EF24-70mm/2.8L II USM(テスト撮影)
いよいよ新型大口径標準ズームのテスト撮影である。
購入日に河川敷で撮影したときに、ただならぬ実力を秘めている感じがしたのだ。
さて、その直感は当たっているのか否か、早速いつもの場所でいつもの被写体を使って検証してみたい。
被写体は例のイヌの置物を使う。
カメラは5D3、WBはオート、ISOは100に固定する。
置物まで2メートル離し、ワイド端・テレ端及び50mm域の各絞り値にて撮影を行った。
【テスト撮影】
最新レンズでもあることから、各焦点域においても開放から全然問題なく使える。
まあ、値段が値段なので、使えないと問題が出てくる。
解像度、コントラストもばっちりである。
特にワイド端での開放は、若干ビネッティングが目立つようだ。
1段絞り込むとかなり改善し、F5.6にもなるとほぼ解消されているのが分かる。
各焦点域でも、開放だと若干ビネッティングが見られるがワイド端ほどではない。
しかし、いいレンズだ。良く写る。
【トリミング撮影】
ワイド端である24mm域の中央部と隅角部を、絞り開放とF11でトリミング比較してみた。
中央部の写真に関しては開放及びF11では問題ないようだ。
まあ、ど真ん中なので、ここで問題が出てきたらこのレンズのレーゾンデートルが疑われる。
さて、お次は隅角部でなのであるが、開放の写真から色収差やコマ収差等は殆ど見られない。
広角域でも画像の流れはなく解像度は十分、極めて優れたレンズ性能をもっているようだ。
当然、絞り込んだF11でも問題はない。
多少、F11写真の芙蓉がぶれているが、これはシャッター速度が伸びたので風で揺らいでいるだけである。
やはり睨んだ通り、周辺域の解像度も十分でかなり優秀なレンズであるようだ。
【最短距離撮影】
次にEF24-70mm/2.8L II USMの最短撮影距離である38cmにカメラを固定して、ワイド端とテレ端の開放及び絞り込んだ写真を比較して、ボケのチェックをしてみたい。
ボケはかなり美しい。
特にテレ端では綺麗な円形の光源ボケが現れている。
今のところ、クセのあるボケはなさそうだ。
ここで、光源ボケを少しトリミングして見たい。
ワイド端開放からは、やや歪な口径食が見られる。
絞り込むとやや形は改善されるようであるが。
また、同心円状のアスフェリカルな模様も見られている。
テレ端の開放は問題のない綺麗な光源ボケが見られる。
絞り込むとF8.0あたりから正九角形の絞り羽根の形がハッキリしてくる。
非常に良く出来た標準ズームだと思う。
間違いなく、今私が所持しているズームレンズの中では最高の出来だろう。
マイクロフォーサーズを使っていると、サイズこそでかいなと感じる事はあるが、5D3とこのレンズの組み合わせをホールドした安定性は抜群だ。
単焦点に匹敵するとまで書くと言い過ぎになってしまうが、800gという重量の中にF2.8通しの24mmから70mmまでの(あるレベルの)単焦点がぎっしり詰まっている様なモノではないだろうか。
レンズを交換するもどかしさから開放され、且つハイスピードに近いシャッター速度を稼げ、加えてボケの綺麗さも加味されたスーパーズーム。
今後の私のキヤノンシステムは、このズームを中心にレンズを組み合わせていくことになるのであろう。
今後も使い続けながら、気づいたことを次回の記事に書き加えていきたい。
EF24-70mm/2.8L II USM
スペック
テスト撮影
実写と感想
« EF24-70mm/2.8L II USM(スペック) | トップページ | Sony RX1はどうでしょう »
コメント