TP-243 と TA-U-LB Leveling Base
RRS(Really Right Stuff)の強堅小型三脚TP-243は何かとよく使う三脚である。
耐荷重23kgを誇りながら全高は43cm、重量は1.2kgである。
なんと言っても縮長は31.5cmは持ち運びに非常に便利だ。
旅行の際、31cm強しかないため、バッグにそっと入れておくことが出来る。
全高が43cmなので、そのままではアイレベルでの使用はできないが、長時間露光に対しては無類の強さを発揮する。
つまりは天体撮影に頻繁に使うようになったのだ。
ところが、ここで問題になってきたのがTP-243では水平を出しにくいと言うことだ。
天体撮影で使用する赤道儀を座標固定する手っ取り早い方法は北極星を見つけることだ。
場所や季節による若干の変動はあるものの、だいたい北緯35度、つまりは水平線から35度上方に存在する。
そのため、私の赤道儀は三脚の水平レベルが維持されていれば、35度角で簡易ポーラファインダーののぞき穴があるために簡単に北極星を見つけることが出来るのだ。
しかし、撮影場所が絶えず平らな所とは限らない。
私は素早い設定、素早い撮影、素早い撤収を心がけているので、TP-243における水平出しは予てからの課題だったのだ。
と言うわけで、いつものように前置きが長くなったが、レベリングベースの登場である。
RRS社製のTA-U-LBだ。
TP-243はRRSのVersaシリーズ三脚と異なり、雲台を乗せる部分の取り外しが出来ない。
そのため直接レベラーを乗せるタイプしか選択肢はない。
TP-243は先ほども述べたが、全高が43cmしかない。
ポーラファインダーからのぞき込むとなると、屈んでのぞき込むようなスタイルになる。冬など凍える地面に顔を近づけるために、ちょっと厄介だ。
地べたに這いつくばる所は子供に魅せられない。
いや、嫁さんにもだ!
が、このTA-U-LBを載せると、ほぼ全高が50cmになる。
このサイズでの7cmアップは貴重だ。
たった、7cm、でも、だ!
ここに、微動架台であるDish-2を取り付ける。
うむ、水準器もきちんと見える状態なので合格だ。
さて、コレに例の赤道儀であるTOAST-Proを装着した。
完成である。
このシステムの欠点は全高が低いので、ついうっかり前に立つと長時間露光が失敗するので注意が必要だ。
かなりコンパクトに出来るので、ちょっとした旅行でも持ち出し可能なのが嬉しい。
しかも先日発表になったシグマの18-35mm/F1.8 DC HSMを60Daに組み合わせれば、一般撮影にも使えて一石二鳥だ。
ただ、ホワイトバランスがね・・・・。
一昨日アップした写真は試しに60Daを外に持ち出して撮影してみたのだが、やはり微妙な色調は残りますねえ。
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