Leica DG Summilux15mm/F1.7ASPH.(テスト撮影)
いつも新しいレンズを買うと必ずやるテストがある。
このところレンズ購入がご無沙汰だったせいもあるが、すっかり蚊のシーズンになってしまった。
これから半年は蚊と戦いながらレンズテスト撮影を行い続けることになるのだ。
今回は先日購入したばかりのパナソニック製Leica DG Summilux15mm/F1.7ASPH.である。
パナライカ製のズミルクス25mm/1.4と同等の価格であるこの15mmは如何ほどの性能を持っているのか早速調べてみたい。
被写体はいつものポン様。
ボディはこっそり再購入したパナ製GX7(黒)。
被写体をGX7から2m離してISOは125に固定し、各絞り値にて撮影を行った。
【テスト撮影】
まずは全体像から見てみたい。
さすがに最新のレンズだけあって開放からコントラスト・色乗り・解像感に関しては問題ない。
次に中央部トリミングを見てみたい。
いつもチェックするのは犬のすう壁と看板の木目だ。
十分に解像感がある。
以下の絞り値についてはこの開放の解像感をコントロールとして話したい。
最後は隅角部のトリミングである。
全体像の左上角部を拡大した。
パナ製ボディを用いたが、収差が少し出ているようだ。
また木漏れ日からは若干コマ収差が見られている。
画質の破綻もなく流れなども見られないが、まあ換算30mmという焦点域からはあってはマズいであろう。
・F2.0
半段絞った全体画像からは開放画像と比べても差を見つけるのは難しいであろう。
ここは華麗にスルーしたい。
当然ながら拡大画像にも著明な差は見られない。
犬の看板木目が若干解像感が上がったという所だろうか。
コマ収差も色収差もまだ残っている。
開放値と比べても著明な差は見られないようだ。
2段絞っても差はあまり見られない。
まあ、全体像で著明に差が分かってしまったらそれはそれでマイクロフォーサーズレンズとして問題があるかも知れないが。
今回撮影した写真の中ではF4.0~F5.6の解像感が最も高いようだ。
犬のすう壁や咥えた看板の解像度は、ここにアップしている写真の中でも最も高い。
コマ収差と色収差はF4.0でほぼ目立たなくなっている。
かっちり写すならF4.0からF5.6辺りといったところか。
予測は付いていると思われるが、当然ながら著変は分からない。
しかし、トリミング画像を見てみると・・・・
中央部・隅角部共に解像度が少し落ちてきている。
この原因は、そうアレである。
最大絞り値であるF16でも大きくは変わらない。
まあ、シャッター速度が2.5秒もあるので、枝などはブレブレであるが。
拡大すると結構大変なことになっている。
回折現象はここまで影響を及ぼす。
【最短距離撮影】
次に最短撮影距離である20cmまで被写体に寄せて撮影を行った。
被写体のピントは右目に合わせてある。
各絞り値で撮影を行ったが、無駄に並べるのも何なので開放・F4.0・F16の3枚を比較する。クリックで拡大する。
開放はきれいなボケ方である。
まあ30mmとしては十分であろう。
前ボケ・後ろボケともにいい感じである。
隅角部辺りは口径食が若干目立つが、広角レンズとしては十分にレベルの高い写りであろう。
少し絞り込んでもきれいな円形の点光源を示す。
驚くべきはアスフェリカルの紋様が殆ど出てこないことだ。
ズミ25mmもそうであるが、パナのライカシリーズは同心円模様が殆ど目立たないのが凄い。
【まとめ】
パナ製マイクロフォーサーズボディを持っている人が、単焦点スナップを楽しみたいときには筆頭にあげたいレンズである。
近い焦点域の単焦点レンズはいくつかあるのであるが、このレンズは写りだけでなく遊び心のある絞りリングがあることが大きい。
撮影時にちょっと絞りを変えよう。
そんな時にレンズに付いている絞りリングをクリクリ回す。
そんなノスタルジーあふれるギミックを楽しむ余裕があればスナップ撮影のテンションも上がること間違いなし。・・・・どうでしょう?
Panasonic DMC-GX7+Leica DG Summilux15mm/1.7ASPH.
オリンパスボディでもこの高性能レンズを楽しむことは可能だ。
絞りリングは対応出来ないが、代わりにオリ製ボディ内手振れ補正という強力な後ろ盾を得て、撮影時の手振れという失敗を大きく低減させることが出来る。
他社マウントでは得ることの出来ない、一粒で二度美味しい的な楽しみ方の出来るレンズなのである。
Leica DG Summilux15mm/F1.7ASPH.
スペック
テスト撮影
実写と感想
« チャドクガの季節 | トップページ | しっぽ »
« チャドクガの季節 | トップページ | しっぽ »
コメント