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ana

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2015年7月15日 (水)

冥王星

非常に印象深い準惑星である。
私が学生だった頃はまだ外縁端にある第9番惑星としてのポジションに君臨していた。
SF系テレビアニメでもたびたび登場するかなりメジャーな星だ。

20150715b
宇宙戦艦ヤマト2199

冥王(プルート)というネーミングもさることながら、最も遠いところにあるこの謎の惑星は子供の好奇心を向けさせるカリスマ的な存在でもあった。
ただ、この冥王星は少し肩すかしなところもある。

まず小さい。何しろ月よりも小さいのだ。
また何故か歪んだ楕円軌道を呈し、冥王星が太陽に最も近づく近日点では、第8番惑星である海王星の軌道よりも内側に入ってしまうと言う最外縁の冥王らしからぬ一面も持つ。

そんなお茶目な冥王星であるが、惑星探査を行ったパイオニアやボイジャー、カッシーニなどの探査機はメジャーな木星や土星、天王星や海王星と言った巨大で見栄えのいいガス惑星を中心に調査を行い、遠くて地味で地球の1/5もないちっぽけな岩石惑星は放置プレイされていたのだ。
子供心の好奇心レベルはMAXであっても。

20150715c

ところが2006年1月にとうとう米国が最外縁の第9番惑星冥王星への探査機ニューホライズンズを打ち上げた。
9年の歳月をかけて冥王星を調査しようと言うことになったのだ。
スバラシイ、長年の夢が叶うときが来たのだ。

が、その打ち上げの僅か半年後、国際天文学連合で惑星の定義が再確認され、哀れ冥王星は格下の準惑星に分類された。
最も外縁部にあった謎の惑星という大義名分は失われたのだ。
大名から豪族にされたようなものであろうか。

20150715a

そんなテンション落ち気味の冥王星に本日とうとうニューホライズンズが撮影しながら接近するという。
子供の頃に興奮した謎の(準)惑星冥王星の正体がいよいよわかるのだ。
プルートの名に恥じない内容であって欲しい。
何気に楽しみで仕方がない。

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コメント

おはようございます。あいにくの台風天気ですね。

昨晩、この記事を布団の中で拝見していました。天文、すごく詳しいんですね。
私は子供時代はまったく興味がなかったものの、長男の小学生のときに一緒に天文、月や星座を勉強してちょっと興味をもったものです。
冥王星は、そのときに楕円の軌道でほかのどの星とも違う・・・と知りました。
ある意味、不思議な星ですよね。その一番遠い星に調査ですか~~
文明ってすごいなとも思います。また、取り上げてくださいね。

こちらは降ったり止んだりの不安定な天気です。

天文は釣りと共に子供の頃からずっと続けている趣味ですね。
海で夜釣りをすると天文も同時に2倍楽しめるため、大学生の頃は頻繁に出かけていました。

天の川を眺めながら銀河系はドデカいなあと毎回飽きることなく驚かされたものでした。
星にはロマンがありますね。

高知に足摺岬というところがありましてその先は太平洋で、明かりがなく天の川の美しさと、南国特有のもくもくとした雲がなんともいえず美しいのです。

冥王星 宇宙戦艦ヤマトの時代から本当の未知の世界との境界線の意識がありました。
あとエウロパの海、なんか居ますよ。 
まぁーーー 男のロマンです。

夜釣りはよく日本海側に行きましたが、漁船の明かりが煌々として水平線の星は壊滅状態でした。

なるほど、足摺岬ならば展望が180度以上ありそうですからすごく見えそうですね。
機会がありましたら是非行ってみようと思います。

エウロパ、確かにいそうですよね。
予想としてはクラゲみたいなものを考えていますがどうでしょう。
やっぱり地球外生命体は多足ですよね?

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