新幹線の自動ドア
新幹線の乗車口のドアではなく、車両とを区切るところに着いているドアの事である。
先日、唐津へ行くために博多に向かう途中でそれは生じた。
駅弁と一緒に食べるために購入したビールを開けようと準備している時、肘に当たったビールがテーブルから落ちて床を転がった。
床は絨毯が敷かれているので、音もなく落ちたビール缶は誰にも気づかれていないようだ。
まあ、ビールは自動ドアの所に向かって転がり続けているので、止まった後でゆっくり拾えばいいかと先に弁当の準備を優先した。
ところがビールは自動ドアで止まると思いきや、ドアに当たる瞬間、スーッと音もなく開いた自動ドアは転がるビール缶をそのまま奥の通路へと飲み込んでいった。
驚く私の顔に満足したかの如く、ゆっくりと自動ドアは奥へと転がり続けるビールを私に見せつけつつ閉じられた。
まるでスローモーションを見ているようだった。
ふと我に返ると、通路の向こうはトイレもあることを思い出し、慌てて扉を開けてビール缶の回収に向かった。
ビールのような小さいものでも反応する新幹線のドア技術には驚かされる。
が、出来ればビール缶くらいには反応しないようにして頂けると非常にありがたい。
もちろん、ビールはきれいに拭き取って美味しくいただきました。
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