EF24-70mm F4.0L IS USM とフォーカスシフト(前編)
EF24-70mm/4.0L IS USMには有名な欠点がある。
フォーカスシフトだ。
フォーカスシフトとは開放域でレンズのピントを合わせた後、絞り込みなどでF値を変化させたときにピント位置がズレることを言う。
レンジファインダー機で古いレンズを使ったりするとみられる現象だ。
私もライカMで洗礼を受けた。
が、レンジファインダー機は構造上、最短撮影距離が70cmほどと距離があるためにレンズの焦点距離に気をつければさほど影響のないものだった。
だが、今回は寄ることのたやすいSLRレンズの、しかも24-70mm域という中核標準ズームにその現象が起きるのだという。
キヤノンEF24-70mm F4L IS はズーム全域で高解像力だがフォーカスシフトが目立つ
デジカメinfo
主力レンズとして期待して購入したテンションを、かくも簡単にへし折られそうになるこのフォーカスシフト問題をちぇり小屋的にチェックしてみたい。
フォーカスシフトは長焦点の方が分かりやすいのでテレ端70mmで検証を行う。
まず、フォーカスシフトを正確に確認するためには、EF24-70mm/4.0L ISのピント精度を整えておく必要がある。
そこで出番なのがコイツだ。
スパイダーレンズキャル。
位相差AF微調整の付いているデジタル一眼カメラの調整用ツールで、各レンズの前ピン、後ピンの具合が分かり、カメラを調整することでジャスピンに出来るという優れものである。
3年近く前に購入したモノだ。
スパイダーレンズキャルは45度角のルーラーが付属しているが、これは真上から見ると数値が記載されている単位がちょうど1cmにあたるようである。
なので、以後は一目盛り1mmという形で話を進めていきたい。
キヤノンの5D MarkIIIにはAFマイクロアジャストメントという個別レンズに調整出来る機能がある。
早速調整しましょう。
まずは通常モードによる最短撮影距離で行おう。
早速テレ端70mmmに合わせ、レンズキャルとボディとの距離を38cmに設定した。
手を入れない状態でまずは開放で試し撮りである。
うーん、ピントは合っているような合っていないような・・・・。
分かりにくいので今後は全てトリミング画像を出す。
あー、こうすると分かりますね。
ルーラー脇の黒い部分に小さいゴミが付いているが、これがピント位置の指標になりそうだ。
-5mm辺りにピントが来ている。
実はこの後に、なかなかピントが合わなくて四苦八苦するのであるが、ようやくAFマイクロアジャストメントの目盛りを-18まで動かして焦点を合わせることが出来た。
ギリギリである。
これでバッチリ・・・・、だと思う。
AFマイクロアジャストメントの一目盛りはどの程度の意味があるのだろう。
ペンタックスK-7の時も全く反応しなかったので、この機能を少し嫌いになりそうである。
さあ、ピント調整も済んだことであるから、いよいよフォーカスシフトのチェックを行いたいと思う。
が、残念ながらここで時間切れだ。
続きはまた明日と言うことで。
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