無料ブログはココログ

ana

  • ana

« EF200mm/F2.8L+Ex1.4xIII vs EF300mm/F4.0L IS | トップページ | マイクロフォーサーズの月・太陽撮影システム »

2012年5月29日 (火)

天井とシミ

私が園児だった頃、兄弟で寝る部屋の天井の木目には大きな人の横顔があった。
それははっきりとしたモノでなく、木目の模様からそのように見えたと言うだけなのだが。

20120529b
Canon EOS5D markIII+EF Macro100mm/2.8L IS USM(HDR:ビンテージ)

寝る前に、その横顔を見ながら楽しんだ。
その視線のずっと先には小さな模様であるが、女の子と母親の手をつないだ全身像があるのだ。
きっと、横顔の人はあの母子の父親なのだろう。
いつもそう思いながら布団を被って眠りについていた。

天井には色々な顔の木目があった。
笑った顔、泣いた顔、怒った顔。
探せばいくらでも見つかるので、兄と布団から見上げながら互いに探し合ったものだった。
不思議と怖さは感じない。
ただ、部屋に一人でいるとその大きな横顔にいつも見られているような気がして、いい気はしなかったのを覚えている。

20120529c
Canon EOS5D markIII+EF Macro100mm/2.8L IS USM(HDR:ビンテージ)

私が小学生になって間もない頃に、寝室の天井板が総張り替えさせられた。
「あの親子はもう見られないのだな」そう思いつつ真新しい天井を見ながら眠る新しい生活に入ったのだ。

それから月日も経ち、私がまだ独身で社会人になったばかりのある日、ひょんな事から母からあの天井の話を聞かされた。
あの天井が異様だったことを覚えているかい、というものだった。
もちろん、未だにはっきり覚えているよと私が話すと、母は当時どんどん増えていく天井の顔に戦慄を覚えていたのだという。
それは子供の部屋の天井だけに現れていたらしい。

怖くなった母は慌てて天井を張り替えさせたのだという。
以来、顔の模様は出なくなった。
その時に子供部屋にあった、ある箪笥も一緒に仕舞ったらしい。

天井に顔が現れるようになったのは、その箪笥を知人から引き取ってからだと母はいう。
私もよく覚えている。子供用のカラフルな箪笥だった。
そういえば途中から見なくなったあの箪笥は母がかたづけたのかと納得していると、あれはあまりいい物ではないと言い放った。

20120529d
Canon EOS5D markIII+EF Macro100mm/2.8L IS USM(HDRビンテージ)

あの箪笥には奇妙なシミがあったと指摘されて私は思い出した。
カラフルな引き出しの右端の一番下と二番目に、うっすらと半身から上が写っている母子の形をしたシミがあったのだ。
園児だった私は、そのシミを鉛筆やマジックで縁取りなどしてふざけたことを覚えている。
いつの間にか左端には、全身像の小さい男児の様な薄いシミも現れた。

母は言った。
それらのシミが日を追う毎に濃くなってきて、気味が悪かった。
そのころから同時に天井にも変なシミがたくさん出てきて、捨てようと考えていたのだという。
だが、結局はある理由で箪笥を捨てることは出来なかったのだという。

それを聞いた私は箪笥の仕舞い場所を母から確認した。
もう一度見てみたくなったのだ。
止めなさいと言う母の忠告を無視して、興味本位でその箪笥を探しに行った私は、結果とんでもない目に遭うのであるが、今これを書いていて当時を思い出し、気分が悪くなったのでとりあえずこの辺までにしておきたい。

機会があったら顛末を書いてみようかとも思うが、書かないかも知れない。
とにかく、不思議なシミだった。

写真は貼り替えた後の今の天井。箪笥は関係のない桐箪笥です。

« EF200mm/F2.8L+Ex1.4xIII vs EF300mm/F4.0L IS | トップページ | マイクロフォーサーズの月・太陽撮影システム »

コメント

こんばんわ。
なんか、とても怖いお話ですね。
今 寝る前に部屋を暗くして見てるのですが、おかげさまでトイレに行くのが怖くなりましたよ(笑

結末が書かれてる記事を見たら部屋を明るくして見たいと思います(笑

おはようございます。
このシミの話は覚えてはいたのですが、当時母に指摘されるまで奇妙だったとは思いませんでした。

事の顛末を知人の明治大学講師の方にお話ししたところ、「それ霊障ですよ」と真顔で返されてびびらされました。

現在、その箪笥はすでにありませんが、こういったことはあまり興味本位で首を突っ込むのは良くないと考えるようになりましたね。
ですから、今はあの天井や箪笥のシミは「子供時代の過剰なイメージ」として自分で片付けています。

きっと、もし今残っていてそれを見たら、「なんだこんなものか」と感じると思います。
思い出のイメージというのは、心の中でどんどん変えられていってしまうものですから。

5D Mark III のビンテージ調で撮られた写真を見つけて、やって来ました。何だか、ちょっと怖い話ですね。その先が、知りたいような、知らない方がいいような、微妙な感覚です。

それにしても、とても沢山の機材をお持ちなんですね。私も 5D3を所有しており、最近はビンテージ調にハマっております。
また、「いつかはLeica」 などと思っている私にとって、ご貴殿の記事は非常に参考になりました。

残りの Nikon や Sigma の記事も、頑張って読まさせて頂きます。

どうぞ、お身体にはご自愛頂き、為になるご投稿、今後も宜しくお願い致します。

実はこの一件があってからお化けの類いは信じなくなりましたね。
信じてしまうと洒落にならないのではないかと思いまして・・・・(^_^;

MATTさんも5D3をお持ちですか。
このカメラいいですよね。

>残りの Nikon や Sigma の記事も、頑張って読まさせて頂きます。
>どうぞ、お身体にはご自愛頂き、為になるご投稿、今後も宜しくお願い致します。

ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 天井とシミ:

« EF200mm/F2.8L+Ex1.4xIII vs EF300mm/F4.0L IS | トップページ | マイクロフォーサーズの月・太陽撮影システム »