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2012年6月25日 (月)

Lumix GX VARIO12-35mm/2.8ASPH.(テスト撮影)

パナソニック製の広角域焦点距離の入ったレンズでは注意する点が1つある。
収差だ。

20120625a

パナ製レンズにパナ製ボディをつけたときは問題ない。
ボディ内で自動的にその収差を補正してくれるからだ。

問題なのはオリンパス製ボディをつけたときである。
この場合、補正はなされないので自分で現像ソフトを用いて補正する必要がある。

さて、このGX12-35mm/2.8はワイド端では換算24mmという非常に広角の焦点域を持つ。
はたして、このズームレンズの収差はどの程度のモノなのか、最新鋭のオリンパスOM-D(E-M5)を使って確認してみたいと思う。

Pon2

被写体はいつものイヌの置物であるポン様だ。
被写体までの距離はいつもの通り2m。
ボディはOM-D(E-M5)、ISOは200に設定、WBはオートである。
ISは切って撮影した。

【テスト撮影】

ワイド端(12mm)、25mm、テレ端(35mm)の焦点距離にて、各絞り値にて撮影。

12mm(左からF2.8/F4.0/F8.0
20120625b1 20120625b2 20120625b3

25mm(左からF2.8/F4.0/F8.0
20120625c1 20120625c2 20120625c3

35mm(左からF2.8/F4.0/F8.0
20120625d1 20120625d2 20120625d3

各焦点域とも開放から全然使えるレベルである。
絞ってもコントラストや解像度に殆ど変わりはない。
非常に完成度の高い大口径ズームレンズだ。

ただ、やはりワイド端では隅角部に収差が出ているのがわかる。
ここで、次に12mm域の隅角部をトリミングして見てみる。

【ワイド端隅角部トリミング】

左上隅角部のトリミングを行った。
開放(F2.8)、F4.0、F8.0の絞りで撮影。

12mm域(左からF2.8/F4.0/F8.0
20120625e1 20120625e2 20120625e3

絞っても変化はそれほど見られぬ色収差だ。
これをGX1で撮影すると・・・・。

12mm域(F8.0)
20120625f1

と、このようにやはり収差が目立たなくなっている。
ボディ内補正のおかげである。
だが、オリンパスボディが使えないというわけではない。
ソフト的に補正してやればいいのだ。

20120625f4

若干、収差は補正されたがGX1の補正には適わないようだ。
因みに、今回使用した補正ソフトはsilkypixである。

20120625f5

ここで補正の比較を一覧にしてみる。
Lumix GX12-35mm/2.8の能力をフルに簡単に引き出すにはパナ製のボディを使うのが一番なようである。
もちろん、高額な補正ソフトを使って時間をかければ同等レベルまで待っていくことも出来るかも知れない。

【最短距離撮影】

ここでGX12-35mm/2.8の最短撮影距離である25cmからのワイド端、テレ端の撮影結果を出してみたい。
開放とF8.0の絞りを比較した。

12mm(左からF2.8/F8.0
20120625g1 20120625g2

35mm(左からF2.8/F8.0
20120625g3 20120625g4

さすが10万近い実売価格を持つ標準ズームだ。
12mm域の開放でこそ隅角部で口径食が若干見られるが、綺麗なボケ方をしている。
等倍では、点光源に同心円状のアスフェリカルな模様がやや目立つが、通常に見る分には気になることはないだろう。

テレ端域ではさすがに良くぼける。
かなり綺麗なボケ方をするレンズだ。
僅かに開放でコントラストが落ちる気がするが、こちらも問題になるレベルではないと思う。

このレンズは超お勧めだ。
パナソニックの発表から発売までに、結構時間がかかったのが分かる感じがする。
相当なレベルまで作り込まれているレンズである。
軽くて明るくてコンパクトな三拍子揃ったスーパーズームだ。

欠点と言えば、他社製ボディを使った時に生じるワイド域での収差の問題だ。
ワンボタンで倍率色収差を補正できるシルキーピックスは魅力的だが、上の写真の様に十分な補正効果が得られているとは考えにくい。

より高機能な補正ソフトを使用するか、はたまたpanaボディを使用するか、色収差など放置するか人それぞれであろう。
私は・・・・、とりあえずはGH3は発売されるまではOM-Dを使用し、効果の弱いシルキーで対処しますかねえ。

Lumix G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH.

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テスト撮影
実写と感想

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コメント

いつも楽しく拝見させていただいております。
私もこのレンズを購入いたしました。今朝撮影した写真で、12mmから26mm程度でも確かにOM-Dでは周辺部の色収差はありますが、私の使っているLightroom4では「色収差を除去」にチェックを入れるとほぼ収差は消えてなくなります。全体の画質への影響も、それほど無いように見えます。
望遠端の35mmでは、ほとんど収差は分からないです。まあ、何れにしても等倍で見て気付く程度なので、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが。

それより、全体の描写・色乗り・解像感・ボケ味はすばらしいレンズですね。この明るさのレンズの割にコンパクトで、OM-Dにベストマッチです(^^)。
惜しむらくは鏡胴のレタリング・・・もっとシンプルなデザインに出来ないのでしょうか・・・。

こんばんは。
Lightroom4は収差をかなり除去できるのですか。
いいですね。私はLR3まで使っていましたが、現像ソフトが2種類あると
混乱するのでシルキーだけにしてしまったのです。
ちょっと残念でした。

このレンズはだぴょんさんの仰るとおり、かなりすごいズームと私も思います。
標準ズームに関しては、もうコレしか使わなくなりそうです。

レタリングは気になりますか?
意識したことはなかったのですが、そう言われると気になるような・・・・、
ならないような・・・・。

私もオリンパスボディにパナレンズの組み合わせをよく使用します。オリンパスボディがパナレンズの色収差を補正しないのは残念ですが、だぴょんさんが書かれているとおり最新のLightroomの色収差補正はかなり強力です。3までとは比較になりません。そのおかげで特に苦労することなくパナレンズとの組み合わせを楽しんでいます。LR3の経験がおありでしたら試用版でLR4を試されると驚くかもしれません。

そんなに良いのですか。
うーん、今後のことを考えて試しに購入してみましょうか。

パナの20mmF1.7だけでこの2年近くひたすら撮りまくってます。
(EXテレコンは使ってますが)

そろそろ他の焦点距離がほしくなってきて、オリの45mm、いやせっかくだからマクロ買っとくか・・・と悩みつつもこのレンズが出るのを待ってました!
たくさん撮って、ぜひぼくの背中を押してください!!笑

こんにちは。

すでに2年間も20mm/1.7を使われていたということであれば、このレンズは常用ズームとして使用できそうですね。

shuvさん、これはいいレンズですよ。
良すぎて危険な感じがします

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