ポタ赤を再考する8(三脚チョイス編)
今日は携帯赤道儀であるナノトラッカー(ナノトラ)に取り付ける三脚についてである。
軽量コンパクトで手軽に持ち出しできるナノトラであるが、三脚が無ければ星景写真は不可能だ。
だが、機能的で安定性の高い三脚は総じて大柄で重い。
せっかくのナノトラの軽さが三脚で台無しになっては意味が無い。
そこで手軽に持ち出せるタイプの三脚を所持しているものを合わせて、最低限の出費で探してみましょうかというのが今回のブログの趣旨である。
ここでチョイスするいくつかの条件を箇条書きでまとめてみたい。
まず第一の条件に考えたのが重量だ。
出来れば1kgを切りたい。
カタログを見ると、星景写真を撮れる最低限のスペックを有するものは大概2kg近い。
なるべく影響が出にくいところを犠牲にしながら絞り込みたいところだ。
次に大事なポイントは格納高を取り上げたい。
やはり持ち出すときに微妙な長さがあると機動性に影響がでる。
コンパクトに折りたためる便利さは準備・収納にかかる時間を差し引いてもおつりが来ると信じている。
出来れば40cm以下。さすがにロッドアンテナみたいな脚を持つものは論外であるが。
最後に耐荷重だ。
ナノトラ本体に雲台、ボディにレンズと組み合わせるとそこそこの重量になる。
出来れば余裕のある3kgは欲しい。
と言うわけで、所持している三脚から二つ、新規に購入したものを一つの計3つを調達した。
【GITZO GT1541 トラベラー】
先代モデルから愛用のGITZO GT1541Tトラベラーである。
重量は希望をクリアする970g。
収納高は僅かに超える41cm。
耐荷重はなんと驚きの8kg、さすがGITZOである。
脚は4段、全高は140cm。
【RRS TP243】
お次は意外な伏兵であるRRS社製のTP243である。
重量は希望値を少しオーバーする1138g。
収納高は遙かに下回る31.5cm。
耐荷重は上記の驚きを遙かに上回る23kg。
脚は2段、全高はある意味衝撃の43cm。
【SLIK スプリント MINI II GMN】
最後は新規で購入したSLIKのコンパクト三脚、スプリントMINI II。
各条件をじっくり吟味した結果、この超軽量三脚を選択した。
重量はまさに驚きの593g。(エレベーター・雲台は取り外してある)
収納高は31cmと軽々クリア。(雲台が取り外してある)
耐荷重はかなり心配な2kg。
脚は4段、全高はエレベーターが抜いてあるので90cm。
こうして見ると、
超バランスのGITZO GT1541T
超安定のTP243
超軽量のスプリントMINI II
というところだろう。
この選定に関しては実際に撮影を行ってみないとなんとも言えない。
夜の天気がいいときに実写で確認してみたい。
時間と天気が上手く一致しないとなかなか進行しないポタ赤シリーズ。
以下次号。
ポタ赤を再考する1(導入編)
ポタ赤を再考する2(極軸アクセサリ編)
ポタ赤を再考する3(アングルプレート編)
ポタ赤を再考する4(ポーラメーター設置編)
ポタ赤を再考する5(レベラー編)
番外編:中秋の名月 2015
番外編:十六夜のスーパームーン
ポタ赤を再考する6(ドットサイト編)
ポタ赤を再考する7(ポーラメーター改造編)
番外編:ネジトラブル(前編)
番外編:ネジトラブル(後編)
ポタ赤を再考する8(三脚チョイス編)
ポタ赤を再考する9(角度計・前編)
ポタ赤を再考する10(角度計・後編)
ポタ赤を再考する11(GX8とEE-1の相性)
ポタ赤を再考する12(ゼロ・イン編)
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