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2012年6月27日 (水)

魚眼コンバーターなTG-1

久しぶりにTG-1ネタである。

今回はTG-1に装着できる魚眼コンバーターのテスト撮影について書いてみたい。
魚眼コンバーターであるFCON-T01は、TG-1にガイドリングであるCLA-T01を介して取り付けられるようになっている。

20120627a

取り付け方の詳しい事はアクセサリの記事に書いてあるので割愛する。

FCON-T01は18.5mmの魚眼レンズコンバーターとして使用できる。
TG-1のレンズ前面につけるために、F2.0という明るさを損なうことなく利用できるのだ。

だが、弊害もある。
マスターレンズの前面につけることは画質の劣化が目立ちやすい。
しかし、コンパクトで簡便に利用できるコンバーターは、コンデジというモバイルギアを最大限に拡張できるアイテムでもあるのだ。

実際にどの程度の実力を秘めているのか、いつものイヌの置物であるポンちゃんにお願いしたい。

Pon5

被写体までの距離は2mに設定。
ボディはTG-1、ワイド端の換算25mm域で固定する。
WBはオートで撮影した。

【テスト撮影】

TG-1+FCON-T01
20120627b

思ったより普通に撮れている感じである。
ただ周辺域隅角部にはやはり画質の劣化が出ているようだ。
トリミングで中央部と隅角部を確認してみる。

TG-1+FCON-T01:中央部

20120627f

TG-1+FCON-T01:隅角部
20120627e5

中央部はそれなりに写っているが、隅角部となると色収差やコマ収差が見られている。
panaのDMW-GWC1をG14mm/2.5につけたときは結構優秀だったが、こちらは豆粒センサーである。
単純な比較は酷であろう。

【魚眼コンバーター有無の比較】

単純にコンバータをつけただけの写真を羅列しても分かりにくいと思うので、TG-1のみのマスターレンズで撮影したトリミング写真を比較対象として並べておく。

中央部(トリミング)
20120627h1_2

隅角部(トリミング)
20120627h2

中央部は被写体が単純に小さくなった分、画像の比較は難しい。
だが、隅角部に於いては際に近いほど画質の劣化がある程度見られている。

ただ、これは等倍鑑賞に於いてであって、普通の鑑賞ならばまず問題になることはないと思われる。

TG-1に魚眼コンバータを取り付けると総重量300g強。
DSLR持ちの人からすると信じられないような軽さである。

TG-1は通常撮りであれば25-100mm/F2.0-4.9のズームをもつ。
これにFCON-T01を装着すると18.5mmの魚眼ズームへと早変わりする。
レンズの形状からかも知れないが、このディストーションは比較的穏やかで強烈なモノではない。
歪曲が非常に強い超広角レンズといってもいいかも知れない。

山に、海に、スキーに。確かにシチュエーションは選ばないコンデジだ。
FCON-T01は広大な雪山の雰囲気や、魚たちの泳ぐ雄大な水底などを迫力つけて撮影することが可能になる。
いきなり土砂降りの中に、海水の中に、吹雪の中に突っ込んで速撮影可能なタフネスコンデジ。

20120627d4

例の如くコンバーターをつけた画角を、ノルマルなワイド端と比較してみる。
魚眼なので微妙に角部が合っていないのは仕方がない。

しかし、これだけ画角が違うのだ。
タフネスコンデジで、これだけコンパクトにまとめられる広角(魚眼)が付いているのはTG-1のこれしかない。
TG-1を所持したら、是非FCON-T01は欲しいところである。
そう思いませんか?

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