだったのだが、中古の現物を見てしまった後ではその猛烈な物欲を抑制することが出来なかったのだ。
単焦点としては初めて購入した400mmだ。
寄れるレンズ最強説を唱えている私としては、最短撮影距離が3.5mと卒倒するようなスペックではあるが、使用頻度を考えるとこのようなレンズもありだなと無理矢理自分を納得させてはいる。
では、さっそくテスト撮影を行いたい。
被写体はいつものポン様である。
400mmと超望遠レンズなので、被写体までの距離はいつもの2mではなく、5mに設定した。
ボディは5D3を使用し、ISOは100、WBはオートに固定。
各絞り値にて撮影した。
【テスト撮影】
いや、評判通り開放から素晴らしい。
コントラストも解像度も開放レベルから全然使える。
絞りの変更は、単にボケのコントロールのためだけといっていいくらいだ。いや、それは褒めすぎか。
高感度撮影が得意な5D3ならば、このEF400mm/5.6Lを手持ち撮影で使いこなすことは十分可能であろう。
【最短距離撮影】
ではつぎに最短撮影距離である3.5mで接写(?)を行った。
とりあえず、開放(F5.6)とF16を出しておく。
こちらも開放から問題なく使えるレベルだ。
だが、最短撮影距離が3.5mというのとF5.6という明るさから、めちゃめちゃぼけるというレベルのレンズではないが、それなりにはぼけてくれるようだ。
このレンズを使うときは、太陽や月撮影など天体用だと思われるので、最短撮影距離は問題にならないだろう。
大半はマイクロフォーサーズボディで使う予定だ。
焦点距離の問題もあるが、300mmよりも400mmの方がMFアシストでのピント合わせが楽になったのは大きい。
通常撮影に使う場合は、300mm/4.0L ISに1.4倍のテレコンを付けて420mmとして被写体を追いかけるより、この400mm/5.6L1本で使い回した方がAF速度も早く、解像度もいいようだ。
手振れ補正の有無を気にする人もいるかも知れないが、テレコンを付けた300mm/4.0LのISは、400mmをつかう今となっては邪魔なくらいに感じてしまう。
ただ、300mm/4.0L ISには1.5mまで寄れるというアドバンテージがあるので、単純に比較して甲乙付けるというのは難しいだろう。
それでも、この400mmの解像度には素晴らしいものがあり、これを優先する人ならば間違いなくEF400mm/F5.6L USMをお勧めしたい。
EF400mm/F5.6L USM
もう、ここまで来たら持っているレンズ交換式デジカメの全てのダークノイズを調べてみようと思う。
このライカS2が最後のボディである。
考えてみればS2で星景星野写真を撮るのはかなり贅沢なことだ。
しかし、結露させると泣くことになるので季節を選びそうな予感。
ライカS2は、所持カメラの中でコンデジを除いて唯一CCDセンサーが取り付けられているデジカメだ。
マイクロにしてもキヤノンにしても、全てCMOSセンサーばかりだった。
高感度撮影が苦手なS2の熱ノイズ耐性は果たしてどのようなものなのか。楽しみである。
ライカS2にはバルブモードが付いている。
これをBモードに合わせて、リモートレリーズをつなげばバルブ撮影可能となる。
欠点はタイマー撮影が出来ないことだ。
単純に「押す」「ロックする」しか選択できない。なのでストップウォッチで計測することにした。
S2ではリモートケーブルのサードパーティー製も全く見当たらない。当たり前か・・・。
やり方は60Daと同じく、ボディキャップを閉めてファインダーカバーを取り付けた状態で行った。
露出時間を10分・5分・3分に合わせて撮影しようとしたところ・・・・
なんとライカS2は、バルブ撮影はGX1と同じく2分までしか出来ないのだ。
それだけではない。
各ISO値によっても最長バルブ時間が異なるのだ。
・ISO160 : 120秒
・ISO320 : 60秒
・ISO640 : 30秒
・ISO1250 : 30秒
・・・・なんだこれは。
GX1の時と同じように嫌な空気が流れている。
星景で唯一使えそうだったISO640と1250は、僅か30秒露光しか出来ないことになる。
しかも、これで終わりではなかった。
ライカS2の長時間露出には必ずノイズリダクションがかかる。
これが外せないのだ。
つまり60秒露出させれば、同じ60秒のノイズ除去処理がかかってしまう。
まあ、仕様と言われればそれまでなのだが、とりあえずISO640と1250の30秒ダークノイズを出してみた。
さすがにノイズリダクションがかかっているだけあって、撮って出しは綺麗である。
だが、露出を+3.0にすると5D3に負けぬような立派な熱ノイズが浮かび上がってきた。
オマケにセンサーの貼り合わせ場所までうっすらと見える始末だ。
でも露出をいじらなければかなり綺麗である。
ここで各ISOの中央部トリミングを出してみる。
これは素晴らしい。
ある意味、30秒のノイズ除去処理を待てればなんとかなるかも知れない。
トータルで考えればライカS2は、ハッキリ言って天体撮影に向かない。
そういうカメラではないのだから、当たり前なのであるが。
それにノイズ処理が綺麗だとは言え、処理精度もまだ不明だ。
細かな星、特に等級の暗い星達はノイズと認識されて消されてしまうかも知れない。
このあたりは試しに実戦で確かめてみる必要があるだろう。
ダメ元とはいえ、機材が揃ったら一度試してみたい。
コンポジット撮影でなんとかなるかも知れないが、一発勝負の写真も見てみたいものだ。
ひょっとしたら意外といいのが撮れるんじゃないかと。
(ま、そういう時はだいたい失敗するんですけどね)
ちょっと物欲にかられるタフネスコンデジが現れた。
Olympus Tough TG-1だ。
F2.0という明るいレンズが搭載されているのが売りである。
来月に発売されるらしい。
このタフネスコンデジは、数日前から海外のサイトでリーク画像が晒されていた。
非常にインパクトのあるデザインで、所持しているパナ製のタフコンFT4より魅力を感じてしまう。
いったい何故にそれほど惹かれてしまうのか。
その惹かれる魅力を自分なりに考えていくつか上げてみよう。
1.開放F値がF2.0(FT4はF3.3)
2.ズームワイド端が換算25mm始まり(FT4は換算28mm)
3.レンズが中央にある(FT4は角レンズで指が写り込む事が多かった)
4.ズームがグローブでも操作しやすいシーソー型(FT4は使いにくい2ボタン型)
これだけでも購買意欲をかき立てられる。
センサーはコンパクトな1/2.3型1200万画素CMOSを搭載。
もう少し大きくても良かったのかも知れないが、F2.0のレンズを搭載してくるためにセンサーサイズは犠牲になったのであろうか。
画素を控えめにしてISOは6400までと高感度に振ってきたのが嬉しい。
肝心の電源部であるが、これもFT4と同じくLEDタイプのようだ。
スキーなどの冬山では低気温のためLED点灯レスポンスが悪く、つい二度押ししてイライラさせられることが多かった。
TG-1の低温耐性は大丈夫だろうか。
あと、背面部のボタン配置の密度が高すぎる。OM-Dと同じ傾向である。
こうなるとスキーグローブを付けたままでは全く使い物にならないと思われるので、使用時は「電源」と「シャッターボタン」と「ズームボタン」だけに限定した方がメンタル的に安定するかも知れない。
数年前、OlympusのTough8000を使っていたことがある。
このときは低温耐性・画像の酷さに速攻で手放したが、TG-1は改善されていることを期待したい。
あと、このToughシリーズは確かバッテリー充電を本体で行ったはずだ。
充電中は撮影が出来ないので、必要ならばバッテリーチャージャーを別途用意する必要がある。
赤があったら絶対購入してしまうところだが、どうしようかな。
アクセサリの充実度も魅力的だし・・・・。
FT4手放してしまおうか。
コシナのノクトン17.5mmを購入しに、いつものカメラ屋さんを覗いたとき偶然中古として見つけたものだ。
キヤノンの望遠レンズであるEF400mm/5.6L USM。
このレンズは少し前から狙っていた。
現在使っているEF300mm/4.0L IS USMは、Extender 1.4xIIIをつけると解像度がそれなりに落ちてしまうため、月面撮影に於いては多少なりとも不満が出てきていた。
ただ、EF300mm/4.0L IS USMは最短撮影距離が1.5mとかなり寄れるため、Extenderを装着するとマクロ的な使用も可能なレンズとなる。
Canon EOS7D+EF300mm/4.0L IS USM+Extender 1.4xIII(トリミング)
それでも私が望遠を持つ目的は、月や太陽など特殊な被写体をメインとすることを考えているために、接写のような使用方法はかなり少ないと思われる。
そこで解像度を優先した400mm/5.6を購入してみた。
なんと言ってもレンズ構成の枚数が少ないのがよろしい。
EOS60Daを付ければ換算640mm、マイクロフォーサーズにマウントアダプター経由で取り付ければ800mmとなる。
さらにExtender EF1.4×IIIを取り付ければ、最長1000mmをオーバーする高解像の超々望遠レンズとして活躍してくれそうだ。
対応してくれる三脚があるかどうかが問題だが。
ではそろそろスペックについて語りたい。
サイズは90x256.5mm、重量は1250gである。
300mm/4.0と比べると仕様上の直径は変わらないが、全長が4cmほど長くなっている。
しかし、この直径は400mm/5.6に取り付けられている大型フードによるもので、実際には一回りほど細く感じる鏡胴を持つ。
つまり400mm/5.6は、300mm/4.0に比べると細く長くなった感じだ。
レンズ構成は6群7枚。
UDレンズを2枚使用している。
レンズ枚数も少なく、ISユニットを導入してないので解像度に関しては期待が持てそうだ。
フィルターサイズは300mm/4.0Lと同じ77mm。
最短撮影距離は3.5m、最大撮影倍率は0.12倍である。
この点が300mm/4.0Lと最も異なるところだ。
片や1.5m、対してこちらは3.5m。ハッキリ言ってこのレンズでの接写とという概念は捨てた。
本当はこのレンズは金環食が終わってから中古を探す予定だった。
その方がいいブツの数が出るであろうと踏んでいたからだ。
ところが、偶然見つけてしまった。
御縁を大事にしている私としては、こうなると手に入れずにはいられない。
三脚座は多少汚いが、レンズは綺麗だ。
値段も手頃だったので、思い切って購入した。
因みにこのレンズの三脚座は200mm/2.8Lのものと代用がきく。
どちらの方が安定性が高いか後で検証してみたい。
さて、金環食にこれを持ち出すかどうか。
直前なので急激な機材の変更はトラブルを引き起こす可能性があるが、時間の許す限りチェックしてみたい。
場合によってはこちらに変更だ。
EF 400mm/F5.6 L USM
スペック
テスト撮影
実写と感想
今回はEF400mm/5.6L USMとマイクロのOM-D(E-M5)を組み合わせた月撮影を。
Extender 1.4xIIIを噛ませてあるので、換算1000mmを超える超々望遠レンズだ。
せっかくスーパームーン直後の大きな月なので、でっかく撮って残しておきたい。
Olympus OM-D+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII
今日は上空の風が強く、厚い雲で月が見え隠れしている悪い条件だった。
慌てて撮影したため、構図がずれているが気にしないでいただきたい。
撮って出しである。
Olympus OM-D+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII(トリミング)
EF400mm/5.6L USMにテレコンを付けても十分月撮影は可能なようだ。
悪条件でもこれだけ写っている。
Olympus OM-D+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII
等倍トリミングをしてみた。
うん、300mm/4.0L IS USMと遜色ない。
強風が落ち着けば、さらなる解像度アップが見込めそうだ。
ピント合わせも、心なしか300mmより合わせやすい気がする。
これなら金環食にも十分であろう。
【オマケ】
ちなみにマイクロボディを使った上での300mmと400mmでは、どのくらいの差があるか1枚の写真の中に並べて比較してみる。
撮って出しの状態で並べてみた。
当然、400mmはスーパームーン直後の月なのであまり本気にしないように。
かなり違う。
昨年の3月にもあったが、今年もやってきたとのことだ。
満月が普段の大きさよりも14%大きく見え、30%程明るく輝いているという。
5日、6日の夜に見られる。
去年のスーパームーンは地震の後の放射能騒動で、外でまったりと写真を撮ろうなんて気が起きずに放置したが、今年は違う。
天体用にレンズ、カメラと揃っているので、早速このスーパームーンを撮影してみた。
Canon EOS 60Da+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII
カメラは先月購入したばかりのEOS60Daで撮影した。
レンズはEF400mm/5.6L USMを選び、テレコン1.4xを取り付けてある。
換算890mmとなる。
EF400mm/5.6L USM・・・・。そう。先月に偶然購入してしまった一品だ。
実は300mm/4.0L IS USMに、1.4倍のテレコンを付けるとかなり画質が落ちてしまうことが気になっていた。
金環食直前にレンズを切り換えるのはリスクが高いのでどうしようか悩んでいたのだが、いいブツが見つかったのでこれも縁だと一気に購入した。
300mmとの比較は直に記事にしようと考えているが、買って正解だと思わせる性能だ。
Canon EOS 60Da+EF400mm/5.6L USM+Extender 1.4xIII(トリミング)
ちょっと凄いレンズだ。
今回は機材の不備から、ミラーアップしないリモートレリーズ無しのシャッター手押しとなってしまって性能を出し切れていないが、この精度である。
明日も晴れたらフル装備で撮影してみたい。
先日の大雨も落ち着いて今日は日差しも出てきていた。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
今日から一泊、子供達は嫁さんの実家に泊まるのだという。
私は仕事も残っているので遠慮させていただいたのだが、天気が良かったので嫁の実家側まで見送ることにした。
途中、実家近くのショッピングモールで買い物をしたとき、そこで鯉のぼりを久しぶりに身近で見ることができた。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
私が子供の頃は、実家の庭で祖父が見事な鯉のぼりを揚げてくれていものだ。
4月の下旬になると桐の箱から鯉のぼりを出して飾り付けが始まるのだが、良く兄と鯉のぼりの中に潜り込んで怒られたものだった。
鯉のぼりの中は5月の匂いがした。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
家族の人数分揚げられた鯉のぼりを見上げながら、アレが自分の鯉のぼりだと兄弟達ではしゃぎ合ったものだ。
祖父が亡くなってからは鯉のぼりが揚げられることはなくなり、いつしかあの懐かしい香りのする鯉のぼりも処分されてしまった。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
息子達にも鯉のぼりを揚げてやりたいが、都会の住宅事情からはちょっと難しい。
彼らが大きくなったとき、こどもの日の思い出はどのようなものなのだろうか。
単に大型連休の1日として片付けられていないことを望みたい。
前回、キヤノンの天体専用カメラEOS 60Daのダークノイズの優秀性が分かったが、それではコンパクトなマイクロフォーサーズ機ではどのように写るのか、その点について検証してみたい。
現在、自分の所持しているマイクロ機は先日発売になったばかりのOM-D(E-M5)と、コンパクトなGX1だ。
この2機種についてダークノイズを調べてみた。
本来は、最強の60Daと揃えた10分・5分・3分のダークノイズを調べてみたかったのだが、GX1は最長2分までのバルブ撮影しか出来ないようだ。
まあどうせ赤外フィルターが「まんま」のために、赤い星雲の写りはよろしくないと思われる。
となると、マイクロ機による天体撮影は広角レンズによる星景写真が主体となりそうなので、2分・1分・30秒の設定に変更した。
【テスト撮影】
先ほど書いたように、露出時間は2分・1分・30秒の3通りを行い、各々に対しISO800・1600・3200を撮影した。
EOS60Daの時と同じく、長時間ノイズ除去はOFFとする。
室温は24度。
OM-D(E-M5)
ここではOM-Dの熱ノイズの少なさが目立つ。
一見したところ、ISO3200の2分露光でも分からないくらいだ。
GX1ではISO800でこそノイズは殆ど分からないが、ISO1600の露光1分程からノイズが目立ち始める。
ISO3200に関しては、全てに於いてノイズが出始めていることがすぐに分かる。
【露出+3.0】
ここで、ダークノイズの耐性を見るために露出を+3.0まで上げて、熱ノイズのコンタミ度をチェックしてみたい。
これには正直驚いた。
ここまでOM-Dの熱ノイズ耐性が高いとは思わなかった。
ISO3200の1分・2分の上部にうっすらと熱ノイズが認められる以外はハッキリ分からない。
対してGX1は全体に熱ノイズが被っており、何故にGX1のバルブ撮影が2分までしかないのかの理由が分かってしまうようだ。
【トリミング】
この差を見てしまうと、もうGX1は天体に使うことはあり得ないので、OM-Dのみのチェックをしてみたい。
それでは、OM-Dの中央部トリミングデータを一覧にして出してみる。
撮って出しデータと露出+3.0データを対比させてみた。
OM-D ダークノイズ・トリミング
さて、OM-Dの熱ノイズ耐性がここまで高いようなので、せっかくだからダークノイズ5分のデータも出してみたい。
上段が撮って出しデータ。
中段が露出+3.0。
下段がそれぞれの中央部トリミングである。
OM-D(E-M5) 露出時間5分
このテストからOM-Dにおける天体撮影時の最高感度は、撮って出しならばISO3200でもいける勢いだ。
複数枚の写真を加算するコンポジット撮影ならば、より美しい画像が期待できる。
1枚の撮影データから、スライドバーをいじくり回して画像編集するならばISO1600にしておいた方が無難だろう。
このOM-Dはマイクロ機の中では、おそらく最強の熱ノイズ耐性を持つと思われる。
パナソニック製センサーにぶっちぎりの快勝である。
まさにマイクロ版60Daのようなものであろう。
さすがに60Daには遠く及ばないものの、マイクロならではの小型軽量という特性を生かせれば、天体撮影に於いては切り札となり得るポテンシャルを秘めているのではないだろうか。
12mm/F2.0などの広角レンズを用いた星野写真などでは威力を発揮しそうだ。
ただ赤色星雲の再現性や光害によるコントラストの低下など、現在のマイクロ機では今ある天体専用DSLRに取って代わることはまだ時期尚早かも知れない。
それでもこのOM-Dの登場は、その未来を明るく照らしてくれるシリウスのように感じてしまうのだ。
高感度撮影にも強く、熱ノイズにも強い。OM-Dがこんなに使えるとは思いも寄らなかった。
天体撮影に使うフィルターのことである。
光害とは光による害、つまり夜間の人工的な強い光源は微弱な光源である星の撮影に影響を及ぼしてしまう。
そこで人工光源の光の波長をカットするフィルターを用いて、その光害の影響を少なくしようというのがこの光害カットフィルターだ。
私の購入した光害カットフィルターは「LPS-P2」という型番である。
天体撮影には様々な用途のフィルターがあるが、私はド素人なのでこのLPS-P2のみを使用していこうと思う。
LPS-P2は光の入射角が重要だ。
25~30度程度以上になると、光害カットフィルターとしての効果を発揮できなくなる。
そればかりか色むらの原因を生じてしまう。
そのため、このフィルターは一般のフィルターのようにレンズ先端につけることはあまりしない。
光軸の直進性を優先するため、マウント内にこのフィルターを留置する事が多いのだ。
さて、ボディ内に設置するLPS-P2にはどうやら2種類のフォーマットがあるようだ。
「FF」というワンタッチで装着できるカートリッジ式のタイプと、「MFA」というフィルターアダプターを介してねじ込みで装着するタイプである。
FFタイプは装着が簡単で便利そうだが、ケラレが出る可能性があるとかないとか。
このタイプはボディを変えると使えなくなるので、ならばと汎用性の高いMFAタイプをチョイスした。
これがブツである。
Φ37mmの光害カットフィルター(LPS-P2)と、それをねじ込むFMAアダプターだ。
FMAアダプターには、取り付けるためのドライバーが付属していた。
このフィルターが面白い。
角度によって色が変化する。まるで顕微鏡の時に使用する蛍光フィルターのようだ。
さて、問題は60Daにこのアダプターが装着できるかどうかと言う事なのだが、60Dには適応されているため多分大丈夫と思い購入した。
どんなモンでしょう。
因みに、FFもMFAもEF-Sレンズの段差部に装着するので、光害フィルターを取り付けるとEF-Sレンズは装着不可になるので注意が必要だ。
やはりピッタリですね。
これで違っていたらアダプターを改造するところであった。
まずは一安心だ。
では早速ネジをドライバーで外そうとしたところ・・・・。
なんだ、この固さは?
中途半端に扱うとねじ山をなめすレベルである。
丁寧に、ゆっくりとネジを外していく。
ところでネジを外す前、先にフィルターをアダプターに取り付けておいた。
マウント内に指を突っ込んで、フィルターを取り付けている最中に指紋でも付いたら面倒なことになるからだ。
フィルターの付いたアダプターを、ピンセットでつまんで取り付ければリスクは回避できる。
フィルター面を傷つけぬようにそっとアダプターをマウント内に入れる。
位置を合わせて、ネジを下に落とさぬようにゆっくりと固定する。
このときに、ネジをきつく締めすぎるとアダプターの反対側が浮いてくるので、時折反対側のアダプター外縁を触れながら確認しつつ締めていくといいだろう。
固定が終わったら脱落防止シールを貼り付けるのであるが、貧弱そうなシールだったのでアルミシールを小さく切って貼り付けた。
金属シールなので通電部位と接触しないように注意が必要だ。
反対側も浮かないようにアルミテープで固定する。
もちろん、アルミテープはつや消しブラックを使用するのは言うまでもない。
できあがりである。
ヤレヤレといった感じだ。
一番緊張したのはねじ山を潰しかけたことか。
このフィルターを装着するとカメラの雰囲気が一変する。
レンズの中心が黄色の鏡面のように反射して見えるのだ。
かなり異質なカメラとしての存在感がありすぎる。
とうとう天体撮影に特化させたカメラになってしまった。
欠点としては露出が2倍になってしまうことであるが、まあ撮影上、困るようなことが生じればフィルターを回して外せばいいだけである。
気楽にいこう。
室内撮りにいいだろうと思い購入したNOKTON17.5mm/0.95である。
AFの効くコンパクトなLumix G20mm/1.7の方が使い勝手は良いのだが、超ハイスピードレンズであるこのレンズは持ち出そうというモチベーションを高めてくれる何かを持っているのだ。
さて、先日スペックのことを書いたので、今日はテスト撮影について。
被写体はいつものイヌの置物を使用する。
ボディはOM-D(E-M5)を選択する。
被写体までの距離は2mに固定して、ISOは200に設定。
WBはオート、各絞り値で撮影した。
当然ISはOFFにしてある。
【テスト撮影】
下段の写真の左側は中央部トリミング、右側は隅角部トリミングである。
開放でこそ収差やコントラストの低下が少し目立つが、NOKTONらしさの出ているいいレンズだと思う。
この値段でF0.95のレンズが使えるのならば、このくらいのレベルは目を瞑りたい。
周辺域も十分解像されている。
収差はF2.8あたりまで絞ると殆ど気にならなくなってくる。
因みにF8とF16の中央部トリミングを見ると、解像感がF8の方が高い。
これが例の回折現象なんですかね?
マイクロでF16まで絞り込んで撮影することなんてなかったのであるが、ここまでハッキリ出るとは思わなかった。
【最短距離撮影】
次に最短撮影の15cmまで寄って、イヌの置物を撮影した。
各絞り値で撮影したが、全部出すのも大変なので開放とF8.0の2つだけ比較する。
ボケは非常に綺麗だ。
開放では解像感は低いものの、とろけるようなボケを換算35mmレンズで出せることが凄い。
これも15cm接写の賜であろう。
絞り込むとコントラスト、解像感ともに改善する。
他のマウントを含めてNOKTONを使ったことがある人ならば分かると思うが、このレンズも多分に漏れずNOKTONなのだ。
最新の現代的な写りを期待すると、少し肩すかしを食らうことになる。
だが、僅かではあるがクラシカルな雰囲気を出せるこのレンズは私のお気に入りだ。
開放で撮影したときの収差も、コントラストの低下も、このレンズの味わいとして楽しむことが出来る。
数値化されたデータシート上の性能だけでなく、雰囲気を楽しむレンズなのではないかと思う。
デジタルに特化したミラーレスカメラに、こんなアナクロなレンズの組み合わせもがあってもいいのではないだろうか。
換算35mmレンズで、接写による驚異の開放値F0.95のボケを楽しめるレンズはこれしかない。
一本どうですか?
Voightlander NOKTON17.5mm/0.95
天体撮影に特化した60Daであるが、実際にどのくらいの実力があるのか調べてみる。
簡単なのはダークノイズを調べることだ。
ダークノイズとは、長時間撮影によって生じる熱かぶりから来るノイズを言う。
一般的な高感度ノイズとは少し違う。
天体撮影の場合、数分、時には数十分と長時間の露光を行うためにノイズがのりやすく、その多い少ないで写真の出来が異なってくるのだ。
まあ、後処理でノイズを減らすことも出来るのだが、まずは単純にセンサーから生じるノイズの量を見てみようと思う。
【ダークノイズ比較】
自分もダークノイズをチェックするのは初めてなので、コントロールとしてEOS5DMk3をチョイスした。
60Daの通常高感度ノイズでは1600くらいはいけそうだったので、ISO1600を中心に上下一段ずつのISO値を調べる。
また、時間は3分、5分、10分と3通りを計測する。
タイマー付きリモートケーブルのTC-80N3を使用し、撮影モードはバルブに設定した。
また、ファインダー部からの入光を防ぐため、ファインダーカバー、60Daはアルミテープで同部をふさいでおいた。
また5D3に関しては、例の問題から撮影時に上部液晶のバックライトを点灯させないように気をつける。
室温は21℃。
それでは早速テストを。
【テスト結果】
結果は写真をソフト的にいじらず、そのまま編集した。
上が5D3、下が60Daである。
ISO感度はそれぞれ800、1600、3200をチェックし、各々の180秒(3分)、300秒(5分)、600秒(10分)の熱ノイズ量を一覧にした。
この時点で熱ノイズが殆ど見られない60Daがかなり優秀であるコトが分かる。
5D3では600秒(10分)の露光で熱ノイズが見られ始めている。
5D3は通常の高感度撮影では非常に優秀であるものの、長時間ダーク撮影に関してはさすがに天体専用の60Daの方に分があった。
ここで露出を+3.0ほど上げてデータの耐性を見てみる。
この状態で見ると、5D3は殆ど熱ノイズにコンタミされているコトが分かる。
しかし、それは60Daと比較をしてのことだ。
激しいムラは少ないので補正はある程度可能かも知れない。
通常の高感度耐性が高い5D3であっても、天体にも万能であるというわけにはいかないようだ。
対して60Daの優秀さが極めて分かるデータだ。
ISO3200の300秒、600秒にて、上下に熱ノイズがうっすらと現れ始めているが、他のデータはこの状態から見るとノイズは見られない。
【トリミング】
では、ここで60Daのトリミングデータを出してみたい。
一覧は上記と同じ並べ方であるが、1枚のデータは中央部の等倍トリミングである。
その1枚の左半分が撮って出し、右半分が同部の露出を+3.0上げたものだ。
さすがに等倍のトリミングで見るとISO3200には全てノイズがのっていることが分かる。
だが、ISO800では600秒(10分でも)綺麗な状態を維持できている。
一体、どのレベルまで常用として使えるのか。
試しに同じ設定のISO感度で1200秒(20分)のダークノイズ比較を行ってみた。
【20分ダークノイズ比較】
これは1200秒(20分)のみのデータである。
ISOは上記配列と同じ。
上段は撮って出しでーた。
中段は上段データの露出値を+3.0まであげたもの。
下段はその中央部トリミングである。
さすがに20分露出ではISO800でも熱ノイズが目立ってきたが、それでもかなり綺麗に抑えられているようだ。
不思議なのがISO3200の20分露出であるが、中央部の熱ノイズがISO1600よりも目だなくなっている。
代わりに上下に激しい熱ノイズが現れているが、中央部は逆に綺麗になっている。
仕様なんですかね?
ちょっと分かりません。
自分は天体写真のノウハウは全く持っていないので、どのようにすれば分かりやすくデータを出せるかは知識がない。
ただ、このダーク比較によるテストは、60Daがただならぬ性能を持っていることだけは確かなようだ。
本来はオリジナルの60Dで比較すれば、この機種の能力がよりハッキリ比較できたであろう。
まさに天体撮影のために生まれた申し子のようなカメラである。
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