GH3 と OM-D の高感度比較
想像していたよりもGH3の高感度耐性が相当いいようなので、予定を少し早めてテスト撮影を施行した。
生憎の雨であったが両ボディとも防滴仕様なので心強い。
が、レンズは相も変わらずLeica DG Summilux25mm/1.4ASPH.を使うので、傘をさしながらのテスト撮影となった。
被写体は先日と同様ポン様である。
被写体までの距離は2m。
レンズの絞り値をF8.0に固定し、ISO値を1段ずつ可変させながら撮影を行う。
WBは双方ともにAUTO。
GH3はISOが125始まりなのであるが、ここは単純にISO数値の比較だけを見たかったので、ISO200からスタートさせた。
【比較テスト】
今回はダラダラと写真を羅列するのも面倒なので、核心であるトリミング部分だけをまずは出してみたい。
上段左がGH3、右がOM-Dである。
下段は分かりやすいように左右でGH3とOM-Dの画像を結合加工してある。
先に結果を書くが、やはり思っていたとおりの結果が出てきた。
先日の高感度試験でGH3はただ者ではないと感じていたのだ。
見て欲しい部分は犬の顔にある毛並み模様、そして看板の木目模様だ。
下段の左右比較画像が分かりやすい。(クリックで拡大される)
ISO200
ISO400
ISO800
ISO200や400では殆ど差はない。
しかし、ISO800あたりからOM-D側の毛並み模様や木目模様が僅かに解像しにくくなってきている。
ISO1600
ISO1600になるとGH3でも同じような兆候が見られるが、OM-Dはさらに細かい解像感は失われつつある。
もちろん、このレベルでどうこう言うには無理があるので、この辺りのグダグダは無視してもかまわないと思う。
ISO3200
ISO3200にもなると、かなりはっきりした差が出てくる。
OM-D側はノッペリ感が著明に目立ち始める。
GH3はまだまだ粘っている感じだ。
ここでGH3はやや粒状感のあるノイズが現れてくるが、OM-Dは被写体の質感からも分かるようにGH3のようなノイズは殆ど出ていない。
ISO6400
ISO6400では、絵の作り方の違いがはっきり分かれてきた。
OM-Dはノイズを打ち消す方向に持って行っているようだが、GH3は解像感を残すためか粒状感のあるノイズが目立ち始める。
看板の左右を見比べるとわかりやすい。
ISO12800
ISO12800になると、GH3の解像感は急速に失われつつあり、OM-Dとよく似たノッペリ感がみられる。
OM-Dにも粒状感のあるノイズが存在していることが分かる。
そして双方のディテールには破綻が目立ち始める。
ISO25600
ISO25600になるとGH3もOM-Dもほぼ同様の状態だ。
GH3の方に、ややカラーノイズが目立つ傾向がある。
さて、GH3 vs OM-Dの高感度をテストしてみたが、絵作りがかなり違うのでどちらがいいのかというにはかなり個人的な嗜好が入ってしまうと思う。
下に各ISO値の全体像があるが、OM-Dのノッペリ感は普通に見る分には余り分からない。
同様にGH3の粒状ノイズも殆ど分からないであろう。
拡大鑑賞したときに差が出てくる。
個人的にはGH3の方が好みだ。
ちなみにGH3のノイズは、高感度時に背景によっては目立つ可能性がある。
均一でモノトーンな背景などだ。
だが、冒頭に述べたがGH3はISOが125から始まっている。
このアドバンテージは大きい。
パナソニックのフラッグシップ機であるGH3は、かなり気合いの入ったセンサーを搭載している。
強烈な破壊力のあったOM-Dに対し、真っ向から勝負できるポテンシャルを秘めている。
いや、ここまでの性能を持っているとは思わなかった。
今回はパナソニックを素直に褒めてあげたい。
【撮って出し比較】
左がGH3、右がOM-D。
クリックにて拡大される。
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO6400
ISO12800
ISO25600
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