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ana

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2012年7月 1日 (日)

マジックフィルターなTG-1(後編)

先日の続きである。

20120701j

以下の12種あるフィルターの内、先日6種の記事を書いたので今日は残りの6種について書きたいと思う。

1.ポップ
2.ピンホール*
3.フィッシュアイ
4.スケッチ*
5.ウェディング*
6.ロック
7.クリスタル*
8.水彩*
9.ミラー
10.ミニチュア
11.ランダムタイル
12.ドラマチック

(*は画像を12M(3968x2976)に設定しても、撮影時に5M(2560x1920)相当になる)

例の如く、比較対象となるコントロールを最初に載せておく。
ワイド端である換算25mm域で撮影。
被写体までの距離は2m、WBはオート、ISOは100に固定する。
写真下段はトリミングである。

【コントロール】

20120630a

20120630a1

比較するための撮って出し画像である。

【クリスタル】

20120630h

20120630h1

何のことかというと、要はクロススクリーンのことあり、イルミ撮影などで点光源に光線を出すアレである。
光条は4本で角度は変えられないようだ。
ポン様も一見神々しく見える気がするが、被写体によっては諸刃の剣になる可能性が高い。
無難にイルミネーションに使うのがいいのかも知れない。
12M画素で撮影しても記録は5M(2560x1920)画素となる。

【水彩】

20120630i

20120630i1

ソフトな水彩画タッチのフィルターだ。
何処のメーカーに似たようなのがあった気がする。
よく見ると分かるが、先日のスケッチに色をつけただけである。
若干、線画をエンハンスドさせてはいるが、殆ど同じようだ。
カラクリを知ると、ちょっとテンションが落ちる。
こちらも記録は5M(2560x1920)画素となる。

20120701i

因みにこれで女性を撮ると何故か評判が良かった。スケッチとまるで正反対である。
どうやらエンハンズドさせた折に細かい線(しわ?)が消えるからだろうか。
静止画も動画も面白い。

【ミラー】

20120630j

20120630j1

中央部水平面で上部の画像を下部にそのままミラーリングした画像が現れる。
個人的には一押しのフィルターである。
特に動画が面白い。
以前、youtubeにもアップされたことがあったが、乗り物の中窓に押しつけて外の景色を撮ると近未来的な風景が写し出される。
特に夜景が素晴らしい。

20120701a

とにかくシンメトリーで変なモノがたくさん撮れる。
遊ぶにはもってこいのフィルターだ。

【ミニチュア】

20120630k

20120630k1

俗に言う”アオリ撮影”もどきのジオラマテイストなフィルターだ。
彩度を上げた派手な色調になるのが特徴だ。
私もティルトシフトレンズを持っていたが、自分にはこの程度のアートフィルターで十分である。

以前、E-5にPC-E NIKKOR24mm/F3.5D EDを取り付けて、ジオラマモードにしながらレンズをティルトさせて超アオリ撮影をしてみたり、それぞれのアオリ撮影のフォーカス面を交差させてクロスアオリをしてみたりと色々やってみたことがあった。
ブログにその記事がないという事は、要はどれもインパクトに欠けるどうでもいい写真であったと言う事だ。
特に後者は言われないと分からないレベルであった。

私にとっては、ミニチュア撮影のブームは終わりつつある。

【ランダムタイル】

20120630l

20120630l1

撮影した画像をタイル調にしてばらけさせたフィルターである。
見た目のインパクトはTG-1の中でも非常に大きい。
だが、実用性はちょっと疑問だ。

横8マス、縦6マスの正方形に分けられたタイルは、離れ・重なり場合によっては重要なところが重ねって隠れてしまう可能性すらある。
タイルのばらけ方は毎回アットランダムで、何処が隠れるか分からない。

人物を撮るときには思い切り顔をドアップで撮ったり、48人揃えてコマに入るように規則正しく並べたりと、色々遊べるかも知れない。
が、その次が出しにくい。
多分、一番使わないフィルターになるような気がする。

【ドラマチック】

20120630m

20120630m1

オリンパスのフィルターと言ったらドラマチックトーン、これが一番有名なのかも知れない。
ただ、こちらは"ドラマチック"だ。”トーン”が抜けている。
何か廉価版のドラマチックトーンなんでしょうか。
そう考えると安っぽく見えてくるから不思議だ。

このフィルターは青い空を入れた景色を撮ると非常にいい雰囲気になる。
決して女性を狙ってはいけない。
理由は自分の手の甲を撮影してみると分かる。
もちろん、数打てば女性ポートレイトでもいいのが撮れるのであるが。

TG-1にはこのように面白いマジックフィルターが数多く揃えられている。
TPOを考えれば非常に印象的な写真が撮れるだろう。

また、逆の使い方も出来そうだ。
古びた神社や朽ち果てたお墓のあるところでは、ウェディングやクリスタルで撮影することで雰囲気は全く一変する。

TG-1は硬派なタフネスコンデジであるだけでなく、フィルター遊びも楽しめるソフトな一面も持つ。
ただその一面というのは決して妥協の中でという事ではなく、F2.0という明るいレンズを持つTG-1と質の高いフィルターを併せ持つことから、様々な状況でその効果を遺憾なく発揮できるのだ。

ポケットに1つ如何でしょう。

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コメント

「TG-1」の購入を考えているので、とても参考になります。
モノクロモードがないのが、非常に残念です。

室内での撮影で、特に動くものを撮ったとき、どの程度ブレずに撮れるかが気になります。
またテレコンバーター装着時では、どの位の距離まで対応できるか興味があります。

機会がございましたら、その辺もご伝授ください('-^*)/

denimroadさん、こんにちは。

室内撮影などで動きモノを撮る場合にはシーンモードでスポーツを選択されるとブレが少なくなると思います。
ただ、屋内での撮影はISOが上がりやすく、F2.0のレンズを持っているとはいえノイズが増えやすいので注意が必要ですね。
なるべく明るいワイド気味での撮影を心がけ、且つフラッシュの併用も考えた方がいいかも知れません。

それからテレコンの撮影距離と言う事ですが、最短という事でよろしいでしょうか?
私の持っているコンバーターはフィッシュアイだけなので、テレコンバーターでの正確な最短撮影距離はちょっと分かりませんね。
ただ、フロントコンバーターにおいては、マスターレンズ最短撮影距離より伸びることは間違いありません。
テレコンの倍率が上がるほど、その最短撮影距離は大きく伸びます。

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