FIAT 140 な日々17(ハンドルポストの巻)
FIAT 140はマニア受けする自転車らしく、様々なレビュアー達が改造記事をサイトにアップしている。
ある人はパーツの殆どを取り替えて140の名残りも僅かなほどの軽量化に特化したり、またある人はチェーンリングの歯数を増やして高速化したり、人によっては重量化覚悟で後輪のギア枚数を増やして多段化したりと思い思いの改造に取り組んでいる。
まあ、私は輪行をメインに考えているので、可能な限り軽量化をメインにした改造に取り組んでいる。
出先でのトラブルを減らすため、極力シンプルで行こうと思う。
が、先に述べたレビュアーたちの著しく特化した軽量化について一つの共通項目がある。
それがハンドルポストの変更だ。
ハンドルポストとはハンドルの下に付いている棒のことだ。
どうやら、この部分の交換も軽量化に結びつきそうだ。
ただ、ハンドルポストの交換に対して気になる一つの懸案がある。
軽量化を行っている人たちの大半が、「突き出し」というハンドルそのものをポストから前方へ距離を開けるシステムが取り入れられていることだ。
窮屈なFIAT 140の運転姿勢を、前傾姿勢にすることで快適さを増すためなのであろうか。
FIAT140は折りたたみ自転車且つ小径車という全長が短めの車体である。
加えてサドルが高いポジションにあるため高重心だ。
つまり高速走行中に急ブレーキ、特に前輪がロックされると前転してしまう可能性があるのだ。
自転車の運転技術に非常に長けているわけではない私が、この車体に体重を前方へシフトさせる前傾姿勢になるようなステムを導入するのはちょっと気が引ける。
まあ、ギアの歯数は控えめなので速度は出ないが下り坂だと怖い。
なので「突き出し」のないハンドルポストを選ぶことにした。
収納時のコンパクトさも損なわないこの方が自分にはいいであろう。
前置きが長くなったが、要はDahon純正のハンドルポストを購入した。
実は別車種のハンドルポストなのだが、写真から口径を割り出して多分大丈夫という予測的希望判断から手を出した。(笑)
色はハンドル・シートポストと同じブラックをチョイスする。
重量は僅かに軽い程度。
それでも軽量化の積み重ねが幸せになれると信じて行っていく。
なるべくリスク・快適性を損なうことなく楽しんで改造していきたい。
オリジナルポストはM23のボルトと銅リングのワッシャーで固定されている。
ポスト基部のM8ボルトを緩めてからM23ボルトを取り除く。
このニューポストをフレームにはめ込むときに問題になるのが銅ワッシャーだ。
M23ボルトを固定するくぼみ部分の口径がオリジナル銅ワッシャーより小さいためはめ込むことが出来ない。
なので小さい銅ワッシャーを用意する必要がある。
外径32mm・内径24mmのもので代用できる。
しっかりと銅ワッシャーと一緒にM23ボルトを締め込めんで、ポスト基部のM8ボルトも固定すれば完成である。
前輪の正中線とハンドル軸が直角に交差していればいい。
折りたたんだ時に、オリジナルハンドルポストと同じような位置で収納固定できるようゴムリングを取り付けた。
これで収納時も短時間でオリジナルと全く変わらないコンパクトさになる。
後で色を黒に変えよう。
ハンドルポストの色調はかなり変わるがシートポストと同色であるし、形状は今までとほぼ同じなので違和感は少ないと思う。
さらなる減量に努めていきたい。
ハンドルポスト:782g→743g
銅ワッシャー:3g→4g
ゴムリング:6g
8.146-0.039+0.006+0.001=8.114kg
微々たるものだが、徐々に重量を減らしていきたい。
新しい銅ワッシャーは袋詰めで送られてきたため、1枚使っただけで19枚余ってしまった。
こちらは他に使い道がないので減らしようがない。ドウしようもないのである。
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意識をするって大切ですね。細かい話だけど気持ちをもっている~~それは大切なことだと思います。
軽量化といえば~実は私も三脚を求めるにあたり、軽量化しているものを検討をしています。ちぇりたさんはマンフロットでしたよね。
軽量化、コンパクトなものはトラベル用とかがかありますが~~
どうなんでしょうか~やはりキチンとしてもののほうがいいでしょうか。トラベル用でもいいのかな?なんて。アドバイスをお願いします。
自宅で三脚、、、は確実にないんです。よってどこかに出ての使用を想定でお願いします。
投稿: SAKURA | 2016年2月 8日 (月) 12時03分
SAKURAさんもついにきましたか~。
私はGITZO愛用者であり、RRS(Really Right Stuff)愛用者でもあります。
メジャーな三脚メーカーのモノであれば、コンパクトなトラベル用でも全く実用性には問題ありません。
外に持ち出すこと。超望遠レンズ(400mm以上)を使わないこと。強風下などの悪環境で長時間露出などを考えていなければ余裕で間に合うでしょう。
ただ、三脚は性能が値段と正比例します。
安定性もパイプ径と正比例します。
全ての環境で対応出来る三脚を選ぶととんでもないサイズと値段になりますので、何処かで妥協することを考えなくてはならないでしょう。
三脚はモデルチェンジがそれほど頻回ではなく、新製品も極端に性能アップという訳ではないですから、良いものを購入して長く使うのが最良と思います。
とにかくメジャーなメーカーのモノであれば丈夫で長持ちしますし、修理も受け付けてくれます。
買い直しのリスクを少なくするためにも「いいもの」をおすすめします。
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個人的に外せないのがカーボン製であると言うこと。
重量は撮影のモチベーションに非常に影響がありますから、可能な限り軽量なものをおすすめします。
安定性にパイプ径を考えると大変な事になりますから、耐荷重を参考にすると良いと思います。
それから格納高。移動時に長いと非常に面倒です。
私は旅行バッグやデイパックに収納(取り付け)可能な40cm以下のものを選択するようにしています。
最後にアイレベル。全伸ばしの状態で、目の位置に近いほど撮影の負担は少なくなります。ただ、エレベーターまで使って伸ばした場合は安定性が一気に低下します。
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トラベル用として個人的に愛用しているのはGITZOのGT1541T旧モデルです。
重量は970g、格納高41cm、最大全高は140cm、耐荷重8kg。
因みにこのモデルでも星景写真や月撮影をこなしていますが、極限的な安定した写りにするためには耐荷重を半分程度に抑えておく必要があります。
もちろん、通常撮影であれば8kg内であれば余裕です。
最後に重要なのが雲台です。個人的には自由雲台を勧めます。
アルカスイス規格のプレート・クランプが便利なのでRRSの自由雲台(ボール径30mm)を使っていますが、最近はSUNWAY FOTOという廉価な中華製もなかなか侮れません。
車を使う撮影ならばまた違ってきますが、SAKURAさんがトラベル用という三脚に注視しているようですから、それに沿った事を書いてみました。
投稿: ちぇりた | 2016年2月 8日 (月) 21時35分