そして細かい微調整を(マンフロット410)
やはり行き着くところはコレなのだろうか。
微動雲台として有名なブツでもある。
3軸、つまりxyz軸に対応する方向に雲台を微動させることができるのだ。
目標に対し、まずx軸に対応する上下運動、そしてy軸に対応する左右運動、最後にz軸に対応する円回転運動。
これらを組み合わせて正確に位置取りするのがこの雲台の目的である。
が、私にとって水平出しは重要でないため、最後のz軸に対する円回転運動は必要ない。
上下・左右の2軸があれば十分である。
そこで410を選んだ意味が出てくる。
この雲台の「売り」と言いますか、非常に有名な2軸化改造があるだ。
つまり、この部分であるz軸の中央部つまみを取り外してしまえば良い。
全高も抑えられ、重量も軽減される。ひょっとしたら剛性も高まるのではないだろうか。
まずは各部の分解だ。
つまみは上から上下運動部、円回転運動部、左右運動部となっている。
上下運動部の目盛りシールの下にネジ穴が隠されている。
なまくらの刃を使ってシールを浮き上がらせる。
RRSの汎用六角レンチ(4mm六角レンチ)でネジを緩める。
ネジはかなりきつく固定してある。
ネジを取り外すと固定蓋が外れ、本体が分離され上下運動用のギアが現れる。
ギア部にはスペーサーがかましてあるので、なくさないように注意が必要だ。
同じように今度は中央つまみ部のパーツと下つまみ部パーツを分離させる。
中段のシールを剥がして・・・・、
この通り。
3つのパーツに分類できた。
この中で必要ないのは中央パーツなので箱にしまっておこう。
上下運動部と左右運動部のパーツをしっかり組み合わせて・・・・、
シールの目盛りを、水平部に合わせた所定位置に合わせて貼り直す。
2軸化410のできあがりである。
全高も低くなってコンパクトになった。
重心バランスも、当初より改善されたのではないだろうか。
重量も当初の1220gから820gと、400gも軽くなっている。
3つのパーツのうち、一つを取り外したので単純に考えても妥当な重量であろう。
それでは、次回はいよいよそれぞれのパーツを組み合わせて「素早く標準を合わせられ、細かく微調整できる雲台」が完成する。
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