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2014年1月27日 (月)

EOS M2 の高感度

EOS M2発売後一ヶ月ほどしてからようやく愛用のRAW現像ソフトが対応してくれた。
なので早速EOS M2の高感度について調べてみたい。

今回はEOS M2にはEF35mm/1.4L USMを取り付けた。
単焦点の22mmでは被写体をトリミングしても大きく写らないからだ。

Pon3

と言うわけで、ポン様を被写体としていつものようにテスト撮影を行う。
被写体までの距離は2m、WBはオート、レンズの絞り値はF5.6に固定して各感度を一段ずつずらして撮影した。

【高感度撮影】

高感度のチェックなので、トリミングした中央部分のみをアップしていく。

ISO100
20140127d1

さすがISO100では文句ない画質である。
ノイズレスで解像感、コントラスト共に素晴らしいレベルだ。

ISO200
20140127d2

背景部分に若干粒状感があるような気がしないでもないが、問題ないレベルである。

ISO400
20140127d3

ISO200に比べると、先ほどの部分がさらにほんのちょっと粒状感が強くなった気もするが、気のせいかもしれない。
問題ないレベルである。

ISO800
20140127d4

このあたりになると、犬の額に見られるすう壁が僅かに解像感の低下を見る。
背景の茶色い部分に粒状のノイズが僅かに確認出来るようになってくる。が、ISO400と同じく問題ないレベルである。
色乗り・コントラストに関しては問題ない。

ISO1600
20140127d5

背景のノイズはより著明となるが、実写でもまだ気にはならないだろう。
犬のすう壁はもちろん、咥えている看板の解像感にも変化が出てきた。
色乗り・コントラストも十分で、個人的にはまだまだ大丈夫だ。

ISO3200
20140127d6

ノイズは更に目立ってくる。
が、破綻している感じではなく、きれいにまとめているノイズだ。
解像感はISO1600よりも低下傾向はあるが、きれいに徐々に落ちていく感じである。
境界面は上手に維持されている。
色乗り・コントラストも問題ない。

個人的にはきれいな写真を残したいと言うことであれば、このあたりの感度が限界だろうか。

ISO6400

20140127d7

比較的急速に解像感が低下してきている。
カラーノイズもチラホラ目立ち始める。
ノイズはペッタリした感じが著明となり、許容範囲を超えてきていることが分かる。

ISO12800
20140127d8

のっぺりとした感じが著しい。
ノイズ処理も限界を超えており、偽色が至るところに見てとれる。

だが、色乗りやコントラストは比較的維持されており、先代で見られたような境界面の毛羽立ち感が抑えられているところに高感度処理の進化を感じる。

わかりやすいように、各ISO値をまとめてサムネイル化しておく。
また、撮って出しの画像も一緒にまとめておいた。

20140127e1

20140127e2

【まとめ】

EOS M2の高感度はなかなか上手にまとめていると思う。
先代のEOS Mに比べると明らかに改善している。

ノイズ処理はマイクロのパナ・オリとどちらに近いかと言えば、オリンパスのタイプに近いのではないだろうか。
結構強力にノイズを消してきている気がする。

EOS Mは最高感度でもコントラストと色乗りをある程度残しているので、撮って出しだけ見るとどの感度でも実にきれいに見える。
なかなかうまい手だと思う。

EOS Mではコンデジ持ちで撮影するためにホールディングとシャッター速度が重要になる。
シャッター速度を上げて、感度がアップしてもきれいに撮影できるEOS Mはミラーレス入門者にはいいかもしれない。

20140127f1
Canon EOS M2+EF-M22mm/2.0STM

ただ、専用ズームはまだしも、写りの良い明るい単焦点22mmはフォーカシングがトロいので、いくらEOS M2でも動いている子供のも目に合焦させて撮影するにはかなり厳しい。
というか無理かもしれない。

20140127f2
Canon EOS M2+EF-M22mm/2.0STM

まあ、22mmはジッとしている被写体ならば問題ないんですけどね。

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