ハロウィン
いつからであろう、日本でハロウィンが騒がれるようになったのは。
私が高校生の頃、東京ディズニーランド(TDL)が開園した。
開園当初は激混みで、当時人気No.1だったスペースマウンテンなどはファストパスなど無縁の時代背景ということもあり、信じられないような長蛇の列に並ぶことは当たり前であった。
個人的にはホーンデッドマンションが超お気に入りだ。
そんなTDLでも何度か友人等と出かけているうちに空いているシーズンが数回あることに気がついた。
その中の一つが夏休みも終わり、落ち着いた秋に入った頃である。
気候もよく、ガラガラではないものの様々なアトラクションをバランス良く回れる最適のシーズンだった。
今や秋のディズニーランドはディズニーハロウィンでそれどころでは無いであろう。
ハロウィンが日本の巷で囁かれるようになったのはティム・バートンのNightmare Before Christmas(1994)が上映された頃からではと思う。
徐々に認知度が上昇し、いつの間にかTDLでのハロウィンイベントも登場した。
今や人気No.1のイベントだとか。
日本ではお化けは夏と決まっているが、ハロウィンは青く茂る木の葉がみな枯れ果てて落ちるシーズンというのが面白い。
文化の違いであろうが、なんとなくそこはかとない雰囲気に上手くリンクさせてあると思う。
ただ、今の日本のハロウィンは本場のものとは一線を画する全く異なったイベントに見える。
先日中止になったようだが、繁華街で予定されていたゾンビ・モブなどいい例だろう。
何か無礼講な仮装パーティーのように感じてしまう。
以前に米国で日本人留学生がハロウィンの仮装をしままま訪問宅を間違え、居住者に"Freeze!"と警告され射殺されてしまった事件があった。
本場の米国ですらこうなのだ。
ハロウィンが充分に浸透しているとは言い難い日本で、一般市民を巻き込んだモブ的な仮装パーティーはトラブルの元になるだけだろう。
ただ、ハロウィンは日本に定着しそうな勢いだ。
私もハロウィンは嫌いではない。
しかし、日本の夏のお化け達が淘汰されてしまわないかちょっと心配である。
子供達が大きくなる頃にはどのようなハロウィンになっているのだろう。
日本オリジナルな和洋折衷ハロウィンになっているのかも知れない。
ハロウィンの次に目を付けられそうなのは4月にある復活祭のイースターだが、こちらは根付かない感じがする。
ウサギとひよこは生き物なので難しそうだが、卵の方で微妙且つ地味なイベントが発生しそうではあるが。(笑)
最近のコメント