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2015年11月 8日 (日)

ポタ赤を再考する9(角度計・前編)

ナノトラッカーはコンパクトさを優先したが故に、精度をある程度犠牲にした赤道儀だ。
だから基本は広角レンズを中心として使う感じであろう。

20151108a

だが便利だからこそ欲が出てくる。
標準レンズや中望遠でも使えないかなあと。

20151108b

となるとレベラーで水準計を合わせるだけの精度では心許ない。
そこに出来合いのアングルプレートを組み合わせるだけで本当に満足して大丈夫なのだろうか。
まあ、こうして軽量化から段々外れていくんですけどね。

20151108c

と言うわけで、方向は方位磁針で「ある程度」の精度が出ていると考えましょう。
問題は角度だ。
東京であれば北極星の緯度35°角が得られれば良いが、このナノトラはコンパクト故に様々なところに持ち出すことがあるであろう。
地域によっては北極星の緯度が異なるため、「ある程度」の仰角を調整出来る微動雲台が必要になる。

20151108d

という訳でベルボンのプレシジョンレベラーを用意した。
仰角の微動が付いて重量277gとなかなか。SLIKのレベラーと合わせて477g。
200gも重くなってしまったが、例の組み合わせは鬼門なのでちょっと様子を見たい。
載せるのがナノトラなので、「ある程度」の調整が出来れば良しとしたい。

20151108e

水平が出せた状態のプレシジョンレベラーのダイヤルにマーカーを付けておいた。
これがコントロールとなる位置だ。
北極星の緯度が35°以下の地域で撮影するならダイヤルは手前側で、35°以上で撮影するならダイヤルを向こう側になるよう設置すると使いやすい。

20151108f

さて、前振りが非常に長くなったが、ここで角度計の必要性が出てくる。
今まではビクセンのポーラメーターを活用しようと思っていたが、目盛りは5度単位であくまでも目安程度というレベルだった。

20151108g

しかも、その精度の確認は申し訳程度に付いている水準計だ。
この角度計をもう少し精度のあるものに替えてみたい。

20151108h

一応、候補として上げたのがエビスのスーパースラントだ。
これは1度単位で目盛りが付いており、軽量で比較的コンパクトだ。

20151108i

このスーパースラントをポーラメーターを取り付けるシュークランプに接続出来るよう改造すれば良いのだ。
さて、どうもっていきますかね。

徐々にポタ赤関連から外れて行かないよう方向性を注視しなくてはならないシリーズへと変わりつつあるこの連載。

以下次号。



ポタ赤を再考する1(導入編)
ポタ赤を再考する2(極軸アクセサリ編)
ポタ赤を再考する3(アングルプレート編)
ポタ赤を再考する4(ポーラメーター設置編)
ポタ赤を再考する5(レベラー編)
番外編:中秋の名月 2015
番外編:十六夜のスーパームーン
ポタ赤を再考する6(ドットサイト編)
ポタ赤を再考する7(ポーラメーター改造編)
番外編:ネジトラブル(前編)
番外編:ネジトラブル(後編)
ポタ赤を再考する8(三脚チョイス編)
ポタ赤を再考する9(角度計・前編)
ポタ赤を再考する10(角度計・後編)
ポタ赤を再考する11(GX8とEE-1の相性)
ポタ赤を再考する12(ゼロ・イン編)

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