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2012年10月

2012年10月31日 (水)

EOS M で満月撮影

前回、半月の時に月撮影したのであるが、月曜日の月は見事な満月だったのでもう一度月撮影をしてみた。

20121031a
Canon EOS5D MarkIII+EF35mm/1.4L USM

例のごとく、いつものシステムを組み上げる。
だいぶ慣れてきたので速攻で完成した。

20121031b
Canon EOS5D MarkIII+EF35mm/1.4L USM

狙いを定めて月を中心部に固定する。
この辺は、自由雲台なのでちょっと癖があって扱いづらい。
まあ、慣れればスムースに決まる。

20121031c ノートリミング
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+EF Extender 2xIII

EOS Mはマイクロフォーサーズより縦横比の差が大きいアスペクト比なので、同じ焦点距離1200mmで撮影しても大きく見える利点があるのでうれしい。
ただ、向こうは換算2倍になるので、マスターレンズが同じでも1600mmまで焦点距離が伸ばせる強みがある。

20121031d トリミング
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+EF Extender 2xIII

月の海がよく見えた。
約40億年ほど前のジャイアントインパクトによって形成された窪地というが奥深いものがある。
ちなみに地球からは見えない月の裏側は、高地とクレーターばかりで無機質的で面白くない。
海があるのが表側でよかった。

20121031e トリミング
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+EF Extender 2xIII

いつものトリミングである。
つい、文句の出がちであるEOS Mも、月撮影ではAFの効果もあるためか不満は全くない。
というか大満足である。

今度は太陽撮影をしてみましょうか。

2012年10月30日 (火)

Wimdows8はどうでしょう

先日、話題のWindows8を導入してみた。

20121030b

1200円でアップグレードできるという優待購入プログラムというものをもらっていたので、どんなものかと無謀にも試してみた。

必要項目を埋めて更新プログラムをダウンロードすると、間もなくアップグレードが始まった。
所要時間は30~40分ほどであろうか。
数回のシャットダウンを繰り返したあと、真っ暗な画面になった。

20121030f かおかしい・・・・

5分ほど漆黒の画面の前でじっと待っていたがどうやら様子がおかしい。
フリーズしているようだ。
まったく・・・・、文句を言いながらリセットをかけた。
しばらくエラーメッセージが出た後に、元のアップグレード前の環境に戻ったようだ。

20121030a

そこにはWindows8のインストールアイコンが再び表示されていた。
不安に駆られながらも、もう一度クリックしてみる。
再び同じような更新画面が現れていく・・・・。

先ほどと同じところで一瞬暗い画面にはなったものの、そのあとにWindows8の説明画面が表示された。
よかった。今回はどうやら成功のようである。

Windows8の見慣れぬ真新しいインターフェースに戸惑いながらも、既存のインストールプログラムを確認していく。
が、問題が起こった。

RAW現像ソフトであるSilkypixが固まってしまう。ほかの現像ソフトも同じ症状だ。
相性の問題だろうか。これは困った。
再インストールしても改善は見られない。
ネット閲覧は可能なので同様のトラブルが出ていないか調べたが、まだ発売後間もないためかそのような書き込みは見られなかった。

20121026a Win7

こんな時は心を落ち着けてソリティアでも・・・・。
・・・・あっ!ソリティアがない。
考えてみればWin8にアップグレードしてしまったので、3000回以上戦い抜いた勝率24.1%はおそらくは電子の海に消えてしまったようだ。
ああ・・・・、痛恨の極み、しまった・・・・。

20121030e_2 もう不信感だらけ
Canon EOS5D MarkIII+Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/2.0ZE

凹みながらもコントロールパネルを開くとフリーズの嵐である。
なんかもうWindows8が嫌いになってきた。
Windows7を返してくれと言いたくなったが、ネットで元に戻せないか検索するとクリーンインストールしないと無理なことがわかってきた。

愕然としながら改善方法を調べていると、どうやらリフレッシュという機能を使うと個人情報を残しながらWindows8を再インストールできるらしい。
フリーズにおびえながらようやくコントロールパネルのリフレッシュの画面にたどり着いた。

20121030c_2

その後は嘘のようにWindows8は快適になった。
嘘のように数あるインストールソフトも消えてしまったが。
ユーザーインターフェースにはとっつきにくさはあるものの、デスクトップを開けば今までと同じような使い勝手である。

というわけで、せっかくの日曜日はソフトの再インストールに明け暮れた1日であった。
懸案だったRAW現像ソフトも一応は問題なく動いている。
リフレッシュ機能で助かったのは、メールソフトなどは設定など細かい作業を必要とせずインストール直後から過去のデータも引き継いで画面に現れたことだ。
いや、ほんとに助かりましたよ。

でも未だにWindows8には不信感を持っている。

2012年10月29日 (月)

メモリカードの新調

今月半ばにカードリーダーを新調したところ、非常に高速に写真のデータをPCへ移行できるようになった。

20121029a

だが、実はその高速移動は一つの最新CFカードでしか恩恵を得られていない。
所持しているデジカメの主力はSDカードが殆どであるが、特にSDカードは古いモノが多くそれなりの転送速度を有する主力は4~8Gで、今後2000万画素以上のデジカメが増えるであろう状況に不安を隠せないでいる。

20121029b

というわけで、カードリーダーの性能を生かすためにも新規にSDカードを購入しましたよ。
結構まとめて買うとバカにならない値段になりますね。

20121029c_2

コンデジのTG-1や天体の60Daなどは遅いSDカードでも良いと思うのだが、おそらく大量にデータを使うのはOM-D、GH3、RX1あたりだと考えられるので、一応3枚購入した。
特にRX1は動画も頻繁に撮る可能性が高いので、大容量の32Gをチョイスする。

20121029f

まあ、実際には一つの機種で複数枚メモリカードを使用するため、専用カードとして使う気はないんですけどね。
これでまた数年耐え続ける予定である。

20121029d

因みにCFカードも用意した。
同じタイプの16Gを持っているにもかかわらず。

20121029e

まあ、CFカードを使う機種は1枚あたりのデータ量が洒落にならないカメラが混じっているので、仕方のないところではあります。
ハッキリ言って16Gでは1日持たないし、遅いCFではデータ移行が地獄を見るのだ。

こうして考えると、最新のカメラに新調するとデータ容量や連写速度の関係からメモリカードも新調、そしてデータが重くなるのでPCも新調と、負の新調連鎖がドミノ式に続くので頭が痛い。

困ったことである。

2012年10月28日 (日)

ぬいぐるみ

先日、父から傘寿のお返しにコレをあげようと頂いたモノがある。

20121028a

これだけ見てピンと来た人は大したモノだ。
私は袋から出した瞬間に笑ってしまった。
よく街の看板で見る例のキャラクターぬいぐるみだ。

20121028b

警視庁のマスコットキャラクターであるピーポくんだ。
所轄の警察署から贈呈されたらしい。
父から防犯の効果があるので、職場に置いておきなさいといわれた。

20121028c_2

ふーむ、インパクトのあるキャラであるが、30年近くにわたって愛されて続けてきたところをみると、それなりに完成度の高いマスコットなのかも知れない。
見えるところに置くと良いそうだが、如何にも「どうだ」という場所に置くのも気が引けるので、覗き込むように・・・・。
いやいや、それではイメージが良くない。(笑)

結構置き場所に悩みますね。

2012年10月27日 (土)

ソリティア

今日は本当にどうでもいいことを。

私が最近はまっているパソコンゲームがある。
Windows7に付属しているゲームの一つであるソリティアだ。
最低でも1日1回、必ずやっている。

20121026a

付属ゲームは他にもいくつかあるのだが、コレが一番面白い。
ソリティアのルールは殆どの方がご存じだと思うので、ここでは取り上げないが、場から3枚ずつしかめくれないというのがミソだ。
行き詰まってゲームオーバーというのが少なくない。

20121026b

晴れてクリアできるとこの画面を拝むことが出来る。
努力ではどうにもならない状況に陥ることも多々ある。
かなり運に左右されるゲームなのだ。

20121026c

今回ようやく勝率を24%に上げることが出来た。
目標を25%にしていたので、あともう少しだ。

画像から分かるとおり、すでにゲーム回数は3000回を超えている。
中毒性の高いゲームなのだ。
勝率が25%になったら、きっちりとソリティア断ちするつもりである。

絶対にやめよう・・・・。

2012年10月26日 (金)

DMC-GH3 発表

本日、いつものカメラ屋さんに使わなくなったレンズ群を手放しに行った時に教えてくれた。

20121027a

とうとうGH3が国内発表された。
発売日は12月13日(木)である。
上手い具合に職場がお休みなので買いに行けそうだ。

20121027c

バッテリーは・・・・、DMW-BLF19ですか。
新しい新規に開発されたバッテリーのようだ。
今までのGH2のタイプが使えなくて残念だ。
まあGH2に比べ、ガワも大きくなったので仕方のないところだろうか。

20121027d

ついでといってはであるが、今日教えてくれたときにグリップも一緒に追加注文しておいた。
多分、絶対に追加購入することになると思ったからだ。
これはつけっぱなしになるであろう。早めに抑えておきたい。

20121027e
Olympus OM-D(E-M5)+M.ZD ED75mm/1.8

気になることは、今使用中の望遠レンズであるM.ZD ED75mm/1.8だ。
GH3はボディ内手振れ補正が搭載されていないために、このレンズの換算150mmに対して手振れ補正がなくても上手く写せるかが不安となる。
シャッター速度が稼げれば問題ないのであるが、咄嗟にそこまでモードの変更が出来るかどうか。

20121027b_2

今日のカメラ屋さんで、GX VARIO35-100mm/2.8ASPH.が売られているのを見て、相当心が揺れ動いた。
とりあえずはもうちょっと、もうちょっとだけ35-100は様子を見よう。

2012年10月25日 (木)

panaの色のり

最近、キヤノンとソニーネタばかりだったので、久方ぶりにマイクロのことを書いてみる。
今日は私が勝手に思い込んでいることだ。

今、私が所持しているマイクロボディはOM-Dのみである。
しばらくはOM-DとpanaのGX1を併用して使っていたが、2台あっても邪魔だという理由からGX1の方を手放した。
ところが手放してからというもの、ちょっと失敗したかなという気持ちが出てきていることに驚かされている。

20121025b
Panasonic DMC-GX1+Lumix G20mm/1.7ASPH.

気づいたのはOM-Dのみで撮影をするようになってからだ。
解像度が云々ということではない。
画像エンジンのことなのかも知れない。
panaは私の好みの色合いを出してくれていたのだ。

20121025a
Olympus OM-D(E-M5)+Lumix G8mm/3.5FISH EYE

OM-Dも悪い機種ではない。
ボディ内手振れ補正の恩恵は計り知れないモノがあるし、何より高感度及びダーク耐性にも強いという汎用性の高いセンサーが搭載されている。

20121025c
Panasonic DMC-GX1+Leica DG Summilux25mm/1.4ASPH.

だが、GX1で撮影した画像は何故か好きだ。
おそらく数値で表されるモノではないと思う。

間もなくGH3の発表が日本でもあるだろう。
GH3は購入リストに入れておいた。
GH3にもGX1のような雰囲気の写真を出して欲しいものだ。
そうしたらOM-Dと比べて、どちらの使用頻度が高くなるか確かめてみたい。
その時に、この気持ちが自分の思い込みなのか否かが分かる気がするのだ。

今からそれが楽しみなのだ。

2012年10月24日 (水)

EOS M で月撮影

さて、先日(月曜日)は雲はあるものの比較的空が晴れていたので月撮影を決行してみた。

20121024d

いよいよEOS Mの真骨頂だ。
2倍のテレコン EF Extender 2xIII をつけたEF400mm/5.6L USMによる、換算1200mmオーバーの月面撮影である。
タッチパネルやリモコンレリーズによる便利なAF撮影は、鈍くさいEOS 60DaによるコントラストAFよりも遙かに高速なハズ(?)である。
期待を裏切らないでいただきたいモノだ。

20121024e

まだ専用EF-Mレンズが2本しかないEOS Mで、超望遠撮影を行うにはEFマウントアダプターが必要となる。
これに超望遠EFレンズを取り付けるのだ。

20121024f

現時点で、リーズナブルな400mm以上の超望遠レンズはコレを於いて他にない。
EF400mm/5.6L USMである。
これにマウントアダプターを取り付けて、EOS Mに装着しても僅か640mm/F5.6相当の望遠レンズにしかならない。
これでは月や太陽を撮っても迫力が少ない。
そこでテレコンの出番である。

20121024g

この焦点距離を2倍にするテレコンバーターを取り付けることで、焦点距離640mm相当を2倍の1280mm相当にアップできるのだ。
だが、欠点もある。
マスターレンズのF値も2倍に暗くなってしまうのだ。
つまり400mm/F5.6は800mm/F11相当のレンズとなってしまう。

20121024h

ここで問題が出る。
DSLRの様な位相差AFを持つカメラではF11の暗さのレンズではAFが働かない。
F8.0を超えると動かなくなってしまうのだ。
そこでミラーレスカメラの登場である。
ミラーレスのコントラストAFであれば、開放F値には影響を受けないためだ。

20121024i

さて、超望遠となるとブレとの戦いになる。
上手いことにEOS Mにはマウントアダプターに三脚座が装着されている。
この三脚座と、望遠レンズの三脚座の2カ所を固定できれば、より安定性の高いシステムを組み上げることが出来るのだ。

詳しい事はブレとの戦いを記録したこのシリーズを見ていただきたい。
その時のシステムを使って、EOS M 超望遠撮影システムを組み上げた。

20121024j

うん、かなり軽量でコンパクトなシステムだ。
とはいうものの、それなりの重量ではあるが。
ガッチリと固定されているために、風や外的な震動にもかなり強い。
システムと雲台との固定位置は、カメラバーの重心にすると結構いい。

20121024k
Olympus OM-D(E-M5)+M.ZD ED75mm/1.8

では早速外に出て撮影してみましょうか。
少し風が出ているようであるが、RRS三脚であるVersa3はこの程度の風であれば問題ない。

20121024a_2
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+EF Extender 2xIII

トリミングなしの状態、1280mmの月である。
月撮影はMモードでの撮影をお勧めしたい。
なるべくISO感度は低めに、シャッター速度はお好みで。デジタル時代の良いところである。
フィルム時代はISO100・F11・SS1/125ばかりで撮影していた。

20121024b_2
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+EF Extender 2xIII

ちょっと迫力を出すときにはトリミングすると良い。
本当にAFが働いて楽になった。バッチリである。
MF使用時のEFレンズフォーカスリングは微調整が難しくてピント合わせに苦労した。
それから開放されるだけでもEOS Mを使う価値はあるのではないかと思ってしまう。
太陽撮影などはレンズが温まるとピントがずれるので常にフォーカシングばかりしていた。

20121024c2
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+EF Extender 2xIII

さらにトリミング。
1800万画素の恩恵だ。
AFスピードは激速ではないが実用レベル、AF精度も上々で文句ない。

フィルムの時代からすると信じられないような撮影が出来るようになった。
スゴイですねえ。

2012年10月23日 (火)

AFの遅い RX1

まあ、多分そうなんではないかと思っていた。
いつものデジカメinfoさんに記事が掲載されている。

ソニーRX1はAFが若干遅いがMFの使い勝手は素晴らしい
デジカメinfo

詳しい内容はデジカメinfoさんを見て貰うとして、気になったのはやはりAF速度だ。
どうやらFujiのX100と同じくらいと言う。
私はX100を使ったことがないのでよく分からないが、EOS Mの22mmよりは遅いと思う。
最短から無限遠まで何秒くらいかかるんだろう。

20121023a
Canon EOS 5D mark III+EF35mm/1.4L USM

それにピントを合わせたい被写体が上手く選択されないらしい。
これは多点フォーカスポイントが自分の思っている被写体に合わないと言う事なのだろうか。
それとも1点フォーカスでも上手く合わないと言う事なのだろうか。
結局インプレッションを書いた人はMFを頻用しているという。

20121023b
Canon EOS 5D mark III+EF35mm/1.4L USM

これは意外な欠点が出てきましたね。
AFの精度がちょっと心配になりました。
ソニーカメラは使ったことがないので、AFレベルが分からない。

今度カメラ屋さんに行ったときに、NEXでも触れてみよう。
RX1はいいニュースばかりだったので、たまにはこんな記事もいいだろう。
それに、NEXは売れているのでAFも心配は要らないと思うのだが....。大丈夫だよね?

2012年10月22日 (月)

EOS M と RC-6 と反省

さて、先日の記事に"EOS Mの決定的な不備"をいう記載がありましたが、私の検証不足により間違いであったことが分かりましたので、修正させていただきます。

何を間違えて問題にしてしまったのかというとレリーズだ。

20121022f

天体撮影には長時間露光が必要になる。
指押しは実質非現実的で、僅かな震動でも写真に影響が出てしまう。
ボディ内蔵タイマーは、バルブには対応していない。
つまりレリーズシャッターを使わないと上手く撮影できないのであるが、EOS Mにはレリーズコネクターが存在しない。
リモコン型のRC-6というワイヤレスレリーズを使うことになるのだ。

Img_9579

実は先日のバルブ検証時に押す毎にシャッターがON/OFFになるのを気づかずに、ずっとボタンを布鉗子で固定していた。
このRC-6を見たときにシャッターのロックボタンが存在しないため、てっきり手押しを続けるモノだと思っていたのだ。

20121022e

そのためレリーズ時間が終わって鉗子を外すときも、シャッター切れのレスポンスが悪いなあと外したあともボタンをカチカチ押してシャッターを切っていた。
当たり前である。
もう一度押さねばシャッターが切れないのだから。
先ほど再現のために検証していて、今気がついた。

20121022c 布鉗子

それまで、EOS Mの使用時に外で長時間露出撮影をするときには、布鉗子が必須だなあと勘違いしてしまっていた。
「まったくEOS Mは使えない・・・・」、と思い込んでいたのだ。
Canonさん、申し訳ないです。

20121022b

しかし、TC-80N3のようにシャッター時間を設定できるタイマーが出来るわけでもなし、結果的には全てマニュアルでシャッターのON/OFFをしなければならない。
バルブの連続撮影は夢のまた夢ということである。
まあ普通はそのような撮影が一般的かも知れないが、TC-80N3の便利さを知ってしまうとどうも・・・・。

20121022d

現時点で選択肢はコレしかないが、このRC-6はEOS Mボディの前後関係なく、4~5m離れてもレスポンス良く反応してくれるので天体に使うときにはやはり必須であろう。
そして液晶の角に表示されるバルブ時間を覗き込んで確認しながらシャッターをもう一度切るのだ。

20121022g

先日のまとめをもう一度確認しておきたい。

初代EOS Mで天体撮影は撮れないことはない。
ただ、上手く撮るには少し敷居が高いような気がする。

これが改訂版です。
マイナーなブログではありますが、先日の"不備"が気になってしまった方々、スミマセン。
ヾ(_ _*)ハンセイ・・・

2012年10月21日 (日)

EOS M のダークノイズ

EOS Mを購入した理由の一つに天体撮影に使用するという目的があった。
基本的に月や太陽に対して、超望遠レンズをAFで使用するということなのだが、一般的な星景星野写真に於いてはどのくらいのポテンシャルを秘めているのか気になる機種でもある。

20121021f

なにしろボディが小さく軽量なので赤道儀に載せるにはもってこいのデジカメだ。
はたしてEOS Mは天体にも十分使える機種なのであろうか。

というわけで、早速EOS Mの長時間ダークノイズについて検証してみたい。

【ダークノイズ比較】

基本的に夜空に浮かぶ星は僅かな点光源でしかないために、どうしても高感度撮影が必須となる。
カメラの性能や空の状況に応じて、ISOは800から3200位まで使うのが一般的なようだ。
そして普通の撮影と大きく異なるのが露出時間だ。
こちらも状況に応じてだが数分から場合によっては数十分もの露出を図ることがある。
このときに問題となるのが熱ノイズである。

20121021g
Olympus OM-D(E-M5)+Lumix G8mm/3.5FishEye

フィルムと違ってセンサーは長時間の露光でセンサー自体が熱を帯びる。
このときにノイズを拾ってしまうのだ。
通常の高感度ノイズが優れているボディだからといって、熱ノイズの耐性も優れているわけではない。
これがダークノイズの厄介なところなのだ。

まあ、熱ノイズを減少させる方法が無いわけではないのだが、そこまで本格的に機材をつぎ込む気はないので、とりあえずはノルマルボディから出したファイルのみで検証する。

【テスト結果】

結果は写真をソフト的にいじらず、そのまま撮って出しの編集とした。
横軸がISO感度、縦軸が露出時間である。
ISOの800・1600・3200に対して、露出時間は各々3分・5分・10分でテスト撮影を行った。
室温は22度。

EOS M
20121021a

まあ、予想通りというか・・・・。
やはりダークノイズに強いセンサーというわけではないようだ。
このテストだけから見ると、ISO800ならは5分(300秒)まで、ISO1600ならば3分(180秒)、ISO3200は画面下床に著しい熱ノイズが現れ実用的ではない。

では、次に露出を+3.0ほど上げてデータの耐性を見てみる。

EOS M/ 露出+3.0
20121021b

こうなるとほぼ全滅である。
辛うじてISO800の3分(180秒)が使えるレベルだ。
高感度の長時間露光は一見ノイズが少なく見えるが、赤くベッタリとしたコンタミされている激しいノイズに変わり果て、すでに修正云々という状況ではなさそうだ。

その辺を詳しく見てみるために、右隅角部のトリミングを見てみる。

EOS M/ 隅角部トリミング

20121021c

こうしてみると、実用的なデータはISO800で、露出時間は300秒くらいであろうか。
贔屓目でISO1600、露出180秒あたりか。

因みに高感度、長時間露出の中央部は綺麗なように見えるが、びまん的に赤いノイズでコンタミされている。
ハッキリ言ってISO3200以上で星景写真を撮影するには危険なレベルだ。

【まとめ】

私のような天体写真初心者が云々述べるのは気が引けるが、感じたことを書いててみたい。

EOS Mで天体写真を自在に撮影するのはかなり厳しいと思う。
一つは上で述べたようにダークノイズの耐性がイマイチだったということもあるが、このEOS Mは実は放熱対策が十分出来ていないのではないかという事だ。

この写真を見ていただきたい。

EOS M/ 60sec & 180sec
20121021d

これは3分から10分のダークノイズ検証時では実用レベルのボーダーが分かりにくかったので、1分のダークを撮影してみたのだ。
コントロールとして3分(180秒)のデータを一緒に載せた。
ここでISO1600の1分と3分を比較すると、1分の方がノイズが多く出ている気がする。
そこで露出を+3.0上げて再度比較してみる。

EOS M/ 60sec & 120sec 露出+3.0
20121021e

ここで意外な結果が出てきた。
ISO800・60秒の熱ノイズの方が、ISO800・180秒よりも多いのだ。
それにISO1600の熱ノイズは、60秒と180秒で殆ど差がないように見られる。
この原因が何かは分からないが、実は1分のダークを撮影したのは3分・5分・10分のダークを撮影した直後である。

ボディがそれなりに熱を持っていたことは確かなのだが、連続撮影でこのような熱ノイズの増減はあるのだろうか。
いままでEOS 60Daでコンポジット撮影のために連写したことはあるが、ノイズの増加に気づいたことはなかった。

それにバッテリーの持ちはどうだろう。
結果的に今回のテスト撮影で10分x3回、5分x3回、3分x3回、1分x3回行ったところ、フル充電のバッテリーがちょうど赤く容量不足表示の点滅をし始めた。
まあ、ミラーレスで10分以上のダーク撮影をした事がなかったので、この持ちはいい方なのかはよく分からない。

いずれにしても、EOS Mで星景星野写真を撮るときには、ISO感度を下げて撮影する必要があるだろう。
そしてその代わりに明るい大口径レンズを使って光量を補うしかあるまい。
オマケに予備バッテリーも持参した方がいい。

撮れないことはない。
しかし、天体写真の敷居はちょっと高いと思う。
後日述べるが、星景星野に使うには決定的な不備があるのだ。

初代EOS Mが狙っているターゲットは、明らかにここのようなブログに来るカメラ好きユーザーさんを対象にしているのではないようだ。
後継機に期待したい。

2012年10月20日 (土)

急性上気道炎

まあ、早い話が風邪である。
どうやら数日前に薄着で寝たのがたたったようだ。
咽頭痛と軽い微熱が現れた。

20121020a_2
Canon EOS 5D MarkIII+EF35mm/1.4L USM

最近はトレッドミルに加え、軽い筋トレも導入していたので体調がすこぶる良かったことに慢心したらしい。
先日は消炎剤を飲んで仕事に臨んだ。

明日は半ドンだが仕事があるので、今日は早めに就寝したい。
というわけで、今日のブログはここまでである。

オヤスミナサイ

2012年10月19日 (金)

トレッキングポール

山に登るとき、目的地までの距離がある場合に持っていると便利なアイテムがある。
トレッキングポールだ。
疲労の度合いが違うので、結構愛用している。

20121019b_2

一本しか使わないときもあれば、二本使うときもある。
1日の歩行距離で使い分けている。
特に二本使ったときの楽さは格別で、ネコが四本足で歩く理由がよく分かるほどだ。

20121019c

基本的に自分の使っているトレッキングポールは軽量化を重視しているのでカーボン製のものを愛用している。
ショックアブソーバーの様なものが内蔵されており、非常に地に着けたときの衝撃感が優れている。

20121019d_2

が、脚を伸ばすともうボロボロなのだ。
しかも高校時代の友人にこのポールを貸したところ、力任せに捻られてロック部の具合を悪くされてしまった。
なので新規の購入を考えていた。

20121019e

というわけで、今回は折りたたみ式のZポールを選んでみましたよ。
シナノのフォルダーカーボンだ。
自重が非常に軽く、前から気になっていた。
一本が146gと極めて軽量で、Lekiの190g強に比べても50g軽くなっている。

20121019f_2

今までの脚を引き出して固定するロック方式とは異なり、折りたたんであるシャフトを並み継いで組み立てるようになっている。
ちょっと釣り竿で言う「振り出し」と「並継ぎ」のような区別だ。

20121019g4

組立は簡単で、グリップ上部のカバーを開くと編まれたテトロン状の紐が見られる。
コレを強く引っ張ると脚が継がれた状態になり、途中にある結び目を溝に引っかけて固定するのだ。

Img_9555

実際に持って歩くと洒落にならぬほどに軽い。
強度的な不安はさほど感じないが、やはり引き出すロック式の方が剛性感を感じる。
やはりウイークポイントは並継ぎの接合部だろう。
また全長が固定されているのも欠点だ。
今までは使いやすさという点から登山時にはポールを短く、下山時には長く調節していたのだが、それが変更できないのはやや厳しい。

20121019a

うーん、高山に持ち出すにはちょっと勇気が要りそうだ。
ショックアブソーバーも付属していないので、直接地面の衝撃が手掌に伝わる。
まずは低山で試してみましょうかね。

やはり、無難に同じLekiにしておけば良かったかなあ。

2012年10月18日 (木)

EF35mm/F1.4L USM(実写と感想)

今日は様々なサイトでもさんざん作例も出し尽くされている感のあるEF35mm/1.4L USMについてである。
そういえば私のブログではフルサイズ版の35mmサンプルを出していなかったので、今ここで出しておこうと思う。

20121018a ボディはAPS-Cですが気にしないで

このレンズはまだフィルムのEOS1Vを使っていたときに初めて購入した大口径のハイスピード単焦点レンズだ。
当時、私のレンズシステムは廉価ズームが主体で、唯一ある単焦点は50mmのコンパクトマクロのみであった。

初めて大口径単焦点レンズを使用したときの感動はすごかった。
35mmの焦点距離がドハマリで、当時一年くらいボディにつけっぱなし状態となり、レンズ交換などした記憶すらなかった。
以来、一時的に脱EFマウントなどで手放したりしているが、合計3回も買い直している(笑)
うち2回は中古、現在所持しているのが初めての新品だ。

20121018c
Canon EOS 5D3 Mark III+EF35mm/1.4L USM

レンズの当たり外れなのか、徐々に改良されているのか、ボディ本体に補正が入っているのかは分からないが、周辺部の収差は改善されてきている気がする。
一番最初に購入した玉は、ちょっと収差のレベルが悪い意味で凄かったと記憶している。
しかし、Summilux M35mm(Titan)と同様、クセのあった初代が結構好きだったかもしれない。
まあ、当たり玉と思われる今のレンズも好きであるが。

20121018b
Canon EOS 5D3 Mark III+EF35mm/1.4L USM

この画角は絶妙だ。
私には50mmだとやや望遠気味に感じてしまう。
以前も書いたことがあったが、最も好きな焦点距離は40mmである。
それよりもほんのちょっとだけ広角なレンズがこのEF35mm/1.4L USMだ。

20121018f
Canon EOS 5D3 Mark III+EF35mm/1.4L USM

このレンズのいいところは30cmまで寄れるところである。
そして35mmにしては結構なボケを出すことも出来る。
ボケの質は私好みだ。

20121018e
Canon EOS 5D3 Mark III+EF35mm/1.4L USM

USMのスピードも速く、カメラにもよるがC-AFで動く被写体にも追従可能である。
まさに35mmという準広角だからこそ追従できるという事もあるであろう。
至近距離での子供撮りにはもってこいだ。

20121018h 20121018g_2
Canon EOS 5D3 Mark III+EF35mm/1.4L USM

絞りを開放にすれば周辺減光は目立つもののホンワリと、絞り込めば全体がシャキッとなる。
撮影していて楽しく感じるレンズなのだ。

20121018d
Canon EOS 5D3 Mark III+EF35mm/1.4L USM

EFマウントに戻ってきたときに真っ先にこのレンズを選定した。
さすがにNikonの最新AF-S NIKKOR35mm/1.4Gに比べると時代遅れな部分を感じるために、早い時点での後継玉を出して貰いたい。

EF 35mm/F1.4 USM

スペック(APS-C機使用)
テスト撮影
実写と感想

2012年10月17日 (水)

月齢1.3

今日の仕事が終わったあとに、空を見上げると星がいくつか出ていた。
久しぶりに夜空の天気がいいようだ。

そうだ、月を撮ろう。
ついにEOS Mの出番が来たようだ。
EOS Mを購入した一番の理由が、アダプターをかませばEF超望遠レンズをF値関係なくAF撮影できる優れものだからだ。
EF400mm/5.6L USMにテレコンを取り付けて、月面1200mmオーバーののAF撮影ができるとは何とも素晴らしいことではないか。

というわけで月を探すが・・・・、何処にもない。
嫌な予感がしてPCを立ち上げステラナビゲータで月齢を見てみると・・・・・、

月齢1.3であった。
出ているわけがない。新月が終わったばかりだ。
お月様は真っ昼間に空にある状態である。

なのでそそくさと片付けた。
せめて都会でなければ赤道儀で星景写真でも撮れたろうに。

20121017a
Canon EOS 5D Mark III+EF35mm/1.4L USM

ちなみに職場からは北極星が見えないのである。
つまりここからは空が澄み渡っても赤道儀を活用することが出来ない。
ああ・・・・。

2012年10月16日 (火)

RX1の造りや画質はスゴイらしい

またまた来月発売予定のRX1ネタである。
どうしてもこのコンデジが気になって仕方がない。
早く来月にならないかなあ。

ソニーRX1のボディの造りや画質はトップクラス
デジカメinfo

詳しい事はリンク先を参照にしてもらいたいが、デジカメinfoさんによるとLeica M9とSummicron35mmもを凌ぐらしい。
これはかなりのものと思われる。

20121016a
Leica M9+Summicron M 35mm/2.0 ASPH.

M9はレンジファインダーという宿命から一般的な最短撮影距離は70cm、しかも近接撮影に於いてもパララックスの問題から構図をつけにくいということがあった。
結果的にM9は手放してしまったが、今回のRX1は今まで唯一だったM9というコンパクトフルサイズ機のこれら欠点を凌駕している。

20121016b
Canon EOS 5D Mark III+EF 35mm/1.4L USM

近接撮影で「寄れる+構図通りの写真が撮れる」という当たり前の撮影が出来るRX1は完璧だ。
DSLRの様な大型システムでなく、単純なコンパクト機にフルサイズを載せてきたソニーは素晴らしい。
しかもそれがレンズ交換式でなく、単焦点レンズの性能を最適化させて固定式で出してきたのだ。
コンデジを特化させて尖った製品に仕上げてきた。

これがズームだったり、レンズ交換式だったらまず見向きもしなかったであろう。
小さいボディに高性能単焦点付きの高画質フルサイズだからこそ食指が働いたのだ。

RX1関連のコメント欄を見ると、結構レンズ交換式を望む声は多い。
その場合、やはりEマウントのフルサイズNEXになるのだろうか。
そうなると、αマウントとEマウントそれぞれにフルサイズ/APS-C対応のレンズを作らねばならなくなるからソニーさんも大変だ。

私はソニーマウントユーザーではないので偉そうなことは言えないが、しばらくはフルサイズボディはαのみの特権として現状維持でいくのではないかと思う。
将来的にはフルサイズNEXも発表されるであろうが、当座はRX1タイプのフルサイズコンデジで凌ぎそうな感じが・・・・。

いや、コレは他社メーカーに私があれこれ弄られてきたため、捻くれた意見になってしまっているのかも知れない

だが、ソニーは何を出してくるか分からないサプライズのあるメーカーだ。
ある意味、ソニーやパナソニックといった家電メーカーが本格的にカメラに参入してくれたおかげで他社メーカーもいい刺激になっていると思う。

今後はボディに光学技術の少ないミラーレスのシェアが増えてくるだろう。
特殊技術の敷居が低くなり、外国企業が参入しやすい状況だ。
是非とも国内メーカーに切磋琢磨していただいて、他企業が追従できないほどの完成度の高いカメラをどんどん作り上げて欲しい。

2012年10月15日 (月)

カードリーダーを新調してみる

最近、デジカメのファイルサイズが大きくなっている。
センサーの高画素化によって起こるデメリットである。
3750万画素を誇るライカS2なぞは非圧縮で75Mもあり、ついうっかり大量に撮影したあとはPCにデータを移行する時間が洒落にならない状態でもあった。

20121015e まさにこんな感じ
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

これまで使っていたのは何年も前にアスクルで適当に購入したUSB2.0のカードリーダである。
CF/SDカードの高速化に投資しても、カードリーダーのようなハードが遅ければ意味はない。
しかもこのカードリーダーは、使わないタイプのメモリカードスロットがいくつも用意されており、PCのディレクトリには無駄に使わないリムーバブルディスクアイコンが、5つも6つもダラダラ並ぶために見苦しくて頂けない。
個人的にはCFとSDの二つあれば十分なのだ。
というわけで、CF/SDの2つしかスロットを持たない高速カードリーダーを探してみた。

20121015c

Lexarから発売されているUSB3.0対応の2スロットタイプのカードリーダーLRW300URBJPというモデルを見つけた。
UDMA7まで対応するCF及びCFカード、SDXC、SDHC、SDカードに対応しているという。
デザイン云々はとりあえず置いといて、これで十分でしょう。

両サイドにはボタンがあり、指で押すと本体がポップアップする仕組みだ。
埃からコネクタを予防することが目的らしい。
以前のタイプはよくネコの体毛でSDカードに接触不良を起こしていたので嬉しいギミックだ。
これでエアダスターから解放される。

20121015d

さてもう一つ、USB3.0に対応するインターフェースがPCに必要となる。
相性の問題もあるので、なるべく簡素な2コネクターのタイプを選んだ。
メーカーは適当である。(FFP-US3PE2)
コレをPCの裏にあるスロットに組み込んで完成だ。

20121015a_2

PCを立ち上げて、とりあえずSDカードを挿入するとキチンと認識はされているようである。
早速CFカードを挿入し、S2の圧縮DNGファイルを送ってみると・・・・。

20121015b

あっ、速い。
ちょっと凄いんですけど。
予想以上の改善度であった。

というわけで、少し嬉しかったので記事にしてしまいました。
これでCF/SDカードも高速タイプに切換が進むのだろうなあ。
微妙な出費になりそうだ。

2012年10月14日 (日)

さば雲とNOKTON17.5mm

今日の仕事帰りに空を見上げると鯖雲が出ていた。
巻層雲とも言われるらしく、天気が崩れる前兆らしい。
明日の日曜は大丈夫だろうか。

20121014a
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95

レンズはフォクトレンダーのNOKTON17.5mm/0.95を使ったのだが、いつものデジカメinfoさんにちょうどこのレンズの記事が掲載されていた。

フォクトレンダーNOKTON 17mm F0.95は買って後悔することのないレンズ
デジカメinfo

そうでしょ、そうでしょ。
このレンズ、やはりいいですモン。
記載されているとおり開放でこそ収差が若干目立つが、開放値F0.95というのは収差なぞ消し飛ばすほどの破壊力を秘めているのだ。

20121014b
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95

おかげで最近は17.5mmばかりで、NOKTON25mm/0.95の出番はすっかり減ってしまった。
疑似マクロが出来るとは言え、17.5mmも同じ最大撮影倍率が0.25倍なので状況によっては25mm/0.95を手放そうかと考えている。

20121014c
Olympus OM-D(E-M5)+Voightlander NOKTON17.5mm/0.95

バックが洒落にならないほど散らかっているエリアで撮影したので、かなりトリミングさせて貰っているチェリーの写真である。
開放でしかもトリミング撮影しているので収差の具合がよく分かると思う。
人であれ、ペットであれ、このレンズの使い道は大きい。

最近はずっとOM-Dにつけっぱなしである。

2012年10月13日 (土)

RRS 雲台

今日は所持している雲台のことを。

雲台というモノがある。
三脚撮影するときに、三脚とカメラ本体の間に挟んであるアレだ。
カメラの向きを自在に変えることの出来る便利な固定具である。

20121013a

私はいつもボールヘッドとも言われる自由雲台を使っている。
根がアバウトなので素早く自在な位置に固定できるこの雲台は手放せない。
特に蚊が多い季節などは自由雲台の独擅場である。

20121013b

個人的に贔屓にしているメーカーがある。
RRS(Really Right Stuff)という雲台やクランプを製造販売している米国製メーカーだ。
このメーカーの特徴は、多々あるカメラの機種別に専用プレートが揃えられていることにある。
クランプサイズはアルカスイスに準じたモノで汎用性が非常に高い。

20121013c

この専用プレートはDSLRに取り付けても目立つことなく、且つバッテリー交換やケーブルの接続、そしてボディのホールディング考慮して作成されているため、わざわざプレートを外してメモリカードやバッテリー交換を行う必要がないまま装着した状態での手持ち撮影がストレスフリーで可能なのだ。

20121013d

そんなプレートを最大限に活用できるのがRRS自由雲台である。
ボールサイズで分類されているこの雲台も、気がついたら全種類揃っていた(笑)。
まず、小さい順から見ていきたい。

【BH-25】

20121013e1

BH-25。
ボール径が1インチ、25mmの超小型雲台だ。
耐荷重は4kg、全長はクランプ込みで6.6cm、自重は185g。

20121013e2

とにかくコンパクトである。
GITZO三脚のGT1541Tに取り付けると最もコンパクトに収納可能なのだが、耐荷重に難があるので自分としては一脚(GM2561T)用に使用している。
諸事情でクランプは次項に述べるBH-30のモノが取り付けられている。
コンデジやコンパクトレンズをつけたミラーレスならばこのBH-25とミニ三脚で十分だろう。

【BH-30】

20121013f1

BH-30。
ボール径が30mmの小型雲台である。
耐荷重は6.8kg、全長はクランプ込みで7.5cm、自重は283g。
フリクションの調節が出来るダイヤルが付いている。

20121013f2

小型の自由雲台なので、軽量で小型な最も使用頻度の高い三脚であるGT1541T(トラベラー)に使用している。
4種の中では一番最後に購入したのだが、BH-25と共通のクランプを使っているにも関わらず、プレートを外すときの開口部が小さいのか全開にしても引っかかる。
安全性のために改良されたのか、精度が悪いのかは分からないが、毎回カメラの装着取り外しに面倒なのでクランプ部分だけをBH-25のそれと取り替えた。

トラベラーには今まで次項に述べる一回り大きいBH-40を使っていたが、重量がかさむためこちらの小型雲台BH-30に切り換えたのだ。
ガッチリとした安定性は僅かに落ちるが、機動力を優先してBH-30を取り付けることになった。

【BH-40】

20121013g1

BH-40。
ボール径が40mmの中型雲台である。
耐荷重は8kg、全長はクランプ込みで7.6cm、自重は479g。
水平にパンさせる部分と、ボール部のフリクションダイヤルがそれぞれ独立している。

20121013g5

最も古参のRRS自由雲台である。
コンデジからDSLRまで幅広くテスト撮影などに活躍してくれた。
すでに薄汚れ、年期の入った風体をなしているが機能的には全く問題ない。
歴代GITZO三脚達の雲台部分を努めてきた。
広角から望遠まで、レンズとボディ重量をさほど気にしなくていいのが嬉しかった。
しかし、すでにトラベラーにはBH-30が取り付けられているので、この雲台は引退することになる予定だったのだが・・・・。

20121013g4

星景写真計画を立ち上げたために再びこの雲台が脚光を浴びた。
TH-DVTL-40というクランプに挟み込むためのアダプターを三脚穴に取り付ける事によって、雲台をパノラマコンポーネントに装着可能となる。

20121013g8

これによって望遠レンズ用のジンバルヘッドと、広角用の自由雲台を簡単に切り換えることが可能となった。
本当に便利である。

【BH-55】

20121013h1

BH-55。
ボール径が55mmあるRSS最大級の大型雲台である。
耐荷重は23kg、全長はクランプ込みで9.4cm、自重は816g。
BH-40と同じくフリクションダイヤルが独立している。
固定レバーがノブに切り換えられており、微妙な調整が可能となっている。

20121013h2

とにかくガチムチの自由雲台だ。
皆既日食や金環食、月撮影など超望遠レンズを載せるときには必ず使用している。

20121013h3

使用三脚はTP-243やTVC-33S Versa3など、ガッシリ系の三脚に載せている。
耐荷重が大きいため、レンズやカメラボディに気を使わなくていいのが嬉しい。
この雲台は汎用性が高くないので使用頻度は低い。
だが、なければ困る雲台でもある。

と、このようにRRSの雲台からクランプまで揃えると非常に応用性が高くなる。
工作好きな人ならばはまること請け合いである。

ところで雲台を使用するにあたって個人的なマイルールを厳守している。
カメラ+レンズの重量は耐荷重の半分以内に抑えていることだ。
それともう一つ、三脚利用時はレリーズを使うのだ。
これによって、特に超望遠レンズを使用する場合にかなりブレの抑制ができる。
まあ200mmクラスの望遠レンズ程度ならば、余程環境が悪くなければ耐荷重ギリギリのシャッター手押しでも大丈夫かも知れない(?)。

以前のように大三元ズームトリオや、200mm/F2.0を持ち出すほどの気力は今はない。
そのためシステム自体も軽量化にシフトしたので、メイン雲台もメイン三脚も小型化させた。
作りはワンランク落ちるが、私の使用法では実用性は今までと変わりはないようなのでダウンサイジングは成功したようだ。

小型軽量化は登山道具と同じで、如何に必要なモノをコンパクトに少なく軽く出来るかというところにかかっている。
どのラインまで妥協をするのか。
これがまた面白いところでもあるのだ。

2012年10月12日 (金)

傘寿

今日は父の傘寿のお祝いをした。
父は病み上がりのために、実家にてこぢんまりと身内だけで行った。
嫁さんと息子を連れて実家へと向かう。
私の4人兄弟全員が一同に集まるのも久しぶりである。

食事は近所の仕出し弁当を頼んで届けて貰った。
なかなか美味しい。
兄弟の中でアルコールを飲むのは私だけなので、父と一緒に飲んでいたらかなり酔いすぎてしまったようだ。

20121012a
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

弟がチェリーの兄妹であるノンちゃん(♀)を連れてきた。
が、すでに酔っ払い状態なのでブレまくりである。
因みにカメラはEOS Mだ。
父を写した写真も、みな微妙にぶれていた。
やはり酔っ払いとコンデジ持ちは相性が良くない。

自宅に着いてすぐに酔いつぶれた。
先ほど目が覚めて慌ててブログを書いている。
このところ生活リズムが破綻している。ちょっとマズイ。

2012年10月11日 (木)

夜更かし

ここ最近ずっと夜更かししていたので寝不足気味だった。
家に帰ってきてからちょっと横になってからブログを書こうと思っていたら、そのまま朝まで寝てしまった。

20121011a_2
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

目が覚めたのは昼過ぎだ。
今日は休日なために家族が気を使って起こさなかったらしい。

ああ、天気も良さげで写真日和だったのだが、もったいないことをしてしまった。
午後からは父の傘寿のお祝いがあるのでこれから準備をしなくてはいけない。

2012年10月10日 (水)

EOS M のセンサースコア

先日、デジカメinfoさんにEOS Kiss X6iのセンサースコアが掲載されていた。

DxOMarkにEOS Kiss X6i のセンサースコアが掲載
デジカメinfo

20121010a デジカメinfo

これによると、Kiss X6iはX4や60Dに於いても全てのスコアで下回っている。

EOS M は確かX6iと同等なセンサーを搭載していたはずである。
センサーはKiss X6iと同じく、中央部に位相差AF用センサーが取り付けられたAPS-Cサイズ(約22.3x14.9mm)の1800万画素のCMOSセンサーだ。

となると、この表のKiss X6iをEOS M に置き換えることができるのだろうか。

20121010b_2
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

先日行った高感度テストの結果は満足のいくモノではなかったのだが、このスコアから見ればそれは納得出来る所以なのかも知れない。
因みにデジカメinfoさんによると、Low-Light ISOスコア722というISO感度は8年前に発売されたEOS 20Dと同じレベルだという。

20121010c
Olympus OM-D(E-M5)+M.ZD ED75mm/1.8

スペックダウンの理由は分からないが、とりあえず私的にはEOS Mがマイクロと置き換わるというサプライズなどはなく、最初の予定通りこのキヤノンミラーレスは望遠のEFレンズ専用ボディということになりそうだ。
いずれにしても、私のミラーレスシステムは今まで通りマイクロフォーサーズをメインとして使っていくつもりである。

キヤノンミラーレスはスタートダッシュに失敗したと思われる。
今後、EOS Mの実用的な後発機を発売し、EF-Mのレンズが充実するまでの期間にどれだけのミラーレスユーザーが待っていてくれるかは未知数だ。
それともミラーレス最後発だからこその、これは大手の余裕なのだろうか。

2012年10月 9日 (火)

散歩の相棒 EF35mm/1.4L USM

今日は遠出しないで近くを散歩するにとどまった。

20121009a
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

持ち出したカメラは5D3にEF35mm/1.4L USMだ。
ちょっと大きいが、先日の縁日でこの組み合わせの良さを再確認してしまったためにもう一度チョイスした。

20121009b
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

EF35mm/1.4L USMは昔から大好きなレンズの一本だ。
EFレンズの中では個人的大好き度No.1だろう。
寄れるし、ぼけるし文句ない。

20121009c
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

そういえば来月発売になるソニーのRX1も35mmレンズである。
画角は同じなので結構使いやすそうな感じだ。
ソニーデジカメは初めてなので、心配なのはユーザーインターフェースくらいかな。

RX1が出たらこのEF35mmレンズの使用頻度はどうなってしまうのだろう。
大好きなレンズだけに複雑な気持ちだ。

2012年10月 8日 (月)

子供と縁日

先日は近所の神社でお祭りがあった。
ここは私が小学生だった頃の遊び場でもあった。
10月の第一土曜・日曜は縁日なのだ。

20121008a
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

なにしろマイナーなお祭りなので、訪れる人は殆ど近所の人ばかりである。
社務所を覗けば何人かの町内会の顔ぶれが見える。

20121008b
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

縁日に出かけるときは日が暮れてからの方が雰囲気があっていい。
そうなると高感度に強いカメラを持ち出したくなる。
EOS Mでは先日の件もあり高感度が不安に感じたため、大きいが5D3を持ち出すことに決めた。
レンズは明るいEF35mm/1.4L USM一本だ。

20121008e
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

ここの神社はお稲荷さんである。
まずは拝殿でお参りを済ます。

20121008c
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

縁日と言えば屋台というか露店である。
実家から200円分の交換券を5枚貰っていたので、子供に持たせて好きなモノを買って良いぞと選ばせた。

20121008h
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

20121008g
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

やはり子供は甘い物が好きなのか。
あ、でも私も水飴だったらちょっと欲しいかも。

20121008f
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

神社の奥から「見上げてごらん夜の星を」の演奏が聞こえてきた。
足を向けると地味な神楽殿で大正琴を演奏中であった。
そういえば、私も子供の時にここで何かやった記憶があるなあ。

20121008d
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

つい夢中になってしばらく見ていたら次男坊がいない。
嫁さん曰く、さっき幼稚園時代の友人らと出会ったらしくそのまま一緒に遊んでいるとのこと。
子供は動きが速すぎて困る。

20121008i
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

と思ったら、後でフリフリポテトを黙々と食べていた。
友人らは親と一緒に先ほど帰ったらしい。
テンポが速いなあと感じながら我々も帰ることにした。

20121008j
Canon EOS5D markIII+EF35mm/1.4L USM

帰りがてらお稲荷さんに挨拶に行くと、赤い前掛けが新調されていることに気づいた。
良かったですねえ。

しかし、さすが5D3だ。
ISO6400で撮影したが、ノイズを気にせず全然普通に見られる画像だ。
AFも全く迷わなかった。
やはりEOSはまだまだ手放せませんね。

2012年10月 7日 (日)

EOS M の高感度が納得出来ない

先日検証したEOS Mの高感度がどうしても納得出来なかったので、もう一度他機種との比較にて検証し直してみたいと思う。
自分の持っている機種の中で、APS-Cセンサーを搭載しているデジカメはEOS 60Daである。
天体観測用の機種なのであるが、なんとか辛うじて一般撮影にも使える。
僅かながら不自然な色になりやすい傾向があるが、多少その辺は目を瞑っていただきたい。

20121007d

高感度の比較方法は先日と同じくポンちゃんにて行う。
なるべくレンズの画角を合わせておきたかったので、それぞれに近い焦点距離の単焦点レンズを使用した。
EF24mm/1.4L USMである。
35mm換算すると38mm強になってしまうが、単焦点レンズで換算35mmに近いモノはこれしかなかったのだ。
若干の画角の違いが現れるのをご了承願いたい。

レンズはF5.6に合わせて、各ISOを撮影する。
先日行った高感度検証では、EOS Mの(個人的な)実用ISOは1600程度であった。
そのため、同じAPS-Cセンサーを持つ60DaのISO800から6400まで4つのトリミング画像で画像で比較してみたい。

【EOS M / EOS 60Da比較】

*クリックで別ウインドウ表示

20121007a

これは・・・・
EOS Mの高感度はやはり60Daにも劣っている。

どうしてだろう。
何故、60Dより後発であるEOS Mの高感度耐性をこのレベルにしたのだろう。
DSLRと差別化するためなのだろうか。
いくら何でもそれは考えにくい。
それともkissクラスのセンサーはこのくらいのレベルなのだろうか。
kissの実機は所持していないため、その確認は出来ない。

実際にEOS Mで綺麗に高感度撮影を行う場合は、三脚とリモコンを用いて「マルチショットノイズ低減機能」を使うのが無難であろう。

何かしっくりこないので、同じミラーレスであるがセンサーの一回り小さいOM-Dと、センサーが一回り大きいフルフレームセンサーを搭載するEOS 5D3の2機種で高感度比較をしてみたい。

比較ISOは先ほどと同じISO800-6400で統一してみる。
OM-DにはEF-M22mm/2.0STMと同じ画角を持つNOKTON17.5mm/0.95を、5D3にはそのままのEF35mm/1.4L USMを取り付けて撮影比較した。
F値は各々F5.6に固定する。

一部のボディはISOスタートが200(OM-D)からのも存在するが、とりあえずは単純にISOで表される数値だけの検証を行いたい。

【OM-D / EOS M / EOS 5D3比較】

*クリックで別ウインドウ表示

20121007b

あ、あれ?
EOS Mの高感度解像はOM-Dにも僅かに劣っている。
当然、5D3に関しては圧倒的に優れているために比較にすらならない。

EOS M は元から高感度を捨てて作成されたのだろうか。
まさか、このご時世にキヤノンがそのような方針をとるとは考えにくい。

ただ、OM-Dに比べてEOS Mの方がポンちゃんの白い足部分の白飛びが少ない。
これはダイナミックレンジが改良されているのだろうか。
白飛びの少なさは5D3に匹敵するほどだ。

しかし、この単純な写真からはダイナミックレンジが優れているかどうかは判断しにくい。
撮影時の露出の数値によっては白飛びなど簡単に発生してしまうからだ。

20121008c
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

考えてみると、EOS Mの開放で撮影したこの写真の白い壁面も辛うじてデータが残っている・・・・かしら?

多分、このEOS Mは高感度よりもダイナミックレンジを重視した機種と思いますが、どうなんでしょう。
ただの主観による希望的観測なのかもしれませんが。

とりあえずは今後様々なサイトで出てくるであろうEOS Mの数値化された性能を見てみるしかないだろう。

個人的にはカメラやレンズの持っている様々な雰囲気や色のりが好きであるため、多々なサイトで公表されている数値化されたデータには余り興味がないのであるが、今回の高感度耐性検証には驚きが隠せないので是非ともそれらで確認してみたいと思っている。

2012年10月 6日 (土)

EOS Mでネコ撮り

今日はEOS Mでネコ撮りである。
最近はコンパクトなEF-M22mm/2.0STMをつけて、通勤鞄に放り込んだまま職場と自宅を行き来しながらあちこちで活躍中である。

20121006d
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

このように寝ているネコはEOS Mの被写体として申し分ない。
ちょっと時間のかかるフォーカスも安心して任せられる。

20121006b
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

寝ていれば様々なアングルからの撮影も可能だ。
さすがにAPS-Cセンサーを積んでいるだけボケも大きい。
こんな時は明るい単焦点22mm/2.0は本当に役立つ。

20121006c
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

なんて思いながら撮影していると、突然ネコパンチを食らいそうになった。
シャッターを切ると同時にネコの手が出たので、ブラックアウトしている液晶画面を見ていたときは何が起こったのかよく分からなかった。

シャッター直後に液晶が約1秒余りブラックアウトを起こしてから撮影画像が表示される。
ちょっとラグが大きい気がするので、この辺のレスポンスも今後の課題だろう。

20121006a
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

しかし、こうしてみるとチェリーはやっぱり元ノラだなあ。
顔つきが野性味を帯びている。
長く生活文化に溶け込んでいるとは言え、時折見せる野性的な素行は簡単に消えるモノではないのだろう。

ペットショップで売られている優しい顔つきのネコちゃん達とは根本的に何かが違うのだろうか。
いや、骨格の問題かな?

まあ、今は亡きチェリーのお母さんに「大事に育てる」と約束もしているので、顔がゴツくなっても愛情は変わらないから心配しなくても大丈夫だよ、チェリー。

EOS Mが自分なりに分かってきたようだ。
現モデルは明らかにコンデジ仕様であり、コンデジユーザーの取り込みを意識したものであろう。

しかし、今後出るであろう高倍率や大口径のズームのことを考えるとEVFの需要は必ずあるはずだ。
この初代EOS Mでは、敢えてEVFを外し、バリアングル液晶を搭載しなかったやり方は非常にキヤノンらしい。

そつなく作られているEOS Mは、初めてミラーレスを購入する人にとってはお勧めだ。
だが、すでにミラーレスの他フォーマットを持っている人が乗り換えるにはまだ早すぎる。
レンズの資産もさることながら、キヤノンミラーレスの方向性がまだあやふやな感じがする。
レンズロードマップが出てくると、非常に参考になるので発表して欲しいなあ。

是非、次機種にはバリアングルとリモートレリーズのコネクターをつけていただきたい。

2012年10月 5日 (金)

EOS Mの高感度

ようやく台風も過ぎ去って晴れたのでEOS Mの高感度検証の撮影が可能になった。
とはいうものの、あまり晴れすぎていると高感度ではシャッター速度が足りなくなる恐れがあったので、夕方にテスト撮影を決行した。

20121005i

写真はいつものポン様で行う。
被写体までの距離は2m、ボディはEOS M。
レンズはEF-M22mm/2.0STMを使用し、絞り値をF5.6に固定して各ISOで撮影を行った。
WBはAUTO。

【高感度撮影】

下に中央部のトリミング画像をつけておく。

ISO100
20121005a1

20121005b1

ISO200
20121005a2

20121005b2

ISO400
20121005a3

20121005b3

ISO800
20121005a4

20121005b4

ISO1600
20121005a5

20121005b5_2

ISO3200
20121005a6

20121005b6

ISO6400
20121005a7

20121005b7

ISO12800
20121005a8

20121005b8

驚いた。
色のりに関してはISO100から12800まで非常に綺麗に維持できている。
サムネイルの状態で見れば、ISOの違いで色のりの変化は分からない状態だ。
これは5D3の時もそうだったように、キヤノンの絵作りの方針なのかも知れない。

ところがトリミング画像を見ると凄いことが分かってくる。
イヌが咥えている看板を見ると、ISO1600あたりからディテールの崩壊が僅かに始まってきている。
厳密に言うとISO800からそれは始まっている。

かなり気になり始めるのはISO3200位からだ。
このあたりになるとイヌの額の毛並み模様が崩れてきている。

ISO6400ではイヌの輪郭が毛羽立ち始めたようになり、ディテールの崩壊が顕著になる。
ISI12800はさらに著しくなるが、色のりはこのレベルでも維持されている。

ただ、トリミングで等倍鑑賞するのではなく、撮って出しでプリントまたはブログに縮小してアップする程度ならば驚くべきレベルが維持できている。
色のりとコントラストの維持が非常に効いているのだ。

ここでそれらの比較が分かりやすいように、まとめた写真を出しておく。
ISOは100-12800まで。
クリックにて拡大される。

通常撮影
20121005g

トリミング
20121005h

・・・・、個人的にはISO1600までだろうか。
ただ、実際には3200まで使わないと実用機としては難しそうなので、一応3200も常用として使うつもりである。

この辺で実写を含めたサンプルを他ISO撮影したトリミング画像とともに出しておく。

20121005e1
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM(ISO100)

トリミング
20121005e7

EOS Mに期待していたのはISO3200、ひょっとしたら6400まで十分実用レベルなのではないかと期待していた分、ちょっと残念である。
ただ、ブログに使う写真としては全く問題はない。

20121005f1
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM(ISO100)

トリミング
20121005f7

上でも述べたが、EOS Mは気軽に楽しむミラーレスなのだろう。
まあ、発売しているコンセプトからしてもそうなのだが。

APS-Cセンサーを搭載している60Daもこんなだったかなあ。
今度比較してみたい。

2012年10月 4日 (木)

RX1なシャッター速度

なんか台風が来ていたので、結局EOS Mの高感度撮影は延期である。
なので今日はRX1ネタを。

20121004a_2

ソニーがRX1の仕様を変更してきたらしい。
デジカメinfoさんに記事が記載された。

ソニーがDSC-RX1のAFとシャッター速度の仕様変更を告知
デジカメinfo

それによると変更点は2カ所。

・フォーカスモードの仕様変更に関して静止画撮影時のオートフォーカス(AF-C)の非対応とそれに伴う外観変更

・シャッタースピードの上限の改善に関してF5.6以上でシャッタースピード1/4000秒まで対応

まずは前者に関して。
要はコンティニュアスフォーカスを搭載しないと言う事か。
まあ、RX1がフルサイズセンサーのコントラストAFのみと言う事からAF速度は比較的遅いと思われるので、敢えて動きモノの被写体を追いかけるということは自分的にはあまりないと思う。

なので、個人的には「ああ、そうですか」という感じだ。
それよりも通常のAF速度が知りたい。
きっと動き回るネコ撮影も、EOS M同様厳しいんだろうなあ。

次に後者。
今までは均一のシャッター速度1/2000secだったものが1/4000secまで上がった。
素晴らしいことである。
と思っていたら、F5.6以上での話らしい。
開放のF2.0では相変わらずの1/2000secだ。
できたらこちらも....と思いたいところだが、1/4000secが可能になったのだ。
良しとしよう。

ところで、デジカメinfoさんにはレンズシャッターと書いてあったが、今はこんな高速なレンズシャッターが出来るようになったのか。
フォーカルプレーンシャッターに匹敵するほどの高速シャッターが切れることに驚かされた。

考えてみれば、ソニー自らが"フルサイズのコンデジ"とうたっているRX1だ。
他のコンデジ同様レンズシャッターを使っていてもおかしくないわけである。

となると、巨大なフルサイズセンサーを使ったコンデジに、F2.0の明るいレンズを使った場合のレンズシャッターでは、絞り口径が大きくなる開放値では1/4000は厳しいのかも知れない。
F5.6の絞り口径が、レンズシャッター1/4000secの実用値だったということなのだろうか。

まあ、購入意欲に影響するようなニュースでなくて良かった。

2012年10月 3日 (水)

ひと休み 2

このところEOS Mの記事ばかりであるが、まあ旬なカメラなのでご容赦頂きたい。
今回はEOS Mの高感度耐性について、例のイヌの置物でそれぞれのISO値を見てみようか・・・・。

20121003
Olympus OM-D(E-M5)+Lumix GX VARIO12-35mm/2.8ASPH.

と、思っていたら、一番肝心なISO値の写真がピンぼけで、ちょっと人様にお見せできるモノではなかったので後日再アップしたいと思う。
因みに上の写真はEOS Mとは全く関係ないマイクロで撮ったものである。
とりあえず写真がないと寂しいので入れておいた。

TG-1以来の失敗である。
なのでタイトルには"2"をつけておく。
あまり増やしたくないタイトルだ。

というわけで今日はEOS Mの記事はお休みである。
次回はキチンとやります。

2012年10月 2日 (火)

EF-M 22mm/F2.0 STM(テスト撮影)

マイクロフォーサーズ機のレスポンスに慣れていると、このEOS Mは非常にトロく感じてしまう。
が、さすがAPS-C機と思わせる画像を出してくれるのも事実だ。
なので今日は唯一自分が所持しているEOS M専用レンズであるEF-M22mm/2.0STMのテスト撮影を行ってみた。

20121002a

このレンズは小さい。
横にLumix G20mm/1.7ASPH.を並べると殆ど同じサイズであるコトが分かる。
換算35mm/2.0のAPS-Cレンズと換算40mm/1.7のマイクロフォーサーズレンズ。
レンズサイズを変えずして、しかも画角をやや広角側に振り、明るさをF2.0に抑えたこのレンズは大した物だと思う。

20121002b

被写体はいつものイヌの置物であるポン様にお願いする。
ボディはEOS M、被写体までの距離は2mに設定。
ISOは100、WBはオートに固定。
ビネッティングと収差の補正はせっかくのミラーレスなのでONにしておいた。
開放からF11まで各々撮影する。

【テスト撮影】

F2.0
20121002c1

F5.6
20121002c2

F11
20121002c3

これは驚いた。
このレンズサイズでありながら、思ったより開放から使えるレンズではないか。
まあ、ミラーレスなので補正がかなり働いている可能性もあるのだが。
解像度・コントラストともに問題はない。

【周辺部トリミング】

次に上で撮影した写真の右上方のトリミング画像を出してみる。

F2.0
20121002d1

F5.6
20121002d2

F11
20121002d3

開放でこそ収差が十分取りきれていないことがわかるが、十分実用的なレベルである。
一段絞り込めば目立つ収差はほぼ改善している。
隅角部の解像度も開放でこそ補正のアラが目立つが、一段絞り込むだけで効果は劇的に現れる。
さらにもう一段絞り込めばほぼ補正されたかは分からないまでの状態となる。

【最短距離撮影】

EF-M22mm/2.0STMは最短撮影距離が15cmで、最大撮影倍率が0.21倍となっている。
この15cmの距離で被写体を撮影し、各絞り値での比較を見てみたい。

F2.0
20121002e1

F5.6
20121002e2

F11
20121002e3

開放ではなかなか綺麗なボケを出してくれる。
さすがAPS-C機だけあって、F2.0だと被写界深度は結構狭い。
コンパクトなのに良くぼけるいいレンズじゃないですか。

【AF速度の確認】

これはちょっとしたオマケである。
さんざんAFが遅い遅いとこき下ろしたEOS Mであるが、EF-M22mm/2.0STMを取り付けているとどのくらいの秒数で合焦するのかストップウオッチで確認してみた。
被写体は先ほどのイヌの置物だ。

20121002f

計測法はAF+Mモードにして、最短距離でレンズのフォーカスを合わせておく。
その後レリーズボタンを押すと同時にストップウオッチの計測を始め、合焦しシャッターが切れたタイムを調べた。
5、6回繰り返しただろうか。

平均すると約1.5秒だ。

うーん、やっぱりAFはもう少し早い方がいいかな?

EF-M22mm/2.0STMはコンパクトな割に良く写るナイスなレンズである。
ただそれはミラーレスカメラという補正前提でのボディを使うことによって得られるものだ。
私はマイクロユーザーなので、その辺の補正に対する拘りは全然ないため、このレンズに対する評価は高い。

やはり難を言えばAF速度だ。
キヤノンもそこは分かっていると思われるので、次機種以降に注力してくるだろう。

20121002g
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

キヤノンもいよいよ本格的にミラーレスに参入してきた。
APS-Cセンサーを搭載しているEOS Mは、ミラーレス競争の中で勝ち抜くためにレンズのダウンサイジングを行ってくる気がする。
ミラーレスではDSLRで見られる光学性能を極めた大艦巨砲のような高性能レンズは出てこないだろう。

先ほど述べた補正を前提としたレンズを作っていく傾向が強まると思う。
歪曲補正がしやすく、ビネッティング補正がしやすく、解像度のあるレンズ。

いつかはと夢見ていたレンズ光学のブレイクスルーは、レンズそのものの技術革新ではなく、今後は補正を主体としたデジタルボディの方にシフトしていくのかもしれない。
ミラーレスの出現で、よりその傾向が強まった気がする。

EF-M 22mm/F2.0 STM

スペック
テスト撮影
実写と感想

2012年10月 1日 (月)

EF-M 22mm/F2.0 STM(スペック)

EOSのEFレンズで最も好きな一本はと聞かれたらこう即答する。
EF35mm/1.4L USMであると。

フィルム撮影で使うライカRの中で最も好きなレンズはと聞かれたらこう答える。
Elmarit R35mm/2.8(最終型)であると。

と、このように私は35mm画角に好きなレンズがいくつかある。
画角的には40mmが最も好きなわけであるが、このあたりの単焦点レンズは面白い。
ライカRのように一本だけ持っての散歩も楽しかった。

20121001c

というわけで本題である。
キヤノン初のミラーレスEOS Mに取り付ける、初の専用単焦点レンズEF-M22mm/2.0STMだ。
35mm換算で約35mm/2.0のレンズとなる。
つまり私がはまる可能性のあるレンズというわけだ。

20121001b

サイズは60.9x23.7mm、重量は105gと極めてコンパクトで明るい単焦点レンズだ。
それでいてパンケーキレンズとしたところがにくい。
カラーはブラックではなくグラファイトシルバーというらしい。
表面はアルマイト仕上げになっている。

20121001a

レンズ構成は6群7枚。
ガラスモールドの非球面レンズを後玉に使用している。
これにより解像度やコントラストが高まっているという。

20121001e

このレンズには手振れ補正機構は付いていない。
つけたらパンケーキではなくなってしまうと思われるので正解であろう。
またインナーフォーカスではないため、至近距離を撮影すると鏡胴が5mmほどせり出してくる。

20121001d

最短撮影距離は15cmで、最大撮影倍率は0.21倍である。
結構寄れるなあと思っていたが、やはり大きくは撮れないという、まあパンケーキっぽいレンズなのだ。

20121001f

このレンズにはキヤノンらしからぬキャップが付いている。
そう、nikonやソニーと同じタイプのキャップが使われているのだ。
ようやくキヤノンも作ってくれましたか。

このレンズをEOS Mに取り付けると結構デザイン的に美しい。
APS-Cセンサーでもこれだけレンズを小さく出来る事に驚かされた。
今後レンズラインナップが揃ってくると、マイクロもおちおち出来ないであろう。
その前にキヤノンはEOS MのAF改良をしなくてはならないと思うが。

20121001g
Canon EOS M+EF-M22mm/2.0STM

F2.0の明るさを持った35mmレンズはやはり面白い。
離れて良し、寄って良し、暗いところで良しと3拍子揃っている。
しばらくはEOS Mにコレをつけて遊ぶことになるだろう。
RX1との比較もやってみたい。あれも35mmだったなあ。

しかしEVFがないために何度も液晶を目の前に持ってきてしまう。
慣れだとは思うが、やはりこの初代EOS Mはメイン機種にはならないな・・・・。

次回はEF-M22mm/2.0STMでのテスト撮影である。

EF-M 22mm/F2.0 STM

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テスト撮影
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