GH3 のダーク耐性
さて、GH3の高感度耐性を見た後に気になるのはやはりダークノイズであろう。
長時間露光時に見られる熱ノイズのことである。
以前のパナ製GX1ではOM-Dに対し散々な結果だっただけに新型センサーを搭載したGH3には非常に興味をそそられる。
何しろGH3のバルブ撮影には、GX1の2分リミットが撤廃されているからだ。
はたしてGH3は名誉挽回するのか、早速テスト撮影を行ってみた。
やり方は簡単である。
レンズキャップをして、長時間ノイズリダクションをOFFに設定する。
そしてレリーズロックをして計測時間内のバルブ撮影を行うのだ。
純正レリーズではタイマーがついていないので、ストップウォッチで計測した。
うっかりレリーズをしたまま忘れないように集中力が必要だ。
そろそろその辺りが心配になる年頃である。
計測時間は以前のGX1に合わせて、30sec・60sec・120secの各バルブ時間と、ISO800・1600・3200の3通りを行った。
結果が良ければ5分・10分のバルブ時間も計測する。
室温は22度。
以下にGX1との比較を並べて結果を記載する。
GH3
GX1
おっ!、GX1に比べるて露出補正のない状態では、OM-Dに勝るとも劣らないまでに改善されている。
これは期待が持てそうだ。
ここで露出を3.0+ほど上げて熱ノイズのコンタミ度をチェックしてみる。
GH3(露出:+3.0)
GX1(露出:+3.0)
サムネイルで見るとGX1に比べ劇的に改善はなされている。
が、等倍で見るとEOS Mで見られたような赤いノイズが多数目立つ。
これなら2分いけそうだ。
ただ、露出:0のサムネイルに於いて、高ISOでは熱ノイズの漏出が少し分かることから、OM-Dレベルには僅かに達していないものの、GX1に比べてのダーク耐性から見ると十二分に実用レベルまで改善されている。
撮って出しなら2分くらいいけるかな。
・・・・ん?
GH3のダークノイズ各写真の右下縁部に何か見える。
拡大してみる。
何だ?このホットスポットのようなものは?
よく見ると露出:+3.0の方に目立って画像に現れている。
どこか基板にある回路の熱でも拾っているのだろうか。
私の持っている個体特有の現象ならばショートかもしれない。
ダークフレームを撮れば減算できて消せるかもしれないと思ったが、どうやら熱源が二つある。
座標は揃えてトリミングしてある。
部位はこの2カ所に限定されている。
上方の熱源はレンズを取り付けてダーク耐性を撮影したもの。
下方の熱源はレンズキャップで撮影したものだ。
レンズデータに関する回路でもこの辺りに仕込まれているのか?
これはダークフレームで消せるのだろうか。
うーん、やはりパナのマイクロ機は長時間露光を必要とするような天体撮影には、ややこの熱源の影響が出るかもしれない。
ただ、今回のケースは先ほども言ったように私の固有のトラブルかもしれないので、しばし経過を見ようと思う。
他で同様の現症の報告が現れるかどうかだ。
なにしろ、一般撮影に於いてはGH3の写りと使い勝手に対して、文句の付けようがないほどに完成度は高いのだから。
ちなみにダーク耐性のトリミング画像は割愛させていただいた。
実はコレを書いている翌日に新幹線に乗らねばならないのであるが、もう寝ないとマズイ時間なのだ。
(要望がたくさんあったら出そうと思いますが、おそらくは他のサイトで既出になるでしょう)
せっかくだから、5分、10分のGH3のダークと露出+3.0の耐性を出しておきます。
GH3
GH3(露出:+3.0)
やはりホットスポットが気になりますね。
« 冬至2012 | トップページ | 冬の唐津2012帰宅 »
コメント