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2015年9月 8日 (火)

ポタ赤を再考する1(導入編)

以前、星景写真を撮るためにToast PROというポタ赤(ポータブル赤道儀)を購入した。
赤道儀とは天空の星の動きと一致した速度でカメラをのせた円盤プレートが回転することで、長時間露出しても星が軌跡とならず光輝点として撮影できる優れものだ。

20150908a

携帯可能で出来ることなら望遠レンズでの星雲撮影可能なポタ赤をと考えてのことだった。
だが、実際には小さな子供がいる状態では郊外での星雲撮影する時間などは無いと言っていい。
要は現時点ではオーバースペックで重いだけなのだ。
いざ、旅行中に持ち出そうとしても、星撮影のためだけに数kgの機材を子供がいる状態で持ち運ぶのはかなり厳しい。

となると、星雲撮影は除外した方向で星景写真のみに特化した超軽量なポタ赤があると非常に便利という結論に達した。

・通常のカメラシステムに僅かな重量で携帯できる
・極軸合わせ(北極星への固定)が簡単

この2点に絞り込んだ。
今回のポタ赤の精度はあきらめている。
広角で10数分程も追跡できれば御の字と割り切っている。
となると、二つの製品が浮上した。

ビクセンから販売されているポラリエと、サイトロンから販売されているナノトラッカーだ。

20150908e

まずはポラリエから。
重量は800gとやや重いが、アクセサリーで極軸合わせが簡単にできるようになっている。サイズはAPS-CのDSLRほど。

特に本体に付属しているホットシューが光る。
方位磁石の付いたガイドや、ドットサイトの取り付けが可能だからだ。

20150908f

次にナノトラッカー。
重量は驚くことに400g、その分余計なモノは一切排除。
極軸合わせも本体に開いてある北極星への覗き穴のみ。
サイズは自販機に売られている小さいコーヒー缶ほど。

20150908b

結局、チョイスはナノトラッカーにした。
ポラリエより精度は若干低いようだが、ある程度の精度を持ったポタ赤はすでに所持しているので、今回は小型軽量化を最優先とした。
月・太陽追尾モードも付いていたこともポイントが高い。

20150908c

さて、コンパクトなポタ赤を手に入れたモノの、やはりのぞき穴からの極軸合わせ(北極星合わせ)は調整に困難を極めるので、極軸ガイドをサポートさせるアクセサリーは必要だろう。
ここは他社製の簡単軽量なガイダーを選択したい。

20150908g

ビクセンのポーラーメーター。
シューに固定できる簡単な仰角計の付いた方位磁石付きガイダーだ。
磁針付きなので、都心のような建物が乱立して北極星の見にくい環境でもガイド可能だ。
コレをアクセサリーシューに取り付けて、35°角に合わせればすぐさま北極星の方向が・・・・。

20150908djpg

あれ?ナノトラッカーにはアクセサリシューが付いていない・・・・。
本体の三脚穴も極軸方向なので、RRSプレートを組み合わせてシューを極軸に向けることも出来ない。

ヤバいよヤバいよ・・・・。

不定期シリーズであるが、以下次号



ポタ赤を再考する1(導入編)
ポタ赤を再考する2(極軸アクセサリ編)
ポタ赤を再考する3(アングルプレート編)
ポタ赤を再考する4(ポーラメーター設置編)
ポタ赤を再考する5(レベラー編)
番外編:中秋の名月 2015
番外編:十六夜のスーパームーン
ポタ赤を再考する6(ドットサイト編)
ポタ赤を再考する7(ポーラメーター改造編)
番外編:ネジトラブル(前編)
番外編:ネジトラブル(後編)
ポタ赤を再考する8(三脚チョイス編)
ポタ赤を再考する9(角度計・前編)
ポタ赤を再考する10(角度計・後編)
ポタ赤を再考する11(GX8とEE-1の相性)
ポタ赤を再考する12(ゼロ・イン編)

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コメント

今度はナノトラ買われましたか。今ではポタ赤も色々選べて、全くいい時代ですよね~

私も昔、流れ星撮ってました。今なら感度上げて連射すれば割と容易に写せますが、銀塩時代には相当難物の被写体で、効率よく写すにはカメラ台数増やすのが基本で、しし座流星群では何十台と駆使し迎え撃ったのが既に懐かしいです。

それは大変でしたね。
銀塩ならば長時間露光でも熱ノイズもなくきれいな流星が撮れたのでしょうね。
しかし露出も運も本番一発で現像するまで不明というのが厳しそうですが。

本当に今はいい時代です。
すぐさま背面液晶で確認できることはもちろん、何と言っても赤道儀の小型化というのが大きいです。
ポケットに入るサイズのものがあるというのが凄いですね。
隔世の感を肌身で感じます。

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