1 NIKKOR AW 11-27.5mm/F3.5-5.6(スペック)
ニコンの防水タイプのレンズ交換式アドバンスドカメラAW1キットに付属している防水ズームレンズ、1 NIKKOR AW 11-27.5mm/F3.5-5.6について書いてみたい。
このレンズの売りは、なんと言っても交換式防水レンズでありながらズームが可能であると言うことだ。
タフネスコンデジにありがちなレバー操作によるズーミングでなく、レンズの鏡胴にあるズームリングを回してのズーミングが出来る。
この画期的なレンズについてのスペックを語ってみたい。
サイズはφ63x56.5mm、重量は182gだ。
ヒンヤリとした金属鏡胴で作りは非常によろしい。
同じマウントにAWシリーズでない同スペックの1 NIKKOR 11-27.5mm/F3.5-5.6がある。
こちらは沈胴レンズであるが、サイズは57.5x31mm、重量は83gだ。
レンズ構成は共に6群8枚。
このレンズ構成図を見てみると、AWは沈胴を伸ばした状態の同タイプレンズであることがわかる。
絞り羽根は7枚円形絞りとなっている。
つまりAW11-27.5mm/3.5-5.6は、非AWタイプのレンズを伸ばして防水鏡胴で包んだレンズであることが分かる。
ワイド端からテレ端までの鏡胴の伸びしろも全て括って、完璧なインナーズームのレンズとして作られている。
昔のTokina 28-80mm/2.8AT-X280 AF PROを彷彿させるレンズだ。
フィルター径は40.5mm。
1NIKKORレンズでは一般的なフィルター径のようだ。
フィルター外縁部はゴムで覆われており、AWフィルター使用時での防水性を高めることが出来る。
前述のように、このレンズは完全なインナーズームである。
ズームリングのフリクションはかなり強めで、スムースとは言えない。
防水能を高めるために仕方のないことなのだろう。
また、このレンズにフォーカスリングはない。
最短撮影距離は30cmで、最大撮影倍率は換算0.28倍である。
もちろん通常の11-27.5mm/3.5-5.6も同じスペックだ。
標準ズームとしては結構寄れるレンズとなっている。
レンズのリア部は高い防水能を維持させるためにOリングを包み込む鏡胴が伸びている。
このようにAWのレンズは特有の形状をしている。
手振れ補正は、落下時の耐衝撃性を考慮してか搭載されていない。
ノルマルな11-27.5mm/3.5-5.6に比べ100gほど重くなり、実体積も増加している。
そしてズームリングの固さを考えると、この標準ズームはやはり水中専用と考えていいと思う。
もちろん、一般使用でもリングの固さを気にしなければ問題なく使える。
ただ、レンズには手振れ補正が搭載されておらず、高感度に若干弱いAW1なので普段はF値の明るい1NIKKOR AW10mm/2.8を付けっぱなしになっている。
ふと、AW11-27.5mm/3.5-5.6はいらなかったのではと思うこともあるが、このAW標準ズームは単品では販売されていないため、やはりキットで購入して正解だったかなあとセコく考えてしまうところが悲しい。
1 NIKKOR AW 11-27.5mm/F3.5-5.6
スペック
テスト撮影
実写と感想
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