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ana

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2014年10月 1日 (水)

SP24-70mm F/2.8Di VC USD(テスト撮影)

特殊レンズ構成率が50%を超えている手振れ補正付き大口径ズームSP24-70mm/F2.8VCの実力や如何にということで、早速テスト撮影を始めてみたい。

20141001a

とにかく大きなレンズだ。
太さがあるので結構重く感じる。
まあその分、手振れ補正という強力な武器が付いているのだが。

Pon1

被写体は例の如くポン様を使用する。
被写体までの距離は2m。
ボディはDf、絞り優先モードで各絞り値にて撮影した。
ISOは100、WBはオートに設定。

【テスト撮影】

・ワイド端(24mm域)F2.8/5.6/11
20141001c1 20141001c2 20141001c3

開放から解像度とコントラストは非常によろしい。
周囲に強いシェーディングが見られるが、周辺減光好きの私にとっては問題ない。
F5.6では実写に置いては殆ど気にならなくなっている。

20141001g1

中央部トリミングでは開放からF11まであまり差は見られない。
上記3枚では僅かにF5.6あたりがベストか。

20141001g2

ワイド端なので隅角部のトリミングも見ておく。
思ったより整っている。
多少色収差と僅かなコマ収差が見られるが、一段絞り込むことでそれらは目立たなくなる。

・中間域(50mm域)F2.8/5.6/11
20141001d1 20141001d2 20141001d3

50mm辺りになると、開放F2.8という明るさも相まってボケが比較的分かりやすくなってくる。
解像感・コントラストはワイド端と同じ傾向であるが、まだ開放ではシェーディングが残る。

20141001g5

中央部トリミングである。
F5.6が最も解像感に優れるが殆ど差はない。
拡大してみると、ちょっとボケは独特か?

・テレ端(70mm域)F2.8/5.6/11
20141001e1 20141001e2 20141001e3

さすがに中望遠領域の70mmというテレ端ではボケがハッキリとわかりやすい。
思っていたよりもキレイにボケていく感じだ。
開放から解像度とコントラストは問題ない。
この域ではシェーディングは分からない。

20141001g3

テレ端のトリミングでも中間域と同様の傾向がある。
上記3枚ではF5.6が最も解像感がよいが、他2枚もかなり近いレベルである。

【最短距離撮影】

ワイド端(24mm域)F2.8/11
20141001f1 20141001f2

24mm域の最短撮影距離38cmは単焦点に比べると負けるが、まあそれなりに寄ることが可能だ。
ボケはまあまあ。

テレ端(70mm域)F2.8/11
20141001f3 20141001f4

少し色乗りが落ちるが解像感はしっかりしている。
絞り込んでも同様の傾向がある。

20141001g4

点光源のトリミングである。
ワイド端・テレ端でも口径食がかなりはっきり出る。
双方F8まで絞ることでようやく消失する。
またサードパーティー故に研磨技術の差なのか、アスフェリカルな紋様がかなり目立つ。

【まとめ】

SP24-70mm F/2.8Di VC USDは純正の半分の投資で手に入れることの出来る大口径標準ズームだ。
しかもこのズームには純正にはない手振れ補正機構(VC)が取り付けられている。
解像・コントラスト共に問題ない。

VCの効きはかなりいい。
今回のテストではVCをOFFにして撮影を行ったが、通常の実写においては実に安定した効果を出してくれた。

レンズ構成の半数以上を占める特殊レンズの意味は何なのであろう。
おそらくは隅角部の画質維持に努め、VCユニットの最適化のために用いられたのではないかと思う。
ボケは純正には及ばない。
全体的には分かりにくいが、アップで見ると少しクセのある感じがする。

普通に撮影して普通に画像を楽しむ人には、この手振れ補正付き大口径標準ズームは非常におすすめである。
純正の半額近くで、ボケも画質も楽しめるのだ。

ただ、私の個体だけかも知れないがピンが来ていないレンズだったため、最初は「何だコレは?」という印象を持ってしまった。
ボディによるAF微調整も調整範囲一杯でようやく見られるレベルになったのだ。
さらにその向こうの修正レベルが分からないのでコレがジャスピンかどうかは不明だ。
ひょっとしたらその先にあるのはパラダイスかも知れない。

サードパーティー故のリスクと言うには言い過ぎかも知れないが、もう少し安定した製品供給があると有難い。
ボケ具合や解像度なんかよりも、私としてはこちらの方が気になってしまうのだ。

SP24-70mm F/2.8Di VC USD

スペック
テスト撮影
実写と感想

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