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2015年1月28日 (水)

数珠

先日の告別式のことだ。
故人である叔父が荼毘に付される直前に、隣にいた義叔母の数珠が突然切れて主玉が周囲に散らばった。

20150128c

慌てて皆で玉を拾い集めたが、微妙なタイミングだったのでその周囲はちょっとした妙な空気感に包まれていた。
荼毘に付されている間、親戚一同で別室に移動するとき義叔母がポツリと呟いた。

「この数珠は故人の母(祖母)から頂いたものなの」

20150128a
Nikon Df+AiAf Nikkor35mm/2.0D

祖母は長男であった故人をたいそう可愛がっていたという。
成人になってからは丈夫になったとはいえ、幼少の頃は体が弱く祖母は心配ばかりしていたらしい。

その長男が荼毘に付されるという時に、祖母の感情が大きく働いたのではないかと私の母はしんみり話してくれた。

数珠が切れるという話は、怖い話系でたまに聞くことがあるが殆どが創作であろうとたかをくくっていた。
が、実際に目の前でそういうことを見てしまうと、あながち冗談ではないのではと感じてしまう。

20150128b
Panasonic DMC-GH4+Lumix GX Vario12-35mm/2.8OIS.

似たことが私にも一度だけある。
カソリック系の小学校に通っている次男坊から、学校でお父さんのためにロザリオを作ったので持っていて欲しいと手渡されたことがあった。

それは首にかけるものではなく、指にはめるコンパクトなものだった。
ありがたく頂戴し、それを指につけて出勤した。

交通量の多い交差点で信号が変わったので歩き出そうと一歩踏み出したら、突然もらったばかりのロザリオが切れて周囲にビーズが散らばった。
子供の作ったものだからなあと拾い上げようと屈んだら、突然右から飛び込んできた信号無視の暴走車が猛スピードで目の真ん前を走り抜けていった。
周囲では暴走車にひかれかけた人々の罵声であふれていた。

あのとき、屈んでいなかったらどうなっていたのだろうと今でも思い出す。
ロザリオはすべて拾い集め、修復して職場に飾ってある。

20150128d
Panasonic DMC-GH4+Lumix GX Vario12-35mm/2.8OIS.

おそらくはいずれも偶然だと思う。
ただ理由付けはどうであれ、故人を偲ぶ気持ちや自分のために何かをしてくれた気持ちを尊ぶのは大切なことであろう。

その気持ちを強く心に残すエピソードとして、こういった現象がたまには起こるのもありなのではないかと感じるのだ。

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