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2012年7月19日 (木)

赤い空とアートブラケットなOM-D(E-M5)

先日、仕事が終わった後に空を見上げると妙に赤い。
たまに見かける現象である。

20120719b
Olympus OM-D(E-M5)+Lumix GX VARIO12-35mm/2.8ASPH.

こんな派手な色調の時こそ、オリンパスのアートフィルターを使ってみたい。
数あるアートフィルターの中でどれがイメージとして合うのだろう。
だが、刻一刻と変わる空の変化に、1枚ずつアートフィルターを切り換えていてはとてもシャッターチャンスに間に合わない。
そんなときこそ、このアートブラケット(ART BKT)が役に立つのだ。

20120719d

アートブラケットはワンシャッターによる1枚のノルマルRAWファイルから、全てのアートフィルターをJPEG現像してくれる便利な機能だ。

因みに同じマイクロフォーサーズグループのパナソニックでは、クリエイティブコントロールという名前でアートフィルターと同様な現像を行っている。
だが、こちらはクリエイティブコントロールで撮影するとRAWファイル自体にすでに効果がかけられており、別の効果を出したいときには設定を切換ながら1枚ずつ撮影しなければならない。

20120719a

オリンパスのART BKTは一度シャッターを押せばオリジナルのRAWが作成され、これに必要なアートフィルターを各種設定しておくことで、各々のフィルター効果に対し自動的にJPEGで記録されるためにファイル容量的にもかなりエコなのである。

このようにカメラ内で自動的に行ってくれるため編集は手間いらずであるが、自分でフィルター効果の微妙な調整をしたいときは、このJPEGファイルが逆にネックとなる。
オリジナルRAWにはフィルター効果がかかっていないため、オリンパスのクセのある純正現像ソフトを使ってアートフィルタを後付けで編集せねばならないのだ。
まあ、この辺はオリンパスとパナにそれぞれ一長一短がある。

グダグダした説明はこの辺にして、とりあえず撮影した画像を出してみたい。

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うーん、被写体がちょっとイマイチでしたかね。

全部設定すると、トータルで18枚記録される。
アートフィルター11種と、コンデジ的にハッキリ鮮やかになるi-FINISH、そしてピクチャーモードの6種の計18種だ。

この全てを記録するように設定すると、シャッターを押した後にSDカードに書き込まれるまで20秒程かかる。
バッファが許す限り連続撮影も可能だ。

もちろん最初に普通にRAW撮影しておけば、後でそのファイルをOM-D内で好みのアートフィルターにかけることも出来る。
ちょっと時間はかかるが。

撮影中に、このシーンはアートフィルターを使っておこうと思ったときなどART BKTはお勧めだ。
意外なフィルターから面白い写真ができあがる可能性がありそうだ。

気をつけねばならないのは、ART BKTで撮影した後はきちんとモードダイヤルをARTから元に戻しておくことである。
だが、モードダイヤルを戻したからと言って安心してはいけない。SDに記録されている20秒間以内に再度シャッターを押すことは「禁忌」なのだ。
それを忘れてシャッターを切り続けていると、それはそれは大変なことになってしまうのであった。

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コメント

オリンパスのアートフィルタのもの凄さ、大変良く分かりました。家内もコンパクトカメラとして、XZ-1 を持っているのですが、 OM-D(E-M5)の方が、さらに豊富なんですね。私も、5D3 では、HDR(ビンテージ調)がすっかりデフォルト設定となっていますが、こういったデジタルならではの味付けが、デジタルカメラを差別化していく、一つの方向性だと信じております。
懇切丁寧な情報満載の記事、いつも本当にありがとうございます。

こんにちは、お返事が遅くなって申し訳ありません。

仰るとおり、これからのデジタルカメラは画像に如何なる付加価値をつけられるかということが重要になっていくのでしょう。
高画質化であったり、アートフィルターのようなものであったり。

技術が進めばHDRもワンシャッターで済むようになるかも知れませんね。

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