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ana

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2014年2月22日 (土)

Leica DG Nocticron42.5mm/F1.2 ASPH. (テスト撮影)

今日はノクチクロンのテスト撮影だ。
換算85mmのF1.2ハイスピード単焦点。

20140222a

シャッター速度を稼げるだけでなく、AFの作動する最も明るいレンズでもあるのだ。
前評判の非常によろしいこのレンズの性能を確かめてみたい。

Pon1

被写体は例のごとく犬の置物を。
被写体までの距離は2m、ボディはレリーズが接続できるE-M1。
ISOを200に、WBはオートに固定して各絞り値にて撮影を行った。

【テスト撮影】

比較は撮って出しの全体像と中央部のトリミングで見てみたい。
クリックで拡大する。

・F1.2
20140222b1_2

全体を見ると解像度もコントラストも十分であることが分かる。
最近のレンズは本当にスゴい。

20140222c1_2

トリミングしても解像感は十分だ。
僅かにコントラストの低さを感じるが、この差ならば私は素直にシャッター速度を選びたい。
中央部に近い部分でも白い部分には収差が出ていることが分かる。

・F2.8
20140222b3

本来はF1.4あたりを書き込みたいのだが、F1.2と比べても極端な差はないので2段以上絞ったF2.8を取り上げたい。

開放(F1.2)と比べると解像感・コントラスト共にアップしてきている。
芯がしっかりとした写りをしており、開放よりも更に上品な写りになっていることに驚かされる。

20140222c3

トリミングでもその傾向が分かる。
すでにこれ以上何を褒めればいいのだという感じだ。

・F5.6
20140222b4

さらに2段絞り込む。
F2.8とあまり変わらないようだ。
違いは背景のボケ具合と言ったところだろうか。

20140222c4

トリミングしても差は殆ど見られない。
殆ど感に近い状況だが、敢えて言うならF4.0あたりに画像のピークがあるのだろうか。

まあ、タブレットPC画面で画像をチェックしているため、あまり偉そうなことは書けないのであるが。

・F11
20140222b5

全体的な画像でも解像感は十分だ。

20140222c5

トリミングではコントラストは維持されているものの解像感の低下が少し見られる。
回折現象が始まってきているようだ。

ここで各写真のサムネイルを作成しておく。

20140222b

20140222c

【最短距離撮影】

次にノクチクロンの最短撮影を見てみたい。
換算85mmおレンズであるが、なんと50cmの撮影距離を可能としている。
このアドバンテージは大きい。要はボケを大きく取ることが出来るのだ。
では見てみましょうか。

F1.2/F4.0/F16
20140222d

比較を極端に取りたかったので3~4段離して撮影した。
本当は犬の目玉に焦点が当たっているはずだったのだが、よく見たらちょっとずれてますね。
その後ろの毛並みあたりを合焦点として参考にした。

ボケは最初に感じていたよりはかなりキレイなようだ。
近接撮影が可能なので、マイクロ換算85mmでも非常に大きなボケを生み出すことが可能だ。

開放に近いと口径食が目立つが、絞り込めば改善してくる。
個人的にはF2.0あたりで気にならなくなった。

この写真の背景からは危惧していた2線ボケの傾向は出ていない。
もっと背景がゴチャゴチャしたところでやらないとハッキリ有無は分からないだろう。

最短距離撮影に於いても開放から問題なく使えるレンズだ。
この写真からはボケもクセが少なく美しい。

【まとめ】

このレンズはおすすめだ。
特に人物撮影に重きを置いている撮影スタイルならば、最大撮影倍率(換算)0.2倍という強みを生かしてキレイなボケの中に人物を浮き上がらせて取ることが可能となる。

F1.2という明るさを持ちながらAFが可能な超ハイスピード単焦点レンズ。
これがマイクロフォーサーズで可能になったのだ。

20140222e
Olympus OM-D(E-M1)+Leica DG Nocticron42.5mm/1.2ASPH.

フルフレームセンサーならばもっとボケただろうなあ、というジレンマからマイクロユーザをー解放してくれる、まるで封印を解く特別なアイテムのようなレンズだ。

システムの小型化が売りのマイクロフォーサーズに突如現れた破壊力抜群のスーパーレンズ。
だが、物事にはいいところもあれば悪いところもある。
この(ちょっと重い)レンズにも死角はあるのか。
もう少し使い込んでそのあたりをチェックしてみたい。

Leica DG Nocticron42.5mm/F1.2ASPH.

スペック
テスト撮影
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