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ana

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2015年12月27日 (日)

FIAT 140 な日々2(ペダル狂想曲の巻)

折りたたみ自転車であるFDB-140は収納時に非常にコンパクトになるのが売りだ。
特にペダルを取り外した場合は横幅が30cmほどになる。

20151227a_2

この「ペダルを取り外した・・・・」という下りが実は非常に重要で、この状態で収納できれば実に便利なのだ。
だが、取り付け外しには特殊な器具を用いてかなり力を入れて行わなければならない。
実用面から考えると若干幅は残るが折りたたみペダルが一般的だったのであるが、なんとワンタッチでのペダルそのものを付け外しが可能な商品を見つけた。

20151227b

ドッペルギャンガーのDPD113-BK。
ペダルの基部をクランク(ペダルの付いている棒)に取り付けて、つまみを引くことで付け外しが簡単にできるのだという。

もう即座に購入した。
余計な反射板は即行で取り外し、少しでも軽量化に努めるようにする。

20151227c

だが、軸に触れて驚いた。
ゴリッゴリに固いのだ。
普通ペダルは回転させるとクルクル回る。
だが、このペダルは違う。指で強くはたいても回転しないのだ。
しばらく取り付けて漕いでみたがまるで熟れることなく、ゴリゴリのままである。

レビューを読むとそういう仕様らしい。
しかし自転車を漕ぐ過程で余計な体力は使いたくないものだ。
登坂などはその尤もたるものであろう。

そんな中、レビューの中でベアリングに当たりを出せれば改善するという下りを見つけた。
コレである。

20151227d

ネットで調べたが内部構造はまるで不明だ。
取り敢えず外せそうな部分から攻めるのが常套であろう。
超小型のマイナスドライバーで軸裏のキャップを開けてみた。

20151227e

どうやら正解のようだ。
ここから先は自己責任で。
内部に7mmのナットが見えるので、工具箱からラチェットレンチを取り出した。
またクランク側の軸もスパナで固定し、互いに捻りながらネジを緩める。

20151227f

ゆっくりと芯棒を回転させながら引き抜くと、クランク側から小さなボールベアリングが出てくる。
全部で14つ、無くさぬように丁寧に取り出す。

20151227h

キャップ側の7mmナットの下に11mmのナットが見える。
芯棒を引き抜いた状態ならば、この11mmナットをピンセットでつまむと引き出すことが出来る。
その下にも同じサイズのベアリングが同数の14個あるはずだ。

20151227i

これら28個のベアリングを無くさぬよう丁寧に取り出してアセトンでグリス洗浄をする。
かなり汚れているようだ。
別容器でナットや芯棒も洗浄しておくといい。

20151227j_2

これでベアリングもピカピカだ。
マジで小さいために飛ばして無くさぬようプラスチックシンクの中で作業を行った。
ティッシュは繊維が出るので、キムワイプを使うと良さそうだ。

20151227k

いよいよ組み立てに入る。
自転車用のグリスを用意して、丁寧に内部へ塗り込む。
木製ピンセットを用いて丁寧にベアリングを14つ並べていく。

20151227l

反対側にもグリスを塗布し、芯棒を戻してベアリングを丁寧に入れていく。
その上に11mmナットの向きに気をつけながら被せて、ベアリングをサンドイッチする。
11mmナットの表面は、7mmナット裏面と互いに締め付け合わせるためにグリスを塗りたくるのは控えた方がいいだろう。

20151227m

ここが味噌である。
ナットをベアリングに圧迫させすぎるとゴリゴリ感が再発するので、11mmナットは僅かに浮かせ気味の状態にして7mmナットを上からかぶせて互いに締め付ける。

芯棒を回しながらフリクションを確認しつつ、11mmナットを僅かにベアリングから浮かせるために細いラジオペンチで緩め、且つ7mmナットをレンチで締め付ける事を繰り返しながらギチギチに互いを締め上げる。(注意深くネジロックで固定するのもアリかも知れない)
軸に遊びがなく、ガッチリ固定できたらできあがりである。

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気持ちがいいほどにクルクル回る。
やはりペダルはこうでないといけない。

20151227o_2

コレで収納もバッチリである。

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純正ペダル:343g
DPD113-BKアダプター:84g(担ぐ重量を優先しますのでペダル本体は除外します)

9.223-0.343+0.084=8.964kg

あっ、9kgを切った。
あと1kg強か~。

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コメント

いつもながらすごいです。手先が器用なんですね。
もう10年も前から趣味にしているように見えます。これが一番効果を発揮するのは、旅行?車でキャンプなんて~いいですよね。
行動範囲が広がります。最近、私も軽さ、、、すごく重要視しています。

たとえばダウン、、、とか、布団とか、、、カメラは写りに負けて思い一眼にしましたが、いまのところはとっても満足しているので、とりあえずはやせ我慢です。。(笑)

いやー、実は仕事が終わった後の職場でこの作業をしていたのですが、一度ピンセットでボールベアリングを摘まみ損ねて飛ばしてしまい、見つけるのに10分ぐらいかかって相当焦りました。

これ、畳の部屋や外で飛ばすと結構ヤバいので注意が必要ですね。

私の経験上、カメラはセンサーサーズで使い分け可能ですから撮影の幅が広がって良いと思いますよ。
マウントを増やすと大混乱しますから、二つくらいで行くのが一番バランスが良さそうです。

チャリは・・・・、どうでしょう?
これからですね

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