TS-E 45mm F2.8 (スペック)
すでに発売されてから20年以上経っているこのロートルレンズにレビューするのもどうかと思ったのであるが、一応当ブログでは購入レンズには全てレビューを行うというマイルールがあるので強行的に書かせて頂く。
キヤノンのティルト・シフトレンズは、元来24mm・45mm・90mmと3本存在していたのであるが、最近24mmがリニューアルされ17mmも追加された。
だが、45mmと90mmのTS-Eレンズは放置されている。
後継レンズの噂はあれど、数の出るレンズではないので仕方のないところだと私自身も諦めモードだ。
さて、愚痴はこの辺にしてスペックを見てみたい。
サイズは81x90.1mmとNikonのPC-E45mmに比べると意外にもコンパクト。
重量も645gと100gほど軽くなっている。
まあ、45mm/F2.8の単焦点としてみればバカらしいほどに重い。
フィルター径は72mm。
レンズ構成は9群10枚。
20年前のレンズである。非球面もUDもないようだ。
絞り羽根は8枚。
最短撮影距離は40cm、最大撮影倍率は0.16倍である。
Nikonの同型はハーフマクロなのでちょっとうらやましい。
ティルトは背面のロックを解除して、このレンズ先端側のつまみを回転させることで行う。
±8°の範囲で可動だ。
シフトはカメラボディ側のつまみを回して行う。
同様に背面にはロックのつまみが付いている。
±11mmの範囲で稼働出来る。
レンズ自体の回転は基部にあるレバーを下げて回すことが出来る。
角度は45度単位で切り換えられる。
このレンズが時代遅れと感じるのは、ティルトシフトの交線が交差したままの状態で固定されていることだ。
切り換えるためにはドライバーで分解せねばならない。
形状から交差か平行か90°単位でしか変更出来ない。
TS-E45mm/2.8のフードはレンズの特性上、円錐台形となっている。
フード固定は一般的なバヨネット方式とは異なり、フード脇にあるボタンを押すことでツメを引っ込ませてレンズ先端の溝に固定する。
最近のライカM型レンズと同じような取り付け方だ。
Mと違ってレンズが大きいとやりにくい。
ちょっとしたキノコのような出で立ちである。
カワイイ。
次回はこの20年前レンズの光学性能を見てみたい。
TS-E 45mm F2.8
スペック
テスト撮影
実写と感想
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