もっと素早い照準を(マンフロット501HDV)
最近1000mmオーバーの撮影を行っていると、目標に対する照準に時間を喰うことが多い。
EOS MにEF400mm/5.6L USMと2倍テレコンで1280mmとなる。
これで雲の多い日に月撮影などを行えば、ファインダー内に月を入れるのに手間取ってあっという間にシャッターチャンスを逃してしまう。
仮にファインダーにとらえても、構図を整えるのにも自由雲台では時間がかかる。
つまりは時間節約のために、雲台部に見直しが必要になったのだ。
ここで重要になるのが以下の2点だ。
1.素早い照準
2.細かい微調整
基本的に、月面や太陽撮影はミラーレスカメラを使うために、極端な剛性能は必要ないと感じている。
シャッター速度が1/100秒程度に稼げるために、長時間露光のように気を遣わなくていい。
DSLRでは明らかに振動の問題と戦わねばならなかったのだが、ミラーレスを用いてからはその点に関してはあまり気にならなくなってきている。
なので耐荷重能の大きい重量級でガチガチにまとめ上げなくても、ほどほどな機材で作り上げることが可能だ。
まずは雲台を見直そう。
自由雲台は自在な向きにカメラを向けられるが、それ故に一度苦労して照準を合わせた後に、月や太陽の移動を追いかけるコトでの微調整にさらに労力を使うのだ。
2軸であれば十分そうだ。そんな雲台が欲しい。
方向を向けやすいパンハンドルの付いた2軸の手頃な雲台はどうであるかと飛行機屋の友人に聞いたところ、マンフロットの501なんかどうだろうと勧められた。
ほほう、ビデオ用ですか・・・・。
と言うわけでいきなり手に入れましたよ。
友人から何撮るの?と聞かれていたので、「月と太陽」と答えておいた。
ふーんと電話向こうでつぶやいていたが、まさか1000mmオーバーで撮るとは思ってもいないであろう。
DSLRと異なり、ミラーレス撮影に特化させるので勝算はあると読んでいますがどうですかね。甘いかな?
新型の502という手もあったが、値段が高いのと耐荷重が減っていたのでスルーした。
とにかく巨大だ(笑)。
横にあるRRSのBH-50がミニ雲台に見える。
簡単に持ち出すわけにはいかなそうな501HDV雲台であった。
RRSのVersa三脚に取り付ければ、それなりに剛性能はアップするだろう。
2軸雲台なので、Versaに取り付けたTA-3-LB-HKという使いやすいレベリングベースで簡単に水平基軸を出しておく必要がある。
気になったのがプレート部に貼り付けられている厚みのあるゴムシートだ。
ゴムか・・・・、ゴムは剛性が落ちる可能性が高い。
ここだけは改良の余地がありそうである。
実はこの501HDVには比較的重心の高いシステムが取り付けられる予定なので、ここにゴムシートがあるとまずいのだ。
剥がせ剥がせと内なる心の叫びが聞こえてくるようだ。
まあ、その辺はまた後日に。
早速三脚に取り付けて動かしてみよう。
うーん、たまりません。
自由雲台にはなかった爽快さだ。
オーバースペックになるが、マイクロやRX1のビデオ撮影にも活躍しそうだ。
でも持ち運ぶのが面倒ですね。
雲台重量1.6kgは軽くはない。
GITZO三脚トラベラーに載せたら、雲台がカメラに見えることだろう。
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