月とM43
M43と言ってもマイクロフォーサーズのことではない。
先月の良く晴れた夜に月齢16の大きな月を撮影したのだが、その時となりにオリオン座が見えた。
Panasonic DMC-GX8+Leica DG Summilux25mm/1.4
あまりにも月明かりが強いので、オリオン座も少し霞んだように感じてしまう。
が、オリオンの剣のあたりにいくつかの明かりが見える。
オリオン星雲で有名なM43だ。
都心でこんなに明るくても見えるんだ・・・・。
ならばと急遽オリオン星雲こと、M43撮影に切り替えた。
せっかくポータブル赤道儀のトーストプロを設置しているのだし、月撮影で400mmの超望遠レンズが付いている。
環境は整っている。
問題はこの撮影場所は北極星が見えないことだ。
東京都下では高層建築物が乱立するので、北極星の確認は端から諦めている。
なのでポーラメーター改とスーパースラント改できっちり精度を出してみることにした。加えてオリンパスのドットサイト改でオリオンの剣中心部に照準を合わせる。
EF-MFTアダプターでは星に対してAFは機能しない。
当然ながら専用レンズでもないためGX8の星空AFは作動しない。
なので背面液晶パネルを拡大表示して、M43周囲の恒星にピントを合わせる。
が、EF400mm/5.6Lはピントリングが結構アバウトなので苦労する。
換算800mmのF5.6で撮影を開始する。
まずは30秒から。
あー、結構流れますね。
しかも波打っている。
歯車の噛み具合からくるピリオディックモーションであろうか。
再度ポーラメーター改とスーパースラント改で限界まで調整する。
雲台のポジション変更は面倒なのでやらなかった。
一応止まって見える写真は10秒露光となった。
F5.6で10秒とは厳しい。
感度を上げて対処するしかないなあ。
因みにトリミング画像左下に人工衛星が写っている。
後は枚数を撮ってコンポジットしますか。
Panasonic DMC-GX8+EF400mm/5.6L USM
と言うわけで、ぶれてない写真6枚をコンポジットして出来た写真がこれである。
素人なので設定がよく分からないが、スライドバーをいじくりまくったらこうなった。
やはり専用センサーでないため赤が出にくいようだ。
60Da手放さない方が良かったかな?
M43をマイクロフォーサーズでというやや駄洒落にも近い撮影であった。
隣に満月に近い月が煌々と照らしていても、望遠レンズを使って画角で遮光すればそれなりに撮れることに驚いた。
まあ、その道の人からすれば論外な写真だと思うが。
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おはようございます。え~キャノンの星用売っちゃったんですか?
あらら、もったいない。でも、これだけ新しいスペックを試すということは
金銭も大変ですよね~~いつもすみません。(笑)
ところで、これって銀河じゃないですか? すごいなぁ~自宅でこういう写
真が映せるんですね。近くだったら呼ばれたいです。(笑)
投稿: SAKURA | 2015年12月 1日 (火) 10時09分
60Daを手放すときに結構悩んだのですが、やはりミラーが付いていると設定が面倒で、普段使っているミラーレスの方がストレスなく使えるので意を決して放出しました。
ずっと星をやってきた人達からすると、ミラーレスは本道ではなく感じるかもしれませんね。
最近は星にAFも合いますので、以前のようにクロスフィルターで云々ということから開放されたことが楽で仕方ありません。
このところ長年の経験を要する撮影技術の敷居が最新カメラによってグッと低くなってきています。
誰しもが簡単に参入できる環境を素直に喜びたいと思います。
投稿: ちぇりた | 2015年12月 1日 (火) 16時14分
色々と頑張っておられますね~
ところで、M42 ?、もしや隣?のM43のことで正解なのかしら ? ! ?
投稿: はなずき | 2015年12月 1日 (火) 21時06分
あっ!・・・・
・・・・仰るとおりM42でした・・・・。
つい、「マイクロフォーサーズと同じかも~」なんて思い込みが強すぎてしまったようです。
己の戒めのために、タイトルはそのままで恥を晒していこうと思います。
ご意見ありがとうございます。
投稿: ちぇりた | 2015年12月 1日 (火) 23時11分