EF16-35mm/F4.0L IS USM(テスト撮影)
やたら評価の高い16-35mm/F4Lである。実際にどのくらいレベルが高いのかちぇり小屋的に確認してみる。
発売されてからそれなりの日数が過ぎているため、他サイトでは既にやり尽くされた感があるが、まあもうしばらくお付き合い願いたい。
17-40mm/F4Lに比べ、ワイド端が1mm広がりテレ端が5mm縮まった。
そして重量は140gほど増えたが代わりに手振れ補正機構が追加された。
この微妙なバランスを何とか「買い替えて良かった感」で安心側にシフトさせたいところである。
では早速テスト撮影を。
被写体は久し振りのポン様だ。
カメラとの距離は2mに設定。
ボディは5D3、絞り優先モードで各絞り値にて撮影を行った。
WBはオート、ISOは100、レンズ側IS機構はOFFにしておく。
【テスト撮影】
最近のレンズは開放からコントラストや解像感がハンパないので説明が楽である。
さすがにシェーディングは開放に少し見られるが17-40に比べると気にするレベルではない。
なかなかいいじゃないですか。
中央部と隅角部のトリミングである。
中央部はF4が最も高くF8F16と徐々に解像度が落ちていく。
じつはF8のコマは後ろの葉にフォーカスが当たってしまっている。Σ(゚д゚;)
解像感は後日の再確認でF5.6>F8≧F4な感じであった。
隅角部はかなりいい。
完全に17-40mm/4Lを超えている。
開放に少しコマ収差がみられるが、F8でほぼ消失している。
さすがに開放は解像感がやや低い。
テレ端(35mm域)F4.0/F8.0/F16
僅かにコントラストは弱い感じがするが立派な画質である。
やはりこちらでも開放でシェーディングが認められる。
中央部と隅角部のトリミングである。
こちらはピント面に関しては問題ない。(;´Д`A ```
中央部の解像感はF4=F8>F16と言ったところか。
ここには載せていないがF5.6が最も解像感は良かった。
隅角部は35mmなのでさほど問題はない。
開放から十分なまでに解像されている。
【最短距離撮影】
では最短距離撮影のテストを行ってみる。
極端なパースが付くのでスゴい事になっている。
ワイド端(16mm域)F4.0/F16
F4なのでボケは小さい。
だが比較的キレイなボケである。
F16まで絞ると最短距離でもパンフォーカスに近く撮影が可能である。
テレ端(35mm域)F4.0/F8.0
テレ端撮影では色乗りが若干低下する。
結構それなりにボケてくれるが、さすがズームなので極上のボケ・・・・と言うわけにはいかないようだ。
光源ボケはワイド端で口径食が目立つが、絞り込めばきれいな円形になる。
絞り込みすぎると9角形になる。
またアスフェリカル紋様は極端に絞り込まなければさほど目立たない。
キヤノンの非球面研磨技術の高さが現れている。
【まとめ】
このレンズはかなりいい。
ディストーションも目立ちにくく、フィルター枠が付けられるタイプの広角ズームでこの性能は初めてではないだろうか。
ニコンに同スペックの広角ズームがあったが、ディストーションが目立ち気味だったため購入を見送った事がある。
私にとって広角レンズの負の琴線はディストーションなのだ。ちょっと受け入れ難い。
逆にシェーディングは目立つ方が好きである。ウェルカムなのだ。
このレンズは私個人の中でのマイナスポイントになる項目が非常に少ない。
弱点が少なくハイアベレージを維持するこの広角ズームに隙はない。
開放F値に引けぬ拘りがないのであれば、超おすすめのフルフレーム対応広角ズームだ。
買い替えて良かった。
ただ、残念ながら広角レンズを苦手とする私にとっては鬼門なレンズなのであるが。
EF16-35mm/F4.0L IS USM
スペック
テスト撮影
実写と性能
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