ポタ赤を再考する3(アングルプレート編)
より軽く、より早く、より簡単に
このコンセプトを元に2代目ポタ赤の選定作業中なのである。
今回は第3回目。
本体を重量400gのナノトラッカーに決めた後、その設定をより簡便にするためのアクセサリの導入に戸惑っている。
やはり難なのは極軸合わせだ。
二軸や自由雲台だけで、この見にくいのぞき穴からの調整は困難を極める。
そこでこれらアクセサリの導入を容易くさせてくれるのアングルプレートである。
北極星の仰角である35°角を有しているため、三脚が水平を出せていれば余計な調整はあまりかからない。
数あるアングルプレートの中でチョイスしたのはボーグのアングルプレート35III(3335)である。
重量は見た目よりもずっと軽いなんと100g。裏面の肉抜きのおかげであろう。
アルカスイス規格のクランプに装着出来るV溝があるため汎用性は高い。
また、ナノトラッカーの極軸合わせに対応した穴も開けてあるために使い勝手は非常によろしい。
特に1/4インチねじ穴が1つ、M6ねじ穴が2つ付いている事が決め手となった。
天体系を含む一般的にはMねじが使われることが多いが、このプレートにはカメラ系に多く使われる1/4のインチねじ穴が付いている。
この2種類があると非常に助かる。
ガイドなどのアクセサリだけでなくカメラアクセサリも装着出来るからだ。
見た感じは同じようであるが、ピッチと言ってねじ山の間隔が微妙に異なる。
異なったねじを使うとプレートのねじ山を潰すだけでなく、ねじそのものが抜けなくなることがあるので注意が必要だ。
ナノトラッカーの極軸合わせに対応した穴もプレートに開いていると前述したが、その精度は決して高くなくまっすぐにナノトラを取り付けると微妙に穴がかぶっている。
まあ、若干傾けて装着すれば問題ないのであるが、潔癖な方はちょっと精神衛生上よろしくないかも知れない。
また、プレートの内曲げの部分にパンチ痕があることから、製法はプレスのヤゲン工法(V曲げ)と思われる。
背面部にも横筋が見られていた。
ヤゲンはソリが出やすいらしく精度が甘くなると言われるようだがどうであろう。
デジタル角度計で見てみたい。
34.9°・・・・と、あぁ、これなら全然御の字である。
望遠レンズで長時間撮影を続けるわけではないためこの精度が出ていればOKだ。
因みにナノトラは上下逆にも取り付けられるが、その場合に電源コネクターがアングルプレートに干渉するので使い勝手は非常によろしくない。
円盤プレートが下に来るように設置するのが吉である。
と言うわけでガイド使用前提ということで、このアングルプレートも選定決定となったのであるが、いよいよ次は難問題のアクセサリであるガイド装着となる。
これが実に厄介だ。
精度は低いがナノトラ本体に直接シューを装着するか、はたまた重量増しになるがプレートを組み合わせて精度の高い確度でシューを装着するか。
この辺りを比較しながら・・・・
以下次号。
ポタ赤を再考する1(導入編)
ポタ赤を再考する2(極軸アクセサリ編)
ポタ赤を再考する3(アングルプレート編)
ポタ赤を再考する4(ポーラメーター設置編)
ポタ赤を再考する5(レベラー編)
番外編:中秋の名月 2015
番外編:十六夜のスーパームーン
ポタ赤を再考する6(ドットサイト編)
ポタ赤を再考する7(ポーラメーター改造編)
番外編:ネジトラブル(前編)
番外編:ネジトラブル(後編)
ポタ赤を再考する8(三脚チョイス編)
ポタ赤を再考する9(角度計・前編)
ポタ赤を再考する10(角度計・後編)
ポタ赤を再考する11(GX8とEE-1の相性)
ポタ赤を再考する12(ゼロ・イン編)
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