Lumix G 20mm/F1.4 II ASPH.(テスト撮影)
すでに旧型20mmのテスト撮影を行ってはいるが、せっかくII型になったことなのでもう一度記事にすることにする。
先日に少し書いたが、GX7にトラブルが出た。
絞り優先モードで、コマンドダイヤルによるF値の変更がうまく出来なくなったのだ。
電源のON/OFFを繰り返すことでF5.6までの撮影は出来たが、それ以上の絞り値にすることが出来ない。
シャッターを押すたびに何故かF2.8に戻ってしまうのだ。
結局、撮影終了後にバッテリーの抜き差しを行うことで復旧したが、再現性がないので偶発的なものととらえている。
ちなみにその時の写真は開放撮影で著明なピンずれが起きていた。
原因は不明なままだ。
今回の撮影データは後日のものなので問題ない。
では、気を取り直してポン様によるテスト撮影を。
ボディはGX7、被写体までの距離は2m。
ISOは200、WBはオートに固定し、各絞り値で撮影を行った。
記事の都合上、開放のF1.7、F4.0、F8.0で比較する。
【テスト撮影】
上の写真は通常撮影、下の写真は中部トリミングである。
通常撮影に於いては開放だとビネッティングが目立つ。
これは次のF4.0ではほぼ解消しているが、F2.0でも結構残っている。
気にならなくなるのはF2.8あたりだろう。
開放から色乗りやコントラストは十分で、問題なく使えるレベルだ。
より絞り込むことで更に解像度はアップする。
20mmのほぼMAXの画像であろう。
解像度、色乗り、コントラストいずれも文句ない。
このレンズはF4.0かF5.6で解像度がピークに達する。
どちらかと言われれば、F5.6かな?
F4.0の写真に比べると僅かだが解像感は落ちている。
だが気にするレベルではない。
ここで各絞り値の中央部トリミング画像を結合して解像度を比較してみた。
ピントは咥えている看板に合わせてある。
開放でも最大絞り値でも、著明な変化は出ないがそれなりに劣化している。
画像はクリックで拡大される。
【最短距離撮影】
フォーカスは目玉に合わせてある。(20cm)
ボケは比較的きれいだ。
二線ボケ傾向も殆ど見られず、換算40mmとしてはきれいにまとめている。
最大撮影倍率は0.25倍。
DG Summilux25mmよりも大きく被写体を写すことが出来る。
F1.4という明るさと換算50mmという焦点距離に拘らなければ、さらに10cm寄れるこのG20mm/1.7のコスパは極めて高い。
点光源を見てみる。
開放でこそ多少の口径食が若干みられるが、絞り込むと消失する。
アスフェリカルな紋様は目立たない。
口径食はだいたいF2.8あたりで消えるのであるが、代わりに正7角形の絞り羽根光源が現れる。
【まとめ】
このII型はご周知の通り前モデルと光学性能に変更はない。
だからブツは同じなのだ。
要はII型というものは、重量をI型100gより13g軽くして、色をグレー/黒のツートンからとシルバーと黒の2色を用意したものなのである。
I型を持っている人は、よほどのこだわりがなければ切り替える必要はないと思う。
(私はI型に加え追加購入してしまいましたが)
ただ、GM1あたりからマイクロに入った人には超おすすめだ。
12-32mmのズームと共に、マイクロ単焦点の魅力を大いに楽しんでいただきたい。
Lumix G 20mm/F1.4 II ASPH.
スペック
テスト撮影
実写と感想
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