EF14mm/F2.8L II USM(テスト撮影)
先週に購入したレンズである。
発売は今から4年ほど前であり、以前のタイプからリニューアルされた新型の超広角単焦点14mmだ。
俗に言う白レンズ以外のレンズの中では、高額な部類に位置する単焦点レンズでもある。
フィルム時代に使っていた広角ズームのEF16-35mm/2.8L USMには、あまり良いイメージを持っていなかったのだが、あれからかなりの年月が過ぎた。
果たしてどのくらい広角レンズの技術は改善したのか見てみたい。
被写体はいつものイヌの置物であるポン様。
被写体までの距離は2mとし、ボディは5D3を選んだ。
ISOは100、WBはオートに設定してある。
各絞り値にて撮影を行った。
【テスト撮影】
まずは全体像から。
開放でこそ周辺減光が目立つが、1段絞り込むだけでかなり改善する。
ここでのサンプルには出していないが、F5.6でほぼ消失していると思う。
歪曲も気になるレベルではなさそうだ。
開放だからといってコントラストや解像度が落ちている感じはなく、周辺減光が気にならなければ全然開放から使えるレベルである。
【トリミング】
では、各絞り値における周辺部の拡大像はどうなのか見てみたい。
四隅をそれぞれ拡大してアップする。
F2.8(開放)
さすがに開放でこそ、コマ収差が僅かに見られるが絞り込むと同時にそれらは消える。
ほんの僅かに色収差が残っているが、この14mmという画角を考えれば驚異的な光学補正がなされていると考えられる。
また周辺域に画像の流れは殆ど見られず、解像度も絞り込めば改善していく。
キヤノンの広角レンズに対しては、自分の持っているイメージを改めねばならないだろう。
ここで、分かりやすいように各絞り値における隅角部の一覧を上げておく。
フルサイズセンサーでここまで解像されているとは凄いレンズである。
ちょっと手放せないかも知れない。
60Daでも、星景写真に使う上で非常に楽しみである。
【最短距離撮影】
EF14mm/2.8L II USMは最短撮影距離が20cmである。
なので、開放とF16で比較してみた。
F2.8(開放)/F16
超広角であるにも関わらずボケが美しい。
点光源は、さすがに隅角部では若干の歪みはあるものの口径食などはみられない。
近接開放から普通に使えるレンズだ。
もちろん絞り込めばパンフォーカスも綺麗に出来る。
このEF14mm/2.8L II USMは非常に気に入ってしまった。ちょっと凄いレンズかも知れない。
若干苦手な画角ではあるが、苦手意識を持たずに色々撮影していこうと思う。
画像がたまったら、感想とともに実写データを上げていきたい。
EF14mm/F2.8L II USM
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