M.ZD ED75mm/F1.8(スペック)
発表されたときに是非とも欲しいと思っていた換算150mmの望遠ズーム。
M.ZD ED75mm/1.8だ。
私はまだ体力が有り余る頃、大口径の広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの3つを組み合わせたシステムを持ち出すことが多かった。
俗に言う大三元ズームだ。
ところが、このシステムを使っていると、ある現象が生じていることに気づいたのだ。
標準ズームは様々な画角で撮影しているが、広角ズームは殆どワイド端、望遠ズームは殆どがテレ端であると言う事だった。
これはフィルム時代からのクセだ。
十分使いこなしていない、ただの下手くそだと言われれば確かにその通りなのであるが、このクセは未だに直らない。
最近になり、昔のように重い機材をほいほい運ぶことが億劫になってきたこのときに、ある計画がひらめいた。
標準ズームを中心に、単焦点の超広角レンズと望遠レンズを組み合わせれば、それなりに画質を維持できる大三元システムの代替が可能になって、重量と体積を減少できるのではないかという事だ。
つまり先月発売になったGX12-35mm/2.8を中心に超広角と望遠の単焦点を組み合わせれば、前述のシステムが完成するというわけだ。
ただ、マイクロフォーサーズシステムは、レンズ自体が非常にコンパクトで軽いため、広角・標準・望遠の大口径ズームで揃えても苦にはならないだろう。
まあ、このあたりのことは未発売なレンズもあるために、今後徐々にレンズを揃えながら考えていけば良いだろう。
余計な話が入ってしまったが、このレンズはそういうことからも、私に撮っては非常に重要なポジションに位置するレンズなのだ。
では早速スペックについて書いていきたい。
サイズは64x69mm、重量は305gである。
先月発売になったばかりのGX12-35mm/2.8と同じ重量だ。
形状は良くも悪くもオリンパスと分かるデザインだ。
私は好きです。
鏡胴は金属製で、握れば思ったよりもズシリと感じる。
質感は上品な感じであり、フリクションが軽く精密なフォーカスリングが心地よい。
MFアシストを起動していると、僅かに触れただけでも作動してしまうので厄介であるが。
フィルター系は58mm。
マイクロの中では大口径の部類に入る。
ねじ切りがしてあり、フィルターの装着が可能だ。
ZEROコーティングで逆光にも強いらしい。
でも、ZEROコーティングって何ですかね?
原理はナノクリみたいなモノなのでしょうか?
レンズ構成は9群10枚。
EDレンズを3枚、HRレンズ(高屈折率ガラスレンズ)を2枚と贅沢に使っている。
MTF曲線からは、非常に高性能なレンズであるコトが分かる。
インナーフォーカスなのでフォーカシングによりレンズの鏡胴長に変化はない。
またMSC機構が搭載されているため、静かで高速なAFが可能だ。
でも、超高速ではなくて、ス~~ッピピッ!という感じである。
アクセサリに関しては前日の記事を参照にされたい。
最短撮影距離は0.84mとあまり寄れない。
しかも最大撮影倍率が35mm判換算で0.2倍とやや厳しい。
Olympus OM-D(E-M5)+M.ZD ED75mm/1.8
この0.84mというのが非常に微妙で、お食事処などのテーブルで撮影するときにはかなり仰け反る。
まあ、友人らと飲むときに持ち出すレンズではないという事だ。
ファインダーでもEVFでも覗けば、コイツがただモノでは無いことが分かるレンズだ。
単焦点なのでそれは当たり前なのかも知れないが、フォーサーズサイズのセンサーと言う事を忘れさせてくれるほどによくぼける。
キヤノンの5D3で使用しているEOSシステムが、ほんのちょっとだけ霞みかけた。
あちらは大口径標準ズームの発売延期でゴタゴタしているからなのかも知れないが。
M.ZD ED75mm/F1.8
スペック
テスト撮影
実写と感想
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