EOS M なEF1200mm/F11
さて、数日前に完成した素早く正確に狙える雲台を早速使ってみた。
搭載するマスターレンズはEF400mm/5.6L USM。
コレに2倍テレコンであるExtender EF 2.0×IIIを取り付けて、マウントアダプターを介してEOS Mに装着する。
システムの共振を防ぐために、カメラバーを取り付けて剛性を高めてある。
換算で1280mm相当の超望遠レンズとなる。
レンズの視野角が極めて狭く狙いを付けにくくなってしまうが、それは先日の雲台システムにより問題は解消されたはずである。
月や太陽を撮るために特化させたシステムであるが、一般撮影にも使えるはずである。
さっそく試験撮影開始である。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
おっ凄い。
一発で視野内に収めることができる。
片方の目で標的を狙いながら、もう片方の目でダットサイトのレティクルを確認しておくと画角内に目標物を入れやすい。
ただ、この日は昼間だったので、そばの幹線道路を通る大型車の体感でも分かる振動を拾ってEOS Mの液晶内表示がブルブル振動している。
コレばかりはどんなにシステムの剛性を高めても仕方がない。
僅かに振動が弱くなった瞬間を狙ってシャッターを押す。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
シャッターはリモコンレリーズなので、レリーズする位置によってはシャッターが切れないことがある。
EOS Mボディの左下から押すのが一番確実なようだ。
また、撮影時にカード記録するためにLEDが点灯している間、背面液晶がブラックアウトする。
静物の時はいいかもしれないが、動物だったらどうするのだろう。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
うまい具合にメジロがいた。
動かないでくれよと、素早くレティクルに捕らえてシャッターボタンを押す。
ISO3200で撮影を行ったが、露出がやや足りなかったので多少補正したところノイズが盛大になってしまった。
もう少し頑張っていただきたい。
が、ここで例の問題が生じてきた。
先ほどのブラックアウトにより、鳥を見失うのだ。
レティクルを見続けていればいいのかもしれないが、つい写りはどうでしょうと背面液晶の画面を覗いている間に鳥が移動してしまって見失うことが何回かあった。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
それとレリーズレスポンスだ。
このポーズで!と思ってシャッターを切ってもタイムラグが激しく、中にはリモコンレリーズを持っている手のポジションがまずいのか、1秒余りしてから切れることもあった。
すでに鳥は後ろを向いているというのに。
AF速度も遅く、MFアシストを用いてマニュアルで合わせた方が速いこともあった。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII(トリミング)
またAF精度も微妙で、手前の花に合わせたつもりでも何故か後ろの花にフォーカスが合っていることもあった。
上の写真はトリミング画像であるが、右手前の花にフォーカスを合わせて撮影した。
一瞬、Nikon1とNikkorレンズという考えが頭をよぎったが、再びシステムを揃えるのもバカらしいのでやめておいた。
別にこのシステムで鳥を専門に撮ろうというのではないから、ブラックアウトの問題は仕方がない。目を瞑ろうと思う。
だが、AF精度は問題だ。
MFで撮るならば、より解像度の高い1.4倍テレコンを取り付けマイクロフォーサーズで撮影する。
EOS M の利点はコントラストAFにより、F値が関係なくAFが作動することだ。
そのAFのためだけに自分はEOS Mを買ったと言ってもいいだろう。
EOS M、大丈夫なのか?
普通の使い方をしていないので大きな声は出しにくいが、ファームアップなどでもう少し改善を期待したいところである。
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