ネジトラブル(後編)
手で捻ろうが、ネジで回そうが、ハンマーで叩こうが、全くもってビクともしない完全に固着してしまったレベラーとクランプを繋いでいるネジアダプタートラブルの続きである。
実はこのような状況が一週間ほど続いていた。
時々思い出したように外すことを試みていたが、このレベラーとクランプは赤い糸ならぬアルミのアダプターでしっかりと結ばれてしまっているようだった。
もう、このままくっつけたままで行きましょうかと諦めかけていたが、最後に頑張って駄目なら納得するつもりでラストチャンスに賭けた。
ラスペネも十分吹き付けているので浸透はもう充分だろう。
今までの方法で失敗しているため、別の方法を考えてみた。
今度はクランプ側を分解してみよう。
どうやらこのネジ穴外縁部を外せば分解出来そうなのであるが、あいにくこのタイプを外すレンチは持ち合わせていない。
太めのラジオペンチが壊れない程度に回してみるが、当然の如くビクともしない。
これも失敗のようだ。
お後は・・・・、そろそろ方法も尽きてきたようなので、最後に今までの方法を繰り返して諦めようと思う。
今までは本体やクランプ、ネジ穴を壊さないようにと中途半端な気持ちでやっていたが、もう駄目ならずっとこのレベラークランプと付き合って行くとあきらめが付いたので、「満身」の力をかけて全力で行こうと思う。
まずは手で回して外すことから。
今までは痛めている親指を気にして瞬間的にしか力をかけなかったが、数秒間全力で回し続けるっ!
次はドライバーによるねじ回しだ。
ねじ頭の潰しを気にせず全力で回し続けるっ!!
段々乗ってきたっ!
お次はハンマーの打撃だ。
今回はガッチリ固定するために手で持たずにペンチでクランプを強固に握りながらハンマーで叩くっ!!!
(叩く向きは逆ですが)イメージです
ハンマーでっ!
これでもかとっ!!
叩きまくるっ!!!
突然、ハンマーが空を切る。
何かがクランプの横で回転しながら足下に落ちた。
あっ!取れた~っ!!
あの洒落にならないパワーを込めた一撃で外れたため、確かにドライバーなんかでは無理だったと思う。
と言うわけで最後は力業で外したのであるが、運良くレベラーもクランプも細かい傷はついているものの、水準器の気泡が分離したなどの問題は全くなく、機能についてはノートラブルで使えるために良しとしたい。
今回の原因は何だろう。
このねじ込んでいたアダプターは内も外もねじ山がいかれてしまっていた。
表面をなぞると、新品に比べてスムースさがない。
このアダプターはアルミ製なのだろうか。
必要以上にアダプターが柔らかすぎて、クランプ・レベラー側の内外ねじ山に圧迫伸張し、フリクションが高まってしまったのではないだろうか。
まあ、あくまでも仮説でしかないが。
と言うわけで、某オンラインストアのレビューではやたら評価の高いこのネジアダプターであるが、私はこれに懲りたので二度と使わないのである。
ある意味ガッチリ止められる事に嘘偽りはないのではあるが・・・・。
因みに他社製のネジアダプターでは問題なく使えている。
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いつも楽しみに記事を読ませていただいています。ネジ外れて良かったですね。
あまりネジについて詳しくない者ですが、構造的にはネジアダプタの下端がレベラーに接触している状態でクランプを締め付けた場合、かなりの圧縮方向の力ががネジアダプタ自体にかかりそうでアルミという材質のこともあり噛みそうですね。ネジアダプタ下端がレベラーに当たったところから10分の1回転ほどでも緩めてから、クランプを締めると、主にレベラーとクランプのアタリ面の摩擦で止まるので、ネジ自身に力がかかりすぎなくて済むかもしれません(逆に緩みやすくなるかもしれませんが)
投稿: hama | 2015年10月13日 (火) 22時49分
なるほど、オスネジ側でもなく、メスネジ側でもなく、間に位置するようにアダプターが噛めばフリクション係数を少しでも下げることが出来ると。
意識してやってみるようにします。
ご助言ありがとうございます。
投稿: ちぇりた | 2015年10月14日 (水) 03時04分