月と木星
例の高速照準器搭載の新型雲台を用いて、早速本来の対象である月を狙って撮影を敢行した。
外はえらい寒さだ。
星の瞬き具合から見ても、上空には相当な風が吹いていそうな予感である。
そんな事を考えながらサクサクとシステムを組み立てていく。
サイトの電源を入れてレティクルを表示させる。
夜間で明るい月に対してレティクルを視認させるには相当な輝度にしないと見えにくい。
おっ、一発で決まった。
早いですねえ。
自由雲台のそれとは全く次元が異なるほどの速度と簡便さだ。
ここで2軸化したマンフロット410が大活躍である。
微速で動く月であるが、1200mmオーバーの超望遠レンズでは高速で動き続ける被写体になってしまう。
それを追随し、ファインダー中央に固定するのが2軸化410の役割である。
これは使える。スゴイですね~。
ピントを絞り込むが、上空の月外縁部が激しく揺らめいている。
大気の動きが激しすぎて、精細な写真は厳しそうだ。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III
そんなでも、一応撮影してみた。
新型雲台第一号の月写真である。
うむ、それなりに写っている。
ふと天頂近くの月のそばにひときわ明るく輝く星を見つけた。
木星である。
僅かの角度しか離れていないので、そちらに照準を合わせてみた。
こんな時も、この高速照準器付き新型雲台は即座にファインダー内に木星をとらえることができる。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III
はあ、やはり1200mmの超望遠レンズを使っても木星は小さいですね。
さすがにこの暗さと小ささではマニュアルフォーカスとなってしまう。
ちょっとトリミングしてみましょうか。
Canon EOS M+EF400mm/5.6L USM+Extender 2.0x III(トリミング)
おぉ、木星の縞模様が見えるではないか。
大気の揺らぎが激しすぎて鮮明ではないが、何となく木星だと分かるのが嬉しい。
さすがにこのシステムでは大赤斑まではわからない。
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