EF40mm/F2.8STM(テスト撮影)
フルサイズでは初ではないかと思われるAF40mmレンズ。
すでにマイクロフォーサーズの換算40mmのG20mm/1.7ASPH.を所持していたので、購入に一瞬悩んだ。
フルサイズではライカMマウントでかなり拘った40mmである。
ローライゾナー40mmの独特な写りが非常に気に入ってM9に常時つけていた。
さて、このEOSの40mmはどんなモノであるか早速テスト撮影を行ってみたい。
被写体はいつものイヌの置物であるポン様。
被写体までの距離は2mに固定。
ボディは5D3と60Daの2種類を用意した。要はフルサイズとAPS-Cの比較である。
WBはオート、ISOは100に設定してある。
尚、60Daは天体用機体なため、WBが5D3と微妙に異なることをご了承頂きたい。
【テスト撮影】
左が5D3、つまり焦点距離40mmである。
右は60Da、焦点距離は換算64mmになる。
開放(F2.8)、F5.6、F16(60DaはF11)の絞り値にて撮影を行った。
開放(F2.8):(5D3/60Da)
F5.6:(5D3/60Da)
まずは5D3であるが、ちょっと素晴らしい。
開放から全く問題なく使えるレベルだ。
コントラストも解像度も変化がよく分からないくらい一定している。
開放では周辺減光が目立つが、これはこれでいい雰囲気を出している。
かなり自分好みのレンズである。
次に60Daであるが、こちらも開放からバリバリに使える。
周辺減光も開放で多少見られる。
ただ、やはり換算64mmという事なので、40mmほどのインパクトはないが、標準域レンズとして活躍してくれそうである。
【隅角部トリミング】
さて、5D3の場合は40mmという準広角レンズに値するため、念のために周辺域の収差や解像度を見ておきたい。
F16の左上隅角部をトリミングした。
収差は殆ど見られない。
周辺域の流れもなく、解像度も十分であろう。
このレンズ、こんなにコンパクトなのにちょっとスゴイ。
【最短距離撮影】
最短撮影距離は30cmなので、開放と絞った画像の比較を出してみる。
5D3では開放(F2.8)とF16、60Daは開放とF11で撮影した。
左が5D3、右が60Da。
まず5D3からであるが、コンパクトなレンズなのに結構綺麗にぼけている。
点光源は開放でこそ周辺域に目立つ口径食が見られるが、絞り込めば綺麗な円形絞りとなる。
同心円状のアスフェリカルな模様は全然見られない。スゴイ。
若干、うるさい感じのボケではあるが、コンパクトレンズにそこまで求めては可愛そうかも知れない。
だが、自分的には好きなボケ具合だ。
60Daでも、だいたい5D3と同じ感じだ。
5D3のトリミングと同じなので、口径食は目立たなくなっている。
絞ると円形だった点光源が、やや七角形になるのは愛嬌といったところか。
このレンズ、くどいようだけど本当に”ちょっとスゴイ”です。
俗に言うパンケーキと言われているこのレンズは、2万円を切る値段からすると強烈なコスパを持っていると思われる。
以前持っていたお気に入りのULTRON40mmが、もう少し寄れたら・・・・と常に感じていたことを考えると、このレンズの出現によりそれのフラストレーションから解放された気分になる。
しかもULTRON40mmは独特の色調になり、万人受けするレンズというわけではなかった。
それが最新の光学技術により、自然な色調の40mmレンズとして、しかもAFレンズとして誕生したわけだ。
これは買わない理由が見つからない。
5D3に取り付ければ、通勤鞄に入れて持ち運ぶことが可能だ。
その場合は5D3+EF40mm/2.8の一本勝負だ。
もちろん総重量はそれなりになってしまうが、高感度撮影に強い5D3ならではこそTPOによっては活躍の場もあるだろう。
なんか書いているうちに早速持ち出したくなってきた。
今度スタッフの誕生会があるので持って行こう。
EF40mm/F2.8STM
スペック
テスト撮影
実写と感想
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