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2015年9月23日 (水)

ポタ赤を再考する4(ポーラメーター設置編)

前回購入したナノトラッカーの続きである。

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素早い極軸合わせにアングルプレートを使用することに決めたのであるが、方位磁針と傾斜計が付いているビクセンのポーラメーターが取り付けられると実に便利なので、コレが設置できる方向で話を進める。

20150923b

前回も少しかじったが、要はシューアダプターをナノトラ本体に直接取り付けるか、アングルプレートに外付けするかということだ。

20150923c

まず最初の第一案
本体に直接付ける場合は、その精度が問題になりそうだ。
ナノトラ本体の外装は僅かな傾斜が付いており、円盤軸に対して決して平行ではないということだ。

20150923d

それともう一つ。
ポーラガイダーはアクセサリシューに差し込む"足"しか付いておらず、ストロボに見られる上から圧迫固定するリングがない。

20150923e

つまり「ガタ」があるわけで、アクセサリシューに差し込んだ場合に「遊び」が若干感じられる。固定出来ないために生じるのだ。
アクセサリーシューのボトムに対して、ポーラガイダーの足は決して密着しているわけではない。

20150923f

仮に足が密着している場合でポーラガイダーが調整されているならば、ナノトラ外装の傾きとアクセサリシューの隙間から発生するポーラガイダーの傾きは相殺されるので意外と誤差は小さくなりそうである。仮定だが。

20150923g

お次の第二案
外付けする場合は構造上、直角に曲がったL型プレートが必要となる。
以外とこれが見つからない。
家具を固定するプレートなどもあるが、結構大きく、且つ直角の精度が微妙なので見送った。

20150923h

そんな中、見つけたのがベルボンのアングルアダプター4だ。
1/4インチねじが取り付けられているため汎用性は高い。

20150923i

水平を出しやすくさせる回転可能なノブも付いている。
だが、やはりサイズが問題だ。
この本体だけで90g。さらにアングルプレートに取り付けるには1/4インチオスオスねじアダプタを装着しなくてはならないので、これだけでトータルするとプレート重量を超える126gと大幅に超過してしまうため現実的でない。

もっと小型でシンプルなL型プレートはないものか。

20150923j

ならば作ってしまいましょう。
サイズは幅が20mm、長辺が30mm、短辺が25mm、板厚が5mmのブラックアルマイト処理したA6063アルミ製 L型ブラケットを注文した。

20150923k

重量は僅か13g。
直角度の交差等級はK(精・中・粗では中)、アングルプレートとアクセサリーシューを付けるためのボルト通し穴を開けてもらった。

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ベルボンのように回転させることが出来ると垂直出しに便利なので、スプリングワッシャをかませた回しやすいノブねじを取り付ける。
左のM6ネジ穴に装着すれば、右の極軸穴の導線も確保できる。

20150923m

また、アクセサリシューは、先ほどの「遊び」の件があると気分的に嫌なので、クランプ式のアクセサリシューに変えた。
コレならばガイドの「足」部分に遊びが出来ない。ガイド底面が全体に密着できる。

20150923n

と言うわけでガイド部分も完成である。
シューのつまみも回しやすい同型のノブねじに変えた。
強度抜群、ぶつけたところで剥がれるような代物ではない。

さて直付けと外付けどちらが良いかということになるが、強度的な安心感から外付けでいこうと思う。
この精度の高いアクセサリシューは別物にも使えそうだからだ。

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因みに重量は43g。
ブラケット以外の重さは30g。
ネジとかに拘らなければもっと軽く出来そうだ。

20150923p

まあ、自宅のように緯度が35度であればポーラガイダーすら使わずに、スントやシルバといった山コンパスでもいけるかな。
これならもっと軽量になる。
精度はどうであろう。今度開けたところで試してみたい。

次回はいよいよ終盤。
土台となるべく、水平をより簡単に出すための「軽量な機材」についてを予定。

以下次号。



ポタ赤を再考する1(導入編)
ポタ赤を再考する2(極軸アクセサリ編)
ポタ赤を再考する3(アングルプレート編)
ポタ赤を再考する4(ポーラメーター設置編)
ポタ赤を再考する5(レベラー編)
番外編:中秋の名月 2015
番外編:十六夜のスーパームーン
ポタ赤を再考する6(ドットサイト編)
ポタ赤を再考する7(ポーラメーター改造編)
番外編:ネジトラブル(前編)
番外編:ネジトラブル(後編)
ポタ赤を再考する8(三脚チョイス編)
ポタ赤を再考する9(角度計・前編)
ポタ赤を再考する10(角度計・後編)
ポタ赤を再考する11(GX8とEE-1の相性)
ポタ赤を再考する12(ゼロ・イン編)

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