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2014年10月19日 (日)

Df とMakroPlanar 50mm/F2.0

時々、ふと発作的にマニュアルフォーカスレンズを使いたくなるときがある。
SLRを使っている人ならば経験したことがあるのではないだろうか。

少し前、ライカR6.2を使っていたときに、Summilux R50mm/1.4(E60)のピント出しにえらく苦労したことを覚えている。
フィルムなのでその場のピント確認が出来ないため、現像してから「あぁぁ・・・・」となること数知れず。
徐々にR6.2やR7では当たりの精度を上げるために、ズミクロンやエルマリートがレンズを使うことが多くなったのだ。ま、私がヘタだからと言うのが一番の理由だが。

20141019a

今は実にいいボディがある。
NikonのDfだ。
フィルムカメラライクなデザインを呈し、ファインダーにはフォーカスエイドが付いている。
手ブレ予防の最低シャッター速度を設定しておけば、自動的に適切なISO感度が作動する。

20140924f

当然レンズはマニュアルフォーカス専用レンズだ。
コシナ謹製Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/F2.0ZF2.をチョイスした。
標準域のマクロレンズであるから、寄って良し、遠景良しの美味しいレンズである。
Dfとのデザイン相性も好みである。

20141019f
Nikon Df+Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/F2.0ZF2.

開放から解像感・色乗りのいいレンズだ。
ハーフマクロなので、手持ち撮影でも負担がかかりにくい。
Dfはファインダーが見やすい方なので、フォーカスエイドに頼り切りにならずに、
見た感じでシャッターを押せるのもよろしい。

20141019c
Nikon Df+Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/F2.0ZF2.

さすがに動きの多い子供のポートレイトには厳しいものがあるが、被写体状況を選べば撮影は不可能ではない。
気をつけねばならぬのは、子供がレンズの前玉を触ろうとすることか。
まあ、MP50は前玉が引っ込んでいるのでリスクを回避できる可能性は高い。保護フィルターはやられるが。

20141019d
Nikon Df+Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/F2.0ZF2.

まあ遠景に関しては絞っていれば結構な写りをする。
だがレンズの特性上、どうしても開放に近いところでの近接撮影が多いので、上記写真のように絞り変更を忘れたスナップ撮影などをすると若干切れの悪い遠景写真を量産してしまうこともある。

20141019e
Nikon Df+Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/F2.0ZF2.

意外であるが、蝶の撮影やトンボの撮影が結構上手くいく。
レンズが無音であることと、マニュアルフォーカスなのでゆっくり&そっと近づかねば虫の近接撮影が出来ないという注意深さもあるのだろう。
歴代の他マウント同レンズでも虫撮影が多い。

20141019g
Nikon Df+Carl Zeiss MakroPlanar T*50mm/F2.0ZF2.

ピントリングが近接から∞まで270°ほど回転するので、近接と遠景を繰り返す撮影の時などはかなり面倒だ。

MFレンズを面倒だと思い始めた当たりから、そろそろこのレンズに飽きてくる。
そしてしばらくはAFレンズを使いまくって技術進歩の恩恵をじっくりと味わうのだ。
で、AFに飽きるとまたMFレンズを使いたくなる。

今まで様々なMFレンズを使ってきたが、結局使い続けたのはこのMP50だ。
老眼というハンディキャップを持った目にはF1.4よりはF2.0というの方が被写界深度が深いという安心感がある。
そして何より便利に寄れると言うこと。

今から思うと、ライカRで最後まで使い続けたのもエルマリート35mmとマクロ60mmだった。
自分にとってMP50は上記2本の便利さを足して割ったようなレンズなのかも知れない。

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