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さて、第2回目でもある自分的デジカメ録の本年度版を書いていこうと思う。
今年はラージサイズフォーマットのDSLRを、ライカSマウントまたはキヤノンEFマウントかのいずれかに決めようと考えていた。
まあ、60DaやEF24-70mm/F2.8L II USMの発売が相次いだため、実質EFマウントがその座に落ち着くことになった。
これで良かったのではないかと思う。
何しろ先日発表されたライカSのズームレンズに驚かされた。
100万超えですよ。換算24-72mm/F3.5-5.6相当のズームレンズなのに。
しかもSボディがISO1600までである。
論外。
では、2012年度に購入したカメラで印象深かったものを昨年に習って3種書いてみたい。
【Sony DSC-RX1】
とにかくフルフレームセンサーを搭載したコンデジというコンセプトにしびれた。
また、安直に世間受けしやすいズームという選択肢ではなく、あえて単焦点レンズを選んだ事に共感を得た。
おそらくは「コンデジなのにこんなにボケる」というイメージから作られたのではないかと思っている。
・できることなら明るいレンズを搭載したい → 単焦点
・50mmか35mmか? → 汎用性の高い35mm
・AFの35mm/F1.4ではレンズがでかすぎる → 35mm/F2.0
なんて具合で決まったりして?
40mm/F1.8とかでも良かったのであるが、35mmにしたのは50mmや21mmのシリーズでも出すつもりなのだろうか。
いずれにしても”写るんです”と同様の焦点距離35mmを持つこのコンデジは最強のコンパクトカメラだ。
肩にかけても気負うことなく普通に持ち運べる。
EVFやOVFを選べる遊び心といい、ソニーは一つのジャンルを作った。
ラージサイズフォーマットのコントラストAFは決して満足度を満たすレベルではないが、敢えてその逆境に挑戦して製品化したチャレンジャー精神を私は褒めたい。
今後、他社からも同様のコンセプトに基づく製品が出てくる可能性が高い。
だが、RX1ほどの質感を出せる製品が現れるかは不透明だ。
RX1は第一作目だからこそ、質感にもこだわれたのではないかと思うのだ。
【Panasonic DMC-GH3】
お次はGH3である。
パナソニックの歴代GHシリーズを使ってきて感じたことだが、このGH3はパナの相当な自信作であることが窺える。
パナソニックがマルチアスペクトを捨ててまで、このセンサーに拘った本気のミラーレスだ。
センサーの出自はどうでもいいと思う。
確かに納得のいくレベルを持つパナソニック最強のセンサーである。
一部の操作にややタイムラグはあるものの、全体に見て操作系・レズポンスは問題ない。
マイクロにしては大型のバッテリーを装備しているために、非常にパワフル且つタフネスだ。
ガチムチなマッチョ系マイクロ機とみていいだろう。
それでいて繊細さも忘れない。
いいミラーレスですよ。
ただ、まだ今月出たばかりなので、贔屓目が入ってしまっている可能性が否定できないのが問題だ。
実はOM-Dとかなり迷ったのだ。
【Canon EOS 5D MarkIII】
私の所持しているDSLRでは最強の部類に属する。
最も信頼し安心感を持つ機体だ。
D800や800Eの話も聞くが、現在の私のマウントはEFマウントなのだ。
昨年、Nikonかキヤノンかをじっくり考え、Fマウントを手放すことを決めた結果なのだ。
こ、後悔なんかしてませんワヨ!
さて、この5D3のどの辺りを信頼しているかというと、AF性能である。
先日の月と木星の写真を撮影したとき、周囲はかなり暗い状況だ。
そんな中でも、5D3は機材のシステムに対し迷うことなくAFを決めてくれた。
このように、夜間の撮影時でAFが迷いそうだなと言うときには5D3だ。
が、その分シャッター速度が遅くなるので手ぶれが発生してしまうこともある。
機械はいいけど、人間がそれに追いついていない典型的な例である。
ちょっとした旅行にはミラーレスを持って行くが、希有な遠出にはやはりキヤノンになる。
キヤノンを手放せない理由は、今まで私が培ってきたエビデンスなのだ。
が、これも時とともに変わっていくのかもしれない。
でもキヤノンDSLRにはもう少し付き合っていただきましょうか。
2012年は、デジカメ史にとっても重要な年だったと思う。
なんと言ってもキヤノンがミラーレスを出したことに尽きる。
しかも、センサーサイズはAPS-Cであったことだ。
これは将来的にDSLRクラスのセンサーと取って代わり、ミラーレスに置き換わっていくと言うことになるのだろうか。
DSLRがすぐに消えることはないと思うが、もはやミラーレスはコンパクトなシステムという範疇を超えつつあるのだ。
ソニーのα99も発売されたこともあるし、意外とその時はすぐそばまで来ているのかもしれない。
さて、来年はどのようなデジカメが現れるのか。
これから色々動きそうである。
例の高速照準器搭載の新型雲台を用いて、早速本来の対象である月を狙って撮影を敢行した。
外はえらい寒さだ。
星の瞬き具合から見ても、上空には相当な風が吹いていそうな予感である。
そんな事を考えながらサクサクとシステムを組み立てていく。
サイトの電源を入れてレティクルを表示させる。
夜間で明るい月に対してレティクルを視認させるには相当な輝度にしないと見えにくい。
おっ、一発で決まった。
早いですねえ。
自由雲台のそれとは全く次元が異なるほどの速度と簡便さだ。
ここで2軸化したマンフロット410が大活躍である。
微速で動く月であるが、1200mmオーバーの超望遠レンズでは高速で動き続ける被写体になってしまう。
それを追随し、ファインダー中央に固定するのが2軸化410の役割である。
これは使える。スゴイですね~。
ピントを絞り込むが、上空の月外縁部が激しく揺らめいている。
大気の動きが激しすぎて、精細な写真は厳しそうだ。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III
そんなでも、一応撮影してみた。
新型雲台第一号の月写真である。
うむ、それなりに写っている。
ふと天頂近くの月のそばにひときわ明るく輝く星を見つけた。
木星である。
僅かの角度しか離れていないので、そちらに照準を合わせてみた。
こんな時も、この高速照準器付き新型雲台は即座にファインダー内に木星をとらえることができる。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III
はあ、やはり1200mmの超望遠レンズを使っても木星は小さいですね。
さすがにこの暗さと小ささではマニュアルフォーカスとなってしまう。
ちょっとトリミングしてみましょうか。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III(トリミング)
おぉ、木星の縞模様が見えるではないか。
大気の揺らぎが激しすぎて鮮明ではないが、何となく木星だと分かるのが嬉しい。
さすがにこのシステムでは大赤斑まではわからない。
これを待っていた。
先日の25日にバージョンアップされたシルキーピックスだ。
私の贔屓にしているRAW現像ソフトである。
なんと言っても、今回はSonyのRX1にRAW対応してくれたことがありがたい。
この愛用ソフトがなかなか対応してくれなかったので、ずっとJPEG撮影で耐えていたのだ。
サイトを覗いてみると、きちんと「RAWデータ対応機種一覧」にRX1の文字が輝いている。
何しろRX1の発売からシルキー対応まで40日ほど待たされたのだ。
後発の新製品が次々と対応されているのを横目に見ながら。
と言うわけで、早速インストールである。
私は面倒くさがり屋なので、所持カメラが対応したとき以外は殆どバージョンアップしない。
15年くらい前までは私生活を含めて、かなりマメだったんですけどねえ。
嫁さんに、あなたは釣った魚に餌をあげない人だとちょくちょく言われている。
そうかなあ?
おっ、当たり前だがきちんとRAW対応されている。
これで好きなように画像をいじくり回せるようになったわけだ。
しかし待たされた。
コンデジだから時間がかかったのだろうか?
いや、昨年の6月に購入したDSLRのSD1が未だにシルキーに対応されていないところを見ると、RX1はまだまだ幸せなのかもしれない。
シルキーへの対応がなされていれば、私のSD1の処遇もまた違ったものになっていたろうに。
まあ、手放してしまった以上、SD1に未練はありませんよ。
ホントに・・・・。グスッ
今回の唐津は天気も良くなさそうだったので、天体撮影は端から諦めていた。
当然、重い赤道儀は置いてきたのであるが、思った通りそれは正解だったようだ。
Sony DSC-RX1
私は新幹線で、嫁さんたちは飛行機でと各々の好きな交通手段を選んだのであるが、やはり列車は最高である。
東京から博多までの約5時間をいかに使うかが腕の見せ所だ。
が、最近は旅中のブログを前日に書きためてから出発するようになったので、寝不足が相まってうまい具合に80%を睡眠で過ごすことができるようになった。
ブログ様々である。
Panasonic DMC-GH3+Lumix G7-14mm/4.0ASPH.
天気は前述のように曇り時々雨という非常に寒い2泊であった。
唐津は九州にあるとは言え、南国のイメージとはちょっと異なる。
県内にスキー場があるほどだ。
冬は玄界灘の寒風が肌身に堪える。
Panasonic DMC-GH3+Voightlander Nokton17.5mm/0.95
今回の道中にはRX1とGH3を持ち出した。
GH3には、いつもの広角~望遠セットだ。
Lumix G7-14mm/4.0ASPH.とGX Vario12-35mm/2.8ASPH.、そしてM.ZD ED75mm/1.8である。
今回はこれにVoightlander Nokton17.5mm/0.95を追加した。
RX1の動画と撮り比べるためである。
Sony DSC-RX1
お宿はいつもの旅館である。
ここは食事が非常においしい。
帰宅後の微妙な体重増加にいつも悩むところなのだが、滞在期間が短いのであれば「美味しいものは美味しくいただく」というのが健康に繋がるのではと信じて食べている。
Panasonic DMC-GH3+Lumix G7-14mm/4.0ASPH.
旅館のすぐ裏手には砂浜があり、子供たちが遊ぶにはもってこいの所だ。
ただ、波と潮の流れは弱いが、場所によっては急に深くなるので注意が必要である。
夏は海水浴が楽しめるが、今のシーズンはさすがに人が誰もいない。
いいとこ散歩に人くらいである。
Panasonic DMC-GH3+M.ZD ED75mm/1.8
砂は比較的堅めで、ジョギングをしている人をチラホラと見かける。
以前、ここで投げ釣りをしたらキスが釣れた。
内湾になるためか、やや小ぶりであった。
Sony DSC-RX1
ここの食事は本当に美味しい。
魚介類を中心とした料理なのだが、都会でこの味を楽しむには幾らかかるのだろう。
キジハタやオコゼの刺身、佐賀牛のステーキなど美味なメニューは枚挙に暇がない。
烏賊嫌いだった息子が、ここの活き作りを食べてから烏賊好きになってしまったほどである(笑)
意外な伏兵がお米である。
佐賀のお米は非常に美味しい。
Sony DSC-RX1
また、ここのお宿の料理を盛られるお皿がいい。
唐津焼はもちろんのこと、有田焼などなかなかのものを使っている。
おかげで目が肥えてしまい、自宅用の皿を購入するときに障害が出ている。
嫁さんも私も、ついいいものを買ってしまいがちになってしまうのだ。
Panasonic DMC-GH3+Lumix GX Vario12-35mm/2.8ASPH.
今回の用事も無事に済んだ。
だが、帰ってからやることがまだまだ山積している。
ちなみに復路は父親権限で全員新幹線である。
次男坊がやっぱり飛行機より新幹線の方がいいと言っていた。
うむ、やっぱりそうであろう。
イブの日に家族揃って買い物に出かけた。
お供のカメラはコンパクトなRX1に決めた。
Sony DSC-RX1
街はクリスマス一色で、まさにピークといった感じだ。
まだ昼間だというのに、老若男女が大きな紙袋を携えて足早に歩いている。
Sony DSC-RX1
用事を淡々と済ませたところ、レシートで福引きが数回できるというので息子たちにやらせてみた。
見事、ティッシュを3枚ゲットしたようだ(笑)
Sony DSC-RX1
夕方に予約してあるイタ飯屋さんに寄った。
次男が大好きなお店でもある。
走って駆け込んでいった。
Sony DSC-RX1
先日の唐津道中でもたらふく食べてしまったので、やや抑え目にしておいた。
これから正月も迎えるので、体重増加抑制は今からの課題でもある。
まあ、取り敢えずは飲み物だけでも美味しくいただきましょうか。
そう言えばヤマト2199Vol.4のトレーラーが発表された。
どれどれと見てみると、なんとそこには白色彗星帝国の駆逐艦とゴーランド艦が写っているではないか。
これは「さらば」へ続く伏線なのだろうか。
そういえば、土方艦長も存在感アリアリなので可能性は十分だ。
いや、山南艦長だっている。
となると「永遠に」まで続くのだろうか。
「永遠に」をやるとなると、「新たなる旅立ち」を作って暗黒星団帝国の前振りを入れて欲しいところだ。
問題は「3」だ。
コレを作れば「完結編」まで引っ張ることができる。
「完結編」まで行けば「復活編」に引き継いで、その続編が可能となる。
これでコンプリートである。
まァ、まず無理だと思うが。
しかし、是非とも「さらば」までは実現していただきたい。
「さらば」はヤマトの中でも最も大好きなストーリーである。
「さらば」か・・・・。
私にとって嬉しいクリスマスプレゼントであった。
さて、GH3の高感度耐性を見た後に気になるのはやはりダークノイズであろう。
長時間露光時に見られる熱ノイズのことである。
以前のパナ製GX1ではOM-Dに対し散々な結果だっただけに新型センサーを搭載したGH3には非常に興味をそそられる。
何しろGH3のバルブ撮影には、GX1の2分リミットが撤廃されているからだ。
はたしてGH3は名誉挽回するのか、早速テスト撮影を行ってみた。
やり方は簡単である。
レンズキャップをして、長時間ノイズリダクションをOFFに設定する。
そしてレリーズロックをして計測時間内のバルブ撮影を行うのだ。
純正レリーズではタイマーがついていないので、ストップウォッチで計測した。
うっかりレリーズをしたまま忘れないように集中力が必要だ。
そろそろその辺りが心配になる年頃である。
計測時間は以前のGX1に合わせて、30sec・60sec・120secの各バルブ時間と、ISO800・1600・3200の3通りを行った。
結果が良ければ5分・10分のバルブ時間も計測する。
室温は22度。
以下にGX1との比較を並べて結果を記載する。
GH3
GX1
おっ!、GX1に比べるて露出補正のない状態では、OM-Dに勝るとも劣らないまでに改善されている。
これは期待が持てそうだ。
ここで露出を3.0+ほど上げて熱ノイズのコンタミ度をチェックしてみる。
GH3(露出:+3.0)
GX1(露出:+3.0)
サムネイルで見るとGX1に比べ劇的に改善はなされている。
が、等倍で見るとEOS Mで見られたような赤いノイズが多数目立つ。
これなら2分いけそうだ。
ただ、露出:0のサムネイルに於いて、高ISOでは熱ノイズの漏出が少し分かることから、OM-Dレベルには僅かに達していないものの、GX1に比べてのダーク耐性から見ると十二分に実用レベルまで改善されている。
撮って出しなら2分くらいいけるかな。
・・・・ん?
GH3のダークノイズ各写真の右下縁部に何か見える。
拡大してみる。
何だ?このホットスポットのようなものは?
よく見ると露出:+3.0の方に目立って画像に現れている。
どこか基板にある回路の熱でも拾っているのだろうか。
私の持っている個体特有の現象ならばショートかもしれない。
ダークフレームを撮れば減算できて消せるかもしれないと思ったが、どうやら熱源が二つある。
座標は揃えてトリミングしてある。
部位はこの2カ所に限定されている。
上方の熱源はレンズを取り付けてダーク耐性を撮影したもの。
下方の熱源はレンズキャップで撮影したものだ。
レンズデータに関する回路でもこの辺りに仕込まれているのか?
これはダークフレームで消せるのだろうか。
うーん、やはりパナのマイクロ機は長時間露光を必要とするような天体撮影には、ややこの熱源の影響が出るかもしれない。
ただ、今回のケースは先ほども言ったように私の固有のトラブルかもしれないので、しばし経過を見ようと思う。
他で同様の現症の報告が現れるかどうかだ。
なにしろ、一般撮影に於いてはGH3の写りと使い勝手に対して、文句の付けようがないほどに完成度は高いのだから。
ちなみにダーク耐性のトリミング画像は割愛させていただいた。
実はコレを書いている翌日に新幹線に乗らねばならないのであるが、もう寝ないとマズイ時間なのだ。
(要望がたくさんあったら出そうと思いますが、おそらくは他のサイトで既出になるでしょう)
せっかくだから、5分、10分のGH3のダークと露出+3.0の耐性を出しておきます。
GH3
GH3(露出:+3.0)
やはりホットスポットが気になりますね。
私が一年で最も好きな日であり、且つ嫌いな日でもあるのがこの冬至だ。
Panasonic DMC-GH3+M.ZD 60mm/2.8 Macro
私は宵っ張りである。
仕事が遅くまでと言うこともあるが、自分の自由な時間が持てるのは深夜遅くになってからである。
忙しいときなどは自由な時間すら取れないこともあるが、夜が更けてからのこの僅かな時間にブログを更新したり、ネットを閲覧したりと、時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
夏至の頃など、気を抜くと空が白んでいる事に気づいて大慌てで寝ることがある。
コレをやると翌日の起床時に結構堪えるのだ。
冬に同じ時間で真っ暗なうちに布団に入るのと、明るくなってから入るのでは気分的に違うのであろう。
落ち着いて熟睡ができないのだ。
冬至は最も夜の時間が長くなる素敵な一日だ。
しかし、翌日から数分ずつではあるが確実に夜は短くなっていく。
冬至になるまでは非常に楽しい。
しかし、なったその日からは夏至を迎えるまでに確実に神経をすり減らす。
冬至は好きでもあり、嫌いでもあるのだ。
このところ、ブログネタばかりで申し訳ない。
つい先日にアクセスカウンターが100万を超えた。
そしてちぇり小屋ブログも昨日3年目を終了し、ついに4年目に突入した。
つまり数え年で4歳と言うことだ。
Sony DSC-RX1
チェリーもすでに5歳になった。
私も四捨五入すると50になった。
ブログも一緒に年齢を重ねるとは感慨深い。
ブログを始めてからの3年の間に、自分の人生において現時点で最も大きな事件だった東日本大震災のことが記録されていることは貴重だ。
そのとき、何をしていた時に起こり、その後に何を考えたのか、読み返すと当時の思考が手に取るように思い出される。
ブログは思っていた以上に奥の深いものだ。
自分のブログに毎日書き込めば書き込むほどブログは育っていく。
まるで生きているように感じてしまうのだ。
想像していたよりもGH3の高感度耐性が相当いいようなので、予定を少し早めてテスト撮影を施行した。
生憎の雨であったが両ボディとも防滴仕様なので心強い。
が、レンズは相も変わらずLeica DG Summilux25mm/1.4ASPH.を使うので、傘をさしながらのテスト撮影となった。
被写体は先日と同様ポン様である。
被写体までの距離は2m。
レンズの絞り値をF8.0に固定し、ISO値を1段ずつ可変させながら撮影を行う。
WBは双方ともにAUTO。
GH3はISOが125始まりなのであるが、ここは単純にISO数値の比較だけを見たかったので、ISO200からスタートさせた。
【比較テスト】
今回はダラダラと写真を羅列するのも面倒なので、核心であるトリミング部分だけをまずは出してみたい。
上段左がGH3、右がOM-Dである。
下段は分かりやすいように左右でGH3とOM-Dの画像を結合加工してある。
先に結果を書くが、やはり思っていたとおりの結果が出てきた。
先日の高感度試験でGH3はただ者ではないと感じていたのだ。
見て欲しい部分は犬の顔にある毛並み模様、そして看板の木目模様だ。
下段の左右比較画像が分かりやすい。(クリックで拡大される)
ISO200
ISO400
ISO800
ISO200や400では殆ど差はない。
しかし、ISO800あたりからOM-D側の毛並み模様や木目模様が僅かに解像しにくくなってきている。
ISO1600
ISO1600になるとGH3でも同じような兆候が見られるが、OM-Dはさらに細かい解像感は失われつつある。
もちろん、このレベルでどうこう言うには無理があるので、この辺りのグダグダは無視してもかまわないと思う。
ISO3200
ISO3200にもなると、かなりはっきりした差が出てくる。
OM-D側はノッペリ感が著明に目立ち始める。
GH3はまだまだ粘っている感じだ。
ここでGH3はやや粒状感のあるノイズが現れてくるが、OM-Dは被写体の質感からも分かるようにGH3のようなノイズは殆ど出ていない。
ISO6400
ISO6400では、絵の作り方の違いがはっきり分かれてきた。
OM-Dはノイズを打ち消す方向に持って行っているようだが、GH3は解像感を残すためか粒状感のあるノイズが目立ち始める。
看板の左右を見比べるとわかりやすい。
ISO12800
ISO12800になると、GH3の解像感は急速に失われつつあり、OM-Dとよく似たノッペリ感がみられる。
OM-Dにも粒状感のあるノイズが存在していることが分かる。
そして双方のディテールには破綻が目立ち始める。
ISO25600
ISO25600になるとGH3もOM-Dもほぼ同様の状態だ。
GH3の方に、ややカラーノイズが目立つ傾向がある。
さて、GH3 vs OM-Dの高感度をテストしてみたが、絵作りがかなり違うのでどちらがいいのかというにはかなり個人的な嗜好が入ってしまうと思う。
下に各ISO値の全体像があるが、OM-Dのノッペリ感は普通に見る分には余り分からない。
同様にGH3の粒状ノイズも殆ど分からないであろう。
拡大鑑賞したときに差が出てくる。
個人的にはGH3の方が好みだ。
ちなみにGH3のノイズは、高感度時に背景によっては目立つ可能性がある。
均一でモノトーンな背景などだ。
だが、冒頭に述べたがGH3はISOが125から始まっている。
このアドバンテージは大きい。
パナソニックのフラッグシップ機であるGH3は、かなり気合いの入ったセンサーを搭載している。
強烈な破壊力のあったOM-Dに対し、真っ向から勝負できるポテンシャルを秘めている。
いや、ここまでの性能を持っているとは思わなかった。
今回はパナソニックを素直に褒めてあげたい。
【撮って出し比較】
左がGH3、右がOM-D。
クリックにて拡大される。
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO6400
ISO12800
ISO25600
新しいボディを買ったら確認したいのが高感度耐性だ。
これによりGH3の好感度が大きく変わる。
ある意味、好感度耐性試験と言ってもいいだろう。
被写体は、すでに何年もの付き合いになっているポン様である。
この日は小雨がぱらついていたが、防塵防滴機であるGH3にこの程度の負荷は問題ないであろう。
レンズにLeica DG Summilux25mm/1.4ASPH.を取り付けて撮影を行った。
あ、このレンズは防滴ではなかった。
なので傘をさしてテストを施行する。
【高感度テスト】
被写体までの距離は2mに設定する。
レンズの絞り値はF8に固定、ISOは最低感度のISO125より始め、ISO200から一段ずつ感度を変えてISO25600まで撮影を行った。
写真上段は全体像、下段は中央部トリミングである。
クリックにて拡大される。
ISO125
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO6400
ISO12800
ISO25600
最初の印象としてはかなり凄い耐性を持っている感じだ。
サムネイルだけから見ればISO12800まで全然いけてるように見える。
さすがにこの状況でも25600はマズイ。
ここで驚かされたのが、各ISOの全体像をクリックしてみてもISO12800までは問題なく使えそうに見えてしまうと言うことだ。
トリミング画像をじっくりと見てみたい。
かすかにノイズが見えてくるのはISO1600辺りからである。
だが、等倍鑑賞で余程じっくり見ないと気がつかないレベルである。
ISO3200になってくると、僅かではあるが粒状感が出始める。
しかし、等倍にしてようやく分かってくるレベルである。
微かではあるが細かいシワの解像感が目立ちにくくなってきている。
ISO6400は、被写体によってはノイズが目立ち始める頃であろう。
このような被写体ではまだ目立たないが、バックが均一なグレーだとカラーノイズが目につくようになる頃かもしれない。
精細感はより失われているが、まだ辛うじてそれなりに保っているようだ。
ISO12800ではポンちゃんのシワはかなり消え始め、全体的にノッペリ感が出始めている。
細かいディテールはすでに相当失われており、カラーノイズが目立つ。
僅かにコントラストや色再現性が低下してきているが、全体像を見るとそれなりによく見えてしまうのが凄いところである。
ISO25600になるとディテールはかなり崩壊している。
色再現性もコントラストも破綻しつつあるが、まだ何とかしがみついている感じだ。
他のデジカメでは、コレよりも酷い画像破綻のISO値を入れている機種もあることを考えると、ISO25600を拡張と持ってきたパナはかなり謙虚なのではと感じてしまう。
個人的にはISO3200までは余裕で使える。
いや、ISO6400直前まで常用といった感じがするのだ。
ISO6400は被写体を選ぶ必要がありそうだ。
質感によってはカラーノイズが目立ち始めるであろう。
ISO12800は緊急用、ISO25600は拡張モードを入れておけば、いざという時に役立つことは間違いないだろう。
コレは凄いセンサーが現れた。
GH3は今までのパナソニックのセンサーから考えるとかなり改良されている。
個人的にはOM-Dを超えているのではと感じるところもあるからだ。
実際に後日、OM-Dと比較して高感度のチェックを行ってみたい。
現時点での私の気持ちは、圧倒的にGH3に傾いている。
発売直後のご祝儀的なものかもしれないが。
以下に、高感度をまとめた画像を付けておいた。
クリックにて拡大する。
参考になれば幸いである。
なんと驚いたことに、ちぇり小屋ブログのアクセス数が100万にいってしまった。
これも当ブログにいらしてくださる皆様のおかげであります。
今から遡ること3年前に何気なく始めたこのブログも一つの節目を迎えたようだ。
Sony DSC-RX1
この100万という数値は、実はこのURLに変わってからのものではない。
正確には80数万である。
このブログは一度引っ越しをしている。
ちょうど当ブログの既往半分である1年半前のことだ。
それ以前の旧ちぇり小屋ブログには10数万のアクセスカウントがあった。
そして1年半前からの新ちぇり小屋ブログで80数万のアクセスカウントがある。
これらを一緒くたにしているので、合計100万というややインチキくさい100万なのだ。
それでも100万は一つの目標だったので、ここにいらして記事を読んでくださった方々には本当に感謝しております。
ネタと先立つものが尽きるまで、引き続き日々ここに書き込んでいこうと思う所存であります。
今日はDMW-BGGH3 という分かりやすいのか分かりにくいのかよく分からない型番を持つバッテリーグリップについてである。
実は、当初は購入するかどうか結構悩んだのだ。
小型でコンパクトであるマイクロフォーサーズを大きくしてどうするということ。
しかし、バッテリーグリップによりホールド感が増して安定性が得られればその恩恵は大きい。
どちらを取るかで悩んだのであるが、結局結論は出ないまま取り敢えず購入しておくことに決めた。
GH3はボディ単体で約500枚以上撮影できるのであるが、この専用バッテリーグリップを装着することで1000枚以上の撮影が可能となるのだ。
取り付けは密着面のカバーを各々外して行う。
本体側はメスコネクターのゴムカバーを、グリップ側はオスコネクターのプラスチックカバーを取り外す。
外したカバーはグリップ側の陥凹部にしまい込むことができる。
この辺りはOM-Dと同じ感じである。
後はそれぞれを向かい合わせてダイヤルロックを行えば取り付け終了となる。
はい、いきなり完成である。
かなり大柄なボディとなる。
これがマイクロボディだと説明して信じる人がいるだろうか。
しかし、ホールディングはスバラシイ。
縦横どちらも安定感があり、指の動作に余裕があるため操作が極めて楽になる。
OM-Dの指を立てて隙間操作を行うようなタイト感は全くない。
残念なのはグリップ側に1つしかバッテリーが入らないことだ。
本体バッテリー開口部に差し込めるカプラ型の突出部をグリップ側に付けても2つ入るようにして欲しかった。
結局、バッテリー2つで1000枚撮れるとはいえ、切れたら再びグリップを外してバッテリを本体側から「も」、取り出さねばならない。
一度グリップを付けたらそのままにして欲しいのだ。
OM-Dも同じ理由で縦グリップは付けなくなってしまった。
おそらく、このDMW-BGGH3グリップは使わなくなってしまうだろう。
確かにGH3やOM-Dタイプのグリップは携帯のしやすさという点においては優れてはいるが、それは複数バッテリーの所持で代替可能だ。
縦位置グリップは、撮影のホールディングをよくする以外にもバッテリーの大容量化という意味がある。
再充電の簡略化・効率化ということに比重があればグリップ側に2個という製品があっても良かったのではないだろうか。
まあ、素人の思い込みなので、実現には何かしらのリスクの回避というメカニカルな原因があったのかもしれないが。
さて、一部の落選はあるものの連続当選している我が家としては、今回もまたいずれか当たるであろうと高をくくっていた。
何しろ、私に嫁さん、そして息子と3人分をエントリーしたからだ。
全く無関心のまま、先日モンベルからメールが届いていることに気がついた。
ふむ、今回はいくつ落選かな?
一つかな?などと考えながらメールを開いてみると
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厳正なる抽選の結果、誠に残念ながら「落選」となりましたことをご連絡させて
いただきます。ご希望に添えない結果となり、大変申し訳ございません。
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うん?落選か。他のはどうだろうか・・・・。
・・・・あれ? ひょっとして全滅ですか?
マジで??
Sony DSC-RX1
なんと来年のモンベル福袋は全滅だ。
正月の恒例イベントができませんね。
毎年購入のスタッフも落選だったという。
コレはいったいどうしたことか。
最近の山ブームで転売ヤーが増えたのか?
しかし、山ブームは今に始まったことではないので今更感があるし、謎である。
さて、どうしましょう。
地元のモンベルに朝から並んで購入するという手もあるのだが、今年の正月はスキーというイベントが控えているので、そのような時間は持てないであろう。
なので、スキー用にモンベルのフリースをネットで何着か購入した。
これが私のモンベル福袋2013ですよ。トホホ・・・・。
GH3の発売日である13日に、いつものカメラ屋さんに行って来た。
さすがに師走なのか、店内も忙しそうである。
そんな中、GH3といくつかのアクセサリや中古レンズなどを購入して帰ってきた。
店員さんが走り回って忙しそうにしているのにもかかわらず、丁寧に液晶保護フィルムまで貼ってくれるという。
忙しいのにさらに忙しくさせて申し訳ない。出禁にならないかな?
でもみんなうまいですね。練習しているのだろうか。
さて、本日発売になったのはボディ単体ではなく、レンズキットだけである。
付属のレンズはその場で手放したので、GH3関連は本体とバッテリーと縦グリップなどを購入した。
最初に触れた感じとしては「でかい」の一言である。
APS-Cクラスではないだろうか。
早速唯一持っているAPS-CデジカメEOS60Daで比較してみた。
全高こそGH3の方が小さいが、あまり横サイズには違いがないのがわかる。
だがミラーレスだけあって、GH3は奥行きが短い。
また、同じマイクロのOM-Dと比べてみる。
GH3の方が大柄で迫力がある。
しかし巨大すぎると言うことはない。
グリップを握ると分かるが、よく考えられたと思われるグリップには程よいホールド感があり安定感に対してはGH2以上のものがあることは間違いない。
外見の印象は、内蔵フラッシュが妙にせり出していることに違和感を感じた。
まるでつっぱり君のリーゼントの如く飛び出している。
ある意味、マイクロ番長でもあるわけだから理には叶っているのだが・・・・。
でも、逆さまにするとちゃんと倒立できるのでそれなりには役立つようだ。
しかし、このようなシチュエーションはあまり(殆ど)ないと思われる。
次、行きましょう。
【正面部】
まずはセンサー部から始めましょうか。
ボディキャップを開けると内部に意外とすっきりした空間の奥にセンサーが見られる。
GH3のセンサーはフォーサーズサイズの1610万画素だ。
ISOは12800まで、拡張で25600まで拡大できる。
なんとシンクロターミナルがついている。
モノブロック撮影などを行うときに使うものだ。
コレがついている機種を最後に触ったのは、ペンタックスのK-7だったかな?
プロユースでもどうぞ、というパナの意思表示なのか。
【軍艦部】
電源部はいつものGHシリーズと同じ、モードダイヤルの基部にレバーとして存在している。
OM-Dよりも非常に使いやすく、個人的には一押しである。
今回、露出とISO、そしてホワイトバランスが独立したボタンとして示指から操作できるようになった。
今後の使用感において、どの程度まで使いやすくなっているか楽しみである。
でもホワイトバランスって頻繁に切り換えるものだろうか。
素人にはよく分からない世界である。
カメラシューの部分だ。
なんとシューキャップにロックが取り付けられた。
いいですね。
いつの間にかなくなってしまうことの多いアイテムなので、コストダウンだけを考えるのではなく、こういう目立たないところにこだわりを入れるスタンスには共感します。
さて、反対側のダイヤルはシングルか連写かを切り換えるものだ。
ブラケット撮影やタイマーもついている。
いずれにしても程よい固さのダイヤルなので仕舞っている間にクルクル回ってしまうことはない。
【背面部】
バリアングルの3inch液晶がついている。
これは天体撮影の時にえらく重宝する。
コンデジ持ちで、このバリアングルを扱うにはちょっとしたコツが必要なのだが、自在に扱えるようになると鬼神の如く威力を発揮する。
特にタッチシャッターとの組合せは最強で、私はこのためだけにGH3を待っていたと言っても過言ではない。
噂のEVFである。
此奴の不足のためにGH3単体販売が延期になったという。
どこまで本当なのかは分からないが、できることならレンズキットの先行販売という流れはこのままやめて欲しい。
このEVFは妙に後ろに飛び出している。
まだ、バッテリー充電中で実際には覗いていないのだが、なにが特殊な仕掛けでもあるのだろうか。
まあ、これだけ離れていると背面液晶に顔のファンデーションや皮脂などがつきにくいので、女性陣たちの受けはいいかもしれない。
EVFタイプのミラーレスで、唯一の女性向きミラーレスとして宣伝してみたらどうですかね。>パナさん。
背面部のユーザーインターフェースである。
最近はどこのメーカーも似たり寄ったりなので、ある程度はこの形が完成形なのかもしれない。
結婚式も同じで、オリジナリティーをと他と違えた変わったことをやろうとすると失敗することが殆どだ。
ただ、ごく稀にうまくいった例もあるので何とも言えない。
このような例は確率から言うと極めて低いので、パナのこの不偏なインターフェースはある意味、成功例であると位置づけたい。
ファンクションキーが5つも設定できるのが嬉しい。
配置が他社と似ていることも味方して、自分の愛用インターフェースに近づけることが可能なのだ。
【側面部】
側面には重要なメモリカードホルダーがついている。
底面のバッテリー部に一緒にしないのが、このGHシリーズのいいところである。
まあ、縦位置グリップを付ける以上、ここに作らねば意味がない。
上にケーブルレリーズの差し込み口のカバーが見える。
反対側から独立して作ってくれたのはありがたい。
反対側のコネクターはUSB関連が多いので割愛する。
【底面部】
三脚穴は、レンズの軸線に配置されているので非常にグートだ。
ミラーレスは小型故にずれで製作されることがあるので残念なのだ。
私の場合、RRSのカメラバーで超望遠レンズとシステムを組みために、レンズ軸線に三脚穴がないとカメラプレートがうまく取り付けられないのだ。
大きい汎用プレートで代用するとバッテリーやメモリカードの交換ができなくなってしまう。
バッテリー挿入口である。
今度はレンズ側に向かって蓋が開くのだ。
ちょっと違和感を感じる。が、交換時のことを考えるとスムースにできそうだ。
バッテリーは大型で、一見したところキヤノンの5D3と変わらないのではないかと錯覚する。
なので並べてみた。
が、裏を見ると電極部の形状が異なるので、間違えて入れてショートすることはないであろう。
いや、本当に入ってしまうのか?
いきなりショートして新品のGH3が壊れる人柱は御免なので、チャージャーの方に差し込んでみる。
どうやら、GH3の方がかまぼこ形の底面部面積が大きいようで、微妙には入らなかった。
5D3よりも僅かに大きいバッテリーを使うGH3(本当はほぼ同じ)。
どれだけ写真が撮れるのか楽しみである。
一応比較にGH2のバッテリーを並べてみた。
サイズに一回り以上の差がある。
GH3は大食らいのミラーレスなのだろうか。
しばらく使い込んでみよう。
いよいよ明日発売になる。
先週からワクワクして待っていたところ、数日前にいつものカメラ屋さんからメールが届いた。
そこには予約してあったGH3ボディの発売延期の件についてが書かれてあった。
ボディ単体は13日から29日に発売日が延期になるらしい。
が、レンズキットは13日で発売になるという。
ふーむ。
どうしたものかと少し考えたが、EOS Mと同じように必要なものだけを手に入れて残りは下取りに出すことに決めよう。
ネットで検索したところ、デジカメinfoにもその件のことが記載されていた。
パナソニックがDMC-GH3(ボディ)の発売延期をアナウンス
デジカメinfo
なるほど、想定以上の予約注文によって影響が出てしまったと。
まあ、仕方がないですね。
Panasonic DMC-GH2+GX PZ 45-175mm/4.0-5.6 Asph. O.I.S.
今回のパナソニックのボディ単体の発売遅延はケースが異なるが、EOS Mの時もボディ単体は半月ほど遅らせての発売であった。
この販売方法は今後のカメラメーカーのトレンドになるかもしれない。
ちょっとやっかいな傾向ですね。
前夜祭、不完全燃焼である。
RX1のピクチャーエフェクトを利用するときはRAW撮影が不可能である。
RAW+JPEGでも駄目だ。
「JPEGのみ」、これだけである。
この件については、しつこいくらいに以前のブログで書き殴っているので、もういい加減今回で書くことは止めようと思う。
だが、その総仕上げに本日一つだけ書いておきたい。
ピクチャーエフェクトはRAWファイルからは無理なのだが、RX1の内部操作によってJPEGファイルに対し一部のフィルターをかけることが可能なのだ。
その一部のファイルとは「水彩画調」と「イラスト調」である。
お気に入りのフィルターが含まれているので、個人的には非常にうれしい。
要はこの操作を行うときはJPEGファイルがあればいいわけであるから、RAW+JPEGモードで撮影しても可能である。
ただ、当然ながらRAWのみでは不可能だ。
やり方は簡単だ。
撮影したJPEGファイルを背面液晶に表示した状態で、メニューから再生モード2の中にあるピクチャーエフェクトを選択するだけである。
水彩画調かイラスト調を選んで実行を押せばできあがりだ。
例を挙げてみる。
オリジナルJPEG
Sony DSC-RX1
ボディ内現像:水彩画調
ボディ内現像:イラスト調
と、このように2種類だけのピクチャーエフェクトであるが、色々試すことが可能となるのだ。
しかもオリジナルのJPEGはそのまま保存されている。
RAW+JPEGモードで撮影すれば、オリジナルRAWも残せる美味しさだ。
では、他のカメラで撮影した現像JPEGはどうであろうか。
キヤノンやオリンパスで撮影したJPEG画像にこのピクチャーエフェクトをかけるのだ。
早速、他機種で撮影したRAWから現像したJPEGファイルをRX1のSDカードに移して操作してみると・・・・。
「この画像には効果をかけることができません」 ときた。
ある意味、実にソニーらしいと感じる。
ちなみにRX1で撮影したJPEGファイルならば、別のピクチャーエフェクトで効果がかかっている画像にも加えて水彩画調やイラスト調を重ねがけできるのだ。
ソフトフォーカス(中)+水彩画調
Sony DSC-RX1
絵画調HDR(中)+イラスト調(中)
Sony DSC-RX1
お休み中のチェリーを撮影させてもらった。
ちょっと不機嫌のようだ。(笑)
他にもRX1で撮影したミニチュアフィルターをイラスト調に変化させることもできる。
つまり様々な組合せができるのだ。
凝り始めると止まらなくなってしまうのであるが、残念ながらRX1のバッテリー容量は実にミニマムだ。
しばし集中して作業を行っているとあっという間に残量がなくなってしまう。
何事も程々にというコトなのかもしれない。
このところ、RX1のピクチャーエフェクトで色々遊んでいる。
特にお気に入りのピクチャーエフェクトは、先日の絵画調、今回の水彩画調、そして後日に書くであろうイラスト調の3つである。
まあ、他にも様々なフィルターで楽しんで撮影しているため、機会があったら出してみたい。
水彩画調は、最もお気に入りのフィルターである。
私は高校生まで趣味で水彩画をやっていたのだが、求めていた水彩画調がここにあった。(笑)
かといって、コレばかりで撮影しているわけではない。
逆に頻度は少ないくらいである。
何故だろう?
Sony DSC-RX1
水彩画調は濃いめにフィルターがかけられている。
他メーカーの薄めとはかなり異なる感じがする。
精細感は失われているが雰囲気が面白い。
ボケは比較的自然な感じになるが、パンフォーカスで撮影した方がよりフィルターの効果を実感できるだろう。
Sony DSC-RX1
このフィルターで撮影しているときは前回の絵画調HDRと同じく、背面液晶やEVFにリアルタイムでフィルター効果の状態は表されない。
撮影後にしばしの間を置いてから、確認できるのだ。
5秒弱と言ったところだろうか。
Sony DSC-RX1
この間に体が固定されて止まったままになることがしばしある。
嫁さんに、なにやってんの?と注意されたこともあった。
シャッターを押した後、同じスタイルのまま固まっているためだ。
内状は、フィルターの効果をEVFを覗きながら待っているのだ。
Sony DSC-RX1
絵画調HDRならば10秒ほどもかかるし、3連写の緊張ですぐさま体を解きほぐすのであるが、この水彩画調は処理時間がHDRよりも短いので、つい待機したままになってしまうのだ。
ま、このフィルターに対しては、効果が非常に気になってしまうという個人的な嗜好も絡んでいるのであるが。
Sony DSC-RX1
どうでもいい写真が多い傾向があるが、個人的に面白いなと思う写真が撮れることもある。
それは写真の雰囲気だけではなく、こういうシチュエーションのときはこのように描くといいのかと感心したり、自分だったらこうするなあとイメージしてみたりとなかなか楽しめる。
Sony DSC-RX1
毎回しつこいようだが、つくづくオリジナルRAWが残せないのが残念と感じてしまうところが貧乏性だ。
オリンパスのように後からフィルターを楽しむこともできるのに。
ソニーさん、ファームアップでなんとかなりませんかね。
以前注文しておいたヤマトの紛失部品が12月の頭にバンダイから届けられた。
10日ほどかかると説明に書いてあったが5日ほどで到着した。早い。
やはり透明パーツであった。
ビニールとともに破棄した可能性が極めて高い。
今頃は燃えないゴミとして処分されている頃か。
さて、それでは続きをさっさと行いましょうか。
ストップしていたHパーツの4から再スタートである。
サクサクと作り続ける。
そう言えば、高校時代のヤマトフリークな友人から、2199のヤマトは接着剤をほとんど使わないよとメールをもらった。
そうでありましたか・・・・。
船体中部から後部の部分の組み立てである。
ここはどうやらコスモファルコンの格納庫にあたるようだ。
船尾中心の組み立てを行っていく。
ファルコン射出部のハッチとノズル周辺である。
さて、いよいよ船体の接合である。
別に踏んでしまった後ではない。
ようやくヤマトらしくなってきた。
船体前部と後部を船底で固定するようだ。
友人の言ったとおり、この辺りまで接着剤を使わないので楽である。
補助エンジンノズルや船尾甲板部の取り付けも行う。
が、この辺りからスムースなパーツの組み込みが怪しくなってきた。
ん?どこか歪んで取り付けてるのかな?
微妙な隙間が気になる。
メイン甲板および船首甲板をはめ込んでいく。
うん、こちらの方は一応しっかり組み込まれたようである。
お次は・・・・、艦載機の格納パーツでありますか。
なにこれ?32機の艦載機を互いに付けて、同じものを16個も作るんだ。
面倒くさい。
・・・・ちょっとまて。
呆然として図面を見ていたら非常に気になる部分を見つけた。
このコスモファルコンの主翼と垂直尾翼は干渉していないだろうか。
図面はこうなっても、実際に組み立てると問題はないというやつかな?
今のバンダイのプラモデルは精度が凄いらしいので、一応大丈夫と思いながら組み立てたい。
が、32機は非常に面倒なので、この部分だけは後日に組み立てよう。
気のせいかもしれないが、ちょっといやな予感がする。
取り敢えずは格納部分は塞いでおきましょう。
船体は完成したが、隙間が妙に気になる。
何とかならないものか。
だんだん妙なことになってきた。
再びいつになるかは分からないが、次回は「第一艦橋・第三艦橋」の組み立てである。
このところ、新規雲台などで疎かになりがちだったRX1の記事である。
巷のRX1フィーバーも落ち着いてきたようなので、またまったりと書いていこうかと思う。
今回はピクチャーエフェクトについて。
購入後に一度ソレについての記事を書いたことがあったが、今回は実写を兼ねてお気に入りになったフィルターのいくつかをシリーズ化して書こうと思う。
まずは絵画調HDRである。
これはHDRと書いてあるように、露出の異なる3枚の静止画像から合成を行い、ハイライト部とシャドウ部を補完した画像である。
ただ、それだけだと眠い画像になってしまうため、彩度を上げて派手な絵画調の色調に仕上げている。
Sony DSC-RX1
できあがる写真は、このように非常に派手な色調になる。
背景を見るとわかるが、この絵画調HDRはボケが苦手だ。
なるべく絞り込んで使うのが吉だろう。
Sony DSC-RX1
だが、HDR撮影は前述の通り3枚の連写が必要である。
手持ちであっても多少の「ずれ」は修正してくれるようだ。
しかし、可能であればパンフォーカスに近い状態で撮影した方が綺麗に仕上がる。
そうするには絞り込む必要があるため、当然シャッター速度は落ちる。
ISOで相殺するコトも可能だが、三脚などカメラをサポートするものを考える必要もあるかもしれない。
Sony DSC-RX1
3枚の連写時間に約2秒、HDR補正に約8秒、だいたい計10秒ほどの処理時間がかかる。
RX1のフィルターの中でも最も仕上がりが遅い。
だが、待った甲斐があるだけ、でき上がった画像は非常に面白い。
Sony DSC-RX1
残念なのが、すべてのフィルターに言えることだが、オリジナルのRAWが残せないと言うことだろう。
すべて一発勝負。
うっかり戻し忘れて、ピクチャーエフェクトをかけたまま気づかず撮り続けていたら目も当てられないことになりかねない。
Sony DSC-RX1
が、やはり楽しいフィルター遊びは止められない。
絵画調HDRなら3連写なのですぐに分かるが、その他の微妙なフィルターだと見落とす可能性がなくはない。
もしも、OVFだったら気づかないままシャッターを切り続けることもあり得る。
OVFでもパララックスのチェックに背面液晶を確認すると思うので、いずれにしても最悪の事態は防げるとは思うのであるが。
まあ、あまり気にしないでフィルター撮影を楽しむのがコンデジであるRX1らしくていいのかもしれない。
仕事中にやってきた。
東日本大震災ほどではないが、例のゆっくりとした揺れ方だ。
こういう揺れ方をしていると、急に大きく揺れ出したりするんですよね・・・・。
スタッフも心得たもので、脱出口の確保をしながらそう呟いていた。
ここのエリアは震度3だという。
先月と同じですか。
個人的には先月の方が遙かに大きかったと思うのであるが。
地震が生じたときに外に出て状況を確認してみた。
電信柱は大きく左右に揺れており、周囲の家からは家人が外に出てきて様子を伺っている。
目の前の託児所では、扉を開けて子供たちを引率している最中であった。
ふーむ、震度3とは思えぬのであるが。
個人的には控えめにみても4はあったと思える。
Sony DSC-RX1
今回の地震はアウターライズ型という東日本大震災の余震だったという。
今後も周囲でM8級クラスの余震が生じる可能性があるらしい。
まだまだ大震災の後遺症を引きずっている。
さて、数日前に完成した素早く正確に狙える雲台を早速使ってみた。
搭載するマスターレンズはEF400mm/5.6L USM。
コレに2倍テレコンであるExtender EF 2.0×IIIを取り付けて、マウントアダプターを介してEOS Mに装着する。
システムの共振を防ぐために、カメラバーを取り付けて剛性を高めてある。
換算で1280mm相当の超望遠レンズとなる。
レンズの視野角が極めて狭く狙いを付けにくくなってしまうが、それは先日の雲台システムにより問題は解消されたはずである。
月や太陽を撮るために特化させたシステムであるが、一般撮影にも使えるはずである。
さっそく試験撮影開始である。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
おっ凄い。
一発で視野内に収めることができる。
片方の目で標的を狙いながら、もう片方の目でダットサイトのレティクルを確認しておくと画角内に目標物を入れやすい。
ただ、この日は昼間だったので、そばの幹線道路を通る大型車の体感でも分かる振動を拾ってEOS Mの液晶内表示がブルブル振動している。
コレばかりはどんなにシステムの剛性を高めても仕方がない。
僅かに振動が弱くなった瞬間を狙ってシャッターを押す。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
シャッターはリモコンレリーズなので、レリーズする位置によってはシャッターが切れないことがある。
EOS Mボディの左下から押すのが一番確実なようだ。
また、撮影時にカード記録するためにLEDが点灯している間、背面液晶がブラックアウトする。
静物の時はいいかもしれないが、動物だったらどうするのだろう。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
うまい具合にメジロがいた。
動かないでくれよと、素早くレティクルに捕らえてシャッターボタンを押す。
ISO3200で撮影を行ったが、露出がやや足りなかったので多少補正したところノイズが盛大になってしまった。
もう少し頑張っていただきたい。
が、ここで例の問題が生じてきた。
先ほどのブラックアウトにより、鳥を見失うのだ。
レティクルを見続けていればいいのかもしれないが、つい写りはどうでしょうと背面液晶の画面を覗いている間に鳥が移動してしまって見失うことが何回かあった。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII
それとレリーズレスポンスだ。
このポーズで!と思ってシャッターを切ってもタイムラグが激しく、中にはリモコンレリーズを持っている手のポジションがまずいのか、1秒余りしてから切れることもあった。
すでに鳥は後ろを向いているというのに。
AF速度も遅く、MFアシストを用いてマニュアルで合わせた方が速いこともあった。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender EF2.0xIII(トリミング)
またAF精度も微妙で、手前の花に合わせたつもりでも何故か後ろの花にフォーカスが合っていることもあった。
上の写真はトリミング画像であるが、右手前の花にフォーカスを合わせて撮影した。
一瞬、Nikon1とNikkorレンズという考えが頭をよぎったが、再びシステムを揃えるのもバカらしいのでやめておいた。
別にこのシステムで鳥を専門に撮ろうというのではないから、ブラックアウトの問題は仕方がない。目を瞑ろうと思う。
だが、AF精度は問題だ。
MFで撮るならば、より解像度の高い1.4倍テレコンを取り付けマイクロフォーサーズで撮影する。
EOS M の利点はコントラストAFにより、F値が関係なくAFが作動することだ。
そのAFのためだけに自分はEOS Mを買ったと言ってもいいだろう。
EOS M、大丈夫なのか?
普通の使い方をしていないので大きな声は出しにくいが、ファームアップなどでもう少し改善を期待したいところである。
飛行機屋の友人からメールが来ていた。
OM-Dの背部液晶のネジ部分に亀裂が入っている個体が多数見つかって、ネットでちょっとした騒ぎになっているとのことだ。
友人は私がOM-Dを持っていることを知っていたので、きっと心配で(好奇心?)教えてくれたのであろう。
だが、心配ご無用である。
私のOM-Dは、今のところひび割れのような品のないトラブルは生じていないのだ。
見てみましょう。
ほら、ひび割れなんて入っていない。
どのような扱い方をしたらひび割れなんて入るのだと思いながら、友人のメールに添付されたURLをクリックしてみた。
そこには極めて小さなマイクロクラックのようなフィッシャが液晶のネジ基部に見られた。
え?こんなに小さいの?
もう一度、老眼に近い目で自分のOM-Dをよく見てみる。
液晶の周囲を囲っているプラスチッキーな材質のカバーをネジで固定されているところにソレは存在した。
衝撃である。
対岸の火事かと思っていたら、自分の家が燃えていたようなものだ。
まあ、このレベルだったらちょっとの雨くらいならば大丈夫・・・・だと思う・・・・。
友人に、自分のもありましたよと返事を書きながらどうしようかと考えた。
この機体は発売日前に予約したものだ。
当然ながら初期ロットである。
だが、メールに添付されていた別のURLを見たときには、つい最近の機体までもがこのトラブルに見舞われている個体がという記載もあった。
つまり、まだ対処法がないと思われるのだ。
オリンパスから何らかのアナウンスがあったら対処を考えよう。
変な使い方さえしなければ大丈夫であろう。
それまではこのまま使うつもりである。
今日は久しぶりのマイクロフォーサーズの記事だったのに、こんな内容になるとは。
プラモデルの進行も一時中断しているヤマト2199の記事である。
10年ほど前にヤマトが今の技術でリメイクされたら、きっと綺麗な画像であろうなと空想を思い巡らしていたのが嘘のようだ。
今、この現実で、ソレは実現されている。
今回は先月末に発売になったばかりの3巻目のブルーレイディスクだ。
オリジナルストーリーも入っており、なかなか楽しめる全4話である。
今回の目玉は、悪の親玉であるデスラー総統の策略にはまり、恒星クリーゼに落とされるかガス生命体にヤマトを腐食分解されるかというエピソードであろう。
子供の頃に見た同じ話のヤマトは、確かオリオンの三つ星の一つだったと思う。
真ん中の星だったかな?
だが、今回は天秤座にある20光年離れたグリーゼ581だ。
何故にまっすぐ大マゼラン雲へ向かわないのだという疑問は残るが、初めての16万8千光年の恒星間長旅ではこのような道の駅がないと大変なのかもしれない。
何しろ資材が尽きたら大事である。
所々で調達するのかも。
なんと言っても見せ場は、寒い駄洒落を言う酔った部下に対し、デスラーが彼の足下に穴を開口させて落とすというところであろう。
これはヤマトでも屈指な有名シーンであり、「ガミラスに下品な男は不要だ」という名言も呟いている。
話によると、同じ様に相手を落とすアニメのシーンは数多くあれど、デスラーが始祖だと聞いたことがある。
しかし、自分の若さが失せつつあるのか、やはり萌え系女性キャラには抵抗がある。
特に頭のてっぺんから出るような声のキャラは苦手だ。
見ていると、何故かこちらが恥ずかしくなってしまうのでやむを得ず早送りで対処している。
彼女らは今のトレンドなんですかね。
2199はなるべく売れていただきたいので、萌えキャラがその一端を担っているのであれば何とか甘んじて受け入れたい。
次回のVol.4は来年2月である。
最近、待つのが短く感じられるようになってきた。
これも年齢なのか?
先日の速くて遅いカメラシステムの続きである。
その方面に詳しい方ならば当たり前の単語かもしれないが、カメラ関連ではまず出てくることのない言葉である。
スコープの付いた狙撃銃で標的を狙うときに、銃身とスコープが一致していなければ弾丸を標的に当てることはできない。
この着弾位置をスコープで調整することを"ゼロ・イン"という。
私は去年の夏にコンプリートしたゴルゴ13でこの言葉を初めて知ったのだ。
という訳で、私のシステムに組み込んだダットサイトも、ゴルゴにならってゼロインを行って調整しましょうということである。
ただ、ゴルゴとは射程距離が桁違いに離れている。
何しろ38万kmだったり、1天文単位だったりする。
それに放物線運動を考えなくていいので楽である。見たまま調整すればOKだ。
正しいゼロインのやり方は分からない。
しかし、ゴルゴは撃って調整し、また撃って調整してと繰り返しやっていた。
まあ、こんな感じでやってみましょうか。
標的はあの50mほど離れているパラボラアンテナにしよう。
ダットサイトをONにして、パンハンドルで大体の方向を決める。
その後、微動雲台の2軸ダイヤルで標的をレティクル中央にとらえる。
速い速い、いいですねえ。
ではEOS Mのレリーズを。
あー、思い切り右にずれてますね。
EOS Mの液晶画面を見ながら、微動雲台で液晶画面中央にパラボラアンテナを持ってきた。
ここで、ダットサイトのレティクルを確認すると、標的に対し左に寄ってしまっている。今度はダットサイトの調整である。
それには、ダットサイト本体の側面と上部に付いているレティクル調整ネジを、六角レンチでカリカリ動かして標的に合わせれば良いのだ。
ぴったりだ。
面白いがあっさり1回で決まってしまった。
コレならば撮影時にゼロイン調整がずれていても、すぐに再設定が可能だ。
これは使えそうである。
太陽や月を撮る前に、何か撮影してみましょうか。
さて、いよいよ組み立てに入る。
だが、その前にやっておかねばならぬことがあったのだ。
マンフロット製雲台に取り付けられている、分厚いカメラプレートのゴムシートだ。
501HDVにも、410にもいずれにも付いている。
ベースに501HDV、その上に微動雲台の410、そしてカメラバーで固定された400mm/5.6レンズを搭載するので全高がそれなりにある。
試しにそのまま取り付けて、レンズを揺すったらグラグラした。(笑)
と言うわけで、単純にゴムシートを取り除くことにした。
ただ、全部剥いでしまうと見た目がアレになってしまうので、接合部のみを取り外すことにする。
まずは501HDVのカメラプレートから行おう。
410の向きに気をつけながら、プレートに取り付ける。
密着面境界をマーキングして、カッターで切り取るだけだ。
そっと取り除く部分のゴムシートをピンセットでつまみ上げ、接着部を剥がしていく。
が、あっさり取れた。
接着剤が貧弱な上に僅かしか付いていない。
これでは、普通の使い方をしていても剥がれてくるのではないだろうか。
残存ゴムシート部に金属・ゴム兼用の強力接着剤で張り直し、補強しておく。
うん、切り口はどうあれ、何とか密着できたようだ。
次に行きましょう。
問題なのが、この410のカメラプレートだ。
アーチ型のプレートに対し、二本のネジを利用してガッチリとカメラバーを取り付けると、プレート長軸に対し垂直に取り付けられてしまう。
そうすると、微動雲台の上下左右の2軸運動ができなくなってしまうのだ。
つまり、左右+円回転運動という訳の分からない微動雲台になる。
3軸に戻すという手もあるが、400gの軽量化はおいしい。
ここはなんとしても2軸で行きたいところだ。
なので、プレート長軸に対してカメラバーが同じ向きになるように取り付けるには、カメラバーにネジ1本で固定しなくてはならなくなる。
なるべくしっかりと取り付ける必要が出てきた。
カメラバーの幅をチェックして、固定しやすいように正中部接続部分だけのゴムシートを取り除くように、再びマーキングを行いカッターで切り取る。
丁寧にゴムシートを剥離する。
これも501と同じように貧弱な接着であった。
一通りゴムシートを剥いで、他ゴム部分は410同様にしっかりと再固定しておく。
・・・・さて、どうしたものでしょう。
エッジの部分がせり上がっているが、全体に陥凹している。
強力にネジで固定するとカメラバーがたわむ可能性が・・・・、ないね。
分厚いアルミ製なので心配ないと思われるが、こちらの410プレートの方が心配だ。
と言うわけで410プレートを補強しましょう。
薄い金属板では亜鉛プレートを見つけることができた。
手元にあるアルミ板は厚みが5mmのものしかないので、加工に手間取りそうなので遠慮した。
チンクプレートですか。
腐食に弱そうなのであるが、取り敢えずはコレで代用しよう。
アルミと同じ両性元素なので、何とかなるでしょう。
正確にサイズを書き込んだら、カッターできれいに切り取る。
1枚では厚みが足りないので、二枚重ねにした。
金属用接着剤でしっかり固定しておく。
はめ込んで見ると幅も高さもぴったりである。
こういうときは気持ちがいい。
この部分の接着は少なめが良さそうだ。
表面の仕上げに保護も兼ねてアルミシートを貼り付けておいた。
これで410プレートも大丈夫であろう。
ネジ固定OKである。
見たところずれはない。
ソレでは早速・・・・。
下から501HDV、410、カメラシステム、ダットサイトと組み上げていく。
うん、今度は揺すってもガタつきはない。ガッチリとしている。
外に持ち出してみましょう。
ようやく完成した。
これで1200mmの高速照準可能なAFシステムのできあがりである。
が、本体はEOS MなのでAFは遅い。
まあ、この根本的に駄目な部分はアップデートか後継機に。
この速くて遅いという哲学的なシステムはどの程度まで使い物になるのか。
期待度は高い。
次回はシステムの最終調整である"ゼロイン"を行う。
やはり行き着くところはコレなのだろうか。
微動雲台として有名なブツでもある。
3軸、つまりxyz軸に対応する方向に雲台を微動させることができるのだ。
目標に対し、まずx軸に対応する上下運動、そしてy軸に対応する左右運動、最後にz軸に対応する円回転運動。
これらを組み合わせて正確に位置取りするのがこの雲台の目的である。
が、私にとって水平出しは重要でないため、最後のz軸に対する円回転運動は必要ない。
上下・左右の2軸があれば十分である。
そこで410を選んだ意味が出てくる。
この雲台の「売り」と言いますか、非常に有名な2軸化改造があるだ。
つまり、この部分であるz軸の中央部つまみを取り外してしまえば良い。
全高も抑えられ、重量も軽減される。ひょっとしたら剛性も高まるのではないだろうか。
まずは各部の分解だ。
つまみは上から上下運動部、円回転運動部、左右運動部となっている。
上下運動部の目盛りシールの下にネジ穴が隠されている。
なまくらの刃を使ってシールを浮き上がらせる。
RRSの汎用六角レンチ(4mm六角レンチ)でネジを緩める。
ネジはかなりきつく固定してある。
ネジを取り外すと固定蓋が外れ、本体が分離され上下運動用のギアが現れる。
ギア部にはスペーサーがかましてあるので、なくさないように注意が必要だ。
同じように今度は中央つまみ部のパーツと下つまみ部パーツを分離させる。
中段のシールを剥がして・・・・、
この通り。
3つのパーツに分類できた。
この中で必要ないのは中央パーツなので箱にしまっておこう。
上下運動部と左右運動部のパーツをしっかり組み合わせて・・・・、
シールの目盛りを、水平部に合わせた所定位置に合わせて貼り直す。
2軸化410のできあがりである。
全高も低くなってコンパクトになった。
重心バランスも、当初より改善されたのではないだろうか。
重量も当初の1220gから820gと、400gも軽くなっている。
3つのパーツのうち、一つを取り外したので単純に考えても妥当な重量であろう。
それでは、次回はいよいよそれぞれのパーツを組み合わせて「素早く標準を合わせられ、細かく微調整できる雲台」が完成する。
先日のパンハンドルの付いた2軸雲台を導入したことで、正確な指向性を手に入れることができた。
だが、夜空に浮かぶ月は非常に小さい。
手を伸ばした先にある五円玉の穴と同じくらいの大きさしかないのだ。
太陽もまたしかりである。
この小さな標的に、さらに素早い正確な照準を合わせるとなるとパンハンドルの付いた雲台だけでは難しい。
標的を狙いやすくする照準器が必要となるのだ。
と言うわけで探してきましたよ。
以前、ちょっと述べたダットサイトである。
鳥屋さんなどでよく使われているアイテムだ。
赤色の光源を用いて、前面にあるハーフミラーに反射させて照準を投影する。
覗く位置が多少ずれても照準に問題はない。
レティクルは4種類あり、プラス、ドット、丸十、二重丸の中から好きなものを選べるのだ。
まあ、私は無難にプラスを選ぼうかな。
気分で切り換えてみるのもいいかもしれない。
ダットサイトは普段、小銃やエアガンのマウント部に装着されるようになっているものなのだが、このサイトはマウント部がカメラのアクセサリーシューに取り付けられるように変更されている。
コレにより、様々なマウントパーツを組み合わせることなく、単純に且つ素早くカメラシューに取り付けることができる。
レティクルの輝度は1から6まで6段階に分かれており、微妙な調整が可能である。
「0」は電源OFFだ。
また、ダイヤルには「A」モードが付いており、前面にあるCdSセルによって周囲の明るさから自動的に輝度を決めてくれることも可能だ。
よく、このCdSセルを使って電子ホタルを作ったものである。
では早速EOS Mに取り付けてみましょう。
うん、ぐらつきに関しては問題ない。
ガッチリと固定されている。
EF400mm/5.6L USMを取り付けたいつものシステムでも遮る部分はない。
いけますね。
ちょっとレティクルを点灯させて覗いてみよう。
ふむ、いい感じである。
これで、素早く照準を合わせてレンズの画角内に標的を入れることが可能になった。
ダットサイトの微調整についてはまた今度。
次は画角内に目標物を入れた後に行う微調整についてである。
動いている月や太陽の微妙な構図を決めるために、僅かな微動調整が必要となるのだ。
月・太陽撮影システムもいよいよ佳境である。
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